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もしもタビが履けたなら

先生:
皆さん、そろそろ中学校生活にも慣れてきた頃ですね。

今日の授業はポエムの発表です。
宿題だったポエムは皆さん書けましたか?

では、なかまち君から発表をお願いします。


なかまち君:
はい。聞いてください。


「もしもタビが履けたなら」


もしもタビが履けたなら、近所のスーパーにも履いて行きたい。
もしもタビが履けたなら、雨の日以外は毎日履きたい。

「あの人の足は、こういう足なんだ…。」と思われたい。
「あの人は一見人間に見えるけど、何か別の生物なのかもしれない…」と思われたい。
いつもいつもタビを履いて、自分でも「私の足はこうなんだ」って思いたい。

いつか、いつの日か、
タビを脱ごうとしても脱げなくて、どうしたんだろうとよくよく見ると…、
私の足がタビと一体化していたとしたら…

私は歓喜するだろう。
私の足がタビになれたことに…。

もしもタビが履けたなら、タビの足をした謎の生物になりたい。



なかまち君:おわりです。

先生:はい、発表ありがとうございました。
タビという靴を履きたい気持ちが良く表れていましたね。
そういえば、なかまち君、少し前にギャルソンリュックって言ってたけど、それはどうしましたか?

なかまち君:はい。ギャルソンリュックは、とりあえず、今はいいんです。
今はとにかくタビなんです。とにかく……、タビなんです。

先生:わ、わかりました。色々なことに興味が出るのは良いことですね。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉もありますが、なかまち君は熱い期間が短めですね。お家の人とよく相談して、考えてくださいね。

なかまち君:はい…。

先生:では、次の人。ポエムの発表をお願いします。

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中2なかまち



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