移住で島暮らし、合うヒト出来るヒト①
八丈島に暮らし始めて2ヶ月経ちました。
まず始まったのは蟻(アリ)との闘いでした。アシジロヒラフシアリ。2㍉位の小さな蟻で、最初に家の周りをほうきで掃いた時は砂粒だと思いましたが、黒いのは全部蟻でした。
ちょうど今年から毒餌ベイト剤が配られたので、住んですぐに受け取れた私はラッキーだったようです。
この蟻は仲間へ口移しで餌を渡す習性が無く、毒餌を巣へ運ばせて巣ごとコロリは効きません。元々樹上に棲んで花の蜜をなめたりしてる蟻なので何しろ上へ上へと登って来ます。
家屋内にも登って来ます。入って来ると電気製品やコンセント内に侵入して、破壊につながります。電灯がちかちかしてる場面に遭遇したらそれは蟻が原因です。
町が大学と共同で開発した毒餌は乳白色透明、甘そうなゼリー状で、1㍍おきに500円玉位を絞り出す。すると間もなく薬剤の外周を取り巻くようにたかって来て、喰った蟻はそのまま死にます。
餌を補給しようとする働き蟻の数を毒餌で大きく減らして、家屋侵入済みの蟻どもを餓死させる作戦です。
集団で死んでるのを家の中で見つけたら掃除機で吸い取ります。
いったいどこからここに落ちて来たのか?と言う場所に死骸は有ります。建付けの悪い隙間が有ったらマスキングテープでふさぎます。
この外来種アシジロヒラフシアリは八丈島全体をスーパーコロニー化してる(※1)そうなので、我が家1軒で短期間駆除したとしてもイタチごっこと言うか、敵の数の方が圧倒的に(まさに圧倒的に)多いから常に次の攻撃に備えなければなりません。
※1 八丈島にいる全てのアシジロヒラフシアリがひとつの家族のように振る舞って、全島をひとつの巣にしているらしい。恐ろしや
そこで考えたのが、
① 家の周りは毒エサでなく台所中性洗剤溶液を撒いて、ぞろぞろ歩く蟻の行列フェロモンを消す。そこに居る蟻も界面活性成分で窒息させて殺す
② 毒エサは家を取り巻く軒の柱の根元に撒いて、外周から屋内へつたい入るのを阻止する
③ 登る柱にも溶剤を撒いて、行列フェロモンを消す。
④ 以上を定期的に行う
の、両面作戦。
家の周りの溶液撒きはハンドスプレーではきついので、園芸用の噴霧器をAmazonで入手。溶液の濃さは諸説有りますが、水2㍑に中性洗剤40mlの50倍にしてみました。もっと薄くても良いのかも知れません。
ともかくこれでテスト開始。
その前に、キッチンハイター薄め液でも試してみましたがこれは効果無し。別の害虫殺しに使うことにします。
そう言うわけで「島暮らし、合うヒト出来るヒト①」は、
「虫と闘えるヒト」
です。
本土でキャンプしてた時はボーイスカウトの親子に
「虫は無視、刺されたらムヒ!」
などと呑気に指導したりしてましたが島の昆虫はレベルが違う。虫に耐性ゼロのヒトは向きませんです。もっと恐ろしい虫たちは今後取り上げます
<コラム>
ヤモリも良く現れます。過日台風の雨仕舞いで雨戸を初めて閉めたところ、雨戸に隠れていたヤモリが多数「降って」来ました。虫を喰ってくれるヤモリは益虫で「家守」と書かれたりもします。ヤモリは人間には何にもしませんが(噛まないし毒も無い)、そこら中に糞をするのが厄介です。
ヤモリ耐性の無いヒトも島暮らしを諦めた方が良いでしょう
(続く)
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