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3ヶ月上達法備忘録1(自己紹介~1巡目)

2022年8月15日~11月16日まで、6巡して完走!
濃密に過ごしたあの時間をより学びのあるものにすべく記録をつけておく。

皆さんご存知だと思うが、年のため。
3ヶ月上達法とはイラストレーターでYouTuberでもあるさいとうなおき先生の提唱するイラストの上達法である。
詳しくはこちら↓
(この記事は3ヶ月上達法をご存知のものとして書き綴る)

ちなみに本もあり、動画が苦手な方やパラパラ見たいという方にはこちらを。
3ヶ月上達法経験者の方のインタビュー記事や追加処方なども掲載、とても読みやすい構成でおすすめ!
自分は基本紙派なので購入済。

自己紹介

お絵描き歴や絵のレベル、3ヶ月上達法中どれだけ絵に時間をさけたかによって内容の受取方が変わってくると思うので、まず自分の基本情報を記します。

お絵描き遍歴

小さい頃からお絵描きが好きで、漫画を描いたりもしていたが、どうにもままならないという自覚がずっとあり、学生の頃「自分には絵は無理だ」と一度筆を折る。
その後長い月日が経ち、今なら描けるかもしれないという想いが湧きあがるようになるが、沢山あるマイブームの中の1つという位置付けで、描いたり描かなかったりを繰り返していた。
2022年の2月に一念発起、本腰を入れて絵の勉強を始める。
ちなみに1枚絵としてのカラーイラストはあまり描いたことがない。
高校生の頃数枚と、同人活動をしてた時に表紙で数枚。

美術系の勉強をした事があるのでずぶの素人というわけではないが、相当長い間中途半端な状態だった為、一番成長が難しい(遅い)タイプだろうなという自覚はある。
ただ、やる気と根性・我慢強さの昭和さと学び率の高さには自信があるので、その辺で何とかならんかなあと一縷の望みを持ってる(でも昭和さが上達の邪魔をしている感もあるので、それを使わずにやれるよう練習に励んでいる面もある)。
折って修復した筆で描くものはより味わい深いものになるさ、などとだいぶ肯定的に考えられるようになってきた。

画材歴

画材好きなので、一通りのアナログ画材は触ってきた。
触っただけで、どれ一つまともに扱えない。
たくさん触ったのは透明水彩と岩絵の具(日本画)。次点、アクリル、油彩。

デジタルには憧れがあったが、全くままならず、イラストとして完成させられたものは皆無。何となく形になったのが1~2枚あるかないか(パソコンが身体に合わず、長時間作業すると体調不良になりやすいという面もあった)。

2022年7月にiPad Air購入。
とても扱いやすく、体調不良も起きない為、これならデジ絵にも挑戦できそう!と喜び、現在に至る。

練習環境

絵にさける時間は基本1~2時間。取れて3~4時間。滅多に取れないが、奇跡的に5~6時間、といった感じ。
ただ、3ヶ月上達法中(特に本番描いてる時)は、どうしてもやりたくて睡眠時間削って5~6時間取った事が何回かあった。
いつもの練習より無理矢理多めに取っていたように思うので、平均すると1日3時間前後だと思う。

3ヶ月上達法を始める

きっかけ

さいとうなおき先生の動画にはまり、まんまとイラストが描きたくなり、上達法なんて言われたら、そりゃやってみたくなるw
最初3ヶ月上達法を見た時、長いな、1ヶ月の方がいいかなと思った。
けれども、目標とする絵師さんの絵柄でオリジナルを描くというのは、この上達法を知る前から自然発生的にやってみたいとずっと思っていた事だったので、まずはこれをやってみたくなってしまった。続けるかどうかは置いておいて。
でも考えてみたら一発目からそんな上手くいくわきゃーないので、自分なら絶対悔しくなってしばらく…それこそ3ヶ月くらいやるだろうな、と思ったので、じゃあ丁度いいじゃん!とやる事にした。

師匠を決める

やりたい絵師さんは沢山いるけど、結局はその時の自分のナウw
でもその後、なんてピッタリな人(学びが大きいという意味で)を選んだんだ~!と自分のセンスに脱帽w
自分の悪い面がでてきて、完成させられなくなりそうなものは避けて、出来るだけシンプルな絵柄の方がいいな、という明確な理由もあった。
正解だったなと思う反面、その分難しい部分もあったなと今となっては思う(どの人を選んでも結局こう思うのかもしれないけど)。

自分なりに師匠の特徴や学びたい点、取り入れたい所などを紙に書き出し、準備OK。

(ちなみにその時はこんな風に書いていた↓)
師匠を選んだ理由
・基本的に塗りがフラットなので、描写にとらわれず、画面の構成・デザイン性・配色に気を配れる。
・平面的な塗り方のコツが凝縮されてる気がする。

師匠の特徴的なところで、取り入れたいなという部分
・現実と非現実のはざま、みたいな。半分閉じて半分開けられたような空間
・ごちゃごちゃしているようで、すっきりして見える構成
・色使いが少なく、まとまりのある色彩
・粗密のバランス
・小物使い
(出来たかどうかで言えば、多少出来てきた部分と、全く手を付けられなかった部分とある)

目標とマイルール

1週間イラスト描いて、1週間練習。そのペースなら、3ヶ月で6巡できる。
その直前まで絵が完成しない病だったので、そもそも完成させられるのかがあやしかったし、この辺が妥当と考えた。
それ以上多いと現実的でないし、それ以上少ないとダラダラして逆に完成させられなさそう。
たった6枚のイラストを描いたところで何が変わるのか、というのは頭をよぎったが、数でも量でもなく世界が変わって見える事があるのは知っているので、その辺は大丈夫。
自分が掴めるかどうかだけ。

完成させられるようマイルールを設定(完成しない病の発症を防ぐ)。
・大改修はしない
・工程の後戻りはしない

1巡目

 イマ、食ベニ行キマス

8/15~19
作業時間
色ラフ5時間前後
線画~仕上げ10時間前後
トータル15時間前後
(正確な時間は計っていなかったが、多分このくらい)

色ラフをやったせいかマイルールが良かったのか、自分の中では思いのほか作業がはかどり、完成までそんなに時間がかからなかった印象。
(あくまで自分内での話。元々、行きつ戻りつ余計な事する天才なので)
やり切った感が強く、終わった時結構爽快だった。ご飯おいしかったw

説明してしまうと、このイラストは、あの月(目標)を取って食ってやるぞ!という決意表明w
クロワッサンの月を美味しく頂くためにお茶の用意も準備万端。(ティーバッグやマグカップを持ってる。リュックには角砂糖が描かれてたり、ナプキンがはみ出していたり、チャックにスプーンがついてる。星は金平糖)
言わないと分からないだろうし、志は高く!という気持ちで描いた。
師匠の小物や装飾の使い方に、こんな感じで遊べばいいのかなーとやってて楽しかったけど、師匠の真意は他にあることに後で気付く。

やって初めて見えてきた師匠

作業をしていく中で、表面からは見えなかった師匠の中身が見え始める瞬間があった。当時こんな風にまとめている。

やってみて見えてきた師匠
・線、色彩、ポーズ、構成、
 どれをとってもある1つのものに集約されてて、何一つ変えられない。
 それこそが強みで作家性だと思う。
 (頑張ってないポーズとダルトーンがとても合っている)
 画面に対しての人物の置き方。強くならないようゆるっとさせる。
 小物は世界観を壊さないようなものを選んでいる。
 合うものだけを取り入れることで世界観を強くしている。
 広いのがいいと思ってたけど、ブランド化するというのは狭くする、という事だな。
・構成力。立体感をあえてださずに色面で分けて見せていくやり方
 ステッカーとかが何でここにあるのか、色の並べ方
 いわゆる普通の立体感や影とかではない構成の仕方

自分の見方がいかに表面を撫でていただけなのか、思い知らされた。
特に、狭くする、というのは発見だった。
それが分かった時見え方がものすごく変わったし、色々なものの理解が深まったように思う。

自分の絵と師匠の絵を混ぜて見渡す

参考にと思い、師匠の絵をA4サイズに印刷したものを十数枚用意していた。描き終わった自分の絵を印刷し、その中に混ぜて床一面にランダムに並べる。
単に1枚1枚見比べるより、絵の印象の違いが目に飛び込んでくる(このやり方は気に入っている)。
そこで感じた、師匠と自分の絵の違いはこれ。

・やぼったい
・洗練されていない
・色のまとまりがない
・色が汚く見える
・固有色にとらわれ過ぎている
・線が汚い、太い
・明暗や色の対比、密度のバランスがなってない
・師匠が描くようなポーズ、情景ではない

ちなみにさいとうなおき先生はこの時間を
「地獄の時間」「1番精神的なエネルギーが削られる瞬間」
と言っておられるが、自分は結構楽しかった。
師匠と同じ土俵に上げて貰えてる気がしてそれだけで価値を感じるし、違和感を潰していけばより近づけるのかと思うとわくわくしてくる!
むしろ宝探しのような気分だった。

改善ポイントを書き起こし、すぐに改善できるものとそうでないものに分け、練習すれば改善できそうで今1番気になるものを次の課題とした。
※ちなみにすぐに改善できるものとは主に技術的な問題。procreateの操作にまだ不慣れだったので(今もだけど)、それ関連。

メンタル問題

絵を描くうえで自分の場合外せないのがメンタル問題。
なんていうか描いてる最中ずっとジェットコースター。
結果、むやみやたらと疲弊するので、少しでも防ぎたい。
こちらも紙に書き出し、改善に努める。
(人に分かるように書いてなくて意味不明だと思うが、参考までに↓)

・思いついたものはすぐに実行せず、頭の中でやってみて、その表現が今やっている事にあっているか検討する。検討して良いとなってから手を動かす。
・絵のスピード感に慣れる。
 作品とは時間がかかるものという刷り込みを取っ払う。
 自分で時間をかけまくっている可能性大。
・時間目標を立てる。
・グリグリ書いて何とかしようとする癖をやめる、ちょんちょんと点でおいて様子を見る。
 冷静になる。俯瞰する。
・そもそも線をキレイに描けると思ってなくて、なおそうとしている自分がいるので、一発で綺麗にひけると思って描く事。
・基本Too Muchなんだと思う。やればいいと思ってるフシがある。何をやらないかの方が案外大事かもしれない。やりすぎて時間をかけて、そこをまた引いて、で結局時間のロス4倍みたいなとこあるので気をつける。
・決断力とあきらめ。
 紙だと限界あるけど、デジタルはない分、後戻りはしないと決めないと終わらない(今回ちゃんとできたので完成できたのだと思う。あと、師匠のテイストがゆるぎない指標となっていて、しかも狭いので決めやすかったのだと思う)
 消し具を使うから遅くなるのであって、そうでなければ遅くない。描くのが遅いわけではない。決断できないだけ。あきらめられないだけ。

1巡後の課題

選んだのはこれ。↓
・小物の描き方、処理の仕方(出来るだけ単純化。縁に白い線)

キャラクターや衣装などは出来るだけ寄せていたが、小物まで気が回らなかったという反省から。
そしてやった練習がこちら。

結構可愛くそれっぽく描けてご満悦だった。
この後一気に打ち砕かれることになる。

つづく

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