青葉市子 アダンの風
今回は、青葉市子さんの「アダンの風」をざっくりと紹介します。市子さんは本作より前のアルバムでは、ほぼ全て、歌とギターだけの楽曲を発表しています。
比べてこの作品はアンビエント。バイオリンやチェロも登場する、豪華な編成。
M1 「Prologue」
冒頭からホーンのような重低音。そして波の音、透き通る、市子さんの声。彼女の過去のアルバムと比べると、まったく新鮮な一曲です。ギターも登場しません。
M3 「Porcelain」
フルートとギターの絡みが最高!
実は市子さんは、「アダンの風」以前から、自身の歌とギターの背後に、オーケストラがいる想定で、楽曲を作っていたらしいので、その空想が具現化したアルバムとも言えますね。
M6 「Parfum d'etoiles」
ピアノのみの、美しいナンバー。野外で録音されている。
M8 「Sagu Palm’s Song」
歌詞に、「かえるの合唱」からの引用有り。
童謡からの引用は、アルバム「0」でもされています。
M12 「Down in the Adan 」
反復するアルペジオが土台の、市子さんの、オーソドックスな作曲の手法ですが、ここまで美しい曲に完成したのは、やはり、このアルバムのコンセプトに沿ったものだからでしょう。
以上、「アダンの風」ざっくり紹介でした。
ご覧いただき、ありがとうございました。