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子どもの嘘

アレルギーの診断結果を聞いてきた。
小5息子、とりあえず食の方は落ち着いてきているが、埃アレルギー(ハウスダスト)の数値がドーンと上がっている。
あんなに家中拭いて回っていたのが、2日にいっぺんの掃除機になってしまったからか?と冷や汗をかく。息子のベッドの上には埃が積もり、布団もひどい有様。シーツやせめて枕カバーとその上にかけているタオルとタオルケットを洗濯させてくれ、と言っているのに、なぜか洗わせてくれない。勝手にやったらいいと旦那は言うけれど、日中、いつもいつも在宅なわけではない。
娘の方も小麦と卵の数値は下がったものの新たな項目が増えていた。『蕎麦』と言う文字を見て、薄々勘付いていただけに、やっぱりな、と思ってしまった。
帰宅後夕ご飯を食べながら、子ども達を作戦会議。
それぞれの数値について説明をし、ハウスダスト対策をしたいことを告げる。床に落ちているもの、片付けていないものは容赦なく撤収するからよろしく、と告げると『鬼〜!!』と息子の悲鳴が上がる。上がると言うのに、今朝はもうすでに空き巣に入られたか?レベルな惨状になっている。
以前にも書いたが、娘は工作や時を書くことに夢中になると、切ったそばから床に捨てる。そして終わった後、拾わないのだ。拾おうよ、してもいいから。と口すっぱく言う。言っても無駄なら言うな、と頭のどこかで声がするが、言わずにはいられない。今朝の朝食後の掃除機をかける前に、子どもたちが座っていた座席にかけてあったバスタオルを外すと、娘の大好物のお豆のお菓子が出てきた。
実は昨日も出てきて、それは押入れの片付けをしている時にチョコレートの包み紙が出てきた。その前の日の朝は、同じく椅子の下からグミが。どうやら幼稚園のお菓子を選んで自分でタッパーに詰めているときに一緒に摘んでいるらしい。そして私の気配で慌てて隠しているのだと思う。チョコレートに対してはちょっと困ったもので、幼稚園のカバンを開けちゃダメ!!というから、ピーんときて、『開けて』と言ったら渋々開けて、やはりチョコレートの包み紙が出てきた。
『あのね、なんでだか、ゴキブリさんや蟻さんは、甘い匂いを嗅ぎつけて、どこからかやってくるの。だからゴミは必ず捨てないとダメなの。それにね、いっぱい嘘をつくのは、人のものを奪ってるのと同じことでね、泥棒学校に行かなくちゃならないんだよ。石川五右衛門先生のクラスだよ?それにね、その学校に入ったら、ママとパパと一緒に暮らせなくなるよ?』
というと、相当インパクトがあったのか悪いことをすると泥棒学校に行かなくちゃならなくなる、と思ってくれたようだ。
だが、今度は、隠せばいいと思ったらしい。年長娘、なかなか賢い。

このえほん、実は大好き。買いたいのを、こどもたちがいらない!と言うから我慢している。

小5息子の嘘はなぜか見抜ける。あ、今の嘘だわ。となぜかわかる。まあ、あれ?まだ幼稚園児でしたか?な嘘も多いからんだけれど。だがしかし、年長娘の嘘は、見抜けないのだ。これを幼稚園の先生に話したら、大爆笑されてしまった。ジェンダー差別と言われてしまうかもしれないが、女の子の嘘は本当に、なかなかだ。
そして、息子のその些細な嘘は、私が吐かせてしまっていると思えるのに、娘の嘘は、そう思えない。これ以上怒られたくないのはそうなのだが、息子がこれ以上ママに怒ってほしくない、という気持ちもあって吐くのとは別に、娘は自分が可愛いがための嘘な気がするのだ。そして、とうとうお兄ちゃんのせいにすることを覚えた。なんでそんな知恵が回るんだ、と笑けてさえくる。
もちろん、怒っている最中はそんな冷静さに欠けているし、そんなことを考えている余裕はないのだけれど。
とりあえず隠すのはやめてくれ。


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