月のくじらとジェリーフィッシュ

※この記事は「月のくじらとジェリーフィッシュ」の
ネタバレが含まれております

KP:ちあ
PL:柴波なとり

[メイン] KP : これよりクトゥルフ神話TRPG第6版
雪沙 みつき様作「月のくじらとジェリーフィッシュ」のセッションを開始します。

◾︎導入


[メイン] KP : とある穏やかな日のことだった。

[メイン] KP : 外出の途中か、はたまた家でぐうたらしている時か、突如あなたのスマホが着信を告げる。
表示を確認してみると、電話の主はあなたの友人だ。

[メイン] KP : 彼とはそこそこの付き合いがあり、こうして連絡をしてくることも珍しくはない。

[メイン] KP : けれどもあなたの眉根は勝手に寄ってしまう。なぜなら、彼が電話をしてくるのは何かしら厄介な頼み事がある時だからだ。

[メイン] 双川 智世 : …………はあ。(4コール目で電話に出ます)

[メイン] 浅井 : お、双川か?よ!久しぶり! 今暇か?

[メイン] 双川 智世 : ……忙しい。

[メイン] 浅井 : ほんとか〜〜??まぁいいわ!ちょっとだけでいいから話聞いてくれ!

[メイン] 双川 智世 : (小さく息をつき)はいはい。……何?

[メイン] 浅井 : おっし!明日って暇か?

[メイン] 双川 智世 : …まあ、特に予定は無いけど。何で?

[メイン] 浅井 : 俺が『月と星の水族館』で働いてるのは知ってたよな?最近スタッフの中で風邪が流行っててさ、とうとう人手不足になったんだよ

[メイン] 双川 智世 : へえ。

[メイン] 浅井 : お前海の生き物とか好きだろ?どうだ?1日だけで良いから手伝いに来てくれねぇか?

[メイン] 浅井 : ちゃんと金は出るからさ!このとーり!!

[メイン] 双川 智世 : ………………別にお金はいいよ。分かった。

[メイン] 浅井 : おっし!サンキュー!じゃ、明日よろしくな!!

[メイン] KP : 彼は時間や待ち合わせ場所の話を簡単にしてから、挨拶とともに電話を切る。
かくしてあなたは、休日返上で単発アルバイトの予定をこなすこととなるのだった。

◾︎水族館にて


[メイン] 双川 智世 : CCB<=12*5 【DEX × 5】 (1D100<=60) > 67 > 失敗

[メイン] KP : 初めての環境で緊張をしてしまい、多少のミスはしてしまうが、あなたは懸命に仕事をこなす。

[メイン] KP : 魚やペンギンの餌を運んだり、お土産ショップの在庫を数えたりなど、慣れないながらも慌ただしくしていれば、なんとか一日が過ぎていく。

[メイン] KP : ようやく終了時間になり、スタッフへ挨拶をして帰り支度を済ませる。座って疲れた体を休ませているあなたの元へ、また友人がやってきた。

[メイン] 浅井 : おーっす!双川!お疲れ!

[メイン] 双川 智世 : ……ああ、お疲れ。(少々ぐったりしている)

[メイン] 浅井 : なはは!めちゃくちゃ疲れてんな〜!まぁ初めてそうだったししゃーねーけど

[メイン] 浅井 : ま、とりあえずは助かったわ!ありがとうな!

[メイン] 双川 智世 : そりゃどうも。……しばらくは人混みには遭遇したくないけどね。

[メイン] 浅井 : ま〜うちは人気の水族館だしな!お疲れお疲れ!(肩を叩きながら)

[メイン] 双川 智世 : ……浅井、痛い。(顔をしかめる)

[メイン] 浅井 : なはは!ごめんごめん!お前相変わらず細ぇ〜よな〜!ほら、これでなんか食ってけよ!

[メイン] KP : 彼はそう言って、ぴらりと千円札を一枚あなたに手渡してくる。

[メイン] 浅井 : あ、これバイト代とは別に俺からの奢りな!

[メイン] 双川 智世 : 別にいいって言ったのに……まあ、ありがとう。

[メイン] 浅井 : どーいたしまして!じゃー俺はまだ仕事あっから!じゃな!

[メイン] 双川 智世 : ん。(小さく手を振る)

[メイン] KP : この水族館には、巨大な水槽を眺めながら食事ができるというのがウリの喫茶店があることをあなたは知っていた。

[メイン] KP : 閉館間近とはいえまだ営業時間内だ。ちらほら客はいるだろうが、混む時間帯はとっくに過ぎているのでのんびり食事ができるだろう。

[メイン] KP : まだ仕事が残っているという彼と別れ、あなたは喫茶店へと足を運ぶ。
スタッフに案内され座った席からは、閉館時間などまるで気にしていないというように、ゆったりと広い水槽の中を泳ぐ魚たちが見えた。

[メイン] KP : 開いたメニューには美味しそうな料理の写真がずらりと並んでいる。
臨時収入もあったことだし、とあなたは好きなものを選んで注文するだろう。

[メイン] 双川 智世 : CCB<=9*5 【CON × 5】 (1D100<=45) > 38 > 成功

[メイン] 双川 智世 : ……すみません。ナポリタン大盛とBLTサンドのトマト抜き、セットでシーザーサラダとホットコーヒーください。あと本日のタルトを。

[メイン] 店員 : はい、かしこまりました

[メイン] 店員 : では、ご注文を繰り返します。
ナポリタン大盛がお1つ、BLTサンドのトマト抜きがお1つ、本日のタルトがお1つ、セットはシーザーサラダとホットコーヒーでお間違えないでしょうか?

[メイン] 双川 智世 : はい。お願いします。

[メイン] 店員 : かしこまりました、では少々お待ちください(頭を下げ)

[メイン] 店員 : おまたせ致しました。こちらナポリタン大盛とセットのシーザーサラダとホットコーヒーです。

[メイン] 双川 智世 : …ありがとうございます。(ぺこり)

[メイン] 店員 : 失礼します。こちらBLTサンドと本日のタルトとなります

[メイン] 双川 智世 : (ぺこり)

[メイン] 店員 : ご注文の品は揃いましたでしょうか?

[メイン] 双川 智世 : はい。お手数お掛けしました。

[メイン] 店員 : いえ、ではごゆっくりどうぞ。

[メイン] 双川 智世 : ……いただきます。

[メイン] 双川 智世 : 1d60 (1D60) > 52

[メイン] 双川 智世 : ………(もっもっ)

[メイン] 双川 智世 : ………ごちそうさまでした。

[メイン] KP : 美味しいご飯を食べ、丸一日働いて疲れていたのもあり、あなたはだんだんと眠たくなってきてしまう。

[メイン] KP : うと、うと、軽く舟を漕ぎ始めたあなたはその眠気を払うように首を振り、大きな水槽のガラスへ目を向ける。
なんとはなしに眺めていると、ふと、何か巨大な影のようなものが映り込むのが見えたのだった。

◾︎謎の水族館へ

[メイン] KP : はっと意識が覚醒する。

[メイン] KP : 気づけば、あなたは真っ逆さまに落ちているところだった。

[メイン] 双川 智世 : ────え。

[メイン] KP : 見えるのは、まるで海の底のような不気味に暗い青色の風景。
あなたにできるのはただ見ることだけ。なすすべもなく、深海へと向かって落ちていく。

[メイン] KP : 落ちて、落ちて、落ちて……。
冷たい風を切りながら青を通り過ぎ、胃の浮くような感覚に慣れ始めたところで紺を抜け、そしてとうとう漆黒の海底まで。

[メイン] KP : しかし、空から垂直落下するあなたの体が底にたどり着く前に、背景の黒に溶けるようにして意識を失ってしまうのだった。

[メイン] KP : ぱしゃん、ぱしゃん。

[メイン] KP : 静かな波の音とともに意識が浮上する。
目を覚ますと、あなたは水族館にいた。

[メイン] KP : だが周りを見渡しても誰もいない。辺りは照明が切れたように薄暗く、一面青色に満ちた空間となっている。

[メイン] KP : あちこちに水槽が置かれており、その中では小さく可愛らしい魚が泳いでいるのが見えた。

[メイン] 双川 智世 : ……………(何で、ここに。)

[メイン] KP : 視線を動かすと、ふわりとあなたの目の前を透けた布のような何かがよぎった。

[メイン] KP : 顔を向ければ、なんとくらげが漂っている。不思議なことに、周りには水もないのにそれらは泳ぐような動きを見せていた。

[メイン] KP : 触れてみればわずかに冷たい感覚が指へ伝わってくるも、実体のあるものだという感触は得られない。
くらげの方もあなたに触られたことに気づいていない様子で、そのまま空中をふわふわと泳いで行ってしまう。

[メイン] KP : まるで立体的な映像が映し出されているようにも思えるかもしれないが、見回しても自分の周りにそういった機器はないようだ。

[メイン] KP : 不可思議な光景を目の当たりにして、多少なりとも驚くことだろう。<SANチェック>0/1

[メイン] 双川 智世 : 1d100<=75 【SAN値チェック】 (1D100<=75) > 87 > 失敗

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 75 → 74

[メイン] KP : また、そのようにぼうっと周りの風景を見ていると、ふと耳の辺りに違和感を覚える。

[メイン] KP : 触れてみると何かイヤリングのようなものがつけられている事に気づくだろう。ガラスを鏡にして見てみると、綺麗な宝石のついた三日月型のイヤリングが付いている。外そうとしても何故かうまく外れない。

[メイン] 双川 智世 : CCB<=1 (1D100<=1) > 69 > 失敗

[メイン] 双川 智世 : ………何、これ。(イヤリングを摘んだり軽く引っ張ったりします)

[メイン] KP : 取れませんね

[メイン] 双川 智世 : はあ。………まあいいや、

◾︎水族館 4階-エリアA-

[メイン] KP : ここはどうやら水族館に入ってすぐのフロアになっているらしい。

[メイン] KP : しかし、後ろにある「出入り口」の扉を押したり引いたりしてもびくりとも動かない。

[メイン] 双川 智世 : (ドアノブを持ったままため息をつく)

[メイン] KP : 目星を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 80 > 成功

[メイン] KP : 出入り口の近くに「施設マップ」と書かれた電子マップがある。マップを確認してみると、施設は4階建てになっている様子。

[メイン] KP : 現在位置というものからして、あなたは今一番上の4階にいるらしい。3階、2階と続いて、1階部分には「ラボ」と書かれている。マップを見る限り階層の移動はエレベーターでしか出来ない模様。

[メイン] KP : 水族館は一本道になっていて、真っ直ぐ進んでいった先にエレベーターがあるらしい。

[メイン] KP : 4階マップを見てみると、Aエリア、Bエリアとフロアの中で二つに別れているようだ。エリアの境目には扉があり、そこは現在施錠中と表示されている。

[メイン] KP : Aエリアは小さな水槽が壁にずらりと並んでいる。水槽に近づいてガラスをこんこんと叩いたり、顔を近づけたりしてみると小魚達があなたに興味を持ったようにわいわいと近づいてくる。

[メイン] 双川 智世 : …かわいい。(小声)

[メイン] KP : 〈生物学〉もしくは〈目星〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 94 > 失敗

[メイン] 双川 智世 : CCB<=55 【生物学】 (1D100<=55) > 50 > 成功

[メイン] KP : 何らかの魚であることは間違いなさそうだが、どの魚か全くわからない。魚に詳しい人間でも、こういったタイプの魚は見たことがないと感じるかもしれない。

[メイン] KP : 〈コンピューター〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=65 【コンピューター】 (1D100<=65) > 99 > 致命的失敗

[メイン] KP : 滑って転んでしまいますね

[メイン] KP : 1d2を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : 1d2 (1D2) > 1

[メイン] system : [ 双川 智世 ] HP : 12 → 11

[メイン] 双川 智世 : ………………いった。

[メイン] KP : 〈幸運〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 24 > 成功

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 43 > 成功

[メイン] KP : 水槽一つ一つを覗いていってみる。どの水槽も綺麗な状態で、可愛らしい小魚が泳いでいる。しかし、一つだけ中に何も入っていない大きな水槽を発見する。水で満たされているものの、中には魚の姿もなにもない。

[メイン] KP : その水槽の前にはパネルのようなものと文字盤、それから手形を認証する機械のようなものがあるが、あなたにはそれが何なのか詳しくはわからない。

[メイン] 双川 智世 : (機械をぺたぺた触っています)

[メイン] 双川 智世 : …何が入るんだろう、ここ。

[メイン] KP : あなたが手当り次第機会を触っていると電源ボタンらしきところを押し、パネルに光が点灯する。

[メイン] KP : そしてパネルには「PASSWORD?」という文字が光る。

[メイン] KP : 周りを見渡してみてもパスワードになりそうなものはない。適当に文字を入れたらエラー音がしてまた「PASSWORD?」の画面に戻る。

[メイン] 双川 智世 : ……まあ、そりゃそうだよね。

[メイン] KP : 〈聞き耳〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 94 > 失敗

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 19 > 成功

[メイン] KP : 閉ざされた扉の向こう側からとんとんという音が聞こえてくる。どうやら誰かが扉を叩いている模様。

[メイン] 双川 智世 : ……?誰?

[メイン] KP : 扉の方へ近づいた時、「もしもし?」という誰かの声が聞こえる。どうやら扉の向こうに誰かがいるらしい。

[メイン] 浜辺 颯汰 : …誰かいますか?

[メイン] 双川 智世 : …………どちら様?

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、すみません、名乗ってなかったですね。おれ、浜辺颯汰って言います

[メイン] 双川 智世 : …浜辺さん。

[メイン] 双川 智世 : ……僕は、智世。…双川智世。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 双川さんですね…!

[メイン] 浜辺 颯汰 : あの、おれ、気づいたらここにいたんですけど…双川さんは?

[メイン] 双川 智世 : ん……僕も同じ。鍵開かなくて閉じ込められた。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そうなんですね…その、近くにメモが落ちてたんですけど…ラボに行かないと出られないみたいで…

[メイン] 双川 智世 : ラボ……(マップを思い出し)ああ、あそこ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい…その、よろしければ一緒に行って貰えますか…?

[メイン] 双川 智世 : ………その前に、君の顔が見たい。それから考える。

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、そうですね…!

[メイン] 双川 智世 : パスワード入れなきゃ開かないみたいなんだけど、君知ってる?

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、ちょっと待って下さい…!

[メイン] 浜辺 颯汰 : 文字ありました!今から伝えますね…!

[メイン] KP : と颯汰からパスワードを伝えられる。パスワードは TAMAGOYAKI との事

[メイン] 双川 智世 : ん、ありがとう(随分美味しそうなパスワードだなと思っている)

[メイン] 双川 智世 : (TAMAGOYAKIと入れます)

[メイン] KP : パスワードを入力すると、機械が動き出し、
「認証を行います」
という自動音声が聞こえ始める。そして音声が手形の認証を行うので手を置くように、と案内をする。

[メイン] 双川 智世 : ……(少々警戒しながら手を置きます)

[メイン] KP : 手を置いて認証が完了すると、「4階Aエリアの権限を譲渡しました」という声が聞こえてくる。その状態でエリアAとエリアBの境目にある扉の前まで移動すると、あなたが近づいただけで「ロック解放」という自動音声が聞こえ、目の前の扉が開く。

[メイン] KP : エリアBへの扉が開いたところで、あなたと颯汰が合流出来る。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 扉開けてくれてありがとうございます…!(頭を下げ)

[メイン] 双川 智世 : ん。……君が浜辺さんか。宜しく。

[メイン] 浜辺 颯汰 : よろしくお願いします…!双川さんですね!

[メイン] 双川 智世 : そう。───で、さっき言ってたメモって?

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、すみません…実はその、無くしてしまって…

[メイン] 双川 智世 : (小さく息をつく)……メモの内容は覚えてるの?

[メイン] 浜辺 颯汰 : えっと……その…ここ、は何かを動かす為なら…権限が必要みたい、で……

[メイン] 双川 智世 : …ああ、なんか権限がどうとか言ってたね。さっき。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい…その…何故か自分じゃ、反応しなかったので……その、今後も頼みがちになってしまうかもしれないです…

[メイン] 双川 智世 : ……そう。分かった。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……!ありがとうございます…!

[メイン] 双川 智世 : まあ、帰れないのは困るし。手を貸すよ。最低限は。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ありがとうございます!俺も手伝える事は手伝うので…!

[メイン] 双川 智世 : ん。……取り敢えず行こうか。何処に向かえばいいか分かる?

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、こっち側にエレベーターがあるので来ますか?

[メイン] 双川 智世 : (頷く)案内して。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!こっちです!

◾︎水族館 4階-エリアB-


[メイン] KP : 〈幸運〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 26 > 成功

[メイン] KP : こちらも幾つかの水槽が並べられている。
順に覗いていけば、チンアナゴに似ている最近人気の可愛い生き物などと目が合うかもしれない。

[メイン] 双川 智世 : ………(目を細めながら眺めている)

[メイン] 浜辺 颯汰 : ふふっ、可愛いですね

[メイン] 双川 智世 : ん。……君、海洋生物は好き?

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい…!あまり詳しくはないんですけど…

[メイン] 双川 智世 : そう。僕も好き。……綺麗だから。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ふふっ、分かります。ベタとか綺麗ですよね

[メイン] 双川 智世 : ベタか。昔飼ってたな。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そうなんですね…!いいなぁ…

[メイン] KP : 中程まで進んで行くと、足元で白く光っているパネルのようなものを見つける。

[メイン] KP : パネルの上に乗れば白い光が青い光へと変わり、壁際にある扉がシュッと乾いた音を立てて開く。しかし、パネルの上から降りると同時に扉も閉まってしまうと分かるだろう。

[メイン] 双川 智世 : ……(厄介な仕掛けだな、と思っている)

[メイン] 浜辺 颯汰 : あの…おれがここにいましょうか?

[メイン] 双川 智世 : ……でも、それじゃあ君が来れないでしょ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 多分…あの先にまた認証する様な機械があると思うので……おれが行くよりかはいいかな、と…

[メイン] 双川 智世 : ………ちょっと見てくるから、立ってて。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!分かりました!

[メイン] KP : 扉の先は狭い通路となっており、青い壁をつたいながら進んでいくとその先に機械が置かれているのが見えてくる。

[メイン] KP : 〈目星〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 24 > 成功

[メイン] KP : なにか資料のような紙が片隅に落ちている事に気づく。

[メイン] KP : 「研究結果。海に住まう■■■■についての考察。彼らを捕獲し、飼育してみた結果、■■■であることが判明。今後の経過を見守ろうと思う。また、この■についての調整であるが、■■■をマザーとし■■■を子とすることで施設内の環境を安定して運用する事に成功……」

[メイン] KP : ■の部分は破れていたり、文字が滲んだりしてて読めなくなっている。おそらく何らかの実験のレポートであるという事だけはわかる。

[メイン] 双川 智世 : ……………はあ。よく分からないけど、非道な実験じゃないだろうね……

[メイン] 双川 智世 : (機械の方を見ます)

[メイン] KP : 円筒形の機械が置かれているだけ。人間一人分が入れるくらいの大きさで、ガラスで出来ている。機械の全面は扉となっているようで、取っ手を引っ張れば普通に開くようだ。

[メイン] 双川 智世 : ………(じっと見据えています)

[メイン] KP : あなたは誰かに押された様な衝撃で機械の中に入ります。

[メイン] 双川 智世 : っ、………はあ。

[メイン] KP : あなたが機械の中に入ると、頭上から青い光が降ってくる。青いリング状の光は頭上から足元まで移動すると、まもなくして「認証完了しました」という自動音声が再び聞こえてくる。そこで扉も自動的に開き、何事もなく出て来ることが出来る。

[メイン] 双川 智世 : ………(面倒な事になった、と思っている)

[メイン] 双川 智世 : ……向こうは開いたかな。

[メイン] 双川 智世 : (浜辺君の方を見に行きます)

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、おかえりなさい!

[メイン] 浜辺 颯汰 : 大丈夫でしたか?

[メイン] 双川 智世 : まあ、何とか。

[メイン] 双川 智世 : そっち、何か変化あった?

[メイン] 浜辺 颯汰 : エレベーターが起動したような音がしました!

[メイン] 双川 智世 : ん。行こうか。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!

[メイン] KP : エリアBの一番奥にあるエレベーターの前までやってくると、あなたが近づいただけでしんと静まり返っていたエレベーターが機械音を出して動き出す。

[メイン] 双川 智世 : ……これも権限って奴かな。(浜辺君に聞こえないくらいの小声で呟く)

[メイン] 浜辺 颯汰 : 双川さん、次の階に行きますか?

[メイン] 双川 智世 : ………ん。下に行けばいいんだっけ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そうですね!

[メイン] 双川 智世 : 分かった。

◾︎水族館 3階

[メイン] KP : エレベーターは3階で停止し、それ以上先へは動かないようだった。

[メイン] KP : 扉の向こうには広いエリアが広がっていた。
3階は分割されていないフロアのようだ。部屋の中央には巨大な水槽が鎮座しており、中では小魚と大きな魚が一匹悠々と泳いでいる。

[メイン] KP : また、部屋の壁一面には図書館のように大量の本が並べられ保管されていることが分かるだろう。

[メイン] KP : 〈図書館〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 12 > スペシャル

[メイン] KP : ラテン語で記された本が多いことがわかる。ぱっと見た感じでは何の本なのか不明。ぱらぱらと読める本を確認してみると、「海洋生物」「海の神」「海底の神殿」といったキーワードがたくさん並んでいることがわかる。

[メイン] KP : その中で誰かの日誌と思われる古い書物を発見する。表紙はぼろぼろになっており、おそらく名前が記載されていたのであろうがそれも読み取れない。

[メイン] KP : 中身を確認してみると、航海日誌と研究成果を一緒にまとめて記載してあるものだとわかる。航海日誌の方は海底を延々と調査する日々の淡々とした内容。

[メイン] KP : そして何らかの研究成果をまとめたものの方では、ひどく醜い化物達のスケッチや、その生態についての詳しい内容、飼育日誌などが書かれている。
不気味な日誌の内容に<SANチェック>1/1d3

[メイン] 双川 智世 : 1d100<=74 【SAN値チェック】 (1D100<=74) > 69 > 成功

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 74 → 73

[メイン] KP : 〈幸運〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【幸運】 (1D100<=75) > 42 > 成功

[メイン] KP : 一瞬だけかすかに景色がぼやけて見えるのみ。失敗で後ろにある水槽にいる大きな魚がとてつもなく恐ろしい化物に見える。<SANチェック>0/1d2

[メイン] 双川 智世 : 1d100<=73 【SAN値チェック】 (1D100<=73) > 92 > 失敗

[メイン] 双川 智世 : 1d2 (1D2) > 1

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 73 → 72

[メイン] KP : あなたが日誌を見ていると、それに気づいた颯汰がさり気なくそれを止めに来る。

[メイン] 浜辺 颯汰 : あの……それ、気持ち悪い内容が多いので…あまり見るのは良くない…ですよ…?

[メイン] 双川 智世 : ………君も読んだんだ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ…はい…少し、だけ

[メイン] 双川 智世 : そう。(もう一度日誌に視線落としてから閉じる)

[メイン] 浜辺 颯汰 : あ、あそこの水槽の近くに認証する機械があるみたいです…!

[メイン] 双川 智世 : ……ホントだ。(機械にゆっくり近付きます)

[メイン] KP : 水槽の近くにはまた認証用の機械と思われるものが置いてある。今度は声による認証を行うものらしい。小さなマイクがついてる。

[メイン] 双川 智世 : ………あー。もしもし。

[メイン] KP : すぐに「認証完了しました」という自動音声が流れる。

[メイン] 双川 智世 : ……またか。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 認証出来たみたいですね…!

[メイン] 双川 智世 : ………ホント、何なんだろう、ここ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……なん、でしょうね…?

[メイン] KP : 声紋認証を終えたあなたたちが再びエレベーターへと向かおうとすると、バチン! と背後から大きな音が聞こえた。

[メイン] KP : 振り返れば、音のした方で火花が散っているのが見える。部屋の一部から漏電したのかもしれない。
同時に、部屋の中をのんきにぷかぷか浮いていたくらげ達も異変にようやく気づいたようで、慌てた様子であちこちに散り始める。

[メイン] KP : 〈聞き耳/2〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=40 (1D100<=40) > 30 > 成功

[メイン] KP : 颯汰が「まさか、エラー?」と小さく呟く声が聞こえてくる。

[メイン] KP : 颯汰が探索者の腕を引く。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 早く、エレベーターの方へ!

[メイン] 双川 智世 : ………ん。

[メイン] KP : あなたたちがエレベーターの方へ辿り着くより先に、警報音がそこら中で鳴り響き始める。

[メイン] KP : うるささに体を怯ませたその瞬間、中央にあった水槽から一気に水が抜けていく。
みるみるうちに水位は下がっていき、その中で泳いでいた巨大な魚だけが空っぽの水槽の底へと取り残された。

[メイン] KP : ゆっくりと、それが体を起こす。
途端、あなたの視界に強烈なノイズが走った。
まったく無害なただの魚に見えていたはずのそれは、次第に輪郭がぶれて違うものへと変わっていく。

[メイン] KP : 澱んだ灰色に膨らんだ、人の形をしている塊。
体毛はなく、ゼリーのような粘性の体液に覆われている。その一部が下へ落ちる度、ずちゅりと擦れてくっつく粘着質な音が立った。

[メイン] KP : ぎろりと濁る黄色い目がこちらを睨み付け、薄く開いた口の隙間から研がれた鋭い歯が見えた。鼻につく奇妙な臭いまでも漂ってきて、吐き気を催しそうだ。

[メイン] KP : 見るも悍ましい、化け物と言うにふさわしい生物だった。<SANチェック>1/1d8

[メイン] 双川 智世 : 1d100<=72 【SAN値チェック】 (1D100<=72) > 38 > 成功

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 72 → 71

[メイン] KP : 化物はガンガンと強くガラスを叩く。その力によって分厚いガラスの水槽にヒビが入る。そして、あなた達がその場で固まっている間に激しい音を響かせてガラスを破壊し、水槽から出てきてしまう。

[メイン] KP : 戦闘です

[メイン] KP : 颯汰が片手でイヤリングに手を触れ、奴隷の方へと手をかざすが何もおこらない。はっとした表情であなたの方を見て、何かためらうような様子を見せる。

[メイン] KP : 〈目星〉もしくは〈アイデア〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 63 > 成功

[メイン] KP : クトゥルフの奴隷は颯汰の方へと敵意を向けている様子。あなたの方へは見向きもしていない。

[メイン] 浜辺 颯汰 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 67 > 失敗

[メイン] 双川 智世 : CCB<=65 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=65) > 13 > スペシャル

[メイン] 双川 智世 : 1d3+1d4 【ダメージ判定】 (1D3+1D4) > 1[1]+2[2] > 3

[メイン] system : [ クトゥルフの奴隷 ] HP : 15 → 12

[メイン] クトゥルフの奴隷 : CCB<=30 (1D100<=30) > 71 > 失敗

[メイン] KP : 颯汰はあなたを見ると一瞬躊躇いながらもあなたに指示を送る。

[メイン] 浜辺 颯汰 : イヤリングに触れて、あいつに止まるよう命じて下さい

[メイン] 双川 智世 : ……そんなので止められるの?

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい、嘘だと思うかもしれないですけど…

[メイン] 双川 智世 : ………(奴隷の方を見る)

[メイン] 双川 智世 : (イヤリングを軽く摘んで)───動くな。

[メイン] KP : 奴隷は動きを停止し大人しくなる。近づいても攻撃をしてくる気配などもなく、探索者の意思に完全に従っているとわかる。

[メイン] KP : エレベーターに乗る事ができるだろう。

[メイン] 浜辺 颯汰 : あの…双川さんありがとうございました…!

[メイン] 双川 智世 : ん。こちらこそありがとう。助かった。

[メイン] 浜辺 颯汰 : いえ…!おれは何もしてないので……

[メイン] 双川 智世 : いや、君がイヤリングの事言わなきゃ為す術無かったし。

[メイン] 双川 智世 : 流石にあの気味悪いのに殺されるのは勘弁だから。

[メイン] 浜辺 颯汰 : …それも、そうですね

[メイン] 双川 智世 : (浜辺君を一瞥し)………行こう。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!

◾︎水族館 2階-エリアC-

[メイン] KP : 4階と同じく、このフロアも2つのエリアに分かれているようだ。

[メイン] KP : エレベーターから先はすぐスロープになっている。長くゆったりとした坂道を降りていけば、上部分が開いた大きな水槽が見えてくる。

[メイン] KP : 水槽では色とりどりの魚たちが穏やかに泳いでいた。近くにはベンチも設置されており、休息に使うこともできるだろう。

[メイン] KP : ベンチに座り、あなたがどうやってこの場に来たのかとか、今までどういう生活をしていたのか等々他愛のない話を始める。

[メイン] KP : また、ここは施設内でも居住区のような場所でもあり、近くには自動で食事を生成してくれる装置がある。ちなみに名物(?)はクリームソーダ。

[メイン] 双川 智世 : ……全く。浅井のおかげで奇妙な目に遭ったよ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : お友達ですか?

[メイン] 双川 智世 : まあ、そんな所かな。向こうが友達と思ってるかどうかは知らないけど。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ふふっでも、ちゃんと友達だと思ってくれてると思いますよ?

[メイン] 双川 智世 : ……だといいけど。僕友達ほとんど居ないし。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そんな事言わないで下さい…!

[メイン] 双川 智世 : 事実だよ。……喋りづらいでしょ、実際。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そんな事ないですよ!

[メイン] 双川 智世 : ………優しいんだね、君。

[メイン] 浜辺 颯汰 : いえ…!そんな事ないですよ…

[メイン] 双川 智世 : そうかな。……まあ、優しい分生きづらそうにも見えるけど。

[メイン] 浜辺 颯汰 : あはは…でも、周りも優しい人ばかりだったのでそこまで困った事は無いのかもしれないです

[メイン] 双川 智世 : そう。類は友を呼ぶって奴じゃない?

[メイン] 双川 智世 : ……大事にしなよ、その人達。

[メイン] 浜辺 颯汰 : …!はい…!そうします!

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……そろそろ、行きますか?

[メイン] 双川 智世 : ん。(ベンチから立ち上がります)

[メイン] KP : エリアCからエリアDへ移る細い通路を進んでいく途中で、ガクンと大きく床が揺れた。

[メイン] KP : 地震だと気づく間もなくガタガタと周りも振動し始め、上からは天井の破片や崩れた瓦礫などもばらばら落ちてくる。

[メイン] KP : 慌てて避けるように隅へ寄れば怪我なく揺れが止まるのを待つことができるだろうが、そのうち落ちてきた大きな瓦礫が積み上がって壁になり、あなたと彼は二手に分断されてしまうだろう。

[メイン] 双川 智世 : ……おーい。無事?

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!無事です!

[メイン] 浜辺 颯汰 : あの、先に行ってて貰えますか?後から追いつきますので!

[メイン] 双川 智世 : ……権限云々は大丈夫なの?

[メイン] 浜辺 颯汰 : ………。ほ、他に道があるかもしれないので…

[メイン] 双川 智世 : ……そう。じゃあ後でね。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい!また後で!

◾︎水族館 2階-エリアD-

[メイン] KP : 細い通路の先を進めば、これまでと比べると比較的狭い部屋が見えてくる。
小さな水槽がぽつぽつと置かれてはいるが、水が入っているのみで魚などは特にいない。

[メイン] KP : 室内にはテーブル、本棚、ベッドなどが置かれており、誰かが住んでいる部屋みたいに家具が揃っていると感じるかもしれない。
片隅には扉があり、それがラボへ向かう専用のエレベーターであることがわかるだろう。

[メイン] KP : 〈目星〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 72 > 成功

[メイン] KP : ラボへ向かうエレベーターの横にはカードリーダーが付いている。おそらくカードキーがないと動かない仕掛けであろうと分かる。

[メイン] KP : 【探索可能場所】
・テーブル
・本棚
・ベッド

[メイン] 双川 智世 : ………はあ。(テーブルに向かいます)

[メイン] KP : テーブルの上には誰かの手記らしきものがあり、ページが開きっぱなしになっている。また、手記の隣にはカードキーと思われるものが落ちている。

[メイン] 双川 智世 : ……何これ。(手記を読みます)

[メイン] KP : 「ここに閉じ込められてどれくらいの時間が経過したんだろう。まさかこんな事になるなんて思わなかった。いつまでここにいれば良いのかな。このままずっと永遠に一人でここにいなければいけないのかな。そうだとしたら、どうしよう」

[メイン] KP : 「……誰かが来たみたいだ。人と話すのはいつぶりだろう。おれは、ちゃんと出来るだろうか。けど、やるしかない。そうでなければ、おれは永遠にここにいることになるかもしれないから」

[メイン] KP : 〈目星〉もしくは〈アイデア〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 23 > 成功

[メイン] KP : 3階で見た手記の文字とは筆跡が異なり、またかなり新しいことがわかる。

[メイン] 双川 智世 : ………誰のだろう。これ。

[メイン] 双川 智世 : …………他に何かあるかな。(本棚に向かいます)

[メイン] KP : 〈図書館〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 37 > 成功

[メイン] KP : ここにも3階で見つけたのと似たような本が並んでいることがわかる。その中で一つ気になる本を発見する。

[メイン] KP : 『月の方舟について』

[メイン] KP : 「月のくじらはこの船を動かす最上位のデータである。下位の存在としてくらげ達が存在しており、彼らにはこの船の細かいメンテナンスを任せてある。この船は神が眠ると言われる場所、ルルイエを目指す為に製造した。また、管理システムの月のくじらは天然石のムーンストーンから命名した。ムーンストーンは古くより夜道を照らす月明かりのように、道を指し示してくれる力を持った石らしい。私が彼の地を目指すための羅針盤となってくれるよう、祈りを込めた。大きなくじらが、私を彼の地へ運んでくれるよう。いつかこの私が神の眠る地へたどり着けるよう。月光が私を導いてくれるよう。そう、祈るばかりである」

[メイン] KP : しばらくページをめくった所でこんな記述を発見する。

[メイン] KP : 「私の存在は月のくじらと一心同体。このイヤリングこそが彼らを制御する装置である。彼がここに存在する限り、私もここに居続ける。私は彼と共に目的を達する。彼はこの船そのものであり、私もこの船そのものだ。決して離れることのない、大切な友人だ」

[メイン] 双川 智世 : ………月のくじら、か。

[メイン] 双川 智世 : (イヤリングの文字を見て無意識に触る)

[メイン] 双川 智世 : …あとはこっちか。(ベッドに向かいます)

[メイン] KP : ふかふかである。寝転がったら癒されるかも

[メイン] 双川 智世 : ………(少し触った後頭から倒れるように寝転がる)

[メイン] 双川 智世 : (布団に頭突っ込んだまま動かない)

[メイン] KP : 動いて下さい

[メイン] 双川 智世 : (10分くらいして動き出します)

[メイン] 双川 智世 : ………行かなきゃ。

[メイン] 双川 智世 : (カードキー持ってエレベーターに向かいます)

[メイン] 双川 智世 : ………そうだ、(一旦カードキーをポッケに仕舞い身一つで近付きます)

[メイン] KP : エレベーターに変化は起きないだろう。

[メイン] 双川 智世 : ……ここは何も無しか。(カードキーを使います)

[メイン] KP : エレベーターの扉が開きます。

[メイン] 双川 智世 : (乗ります)

◾︎水族館 1階-ラボ-

[メイン] KP : エレベーターに乗ると、ごうんごうんと唸り動き出す。

[メイン] KP : しばらくすると到着し、開いたドアから出てみると、そこは円形のラボだった。
全体がぐるりと大きな水槽に囲われており、その中央や壁際にはよく分からない機械が大量に設置されているようだ。

[メイン] KP : 部屋全体を囲っている水槽には、これまでと同じく様々な色の魚たちが泳いでいる。
しかし、その中で一番あなたの目を惹くのは月の色をした巨大な魚だ。

[メイン] KP : 魚と言うより、小型の「くじら」だと表したほうが正しいかもしれない。
それは水槽の中をゆるやかにのんびりと移動している。

[メイン] KP : しかし、時折その姿が重なったようにぶれて見えることから、おそらく何らかのデータから作成され映し出されている機械的な存在である、ということも分かるだろう。

[メイン] KP : 〈アイデア〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 50 > 成功

[メイン] KP : しかし単純にただのデータによる映像ではなく、何らかの不可思議な力が働いているようにも思える。

[メイン] KP : その奇怪さに軽く寒気を覚える。<SANチェック>0/1

[メイン] 双川 智世 : 1d100<=71 【SAN値チェック】 (1D100<=71) > 82 > 失敗

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 71 → 70

[メイン] 双川 智世 : ……月色の、くじら……

[メイン] KP : あなたが水槽のくじらを眺めていると、少し遅れて颯汰が現れる。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 良かった…!無事に着いてたみたいですね…!

[メイン] 双川 智世 : ん。君も来れたんだね。

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい…!なんとかですけど…

[メイン] 双川 智世 : そう。……見て、あれ。(くじらの方を指す)

[メイン] 浜辺 颯汰 : わぁ……綺麗、ですね…

[メイン] 双川 智世 : ん。……それにしても凄いね、ここ。機械だらけ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : そうですね…すごいなぁ…

[メイン] KP : 〈コンピューター〉を振って下さい

[メイン] 双川 智世 : CCB<=65 【コンピューター】 (1D100<=65) > 94 > 失敗

[メイン] KP : 辺りを見回したが、見たことのない機械であるためよくわからない。

[メイン] 双川 智世 : ………知らないものばっかりだ。どうしよう。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……あの…もしかしたら、これなら分かるかも、知れないです…

[メイン] KP : そう言って、機械の前に立つ。そして妙に慣れた手つきで機械の操作を始める。

[メイン] 双川 智世 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 77 > 成功

[メイン] KP : 初めて見た機械を操作する割には、やたら慣れているように思える。

[メイン] KP : SCCB<=75 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] KP : 何か思いつめているような、隠し事をしているような印象を受ける。

[メイン] 双川 智世 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 40 > 成功

[メイン] KP : 颯汰の息遣いに過呼吸じみたものを感じる。

[メイン] 双川 智世 : ────随分慣れた手つきだね。まるで前にも動かした事があるくらい。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……っ、は、はは、そう、ですか……?

[メイン] 双川 智世 : ん。…………ねえ。そういえば君の事全然聞いてなかった。

[メイン] 双川 智世 : 君、何処から来たの?どうしてここへ来れたの?

[メイン] 双川 智世 : …………どうして、ラボに来れば出れるって知ってたの?

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……それ、は……

[メイン] 浜辺 颯汰 : ………ッ……ごめっ、なさ………ごめん……なさ、い……(腕で顔を隠す)

[メイン] 浜辺 颯汰 : ごめっ、…なさ……おれ、……おれっ……

[メイン] 双川 智世 : ………聞かせてほしい。君の話を。(浜辺君の目線の高さに合わせてしゃがむ)

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……っ…す、…すみまっ……せん………

[メイン] 双川 智世 : ううん、怒ってない。大丈夫。ゆっくりでいいから。

[メイン] 双川 智世 : お願い。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……っ…すみま、せんっ……ありが、と、…っござい…ます……

[メイン] KP : 颯汰は落ち着いた後、何処か不安そうに、しかし少々肩の荷が降りたような表情で話し始める。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……ここ、船みたいなんです。その、神様?のとこに向かうための

[メイン] 双川 智世 : ん。

[メイン] 浜辺 颯汰 : その、元々の主人がいたみたいなんですけど、もう居ないみたいで…だから、おれや双川さんみたいに人が代わり替わりここを管理してたみたいで…

[メイン] 双川 智世 : ん。

[メイン] 浜辺 颯汰 : おれは、前、ここに来た時におれの前にいた人にここを任されてずっと、ここにいたんです

[メイン] 双川 智世 : ………ん。(手記の内容を思い出している)

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……どうやら、ここの権限を全て渡したらここから出られるみたいで、…逆に、権限を渡された人はここから出られなくなっちゃうみたいで…

[メイン] 双川 智世 : ………そっか。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……っ…おれ、双川さんをだまそうと…してて……

[メイン] 浜辺 颯汰 : …っ……すみません…おれ、最低な事、しててっ……

[メイン] 双川 智世 : ……………謝らなくていい。1人は寂しかったでしょ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……ッ……でもっ……おれ……本当にごめんなさいっ……

[メイン] 双川 智世 : ……僕が出ていったら、君はまたここに残るって事だよね。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……はい…

[メイン] 双川 智世 : ……………君も一緒に出る事は出来ないの?

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……1つだけ、なら…

[メイン] 双川 智世 : ……どうすればいい?

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……この船を廃棄すれば、出られます

[メイン] 双川 智世 : …………それが出来るのは、僕?

[メイン] 浜辺 颯汰 : はい。あ、やり方は教えますので…!

[メイン] 双川 智世 : ……ん。ありがとう。教えて。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……!はい…!

[メイン] KP : 彼はあなたに船の破壊方法を教え始める。

[メイン] KP : 手順を聞くままに操作をし、おぼつかないながらもパネルにすべての文字を打ち込み終えると、『Good Night...』と文字が現れ、それを映した最後に画面は消えてしまった。

[メイン] KP : パネルの電源が落ちると、水槽を照らしていた明かりも消灯する。
そして、水槽の中に何も知らずにいた魚たちや研究成果の神話生物たちは生命維持システムを失い、次第に動きを止めていく。

[メイン] KP : ぱちん、ぱちんと順に施設内の明かりも落ち、そのうち辺りは薄暗さと静けさだけに包まれた。

[メイン] KP : 突如、みしりという重い音が天井から響く。

[メイン] KP : みしり、みしり、音はだんだん大きくなっていき、船の壁に薄暗い中でもあなたが気づくくらいのヒビが入り始める。

[メイン] KP : びしびしと繋がるヒビは一面の壁に複雑な模様を作り上げ、今度は水槽の方にも亀裂が走った。隙間から溢れた水がラボの方へと一斉に流れ込み、あなたたちの足元はすぐ濡れるどころか水浸しになってしまうだろう。

[メイン] KP : 颯汰があなたへと手を伸ばし、「大丈夫」と頷く。

[メイン] 浜辺 颯汰 : 月の光が導いてくれるので…ちょっと怖いかもしれないけど、心配ないです

[メイン] 双川 智世 : ん。………行こう。(伸ばされた手を取ります)

[メイン] 浜辺 颯汰 : …迷惑かけちゃってごめんなさい

[メイン] 双川 智世 : はあ……謝らなくていいって言ったでしょ。………案外楽しかったよ。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ふふっ、そうですか?ありがとうございます

[メイン] 双川 智世 : ……ん。(ちょっとだけ口元が緩む)

[メイン] 浜辺 颯汰 : …すみません。後、おれ、1つ嘘ついちゃいました

[メイン] 双川 智世 : ………何?

[メイン] 浜辺 颯汰 : おれは、残らなきゃいけないんです。ここに

[メイン] 浜辺 颯汰 : ━━━どうか、お元気で

[メイン] 双川 智世 : ……………!待って、

[メイン] KP : あなたの顔を見て颯汰が微笑んだ瞬間、水槽は大きな音を立てて崩壊する。

[メイン] KP : 手が離れ、あなたは大量の海水に否応なく飲まれてしまう。
抵抗もできず、ただ体を預けて流れることしかできないだろう。

[メイン] 双川 智世 : ぅ、はまべくっ…………

[メイン] KP : 最後に、ボロボロに半壊し海水に浸されたラボの中で、月のくじらとともにあなたを見送る彼の姿がちらりと見えたのだった。

[メイン] KP : 水中なのに、不思議とそこまでの息苦しさを感じない。

[メイン] KP : ぬるい海水に包まれるあなたは、ふと頭上から光が差し込んでいるのに気づくだろう。
見上げてみれば、それは白く明るい光だった。

[メイン] KP : ここは深海の筈だが、海を上がった向こう側には真っ白に輝く満月がゆらゆらと揺らめいて見える。
あなたは、自然とそちらへ向かえばこの海から出られるのではないかと直感するだろう。

[メイン] 双川 智世 : …………………行かなきゃ、

[メイン] KP : そして、船のあった方へと視線を向ける。
するとそこからは、無数のくらげたちがふわりふわりと湧き出ていた。なぜか吸い寄せられるように、あなたの周りへ集まり泳ぎ始める。

[メイン] KP : そんな光景を眺めているうち、あなたの耳に鈴に似た不思議な音が聞こえてくる。
耳を澄ませれば、だんだんとそれが声として認識できるようになってきた。

[メイン] KP : どうやら、その声はくらげたちから発せられているようだ。くらげたちは周りをふよふよ漂いながら、こう囁いてくる。

[メイン] くらげ達 : どうか、あの場所を壊して

[メイン] くらげ達 : あのこと一緒にここから出て

[メイン] くらげ達 : ぼくたちも、もっと広い海で泳いでみたくなった

[メイン] 双川 智世 : ……………言われなくても。

[メイン] KP : あなたが了承すると、ざわざわとくらげたちがまた近くまで寄ってくる。

[メイン] くらげ達 : あのくじらを光で撃ち抜くとイメージするんだよ

[メイン] くらげ達 : 君が指し示してくれた道があれば、ぼくたちは迷わずそこまで行ける

[メイン] くらげ達 : あのくじらも……ママも、もうあそこから出たいって思っているから

[メイン] くらげ達 : 助けてあげて……

[メイン] 双川 智世 : ………ん。

[メイン] KP : あなたはイメージをしっかりと固め、船へと向けて手をかざして強く念じる。
すると、あなたの手元にくらげたちが集まってきた。

[メイン] KP : 大量に重なったそれは塊になるとすぐにまぶしく光り始め、長く伸び一本の矢へと変わった。

[メイン] KP : 鋭く輝く光の矢は、深海で揺らめくくじらへ一直線に飛んでいく。
大きな目標であるそれへ真っ直ぐに刺さり、撃ち抜き、壊すだろう。

[メイン] KP : 体を射貫かれたくじらは、それでも苦しむ様子も抵抗すらする様子もなく、ただあなたと周りで揺れるくらげたちを慈しむような眼を向けた後、ぷくりぷくりと無数の光の泡となり、水に溶けるように消えていくのだった。

[メイン] 双川 智世 : ───────おやすみ。

[メイン] KP : 最後の泡の一つが消えてしまうまで待つと、残ったくらげたちは最後にこう告げる。

[メイン] くらげ達 : ありがとう

[メイン] KP : 可愛らしい鈴の合唱みたいな音であなたへ礼を述べると、次々にぱっと光に包まれて、まるで薄色の花びらが舞うように散っていくのだった。

[メイン] KP : 深海に透明に近く白い花びらが踊る。
ちらりちらりと視界を横切るその間、頭上から降り注ぐあたたかく眩しい光が強さを少しずつ増していった。

[メイン] KP : 思わず目を閉じても、意識が同じように白さを濃くしても、怖くはない。

[メイン] KP : そんな中、深く広大な海に揺蕩うあなたの手を、誰かがきゅうと握りしめたような感覚がしたのだった……。




[メイン] KP : ふっと瞼を上げると、あなたは「月と星の水族館」の大水槽の前に立っていた。

[メイン] 双川 智世 : …………はあ。

[メイン] 双川 智世 : (水槽を見つめます)

[メイン] KP : ぼうっとした意識のまま、流れるように時間を確認してみれば、開館前の時間だ。

[メイン] KP : あれは一体何だったのだろうか。

[メイン] KP : 不思議な気持ちを抱えながらも考えているあなたの元へ、誰かが駆け寄ってくる足音がした。

[メイン] 浅井 : あれ!?双川!?お前なんでここにいんだよ!?

[メイン] 双川 智世 : ………浅井こそ、何してるの?

[メイン] 浅井 : いや、お前昨日家に帰ったかな〜って思って連絡したら全然連絡つかねぇし心配して見に来たんだよ!

[メイン] 双川 智世 : ……そう。

[メイン] 浅井 : いや〜にしても良かったわ〜!実はこの水族館曰く付きでさ。たまに人が消えるんだよなー!

[メイン] KP : だからお前も消えちゃったのかと思ったぜ、と笑いながらばんばん肩を叩く。

[メイン] 双川 智世 : ……浅井、痛い。(顔をしかめる)

[メイン] 浅井 : ごめんごめん!あ、せっかく今日もここにいるんだからバイトしてく?

[メイン] 双川 智世 : ……いい。疲れたし、帰るよ。

[メイン] KP : 友人を置いて、あなたは水族館から出ていく事となる。

[メイン] KP : 水族館のゲートを抜けると、目と鼻の先に見覚えのある姿を見つける。

[メイン] KP : まるであなたが出てくるのを待っていたかのような自然さで、こちらを振り向くだろう。

[メイン] 浜辺 颯汰 : ……こんばんは

[メイン] 双川 智世 : …………ん。

[メイン] 浜辺 颯汰 : お礼、伝えたくて

[メイン] 浜辺 颯汰 : 助けてくれて、ありがとうございます

[メイン] KP : 丁寧に言葉を紡ぎ、あなたに深く深く頭を下げ、彼は感謝を伝えてくる。

[メイン] 双川 智世 : ………それはこっちの台詞なんだけどな。

[メイン] 双川 智世 : ありがとう、浜辺君。

[メイン] 浜辺 颯汰 : …ふふっ、どういたしまして

[メイン] KP : そんなあなたたちの目の前を、ふと一瞬だけ、あの空間でゆったり遊んでいた不思議なくらげが横切ったような。

[メイン] KP : そんな気が確かに、したのだった。

[メイン] KP : エンディングAです!お疲れ様でした!

[メイン] KP : 生還報酬:1d6
船を破棄した:1d4

[メイン] 双川 智世 : 1d6 (1D6) > 6

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 70 → 76

[メイン] 双川 智世 : 1d4 (1D4) > 3

[メイン] system : [ 双川 智世 ] SAN : 76 → 79

[メイン] KP : 獲得呪文『月のくらげ召喚』
施設の力の残骸であるくらげがあなたについてきてしまった模様。
特に意味がない魔法。目くらましにはなるかも。
SAN値1d3、MP1d4を消費することで触れられない不思議なくらげを大量に召喚する。
初めて見た相手にはSANチェック0/1

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