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最高のチャンスメーカーへ#4


日本代表はオープニングラウンドを圧倒的な強さで勝ち上がり1位で通過しスーパーラウンドでも日本野球を見せつけ勝利し、決勝の舞台に上がった

まもなく決勝が始まる
日本でも盛り上がっている


『U-18日本代表最大のライバルとの対戦です』

遥:いよいよ決勝だね

久:プレーしないのに緊張してきた


今日は工事中の収録のためほぼメンバーは楽屋にいた

遥:収録終わる時には試合終わってるのかな?

遠:どうだろう?2~3本撮るっていってたからね

2~3本撮るためかなり疲れる
○○の試合も見れるか怪しいのだ

梅:○○君も一生懸命頑張ってるんだから私達も頑張ろう!

『U-18の中心として戦っていた賀喜○○ですが
腰に違和感があると訴えていますがどうなんでしょう』

『無理はさせないでしょうからどうですかね』

遥:○○,,,

遠:かっきー大丈夫だよ○○君と約束したから

遥:約束したけど無理しちゃうんじゃないかって思って
ちょっとかけてくる  

さすが姉ちゃんって感じだ
無理はして欲しくないための電話だ

遥:お願い出て

○:遥姉どうしたの?

遥:決勝頑張ってね
でも無理だけはしないでね

○:うん
ありがとう。頑張るよ

遥:応援してるからね

遠:かっきー行くよー

遥:わかった~
じゃあ○○無理せず頑張ってね
バイバイ

○:うん

『U-18決勝戦相手は韓国です』
『日本の最大のライバル国との維持の決勝戦です』

ついに決勝戦○○はスタメンには名を連ねなかったが代打で行くぞと言われて準備する

『決勝戦プレイボールです』

プレイッ!

○:よっしゃーナイスー

4回までランナーはは出すもホームは踏ませない粘りのピッチングをしていた

一方打撃陣は,,,
カキーン

先頭がヒットやフォアボールで出ても後続が続かず0を更新している

○:いい試合だな〜
なんか嫌な予感がするんだよな

坂:呑気やなぁ〜
でも先制点ほしいよな

坂井拓翔  坂道第3高校
関東の大物スラッガー
高校通算103本塁打を放つ

そんな話をしている内に5回の攻防が始まる

5回の守りの時その嫌な予感が的中する
ここまで0で抑えてきた西野直哉が連打を喰らい3失点を喫した

収録は少しの休憩に入る

遥:史緒里ちゃーん

久:何?

遥:途中経過見に行きません?

久:いいね〜

梅:みんなで行こうよ!

遠:気になるからね

その日参加しているメンバー全員で楽屋へ戻る

遥:どれどれ

久:3-0か

『日本代表走者一掃のタイムリーを喰らいました』

日本の野手陣一旦集まります

直:すまん

坂:気にすんな俺たちが追いついてやるから

新:そうだぞ!いつも通り投げてくれ

新井涼真  南坂道高校
関西のヒットメーカー
キャッチャー以外全部守れるユーティリティプレイヤー

直:ありがとう

"収録再開します"

田:戻らないと

梅:もうひと踏ん張り頑張ろう

再び戻るメンバーたち
戻る頃には試合は終わっている
勝つことを願うだけ

『4番坂井、7番新井出塁です』

裏の攻撃
先制された次の攻撃2アウトからヒットでランナーが溜まり、2アウト1.3塁

『ここで代打賀喜○○です』

『腰が心配される中での出場です』

○:絶対決める!

新:○○頼んだぞー

みんなから期待を背に打席に立つ
○○の目はいつもと違う目をしていた

『3-0ですが1発出れば同点です』

○○が右打席に入る

その初球

韓捕:(シュッ)

韓投:コクン

カキーン

インコース低めのカットボールだった

『レフト下がって下がってレフト向こう向いた
入った〜同点3ランホームラン!日本同点に追いつきました』

『大一番で頼れる男賀喜○○ここにあり』

○:よっしゃー!

新:流石○○やなぁ

直:ありがとうな

○:これからも頼むぞ

直:おう

同点に追いついてからピッチャー陣は1人のランナーも出さないピッチングをしていた

そして最後の攻撃…
韓国のピッチャーも守護神に変わる
最速150kmの変則ピッチャーだ

『9回の裏の攻撃は7番の新井からです』

『3ボール2ストライクの6球目ヒットで出塁です』

8番賀喜○○です

その初球

韓捕:シュッ

韓投:コクン
シュー

韓捕:バシン
シュッ

セーフ

『新井盗塁成功ですノーアウト2塁1ボールノーストライクで試合再開です』

2球目
外から入ってくるスライダーを見逃して1-1

○:えぐいな

ストライーク!!

1回打席を外し深呼吸をし独り言を始める

○:韓国代表よ
姉ちゃんとの約束を破るわけには行かないんだ

韓捕:?

○:だからこれで決める

狙い玉を決め、力強くバットを振り抜いた

カキーン

『センター下がって下がって追いつかない
賀喜○○センターへのサヨナラツーベースヒット
日本代表優勝』

『若き侍が試合を決めました』

最後の球は高めの150kmのまっすぐだった


収録が終わり、

遥:お疲れ様でした

久:遥香急ぐよ!

収録終わって急いで楽屋に戻る

設:久保に賀喜どーしたのそんなに急いで

久:賀喜の弟が野球のU-18日本代表に選ばれてて

日:え、すげぇーじゃん

遥:それではやく結果見たくて笑

スタジオはまた違う盛り上がりを見せていた

遥:結果はどこだ?

久:えーっと

史緒里は恐る恐る遥香に携帯を持ち上げる

遥:史緒里ちゃん?

梅:どうだった?勝った?

スタジオで話していたメンバーが続々と楽屋に戻ってくる
すると史緒里と遥香は固まっていた

岩向:久保?

久:か、勝ったー!

遥:やったー

史緒里は遥香に抱きつく
そしてメンバー同士抱き合っている

メンバーの目には遥香が不安兼喜ぶようなタイトルが待っていた

『腰の違和感なんて関係ない姉との約束は必ず守る同点弾&サヨナラ打』

遠:○○君!やったね!

遥:○○!

岩:ここまでかっきーを思って頑張れるのかっこいいじゃん


試合後ロッカールームは大騒ぎだった

○:なんか甲子園みたいな感じだなぁ

坂:こんな感じだったのか?

○:うん

新:やっぱお前すげーよ

直:お前いなかったら勝てなかったな

○:そんな事ないよ
お前の頑張りがあったから打てたってところもあるからよ

球場の外に出ると沢山の記者がいた

坂:○○にインタビューだとよ

○:俺っすか?

坂:お前以外誰がいるんだよ笑

『□×社の川村です。優勝おめでとうございます』

○:ありがとうございます

『5回の同点弾についてお聞きします。
どのような気持ちで打席入りましたか?』

○:直哉含めピッチャー陣の頑張りをベンチで見てたのであそこで打って少しでもピッチャー陣を楽にさせたいなぁと思って打席入りました。

『次に腰の違和感は大丈夫でした?』

○:まぁ多少は無理をしたかもしれませんが自分が出来ることをしただけです

『最後にサヨナラヒットはどういう思いで打席に入りましたか?』

○:絶対俺が決めてやるっていう思いで打席に入りました。また姉と姉の友達と約束をしてきたんで絶対破る訳には行かないなぁと思って強気で行きました。

『ありがとうございました。本当にお疲れ様でした』

一方その頃

遥:○○帰ってきたらパーティーやりましょ

梅:いいね〜やろう

久:いつ帰ってくるか分かるの?

遥:分からないです笑

岩:わかんないんかい


大会を終え、日本に帰国し、空港での解散のため遥姉に報告しに家に行く

○:遥姉いるかな?

と思いながら歩いていると家に着きインターホンを鳴らす
すると

○:今大丈夫?

遥:うん
今開けるから待ってて

ガチャ

遥:おめでとおぉ〜!おかえり!お疲れ様!
腰大丈夫?

○:うん!何とかね
とりあえず早く直接報告したいなぁと思って

○○はリュックからメダルを取り出し
遥香姉ちゃんの首からメダルをかけてあげる

遥:ほんとにおめでとう
よくやったよ○○

ギュー

嬉し涙を流し抱きつく遥香
○○も嬉しかったのか素直に抱きつく

○:次はプロ会えるのは入ったらかな?

遥:頑張ってね
○○ならできるからそこまで応援してるね

そしてハグから解放され、
遥香の首からかけられたメダルを
○○にかけられる
その輝きを○○は忘れることはなかった

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