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Photo by
kazehukaba
うつと私の結婚生活2
ただひたすらに眠る日々。
立ち上がれるのはお手洗いに行くときと、生きるために水分をとるときだけ。
心は限界なのに、なぜかお腹は空くし喉も渇く。
限界とはいえ積極的にしにたいとまでは思っていない自分に安堵する一方で
ひたすら眠っているだけなのに生きるための欲だけはある己に呆れる。
部屋の掃除をしなくてもしなないし、お風呂に入らなくてもしなない。
しなくてもしなないことは一切しなかった。
母親からの「元気?」と問いかけるLINEには「うむ」と一言だけ返す。
心配をかけたくない。というのは建前で、
過保護な親の元からからやっと抜け出して一人暮らしを始めたのにこの有様なのが知れればどうなるか。
自分1人では生きられないことを突きつけられるようで悔しかった。
家から徒歩2分の距離にあるコンビニに感謝し
部屋着にコートを羽織って誤魔化し、すっぴんのままでかける。
唯一食べる気になれた梅味のはるさめスープを買い込む。
お腹が空いた時だけはるさめスープを食べ、あとはひたすら眠る。
友人とのLINEのやり取りを少しずつできるようになり
話を聞いてくれる彼女たちと会う約束を取り付け
出かける日だけは、その前に身を清めていた。
友人と話をしていると、うつを患う原因となった出来事や、自分の気持ちを言語化することになり
それはある意味でうつと向き合う大切な過程だったのだろうが
まだ精神力が回復しきっていない状態では受け止めきれないことも多く
またひたすらベッドで貪るようにねむるのだった。
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