春彼岸 しだちあ卓 かいみく

春彼岸 | れぐ #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17307909 

※この記事は「春彼岸」のネタバレが含まれています

[メイン] KP : これよりクトゥルフ神話TRPG第6版 れぐ様作「春彼岸」のセッションを行います

[メイン] KP : あなたは今、自室で日常を過ごしていることだろう。
卒業式の日まで休校になったため、暇を持て余しているところだ。

[メイン] KP : いつもならこの部屋に未来が入り浸っているが、数日前から検査入院をしているため、今は1人である。

[メイン] KP : そんな時、インターホンの音が鳴った。
開けてみれば、そこには未来の姿があった。

[メイン] 葉山 未来 : やっほー!来ちゃった!えへへ

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃん!?
病院にいたんじゃ…?

[メイン] 葉山 未来 : あ〜えーっとそれなんだけど……ちょっと詳しい事は部屋で話してもいい?(小声で)

[メイン] 冨山海 : えッ、あ、分かった…!とりあえず、どうぞ…?

[メイン] 葉山 未来 : うん!お邪魔します!

[メイン] KP : そういうと彼女は、いつも通り綺麗に靴を並べ、あなたの両親に一つ挨拶をし、あなたの部屋へと上がっていく。

[メイン] KP : あのね、といいながら彼女はあなたに資料を渡す。
それには病名と、その症状が記載されていた。

[メイン] KP : 病名:ダチュラ症候群
症状:嘘をつくと皮膚上から花が開花する。
皮膚を貫通して咲いているわけではないため、痛みを伴わず摘出することが可能。
現状身体的、精神的異常は見られず、今後精密検査を進める予定。
要再検査。

[メイン] 葉山 未来 : 私ね、嘘をつくと花が咲くんだ

[メイン] KP : 見てて、そういうと彼女は徐に立ち上がる。

[メイン] 葉山 未来 : 私は、20歳です!

[メイン] KP : その瞬間、彼女の手の平から一輪の花が咲いた。
あなたにそれを見せて、満足したかと思うと、手の平に咲いた花を、慣れた手つきで手提げバッグの中にしまった。

[メイン] 葉山 未来 : ……まあ、こんな感じで嘘ついちゃうと体の色んなとこから花が咲いちゃうようになったちゃった!えへへ……

[メイン] 冨山海 : ……ぇえ…?ほ、ほんとに咲いてた、けど…

[メイン] 葉山 未来 : ねー!びっくりだよね!私もびっくりしちゃってお母さんに言ったら病院に直行されちゃったんだよね〜……

[メイン] 冨山海 : 嘘をつく度に……ほ、ほんとにっ、身体痛くないの?

[メイン] 葉山 未来 : それはねー、大丈夫!本当に花が咲くだけなんだよねー……不思議!

[メイン] 葉山 未来 : 咲いた後、だるさとか眠気とかもなくてさ、本当に不思議なんだよね〜…

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんがなんともないなら…良いんだけど………すごい、生きづらくなっちゃったりとかしそうで…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、海は心配性だなーほんと!

[メイン] 葉山 未来 : 私は大丈夫だよ。外にいる時だけ嘘つかなきゃ良いしね!

[メイン] 葉山 未来 : そもそも私自身正直者だし?まあなんとかなるでしょ!(グッとサイン)

[メイン] 冨山海 : そっ、か……でもっ困ったことあったら言ってね…?

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、分かった分かった

[メイン] 葉山 未来 : あ、そうだ。話変わるんだけどさ、この後さ一緒に出かけない?

[メイン] 葉山 未来 : デートしようよ!(にこ)

[メイン] 冨山海 : で、デートって言い方は恥ずかしいな……。でも、未来ちゃんが大丈夫ならもちろん行くよ…!

[メイン] 葉山 未来 : ほんと!?やった〜!じゃあ近くでお花見してる人多かったからそこ行こ!

[メイン] KP : あなた達は近くのお花見スポットへと足を運びます

[メイン] KP : 時刻は午後2時、少しお昼時を過ぎてはいるが、花見シーズンであることには変わりなく、桜の木の下ではたくさんのブルーシートが広げられている。

[メイン] KP : 桜の木の下にシートを敷けばお花見を、外れの道に行けば出店が楽しめるだろう。

[メイン] 葉山 未来 : わー!やっぱりシーズンなだけあって人多いな〜

[メイン] 冨山海 : そうだね…はぐれないようにしないと……!ごめんね、背低くて…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、ずっーと私の方が身長高いもんね

[メイン] 葉山 未来 : そうだな〜……はぐれないように手繋いどく?(はにかみ)

[メイン] 冨山海 : うぇ!?えーー、っと………わっわかった!手、だよね…?(顔を真っ赤にします)

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、動揺しすぎ!ほらっ!(手をぎゅっと握る)

[メイン] 冨山海 : 手繋いだの数年ぶりだし……っほら、あそこにあるお店、未来ちゃん好きなやつだよ…!行こっ

[メイン] 葉山 未来 : はいはい。行こっか!(くすくす)

[メイン] KP : あなた達は出店を回りながら花見を楽しむ事だろう

[メイン] KP : 目星もしくは聞き耳を振ってください

[メイン] 冨山海 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 25 > 成功

[メイン] KP : 泣きじゃくる声が聞こえてくる。
声の方を見れば、1人で泣いている5歳ぐらいの男の子を見つける。

[メイン] 男の子 : ……ッ……グスッ……おかあさん……

[メイン] 冨山海 : …?あれ、泣き声…?

[メイン] 葉山 未来 : 海?どうしたの?

[メイン] 冨山海 : 男の子…かな?泣き声がして…

[メイン] 葉山 未来 : ほんとに……!?大変じゃん!どこにいるの?

[メイン] 冨山海 : あっ!あそこっ…!

[メイン] 葉山 未来 : ……!ほんとだ……

[メイン] 葉山 未来 : ちょっと待ってて!

[メイン] 冨山海 : あっ、未来ちゃん…!(ついていく)

[メイン] KP : 未来が少年に声をかける

[メイン] 葉山 未来 : ……僕?大丈夫?どうしたの?(しゃがみながら)

[メイン] 男の子 : ……ッ……ヒッ…グスッ……おかあ、さん、どっかいっちゃっ、た…

[メイン] 男の子 : おてて、つな、いでたのに……ッ…きっ、きづい、たら、おか、あっ、さん……グスッ…いなくなっちゃって…ッ…ヒッ…

[メイン] 葉山 未来 : ……そっか…怖かったよね……よく頑張ったね(頭を撫でる)

[メイン] 冨山海 : もう大丈夫だよ…!きっとお母さんも悲しくて泣いてるから、一緒に泣き止ませてあげよっか…!

[メイン] 葉山 未来 : うーん……そうだなあ……(少し考える)

[メイン] 葉山 未来 : ……!そうだ!僕!今からこのお姉ちゃんがマジックしてあげる!

[メイン] 男の子 : ……ッ……まじっく……?

[メイン] 葉山 未来 : そう!今から魔法みたいな事するから見てて!

[メイン] 葉山 未来 : 海もちょっと協力してくれる?(小声で)

[メイン] 冨山海 : (頷きます)

[メイン] 葉山 未来 : ありがとう

[メイン] 葉山 未来 : ではでは!まず私の手見てて!(手の平を見せる)何もないよね?

[メイン] 男の子 : ……うん…なにもない…

[メイン] 葉山 未来 : でもね、このお兄ちゃんが私の手にハンカチをかけると?(海に目配せする)

[メイン] 冨山海 : っはい!(焦りながらハンカチをかけます)

[メイン] KP : 彼女はボソボソと何かを呟いている。

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 89

[メイン] 葉山 未来 : じゃっじゃーん!(ハンカチを取り)なんと!何もなかった手からお花が出てきました!

[メイン] 男の子 : ……!おはな……!

[メイン] 葉山 未来 : (花を取り)はい!これあげる!

[メイン] 男の子 : ……いいの?

[メイン] 葉山 未来 : うん!これは僕がお留守番頑張ったご褒美!

[メイン] 男の子 : ……!……ありがとう!お姉ちゃん!

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、どういたしまして!

[メイン] 葉山 未来 : 海もありがとう

[メイン] 冨山海 : いやっ、俺は何も…!こちらこそ、ありがとう

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、じゃあ僕、お姉ちゃん達と一緒にお母さん探す?

[メイン] 男の子 : うん!

[メイン] 冨山海 : …とりあえず、一回開けたところに出てみる…?

[メイン] 葉山 未来 : そうだね。人混みに行くとこの子が危なくなっちゃうし。一旦出よっか

[メイン] 葉山 未来 : よーし!じゃあはぐれないようにお兄ちゃんお姉ちゃんとおててつなごっ!

[メイン] 男の子 : うん!(手をぎゅっと握る)

[メイン] KP : その後、開けた場所に行き、辺りを探せば少年の母親が見つかるだろう。

[メイン] 少年の母親 : ……!○○!(少年の名前)

[メイン] 男の子 : !おかあさん!

[メイン] 葉山 未来 : !見つけれたっぽいね

[メイン] 冨山海 : うん、良かった…未来ちゃんがいなかったら見つけられなかったかも…。ありがとう

[メイン] 葉山 未来 : ううん。元々は海が泣き声を聞いてなかったらこの男の子の事見つけられなかったもん。こっちこそ感謝したいよ

[メイン] 葉山 未来 : ありがとう。海

[メイン] 少年の母親 : すみません……!ご迷惑をお掛けしてっ……!(頭を下げる)

[メイン] 葉山 未来 : いやいや!謝らないで下さい!大した事はしてないので……!

[メイン] 男の子 : おかあさん!このおねえちゃんからおはなもらったの!(母親に花を見せる)

[メイン] 少年の母親 : まぁ……!ちゃんとありがとうって言った?

[メイン] 男の子 : うん!ちゃんといったよ!

[メイン] 少年の母親 : そう……。本当に何から何までありがとうございます。(頭を下げ)ほら、お兄ちゃんとお姉ちゃんにバイバイして

[メイン] 男の子 : うん!おにいちゃん、おねえちゃんバイバーイ!(手を振る)

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、バイバイ!(手を振り返す)

[メイン] 冨山海 : 元気でね…!(振り返します)

[メイン] 葉山 未来 : ……ふぅ。なんとかお母さん見つけられて良かったね!

[メイン] 冨山海 : そうだね…!良かったぁ……

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ。てか、本当に海は昔から耳がいいよね〜なんか特訓とかしてたの?

[メイン] 冨山海 : と、特訓…?…うーん……未来ちゃんの声を聞き逃さないため…かな…?……なんちゃって……やっぱり忘れて今の…!(照れます)

[メイン] 葉山 未来 : ……!……もうっ!海ったら!(照れながら小突く)

[メイン] 冨山海 : できたら忘れてほしいなぁ…なんて……

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、ずーっと覚えておくから!人間、忘れてって言われるほど覚えるもんなんだよ〜?残念!

[メイン] 冨山海 : 〜っ…ほらっ…!もう行くよ…!

[メイン] 葉山 未来 : あははっ!はいはい!(ついて行く)

[メイン] 冨山海 : このまま何もしないわけにはいかないしさ……あそこのお店で、キーホルダーとか…だめかな…?

[メイン] 葉山 未来 : ……!いいんじゃない?

[メイン] 葉山 未来 : じゃあさ、せっかくだしお揃いにしようよ!

[メイン] 冨山海 : !(嬉しそうにします)いいよ…!

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、すみませーん!

[メイン] 出店の店主 : はーい!おや、高校生カップルかい?お似合いだね〜

[メイン] 葉山 未来 : ……!も〜!口が上手いですね〜!

[メイン] 葉山 未来 : でも残念!私達幼なじみなんです!

[メイン] 出店の店主 : いやはや!そうだったのかい!でもお似合い思うけどな〜

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、そうですか?(満更でもない顔をする)

[メイン] 冨山海 : なんか、恥ずかしいですね…(照れます)

[メイン] 出店の店主 : はははっ!まあいいじゃないか!いや〜いいね〜!青春!

[メイン] 冨山海 : みっ、未来ちゃん…!何のキーホルダーにする…?あっ、先に選んでてもらっても良いかな?

[メイン] 葉山 未来 : う〜ん……そうだなぁ……(迷う)

[メイン] 冨山海 : 店主さん…!あそこの桜の髪飾りもこっそりいただけますか…?(小声で)

[メイン] 出店の店主 : おっ、プレゼントかい?やるじゃねえか〜坊主(小声で)

[メイン] 出店の店主 : じゃ、おまけでこのイヤリングもつけといてやるよ(桜のデザインのイヤリングを袋に入れ)

[メイン] 冨山海 : っ!ありがとうございます…!

[メイン] 出店の店主 : ……っと、ほらよ。(袋を渡し)

[メイン] 出店の店主 : ほら、そこの嬢ちゃんに男気見せてこい

[メイン] 葉山 未来 : 店主さーん!すみません!

[メイン] 出店の店主 : おっ、決まったか嬢ちゃん

[メイン] 葉山 未来 : はい!この赤色の猫のキーホルダーと……

[メイン] 葉山 未来 : ……後、このヘアピンもお願いします(ちらりと海に目を向け)

[メイン] 出店の店主 : ……!……あいよ。まいどあり!

[メイン] 葉山 未来 : ありがとうございます!

[メイン] 葉山 未来 : 海は何か決まった?

[メイン] 冨山海 : …あぇっ、、じゃぁ…ピンク色の猫のキーホルダーください…!

[メイン] 出店の店主 : あいよ〜!まいどあり〜!

[メイン] 葉山 未来 : ありがとうございました〜!

[メイン] 冨山海 : ありがとうございました。(ぺこりと頭を下げます)

[メイン] 出店の店主 : おー!元気でな〜!お似合い高校生!

[メイン] 葉山 未来 : も〜!いいですって!

[メイン] KP : お花見を十分に楽しんだあなた達は筒がなく家に帰るだろう

[メイン] KP : あなたが夕飯を食べていると、ふとニュースが目に留まる。
それは今流行りとされている植物状態化事件についてだった。

[メイン] アナウンサー : 現在、世界各国では、健常者であるにも関わらず、突如植物状態化するという事例が頻繁に見られています。
ウィルスの可能性は極めて低く、調べた結果、何も問題が見つからなかったそうです。

[メイン] アナウンサー : 対策を講じれないため、皆様には悔いのない日常をお過ごしすることを推奨致します。
また続報が入り次第お伝え致します。

[メイン] KP : と、テレビの中のアナウンサーが言っていることをあなたは目にする事だろう。

[メイン] 冨山海 : いきなり植物状態……怖いなぁ…。

[メイン] 冨山海 : …髪飾り……渡さないとな…

[メイン] KP : あなたが部屋でくつろいでるとメッセージが届く

[メイン] KP : 送信先を見ると未来からのメッセージだと分かる

[メイン] 葉山 未来 : 『急にごめんね!海が良かったらなんだけどさ、明日も一緒に出かけない?』

[メイン] 冨山海 : 『明日も予定ないから大丈夫だよ
未来ちゃん、身体大丈夫?』

[メイン] 葉山 未来 : 『私は全然大丈夫!逆に元気すぎてお母さん達に引かれちゃってるや(笑)』

[メイン] 冨山海 : 『大丈夫なら良かった、でも無理はしないでね?』

[メイン] 葉山 未来 : 『大丈夫大丈夫!』

[メイン] 葉山 未来 : 『じゃあさ、明日夜の学校行こう!明後日卒業式だからさ、思い出作りみたいな感じで!』

[メイン] 冨山海 : 『夜の学校、、怖そうだけど、わかった!』

[メイン] 葉山 未来 : 『良かった〜!じゃあ明日8時に校門集合ね!』

[メイン] 葉山 未来 : 『やっぱ怖いはなしだからね!』

[メイン] 冨山海 : 『はーい、(猫のスタンプも送ります)』

[メイン] 葉山 未来 : 『じゃあおやすみ!』

[メイン] 冨山海 : 『おやすみなさい』

[メイン] KP :1日目終了。

[メイン] KP : 【二日目 夜の学校】
未来は意気揚々と先頭を歩き、あなたを先導する。
夜の学校には以外にも容易に侵入することができた。

[メイン] KP : 柵を乗り越えた先には警備員もおらず、窓に目を向ければ、一つだけ鍵の閉まっていない場所があったからだ。

[メイン] 葉山 未来 : なんかね〜、卒業式の前日は絶対にどこかの窓が開いてるんだって、友達が言ってたんだよね

[メイン] 冨山海 : えっ、そうなの…?

[メイン] 葉山 未来 : そうらしいよ?多分、忘れ物があったときに困るからじゃない? 都市伝説見たいな話しかと思ってたけど、本当に空いてたね〜

[メイン] 冨山海 : あっ、そっか…なるほど……
忘れ物かぁ…未来ちゃん、もしかして忘れ物があったとか?(少しからかいながら言います)

[メイン] 葉山 未来 : もう!そんな事しないって!

[メイン] 葉山 未来 : そういう海こそしてるんじゃない?(くすくす)

[メイン] 冨山海 : えっ?してないしてないっ(首をブンブン振りながら)

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、冗談冗談。じゃー夜の学校探索にレッツゴー!

[メイン] KP : 【探索可能場所】
・教室
・音楽室
・理科室
・体育館

[メイン] 葉山 未来 : とりあえず教室行く?

[メイン] 冨山海 : そうだね……まだ怖くなさそう…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、確かに。なんかもう少し怪奇現象とかあるのかと思ってたんだけどな〜

[メイン] KP : そんな会話をしながらあなた方が階段を上ると同時に、ガチャリと、入ってきた窓から聞こえたような気がした。

[メイン] KP : 見れば、その窓の鍵が閉まっていることが分かる。
怪奇的な現象にSAN値チェック 0/1

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【SAN値チェック】 (1D100<=50) > 44 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 45 > 成功

[メイン] 冨山海 : いっ、今、鍵閉まったよね…?

[メイン] 葉山 未来 : なっ、なななな何何何!?(海にしがみつく)

[メイン] 冨山海 : どっ、どうしよう……やっぱりなんかいる…!?

[メイン] 葉山 未来 : っひっ……はっ、はやく教室いこっ……!?

[メイン] 冨山海 : うんっ……!

[メイン] KP : あなたたちが所属する教室。
壁に掛けられた掲示板や、教卓に置いてあった花瓶は学年移行の為か全て撤去されている。

[メイン] KP : 目星を振ってください

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 1 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] KP : 本棚の中に一冊の本を見つける。
表紙を見れば、花図鑑と書かれていた。

[メイン] 冨山海 : 花図鑑……(読みます)

[メイン] KP : あなたが花図鑑を見ているとふと、ダチュラという花について書かれたページが目に入る

[メイン] 冨山海 : これ、未来ちゃんの病気と同じ名前…

[メイン] KP : 【ダチュラ】
チョウセンアサガオ属(チョウセンアサガオぞく、学名:Datura)は、ナス科に属する一年草または多年草で、有毒植物である。学名のカタカナ表記でダチュラ属、ダチュラと呼ぶことも多い。ただし、園芸上「ダチュラ」と呼ぶときは、近縁種のナス科キダチチョウセンアサガオ属を指す場合がある。チョウセンの名は特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされる。極東では曼陀羅華と呼ばれ、鎮静麻酔薬として使われていたこともある。

[メイン] KP : 特徴として、茎は二叉分枝し、大柄な単葉の葉をつける。花は大柄なラッパ型、果実は、大型でトゲが密生し、成熟すると4裂して扁平な種子を多数散布する。
花言葉は「偽りの魅力」

[メイン] KP : と書かれている

[メイン] 冨山海 : 「偽りの魅力」…

[メイン] 葉山 未来 : ん〜?どうしたの?海(後ろから覗き込む)

[メイン] 葉山 未来 : それ、花図鑑?

[メイン] 冨山海 : そうなんだ…!さっき見つけて…(本を閉じます)

[メイン] 葉山 未来 : へ〜そんなのあったんだ。1年間ここにいたけど気づかなかったな〜

[メイン] 葉山 未来 : あ、もしかしたらこれで私の体に咲いてる花が何か分かるんじゃない!?

[メイン] 冨山海 : う、うん…!調べてみよっか

[メイン] KP : あなた達は未来の花についても調べるが、該当する花は見つからない。

[メイン] 葉山 未来 : ん〜…………??どれだ〜……?

[メイン] 冨山海 : 見つかんないね…

[メイン] 葉山 未来 : え〜……分かるかと思ったのにな〜…花言葉とか書いてるから見つけたかったのに〜…

[メイン] 葉山 未来 : ……あ!ダチュラの花!

[メイン] 冨山海 : あっ、それさっき読んだんだけど…未来ちゃんも読みたい…?

[メイン] 葉山 未来 : うーん……花言葉だけでも見ようかな!

[メイン] 冨山海 : わ、かった…(渋々見せます)

[メイン] 葉山 未来 : ……「偽りの魅力」かぁ…

[メイン] 葉山 未来 : なんか悲しいね。十分綺麗なのに

[メイン] 葉山 未来 : ありがとう。見せてくれて

[メイン] 冨山海 : 悲しい思いさせちゃってたらごめん……

[メイン] 葉山 未来 : ううん(首を振る)全然大丈夫!

[メイン] 葉山 未来 : よーし!教室も十分見たし次どこ行く?

[メイン] 冨山海 : じゃあ……体育館とか行ってみる…?卒業式もこの場所だし気になるな…

[メイン] 葉山 未来 : お!いいね!確かに気になるかもな〜

[メイン] 葉山 未来 : じゃあ行こっか!

[メイン] KP : 卒業式のため、綺麗にパイプ椅子が並んでおり、壁には紅白の幕が垂らされている。
壇上は花で覆われており、いつもの数倍華やかに見えるだろう。

[メイン] 葉山 未来 : わ〜!すごい!やっぱ夜に見ると雰囲気違うね〜

[メイン] 冨山海 : うん…!これ見ると…ほんとに明日卒業なんだなって感じするね…

[メイン] 葉山 未来 : ね〜!なんかちょっと寂しくなって来ちゃったかも……

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 89 > 失敗

[メイン] 葉山 未来 : なんやかんやあっても3年間すごい楽しかったもんな〜……

[メイン] 葉山 未来 : やっぱり友達と別れちゃうって考えるとちょっと寂しいな〜……

[メイン] 冨山海 : そう、だね………。未来ちゃん、明日…来るよね…?

[メイン] 葉山 未来 : 行く行く!さすがに病院の人も卒業式には出してくれるって言ってくれたから!

[メイン] 葉山 未来 : やっぱり人生の節目のイベントに出なきゃ悲しいじゃん?

[メイン] 冨山海 : そうだよね…!なんかほっとしちゃったな

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、もしかして心配した〜?

[メイン] 葉山 未来 : もう、海は寂しがり屋だな〜!(頭を撫でる)

[メイン] 冨山海 : ちょ、ちょっと…っ!そういう未来ちゃんだって寂しいでしょ?

[メイン] 葉山 未来 : うっ、それはそうだけど……

[メイン] 冨山海 : …あのさ…1枚ここで写真撮らない?写真部だから腕には自信あるよ…!

[メイン] 葉山 未来 : えっ、いいの?

[メイン] 葉山 未来 : ……じゃあお願いしようかな!ちゃんと美人に撮ってよね!(くすくす)

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【写真術】 (1D100<=50) > 72 > 失敗

[メイン] 冨山海 : ……あぁ〜…ごめん、ぶれちゃった……もう一回だけ…!いい?

[メイン] 葉山 未来 : おやおや〜?写真部さんもしかして緊張しちゃった?(にやにやしながら)

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、いいよ。もう1回ね!

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【写真術】 (1D100<=50) > 62 > 失敗

[メイン] KP : では、クリチケを使いますね

[メイン] KP : あなたは綺麗な1枚を撮ることが出来ました

[メイン] 葉山 未来 : ……どう?今度は綺麗に撮れた?

[メイン] 冨山海 : ……うん…!撮れたよ…!(見せます)

[メイン] 葉山 未来 : ……!…ふふっ、さっすがは写真部様〜!綺麗に撮れてんじゃん!

[メイン] 冨山海 : うん…綺麗だね……

[メイン] 葉山 未来 : ね、これ後で送っといて!

[メイン] 冨山海 : わかった、送っとくね

[メイン] 葉山 未来 : やった〜!ありがとう!海!

[メイン] 葉山 未来 : ふっふー、まだまだ行くよ〜!次さ、理科室行こうよ!

[メイン] 葉山 未来 : なんかちょっとスリルありそうじゃん?

[メイン] 冨山海 : うっ……わかった…

[メイン] 葉山 未来 : ……あははっ、心配しなくても呪いとかないから大丈夫大丈夫!

[メイン] KP : あなたたちが理科の授業で使用していた教室。
様々な薬品と実験道具が並んだ棚がある。
警備が緩いためか、鍵はかかっていない。

[メイン] 冨山海 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 6 > スペシャル

[メイン] KP : 扉を閉めようとしたその時、何かが、カタカタと笑った音が聞こえたような気がした。

[メイン] KP : SAN値チェック 0/1

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【SAN値チェック】 (1D100<=50) > 5 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 冨山海 : 今なんか…笑った…?未来ちゃんじゃないよね…?

[メイン] 葉山 未来 : ……え…?

[メイン] 葉山 未来 : え、え〜何何?ちょっと、怖いこと言わない、でよ……(段々と声が小さくなる)

[メイン] 冨山海 : 扉、さっきの窓のこともあるし…開けたままにしておこ…?
あと……手、繋ぐ…?

[メイン] 葉山 未来 : え、……

[メイン] 葉山 未来 : う、うん……(少し照れながら手を繋ぐ)

[メイン] 葉山 未来 : ……あ、そ、そうだ!せっかく理科室来たんだしさ、べっ甲飴でも作らない?

[メイン] 冨山海 : …べ、べっこう飴…?

[メイン] 葉山 未来 : うん!まあ、バレなきゃ大丈夫でしょ!

[メイン] 冨山海 : …そう、だね。ここに来るのも今日で最後だし…未来ちゃんが言うなら

[メイン] 葉山 未来 : よし!じゃあべっ甲飴作りだ〜!

[メイン] KP : DEX×5を振ってください

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 72

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=60 (1D100<=60) > 6 > スペシャル

[メイン] KP : では、海のべっ甲飴は少し歪に出来上がりますね

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、海のやつちょっと不格好っ

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんが上手すぎるんだよ…!

[メイン] 葉山 未来 : まあね〜!伊達にいつもお菓子作ってないからね(胸を張って)

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんのお菓子、美味しいもんね

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、そう?嬉しいな〜

[メイン] 葉山 未来 : 海、いつも美味しそうに食べてくれるから作りがいがあるんだよね

[メイン] 冨山海 : そんなに顔に出てたかな…?なんか恥ずかしい……

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、でも作る方からしたら凄い嬉しいよ?

[メイン] 葉山 未来 : あ!飴固まったみたい!食べよ?

[メイン] 冨山海 : うん、食べよっか……
いただきます…(恐る恐る口に運びます)

[メイン] 葉山 未来 : いただきます!

[メイン] KP : 海のべっ甲飴は少し焦げてしまっていたのか、少し苦味を感じる事だろう

[メイン] 冨山海 : …う……苦い…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、ちょっと焦げちゃってたのかな?

[メイン] 葉山 未来 : 私のやつ食べる?なんちゃって!

[メイン] 冨山海 : …(ちょっと残念そうにします)

[メイン] 葉山 未来 : …………で、も

[メイン] 葉山 未来 : ……ちょっとだけだったら、いい、よ?

[メイン] 冨山海 : …っうぇ?いっ、いやいやいや!大丈夫っ!(顔を真っ赤にします)

[メイン] 葉山 未来 : ……あ、あははっ、そうだよねっ!ごめん何言っちゃってるんだか!(手で扇ぎながら)

[メイン] 葉山 未来 : ほ、ほら!次行こうよ!飴食べながらさ!

[メイン] 冨山海 : …うんっ……

[メイン] 葉山 未来 : あ、ほら!音楽室行こう!

[メイン] 葉山 未来 : 学校の七不思議?みたいなやつによく入ってるしさ!

[メイン] 冨山海 : うぅ〜…そんなこと言われたら怖い…

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、怖がりなんだから!ほら!手握っててあげるから!

[メイン] 冨山海 : …ほんとは未来ちゃんも怖いくせに…(小声)

[メイン] 葉山 未来 : うっ、うるさい!ほら!行くよ!

[メイン] KP : あなたたちが音楽の授業で使用していた教室。
グランドピアノが設置されており、他にも吹奏楽部が使うための楽器などがある。

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 67 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 49 > 成功

[メイン] KP : 一瞬、壁に掛けられた音楽家の肖像画が動いたような……気がした。

[メイン] KP : SAN値チェック 0/1

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 66 > 失敗

[メイン] system : [ 葉山 未来 ] SAN : 65 → 64

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【SAN値チェック】 (1D100<=50) > 25 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : ……ひっ…!?(海に抱きつく)

[メイン] 冨山海 : …ッだ、大丈夫だから……(少し震えながら抱きしめ返す)

[メイン] 葉山 未来 : なっ、ななっ、肖像画、肖像画動かなかった……!?

[メイン] 冨山海 : …き、きっと気のせい……。もう、学校から出よ…?危ないよ…

[メイン] 葉山 未来 : うん……もう出る……

[メイン] 冨山海 : (手を繋ぎます)

[メイン] 葉山 未来 : ……!(手を握り返す)

[メイン] KP : あなたたちが帰ろうとしたその時、突如廊下から足音が聞こえてきた。
見回りの警備員だろうか。

[メイン] 葉山 未来 : ……!やっ、やばいどうしようっ……!?海……

[メイン] 冨山海 : とりあえず、隠れよう…!

[メイン] 葉山 未来 : う、うん……!

[メイン] KP : だが、隠れようとしたのもつかの間、あなた達はすぐに見つかってしまうだろう

[メイン] 先生 : おや?こんな時間にどうしたんですか?葉山さん、冨山君

[メイン] KP : 話しかけてきたのは、あなたたちの担任だった。

[メイン] 冨山海 : ……ッえ、……あの、音楽室に忘れ物しちゃって…もう見つかったので大丈夫です…!

[メイン] 葉山 未来 : よ、良かった〜……先生か〜……(ほっと胸を撫で下ろす)

[メイン] 先生 : おや、そうでしたか

[メイン] 先生 : ……そうだ、せっかくこんな時間にあったんですし、最後の授業でも受けませんか?

[メイン] 冨山海 : え……?

[メイン] 葉山 未来 : 最後の授業……?

[メイン] 先生 : はい。折角ですしね

[メイン] 葉山 未来 : 海、どうする……?(小声で)

[メイン] 冨山海 : …えっ、と……何の授業をするかだけ、聞いてもいいですか…?

[メイン] 先生 : そうですね……少し難しいですが哲学なんてどうでしょう?

[メイン] 先生 : 数学とかは私は専門外ですし

[メイン] 葉山 未来 : 哲学……

[メイン] 葉山 未来 : じゃあ、受けようかな!

[メイン] 先生 : お、葉山さんはやる気ですね

[メイン] 先生 : 冨山君はいかがでしょう?

[メイン] 冨山海 : …う……未来ちゃんがやるなら…

[メイン] 先生 : ふふ、では、教室にでも行きましょうか

[メイン] KP : 教室に入れば、夜だというのに、授業という響きだけで、どこか懐かしく思えるだろう。

[メイン] 先生 : では、これより哲学の授業を始めます

[メイン] 葉山 未来 : よろしくお願いします

[メイン] 冨山海 : よろしくお願いします…

[メイン] 先生 : はい、よろしくお願いします

[メイン] 先生 : すみませんね。あなた方と離れてしまうことが寂しくてですね、最後にあなたたちとお話がしたくて

[メイン] KP : それだけ言うと、先生は手にしたチョークで、黒板にデカデカと「生」と「死」の二文字を書いた。

[メイン] 先生 : では、早速ですがあなたたち2人にとって、生きるとはどういうことですか?

[メイン] 先生 : ではまず、冨山くんから

[メイン] 冨山海 : えっ?えっと…生きる………生きがいがあるとき…?とか…

[メイン] 先生 : ふふ、いいですね。人生、生きがいがあればいつでも若々しくいれますしね

[メイン] 先生 : では、次は葉山さん

[メイン] 葉山 未来 : う〜ん……そうですね……

[メイン] 葉山 未来 : なんだろう……普通の生活を送る事ですかね?

[メイン] 葉山 未来 : ご飯食べたり、友達と遊んだり……みたいに何気なく生活する事かな……と

[メイン] 葉山 未来 : 答えになってますか……?

[メイン] 先生 : ふふっ、心配しなくても立派な答えですよ

[メイン] 先生 : それではあなたたち2人にとって、死ぬとはどういうことですか?

[メイン] 先生 : はい、では冨山君

[メイン] 冨山海 : えと……その人の意識がなくなったとき…?例えば……その、…植物状態、とか…

[メイン] 先生 : ……なるほど、確かにそうですね

[メイン] 先生 : 目を覚ますかどうか分からない。そのような状態が続くことは果たして生きているのか。と、一理ありますね

[メイン] 先生 : では次は葉山さん

[メイン] 葉山 未来 : うーんと……そうですね……

[メイン] 葉山 未来 : 人から忘れられた時ですかね……月並みの言葉ですが、やっぱり誰からも忘れられた時、人は本当に死んでしまうのではないかなと思います

[メイン] 先生 : ……なるほど。確かにそうですね。誰からも忘れられてしまうほど悲しいものはありませんからね

[メイン] 先生 : そうですね……では、先程冨山君が話してくれた事に関連させた議論をしましょうか

[メイン] 先生 : 植物人間となった人は果たして生きているのか。というのが題材です

[メイン] 先生 : 冨山くんは先程、死んでしまっているという解釈を話してしまったので、今度は葉山さん、意見をどうぞ

[メイン] 葉山 未来 : えっ、えっと……そうですね……うーん

[メイン] 葉山 未来 : あの……質問なんですけど、植物人間って心臓は動いてるんですか?

[メイン] 先生 : そうですね。一般的に植物人間というのは呼吸も心臓も問題無く働いてる状態で意識を戻さない人々の事を指します。

[メイン] 葉山 未来 : そうなんですね……

[メイン] 葉山 未来 : ……そしたら、私は生きてると思います。心臓も動いていて、呼吸も出来ているのであれば、いつか目を覚ますかもしれないじゃないですか

[メイン] 葉山 未来 : もし、私の周辺の人がそうなってしまっても、私は多分何年、何十年と時間がかかってもその人の事を待ち続けると思います

[メイン] 葉山 未来 : ……可能性がある人に対して死んでる、なんてあまりにも残酷ですし…

[メイン] 先生 : ふふっ、なるほど

[メイン] 先生 : 随分と都合のいいことを言う

[メイン] KP : 今まで穏やかだった先生の笑みは消え、代わりに狂気じみた、あなた方を嘲笑うかのような笑みを浮かべている。

[メイン] 先生 : 散々奪っといて生きている?よくも言えたもんだな

[メイン] 先生 : おい、よく聞け、今世界で大勢の人間が植物状態化しているはずだ、その原因はこいつ、葉山だ

[メイン] 先生 : 俺がこいつに、嘘をつくたび体から花が咲く呪いをかけた、そしてその花の養分になっているのは、人間の魂だ

[メイン] 先生 : つまり、お前が嘘をつくたびに、無差別に何万人の魂を吸い上げ、花を咲かせていたんだ。ははっ傑作だろう?

[メイン] 先生 : お前がバッグに詰めていたのは花なんかじゃねぇ、死骸だよ、人間の死骸

[メイン] 先生 : 趣味悪いなぁ?おい。もしかしてお前もこっち側の人間だったか?

[メイン] 先生 : 人の死骸バックに詰めて、それを綺麗だのなんだの。ははっ、本当に面白い

[メイン] 葉山 未来 : ……嘘

[メイン] 先生 : 嘘じゃねぇよ

[メイン] 葉山 未来 : 嘘。嘘、嘘だ。なんで

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃん…!(優しく抱きしめます)

[メイン] KP : 未来が否定する度に1つ、また1つと彼女の体に美しい花が咲いていく

[メイン] KP : しかしそれはただの花ではない、何万人もの魂を養分として咲いている、花の形をした人間だ。

[メイン] KP : あの時満足気に花を咲かせていた時も、何気ない会話で花を咲かせていた時も、何万人もの魂が養分となっていたのだ。

[メイン] KP : 理解してしまったあなたはSAN値チェック 1d2 or 1d4

[メイン] 冨山海 : CCB<=50 【SAN値チェック】 (1D100<=50) > 10 > スペシャル

[メイン] 冨山海 : 1d2 (1D2) > 2

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 50 → 48

[メイン] KP : 彼は言葉を続ける。

[メイン] 先生 : そいつは今まで、あ~…何人だ?確か~…ははっ、そうだ、29万人を殺した

[メイン] 先生 : ニュースでやってたの見ただろ?あれはそいつの自己満によって犠牲になった奴らだよ

[メイン] KP : やけにリアルな数字が、それが事実であることを証明しているようだった。

[メイン] 冨山海 : ……何で、そんな呪いかけたんですか…?

[メイン] 先生 : なんで。ねえ

[メイン] 先生 : 特に理由なんてねぇよ。ただ俺は絶望した顔が見たかっただけだ

[メイン] 先生 : のほほんと、今までも、これからも何も無く平和に穏やかに生活出来ると思ってる奴が絶望する姿が見たかっただけだよ

[メイン] 先生 : ああ、「生きがい」ってやつだな(嘲笑しながら)

[メイン] 冨山海 : 呪いを解く方法は……

[メイン] 先生 : 方法ね……

[メイン] KP : そうだ、と、彼は意気揚々と話し出す。

[メイン] 先生 : じゃあ一つ、解決策を提示してやろう

[メイン] 先生 : それは死だ

[メイン] 先生 : もしそいつが、葉山が死んだら、魂は全て元の場所へと還元されることにしよう、つまり、全員救われるんだ

[メイン] 先生 : ははっ、いい解決策だろ?一人の命で29万人が今からでも助かるんだ

[メイン] 先生 : 期限は明日までだ、これでも猶予を与えてるんだ、感謝してほしいくらいだね

[メイン] 先生 : それでは、最後の授業はここまで、今日授業でやったところは忘れないように

[メイン] 先生 : 二人とも、気を付けて帰ってくださいね

[メイン] KP : 彼は何事もなかったかのようにいつも通りの笑みを浮かべ去っていく事だろう

[メイン] 葉山 未来 : ……

[メイン] 冨山海 : 絶対、何とかするから……ぜっ、たいに…(震えながら言います)

[メイン] 葉山 未来 : ……ごめん

[メイン] 葉山 未来 : …………いこ

[メイン] KP : 彼女がぽつりと力なく呟く。

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃん、今日は…うちに泊まらない…?

[メイン] 葉山 未来 : ……

[メイン] 葉山 未来 : ……ごめん。1人になりたい、かも

[メイン] 冨山海 : ッ絶対に、それは………いや、だけど…お願いだから、死のうとだけはしないで…

[メイン] 葉山 未来 : ……あはは、ごめん

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんは……俺にとっての「生きがい」なの……だからお願い…
ッそうだ、これ…(桜の髪飾りを取り出します)

[メイン] 葉山 未来 : ……これは……?

[メイン] 冨山海 : ほんとは昨日渡そうと思ったんだけど、タイミング逃しちゃって……

[メイン] 冨山海 : (髪飾りを未来ちゃんにつけます)

[メイン] 葉山 未来 : …………

[メイン] 葉山 未来 : ……ありがとう。嬉しい

[メイン] 冨山海 : えっと……あっ、こ、この髪飾り、俺だと思って…!ね?

[メイン] 葉山 未来 : ……!……ふふっ、くさいセリフ

[メイン] 葉山 未来 : ……ありがとう。海

[メイン] 葉山 未来 : じゃ、帰るね

[メイン] 冨山海 : ……絶対、明日の卒業式一緒に出ようね…!

[メイン] 葉山 未来 : ……!

[メイン] 葉山 未来 : ……当たり前じゃん

[メイン] KP : あなた達は帰路に着くことだろう

[メイン] KP : 2日目終了。

[メイン] KP : あなたは暖かな陽射しで目を覚ます。
肌をなでる心地良い風が、寝起きというのにも関わらず、気分を前向きにする、はずだった。
昨日の一件さえなければ。

[メイン] KP : 今日は卒業式当日、あなたが式の準備を進めていると、家のインターホンが鳴った。

[メイン] KP : 出てみれば、外には未来がいつもよりもきちんとした格好で佇んでいた。

[メイン] 葉山 未来 : おはよ。海

[メイン] 冨山海 : …!おっ、おはよ!

[メイン] KP : 目星を振ってください

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル

[メイン] KP : 彼女の目元が赤く腫れているのが分かる。

[メイン] 葉山 未来 : まだ時間あるし、準備できるまで部屋で待っててもいい?

[メイン] 冨山海 : …うん、もちろん…!

[メイン] KP : そういうと彼女は、いつも通り綺麗に靴を並べ、あなたの両親にいつもより長めの挨拶をし、あなたの部屋へと上がっていく。

[メイン] 葉山 未来 : ……やっぱり落ち着くな。海の部屋

[メイン] 冨山海 : 昔から…集まる時はこの部屋だったもんね

[メイン] 葉山 未来 : あはは、そうだったね

[メイン] 葉山 未来 : 懐かしいなぁ……一緒にババ抜きとかやってさ、私が毎回負けちゃうんだよね

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃん、ババ抜き苦手だったね、懐かしいなぁ

[メイン] 葉山 未来 : すぐに顔に出ちゃうんだよね。どうにかしたいなーこれ

[メイン] 冨山海 : そう?未来ちゃんらしくて、いいと思うよ…?

[メイン] 葉山 未来 : あはは、そうかな。なんか子供っぽくない?

[メイン] 冨山海 : 全然…!そんなことない…!

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、そう?やった〜

[メイン] 葉山 未来 : ……あ、そろそろ時間だ

[メイン] 葉山 未来 : じゃ、学校行こうか

[メイン] 冨山海 : うん…

[メイン] KP : 昨日の一件など、何もなかったかのように、未来は卒業式に参加していた。

[メイン] KP : 卒業証書を貰い、校歌を歌い、花を貰い、そして、泣いていた。

[メイン] KP : 彼女の涙に、いったいどれほどの意味が込められているのかは、あなたには知る由もなかった。

[メイン] KP : 担任はといえば、壇上でまるで皆との別れを惜しむような言葉をつらつらと並べた。

[メイン] KP : 恒例行事とも呼べる、長々しい来賓の祝辞、在校生による送辞、生徒会長による答辞、全てが読み終わり、そして、卒業式は何事もなく終わりを迎えた。

[メイン] KP : 卒業式後、友との別れを惜しむ者、新生活に期待を膨らませる者、恩師に感謝を伝える者、様々な者がいる。

[メイン] KP : 目星を振ってください

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 17 > 成功

[メイン] KP : 解散と同時に、教室棟へと向かう未来の姿が見えた。

[メイン] 冨山海 : (急いで追いかけます)

[メイン] KP : 未来を追いかければ、彼女は階段を上り、屋上のある階へと向かっているところだった。

[メイン] KP : あなたは屋上に着いた。
建付けの悪い扉を開ければ、そこには未来の姿があった。

[メイン] KP : しかし、あなたは一瞬思考を止めるだろう。
彼女は今、柵の向こう側にいる。

[メイン] 冨山海 : み、未来ちゃん!!!!

[メイン] 葉山 未来 : ……海?

[メイン] 葉山 未来 : ……なんで、ここに

[メイン] 冨山海 : ッ見えた、から……

[メイン] 葉山 未来 : ……そっかぁ

[メイン] 葉山 未来 : あはは、最期までダメダメだなぁ。私

[メイン] 冨山海 : ……未来ちゃん…まっ、て…

[メイン] 葉山 未来 : 来ないで

[メイン] 葉山 未来 : 近づいたらここから飛び降りるから

[メイン] 冨山海 : ………俺は…どれだけたくさんの人が死んだっていい……でも…み、く…にだけは…

[メイン] 葉山 未来 : ……そっか

[メイン] 葉山 未来 : そんなに大事にされてたんだね。私

[メイン] 葉山 未来 : ……でもね、海

[メイン] 葉山 未来 : 私は、私には、その人達の分の命を背負えるくらいの覚悟なんて、無いの

[メイン] 冨山海 : ……みくは、何年でも待つって言ってた、………まだ、死んでないって…

[メイン] 葉山 未来 : ……でも、言ってたでしょ?先生

[メイン] 葉山 未来 : 私は29万人を「殺した」って

[メイン] 葉山 未来 : ……多分その人達は私が死ななきゃ本当に死んじゃうんだと思うの

[メイン] 冨山海 : あんな人の言うことなんて、気にしなくていい、から……みくが死んで目を覚ます保証なんてない…だからお願い……せめてみくだけでも…

[メイン] 葉山 未来 : ……海は本当に優しいね

[メイン] 葉山 未来 : 本当に、悲しいぐらい、いつも優しくて、でも過保護な心配性で

[メイン] 葉山 未来 : ……ねぇ海

[メイン] 葉山 未来 : 私ね、海のことがずっと好きだったの

[メイン] 冨山海 : …!……ッ俺も…、好き、だった…

[メイン] 葉山 未来 : ……!……えへへ、そっかぁ、両思いだったんだ。私達

[メイン] 葉山 未来 : ……ごめんね。海

[メイン] 葉山 未来 : ━━━━━━━━━━━━━バイバイ

[メイン] KP : 彼女は何もない場所へと歩みを進めた。

[メイン] 冨山海 : ッ待って!!!!

[メイン] KP : DEX×3を振ってください

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 76

[メイン] KP : 最後に見えた彼女は、一輪も、花弁すらも咲かせていなかった。

[メイン] KP : 一瞬のことだった。

[メイン] KP : 彼女が見えなくなってから数秒、下から、グシャリ、と何かが拉げる音がした。

[メイン] KP : 肉の潰れた音、骨が砕けた音、血が飛び散った音。

[メイン] KP : あなたが呆然と立ち尽くしていると、階下から悲鳴が聞こえてきた。

[メイン] KP : 騒ぎに駆け付けた教員は屋上であなたを保護、及び拘束した。これから事情調査となるだろう。

[メイン] 教員 : 君!大丈夫かい?

[メイン] 冨山海 : ……ぁ…

[メイン] 教員 : ごめんね。こっちとしても犠牲者を増やしたくないんだ。

[メイン] KP : そう言って教員はあなたを押さえつける事だろう

[メイン] KP : その後、精神状態と、彼女が自室に残していた遺書などのことから、未来は自殺だと断定された。
あなたはその日のうちに家に帰ることができるだろう。

[メイン] KP : あなたは帰宅後、親から一通の手紙を渡される。
見てみれば、裏面に未来の名前が書いてあった。

[メイン] KP : 丁寧ですこし丸みを帯びた字、間違いなく彼女の字だ。

[メイン] 海の親 : ……未来ちゃんにね、もし私の病気が悪化して、海の前からいなくなるようなことがあったら、これを渡してくださいって頼まれたの……

[メイン] 海の親 : まさか……こんな形で渡すことになるなんて……

[メイン] 冨山海 : (手紙を開けます)

[メイン] 未来からの手紙 : 海へ
まずは、勝手に死んでごめんね。
でも、許してください。

私のせいで大勢の人が植物状態になってるって先生から聞かされた時、私は絶望しました。
私は、私の手で、言葉で、他人の命を奪っていました。
直接殺したわけでもないのに、ニュースを見たとき、私が殺してしまったんだって思いました。

昨日は一晩中泣いてしまいました。
泣いて、泣いて、どうすればいいか分からなくなりました。
でも、簡単なことだったんです。

あの人は、私が死ねば魂は全て元の場所へと還元されると言いました。
なら、私は死ぬ以外の選択肢は端からありませんでした。

どうして?
どうして、私がこんな目に合わなきゃいけないの?
死にたくない、死にたいだなんて思うわけがない。
海ともっと一緒に居たかった
旅行だってもっと行きたかった。
お菓子もずっと作ってあげたかった。
誕生日だって、もっと、これからもずっと祝ってあげたかった
いつか、海と結婚して「冨山未来」として生きて、子供も作って、幸せに生きる。なんて妄想も叶えたかった。

お花見の時、男の子と手繋いだ時に、ああ、家族ができたらこんな感じなんだろうなって思っちゃったんだ。

なのになんで、どうして


でも、きっと私は、このまま人の死を背負って生きていくなんて耐えられない。
海は優しいから、一緒に背負ってくれるのかもしれないけど、きっとそれすらも耐えられない

だからね




諦めることにしたんだ

海と行きたかった旅行も祝いたかった誕生日も
手を繋ぐこともハグをすることもキスをすることもお揃いにしたかった苗字も
全部全部全部全部
諦めたの

だから、海とはさよなら
この世界とも、さよなら

もういいの、全部諦めたから


でも、なんでだろう
体から花がずっと咲いてるの
止まらないの
この瞬間も、誰かの命を奪ってるっていうのに
でも明日で元通りだから、関係ないよね。


ごめんね、こんなに長く書くつもりなかったんだけど。
最後の我がままだと思って、ちゃんと読んでくれると嬉しいな。

遺書にね、自殺しますって書いておいたから、海が疑われたとしても、罪に問われることはないんじゃないかな。
いつも迷惑かけてばっかりだから、死ぬときぐらいは、ちゃんとしなきゃだよね。





それじゃあね、海


バイバイ

髪飾りつけてあげられなくてごめんね




またどこかで会えたらいいな


葉山 未来より

[メイン] KP : 丁寧ですこし丸みを帯びた字が、手紙を読み進める度に歪んでいった。

[メイン] KP : 水滴で、震えで、紙すらもクシャクシャになっていた。

[メイン] KP : 彼女は理不尽に、世界から消えた、いや、消されたのだ。

[メイン] KP : 彼女が消えた途端、一斉に植物状態の人間が意識を取り戻したというニュースが流れた。
テレビからは喜びの声と、待つ者たちの涙で溢れていた。

[メイン] KP : あの男が未来を病気にさせたこと、あの男が未来に命を奪わせたこと、あの男が未来に死を選ばせたこと。

[メイン] KP : 全ては、あなただけが知っている。

[メイン] KP : 一緒に背負っていたかもしれない29万人以上の命は救われた。

[メイン] KP : しかし、あなたは背負わなくてはならない。

[メイン] KP : 目の前で死んだ、彼女の死を。

[メイン] KP : クトゥルフ神話TRPG「春彼岸」
エンドA:PC生還 KPCロスト

[メイン] KP : お疲れ様でした

[メイン] 冨山海 : お疲れ様でした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?