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打ち上げ花火の 音がきこえる

今年も 花火大会の季節がやってきた。
わたしが働いている職場は
花火大会会場の最寄り駅のため
毎年 その日になると 通常の何倍ものお客さまが 花火大会へ行くぞ❗️と
いう すごいパワーでお買い物に
来てくださる。
夏の風物詩 打ち上げ花火を楽しみに
ゆくのだから 湿気ってなどいられる
はずもなく みんなパワー全開だ。


迎える こちらとしても
それを上回るパワーがないと 勢いに 
負けてしまい お客さまを他店へと
向かわせてしまうことになる。
経験しているから 暑かろうが
しんどかろーが たがを外して
ぶっ飛ばしてゆくのだ〜 笑


覚悟して さぁ
どこのねじを 外して阿呆になってやろうかと 思っているのだが
大事なところのネジを 外してしまっては ヘラヘラなイカれ店員になって
しまう。
気持ちが悪いだろうから 気をつけなくては。頭のねじは 2本までにしておこう。


去年と今年は 大学生のアルバイト
陸くんが 一緒だから こころ強いが
その前の年は 応援もなく 孤立無援状態だったので 商品の補充もできず 売れるものがあったのに 売ることが
出来なかった。後味の悪い 終わりかただ。放置するのは やめてくれ と
思った。一緒に 打ち上がってくれないと 面白くもなんともない。
来年は どうなることやら。


陸くんは 今年四回生で 来年は社会人になる。お客さまからも いい子だねと評価されている彼は 去年のうちに すでに内定を決めている。


例えていえば なにか夢中になれるものがあって そのまま 大きくなって
その夢中になれるものを 仕事につなげた あまり見かけられないタイプの
すごくいい子だ。無邪気でもあり 大人でもある。すごく頑張り屋さんだ。


こういう子が 世界を背負ってゆくのだろうな と思うときもある。
AIを学んでいながら ひととかかわる
仕事がしたいからと バイト先にうちの店を選んでくれたことに 心から
感謝している。


そんな陸くんとも 最後の花火大会になる。
暑くて大変だけど 楽しい夏の思い出にしてあげたいなと思っている。
二人で 打ち上げ花火の音を 一緒に
きいて いい音してるねーと
笑いたい。
わたしが 頑張らなくては。

そんな思いとは 裏腹に
あと 一週間だというのに 暑すぎて
計画的に 準備が出来ていない。
さすがに やばい💦
あしたは 昨年の数字を眺めて
品揃えと 発注数量を決めてしまおう。
冷蔵庫の陳列も どう変えるのか
ひとつずつ 箇条書きにして 課題を
つぶしてゆかなくては。


閉店後は 翌営業日のために
売場をもどすのだから 翌日のお客さまのための商品も 確保して・・と考えると 在庫調整もし始めないと
狭い店なので どうにもならないことが わかってきた。


極力 花火大会の日に メインで売れるもの以外は 在庫を減らそう。
あしたから こころで吠えながら
たたかってやるぞー。


そして 当日は 1台しかないレジで
ピーク時には 1時間に100客ほどを
相手にして ねじを跳ばしまくるのだ。


こうして今年も 花火大会前夜まで
吠えながら 駆け抜けてやる。
花火の音は 聞こえるが
夜空に打ち上がった 綺麗な花火は
働いてるから 見上げることはできない。


でも その ドドーンという音は
夜空にあがった 花火のように
美しい夏の風情を 今年も
わたしの記憶に重ねてくれるのだろう。











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