春彼岸 りつのありつ卓
※この記事は「春彼岸」のネタバレが含まれています
[メイン] KP : これより、れぐ様作クトゥルフ神話TRPG第6版
「春彼岸」のセッションを開始します
・導入
[メイン] KP : その日、織都から花が咲いた。
その花は、とても綺麗で美しく、見入ってしまうほどだった。
[メイン] KP : 異常を理解したノアは病院に連れてくことにした。
検査入院の結果、彼の体に異常は見られなかった。
[メイン] KP : 花を調べてみても、世界に存在するどの花とも一致しなかった。
不可解な症状だが、異常がなかったため、彼は高校卒業後にまた検査入院することを約束し、卒業式までの2日間は自由となった。
・1日目
[メイン] KP : あなたは今、自室で日常を過ごしていることだろう。
[メイン] KP : 卒業式の日まで休校になったため、暇を持て余しているところだ。
[メイン] KP : いつもならこの部屋に織都が入り浸っているが、数日前から検査入院をしているため、今は1人である。
[メイン] KP : そんな時、インターホンの音が鳴った。
開けてみれば、そこには織都の姿があった。
[メイン] 不知火 ノア : ……りつ!(抱きつく)
[メイン] 釣谷 織都 : わっ………びっくり…した…
[メイン] 不知火 ノア : 来てくれの?ありがとう~!(抱きしめてほっぺにすりすり)
[メイン] 不知火 ノア : というか体、大丈夫?どっか痛くない?
[メイン] 釣谷 織都 : ……(首を横に振る)
[メイン] 不知火 ノア : そっか…あ、上がって上がって今ジュース出すね!!
[メイン] 釣谷 織都 : あっ…ありがとう……お邪魔します…
[メイン] 不知火 ノア : ……花…どんな感じ……?
[メイン] 釣谷 織都 : …その、事なんだけど…
[メイン] 不知火 ノア : …うん……?
[メイン] KP : 彼はあなたに資料を渡す。
それには病名と、その症状が記載されていた。
[メイン] KP : 【資料】
病名:ダチュラ症候群
症状:嘘をつくと皮膚上から花が開花する。
皮膚を貫通して咲いているわけではないため、痛みを伴わず摘出することが可能。
現状身体的、精神的異常は見られず、今後精密検査を進める予定。
要再検査。
[メイン] 不知火 ノア : 嘘をつくと花が生える…てこと?
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん
[メイン] 不知火 ノア : そっか、へんなの…でも、りつは俺に嘘つかないから問題ないね!でしょ?
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん。……そう、だね
[メイン] 不知火 ノア : そうだよ!ふふふ~大好き、かわいいりつ~!(抱きしめる)
[メイン] 釣谷 織都 : わっ………うん………俺も……(頭を撫でる)
[メイン] 不知火 ノア : …でも、このまま花が生え続けるのは困るよね…大人になるまでにこれ、治るかなぁ
[メイン] 不知火 ノア : 大人になったらいっぱい嘘つかないといけないのにね
[メイン] 釣谷 織都 : ……そう……だね…
[メイン] 釣谷 織都 : …と、とりあえず、卒業式終わったら、また入院するから…治療出来るかも……しれない…し
[メイン] 不知火 ノア : うん…綺麗だけど、やっぱり元のりつに戻って欲しいから治って欲しいな……
[メイン] 釣谷 織都 : ……ありがとう…
[メイン] 釣谷 織都 : …あ……その…卒業式まで、が、外出許可、出た、から…その…
[メイン] 不知火 ノア : うん?
[メイン] 釣谷 織都 : ……の、ノアと、どこか……い、行きたい……
[メイン] 不知火 ノア : …ほんと!やったぁいきたいきたい!!一緒に遊びに行こ?
[メイン] 不知火 ノア : どこ行く?スタバ?ゲーセン?
[メイン] 釣谷 織都 : ……あ…えと……
[メイン] 釣谷 織都 : そ、その……ゆ、遊園地…とか…
[メイン] 不知火 ノア : 遊園地?いいね、久しぶりに行こ!!!
[メイン] 釣谷 織都 : ……!…あ、ありがとう…
[メイン] 不知火 ノア : いつ行く?ふふ……楽しみだなぁ、何着てこうかな
[メイン] 釣谷 織都 : え、と……その…チケットあるんだけど…今日が期限、で……
[メイン] 不知火 ノア : 今から?いいよ!!え、じゃあお洋服一緒に選んで!
[メイン] 釣谷 織都 : ……分かった
[メイン] 不知火 ノア : せっかくだからコレ着る?まだちょっと寒いでしょ?(上着渡す)
[メイン] 釣谷 織都 : …え……い、いいよ……
[メイン] 不知火 ノア : え~でも似合いそうだし、風邪ひいてほしくないし…それにコレ着たりつ、おれ見たいな~ダメ?
[メイン] 釣谷 織都 : …ぅ………わ、分かった……(上着を受け取る)
[メイン] 不知火 ノア : やった!うん、似合うじゃん可愛い!!(抱きしめ)
[メイン] 釣谷 織都 : ……そ、そう、かな……の、ノアの服が、いいんだよ…
[メイン] 不知火 ノア : りつが可愛いからだよ!ね、一緒に写真取っていい?
[メイン] 釣谷 織都 : えっ………う………
[メイン] 不知火 ノア : ………ダメ?
[メイン] 釣谷 織都 : ………か、顔……隠して、いいなら……
[メイン] 不知火 ノア : え~しょうがないなぁ…せっかく可愛いのに……
[メイン] 釣谷 織都 : ぅ……お、俺、…しゃ、写真映り悪い、から…
[メイン] 不知火 ノア : わかった…でも次はちゃんと顔うつしてよ?おれだけうつってるのなんかやなんだもん…
[メイン] 釣谷 織都 : …う……ご、ごめん…
[メイン] 不知火 ノア : しょうがないから許してあげる、ホラ、撮るよ(肩組んで自撮り)
[メイン] 釣谷 織都 : あっ………ま、待って……
[メイン] 不知火 ノア : 残念、もう撮っちゃいましたぁ~
[メイン] 不知火 ノア : 顔、映っちゃったね~可愛いよ?
[メイン] 釣谷 織都 : …か、可愛くない………
[メイン] 釣谷 織都 : け、消して……
[メイン] 不知火 ノア : や!…見せないからいいでしょお願い…?
[メイン] 釣谷 織都 : ……ぅ…で、でも…
[メイン] 不知火 ノア : う~りつの写真消したくないもん…ねぇ…ダメ?
[メイン] 釣谷 織都 : ……う…うぅ……
[メイン] 釣谷 織都 : ……わ、分かった…
[メイン] 不知火 ノア : …ありがと!やった!
[メイン] 不知火 ノア : よし、着替えたし、そろそろいこっか?
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん…
[メイン] 不知火 ノア : せっかくだから途中でタピってこ?
[メイン] 釣谷 織都 : …分かった
[メイン] 釣谷 織都 : ……飲みきれなかったら、ごめん…
[メイン] 不知火 ノア : あ~まぁ、そうなったら頑張っておれが飲むよ…
[メイン] 釣谷 織都 : う……がんばる…
[メイン] KP : あなた達はタピオカを飲みながら遊園地に向かうだろう
・遊園地
[メイン] KP : 遊園地は平日ながらも多くの人々で賑わっている
[メイン] 不知火 ノア : うわ、結構人いるね~
[メイン] 釣谷 織都 : う……へ、平日なのに…
[メイン] 不知火 ノア : やだなぁ…半分くらい消えないかなぁ…う~ん、
[メイン] 釣谷 織都 : …物騒…
[メイン] 不知火 ノア : だって~…しょうがないから人気なさそうにしよっか
[メイン] 釣谷 織都 : ……あ、あそこ…(迷路を指差す)
[メイン] 不知火 ノア : 迷路?いいね、マジックミラーにぶつからないようにねりつ
[メイン] 釣谷 織都 : う……そ、そこまでドジじゃない…
[メイン] 不知火 ノア : ふふ、おれに任せて!迷路得意だから!!
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=11*5 【DEX × 5】 (1D100<=55) > 68 > 失敗
[メイン] 釣谷 織都 : CCB<=15*5 【DEX × 5】 (1D100<=75) > 89 > 失敗
[メイン] KP : 一悶着ありながらも何とか脱出出来るだろう
[メイン] 不知火 ノア : あっはは~…ごめん、思ったよりも得意じゃなかったみたい
[メイン] 釣谷 織都 : …だ、大丈夫……
[メイン] 不知火 ノア : でも楽しかったね!つぎはどうしよっかな?観覧車?お化け屋敷?
[メイン] 釣谷 織都 : ……じゃ、じゃあ、お化け屋敷…い、行きたい…
[メイン] 不知火 ノア : お化け屋敷いいね!りつそういうの強いから頼りになるし
[メイン] 釣谷 織都 : …うん…ま、任せて…
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=13*5 【POW × 5】 (1D100<=65) > 28 > 成功
[メイン] KP : あなた達は平然とした顔でお化け屋敷を出るだろう
[メイン] 不知火 ノア : ちょっと怖かったけど…りつがいたから平気だったよ
[メイン] 釣谷 織都 : …ふふ、そっか、良かった
[メイン] 不知火 ノア : ああいうの好きだよね~いつも思うけど怖くないの?
[メイン] 釣谷 織都 : ……そ、そんなに…かな…
[メイン] 不知火 ノア : 怖いよ~何がいいのか全然わかんない!
[メイン] 釣谷 織都 : う、うーん……な、なんだろ…
[メイン] 不知火 ノア : 怪談とか…幽霊とか、おれは全然ダメだもん
[メイン] 釣谷 織都 : …そ、そうだね…ノア、ダメだよね
[メイン] KP : 【聞き耳】を振って下さい
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=70 【聞き耳】 (1D100<=70) > 17 > 成功
[メイン] KP : 泣きじゃくる声が聞こえてくる。
声の方を見れば、1人で泣いている5歳ぐらいの男の子を見つける。
[メイン] 不知火 ノア : …あの子、迷子かな?
[メイン] 釣谷 織都 : ……そ、そうかも…
[メイン] 不知火 ノア : 君、お母さんは?(男の子に近づき)
[メイン] 男の子 : ……(首を横に振る)
[メイン] 不知火 ノア : …はぐれちゃったのか、迷子センター連れてったほうが良いかなりつ?
[メイン] 釣谷 織都 : そ、そうした方がいいかも…
[メイン] 不知火 ノア : そうだね、ねえ君お兄さん達と一緒にいこっか?(しゃがんで手を差し出す)
[メイン] 男の子 : ………いいの?
[メイン] 不知火 ノア : うん、おいでほら
[メイン] 男の子 : ……うん
[メイン] KP : 貴方達が迷子センターに向かうと1人の女性がカウンターに相談している事に気づく
[メイン] 女性 : すみません……5歳くらいのこのくらいの身長の男の子を探しているんですが…
[メイン] 不知火 ノア : …すいません!えっと……迷子なんですが
[メイン] 男の子 : ……!ママ!!
[メイン] 女性 : あっ!!すみません、ありがとうございます!
[メイン] 不知火 ノア : よかった、ちゃんと見つかったみたいだね
[メイン] 釣谷 織都 : う、うん……良かった…
[メイン] 釣谷 織都 : ……あっ、そうだ…
[メイン] 不知火 ノア : どうしたの?
[メイン] KP : 彼はボソボソと何かを呟いている。
[メイン] KP : 【聞き耳/2】振って下さい
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=35【聞き耳】
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=35 (1D100<=35) > 68 > 失敗
[メイン] KP : ふと手を見やれば、手にはどこから出したのか花を手にしていた。
[メイン] 釣谷 織都 : ……これ、あげる
[メイン] 釣谷 織都 : ……その…1人で頑張ってたから…
[メイン] 男の子 : ……!ありがとう!
[メイン] 男の子 : じゃーねー!お兄ちゃん!!
[メイン] 釣谷 織都 : …うん。バイバイ(手を振る)
[メイン] 不知火 ノア : …さっきの…いや、なんでもない
[メイン] 釣谷 織都 : ……ぅ…そ、その……ご、ごめん…
[メイン] 不知火 ノア : いや、大丈夫だけど…花生えるのってなにも感じないの?痛くなかったりする?
[メイン] 釣谷 織都 : ……と、特には、何も、ないよ…
[メイン] 不知火 ノア : そっか…なら、いいよ
[メイン] 釣谷 織都 : ……あ、そ、そうだ…お、お土産屋さんとか…い、行く…?
[メイン] 不知火 ノア : …お土産?そうだね、せっかくだから行こっか
[メイン] 不知火 ノア : お揃いの物とか買おーよ!キーホルダーとかさ
[メイン] 釣谷 織都 : …う、うん
[メイン] 不知火 ノア : やった、行こ(手を繋ぐ)
[メイン] 釣谷 織都 : ……!…うん(握り返す)
[メイン] KP : 土産屋ではその遊園地ならではのグッズや被り物など様々な物が売られている
[メイン] 不知火 ノア : これかわいー♡ね、りつこれにしよーよ!(絶妙に可愛くないゆるキャラキーホルダー見せる)
[メイン] 釣谷 織都 : ……えっ……
[メイン] 釣谷 織都 : ……か、可愛い…?それ…
[メイン] 不知火 ノア : え、かわいーじゃん
[メイン] 釣谷 織都 : ……えっ…そ、そっか…
[メイン] 不知火 ノア : りつは何か欲しいものある?
[メイン] 釣谷 織都 : えっ、と………ど、どうしよう……
[メイン] 釣谷 織都 : こ、これとか……(キャラクターのシャーペンを取る)
[メイン] 不知火 ノア : へぇ~いいね!おれもお揃いのにしよ!
[メイン] 釣谷 織都 : ……ふふ、そっか
[メイン] 不知火 ノア : うん、じゃあお会計行こうか
[メイン] 釣谷 織都 : うん…
[メイン] KP : あなた達は目的の物を買い、土産屋を後にする
[メイン] KP : 空を見るに夕方くらいだろうと想像出来るだろう
[メイン] 釣谷 織都 : ……も、もう夕方…
[メイン] 不知火 ノア : あ、もうそんな経ってたんだ…そろそろ帰らないとね
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん…
[メイン] 不知火 ノア : ね、最後に観覧車…乗っていい?
[メイン] 釣谷 織都 : …!…大丈夫
[メイン] 不知火 ノア : ありがと、行こ(手を引っ張る)
[メイン] 釣谷 織都 : わ……ま、待って…
[メイン] KP : あなた達は観覧車に乗る。観覧車はそこそこの大きさをしており頂上まで辿り着くのには少々時間がかかるだろう
[メイン] 不知火 ノア : 久しぶりに乗ったけどやっぱ高いね~怖くない?りつ
[メイン] 釣谷 織都 : ……し、下、見なかったら…
[メイン] 不知火 ノア : わ、ほらちゃんと前見て…腰抜かさないでよ?
[メイン] 釣谷 織都 : ぅ……ごめん…
[メイン] 不知火 ノア : あ、そうだ!じゃあおれの事見てたらいいじゃん(距離詰め)
[メイン] 釣谷 織都 : ……えっ……まっ……
[メイン] 不知火 ノア : ふふやっぱり可愛いよ、りつ…大好き(抱きしめ)
[メイン] 釣谷 織都 : ……!……あり、がとう…(抱きしめ返す)
[メイン] 釣谷 織都 : ……俺も、ノアの事……好き……だよ…
[メイン] 不知火 ノア : ほんと?おれもずーっと昔からりつの事大好きだよ
[メイン] 釣谷 織都 : ……ふふ、そっか……
[メイン] 不知火 ノア : だから、こんな花とか…早く治らないかな
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん
[メイン] 釣谷 織都 : 早く、治すね
[メイン] 不知火 ノア : …うん、早く元のりつに戻って、あんまり心配させないで……
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん、ごめんね
[メイン] 釣谷 織都 : ……あ…そろそろ、着きそう…
[メイン] 不知火 ノア : ほんとだ、はは、綺麗な夕日
[メイン] 釣谷 織都 : ……そうだね(目を細めながら)
[メイン] KP : その後観覧車は一周し、あなた達は降りるだろう
[メイン] 不知火 ノア : ん~楽しかった!いい加減帰らないとね、名残惜しいなぁ…
[メイン] 釣谷 織都 : ……そう、だね…
[メイン] 不知火 ノア : 卒業しても、またいこーね
[メイン] 釣谷 織都 : ……うん。また、行こ
[メイン] 不知火 ノア : 今日は誘ってくれてありがと、楽しかったよ(遊園地の門の前で手を振る)
[メイン] 釣谷 織都 : ……俺も、楽しかった
[メイン] 釣谷 織都 : ……またね(手を振り返す)
[メイン] 不知火 ノア : …うん、またね…りつ
・帰宅し
[メイン] KP : あなたが夕飯を食べていると、ふとニュースが目に留まる。
[メイン] KP : それは今流行りとされている植物状態化事件についてだった。
[メイン] アナウンサー : 現在、世界各国では、健常者であるにも関わらず、突如植物状態化するという事例が頻繁に見られています。
[メイン] アナウンサー : ウィルスの可能性は極めて低く、調べた結果、何も問題が見つからなかったそうです。
[メイン] アナウンサー : 対策を講じれないため、皆様には悔いのない日常をお過ごしすることを推奨致します。
また続報が入り次第お伝え致します。
[メイン] KP : テレビの中でアナウンサーが報じている
[メイン] KP : すると、あなたのスマホが通知を受け取る。織都からだ
[メイン] 不知火 ノア : (スマホ手に取る)
[メイン] 釣谷 織都 : 『急にごめん。学校に忘れ物してたの思い出したから明日学校行ってもいい?』
[メイン] 不知火 ノア : 『大丈夫。いいよ、いっしょに行こ』
[メイン] 釣谷 織都 : 『ありがとう』
[メイン] 釣谷 織都 : 『人に会いたくないから遅い時間に行きたいかも』
[メイン] 不知火 ノア : 『そっか、何時くらいに行く?』
[メイン] 釣谷 織都 : 『6時くらい』
[メイン] 不知火 ノア : 『わかった、その時間に校門の前で待ってるね』
[メイン] 釣谷 織都 : 『ありがとう』
[メイン] 釣谷 織都 : 『じゃあ、おやすみ』
[メイン] 不知火 ノア : 『うん、おやすみ』
[メイン] KP : 遊園地を満喫し疲れていたのかあなたはすぐ眠りにつくことができるだろう
・2日目
[メイン] KP : 6時くらいにあなたは校門に着く。3月という事もあり空はまだ完全に暗くはなっておらず、すぐに織都を見つけることができるだろう
[メイン] 不知火 ノア : あ、おまたせ!ごめん、待った?
[メイン] 釣谷 織都 : ……ううん(首を横に振る)
[メイン] 不知火 ノア : よかった、いこっか、暗いから足元気を付けてね
[メイン] 釣谷 織都 : …うん。ありがとう
[メイン] KP : 【探索可能場所】
・教室
・音楽室
・理科室
・体育館
[メイン] 不知火 ノア : 忘れ物って教室?
[メイン] 釣谷 織都 : …そう、だと思う…
[メイン] 不知火 ノア : じゃあとりあえずは教室、いこっか
[メイン] 釣谷 織都 : …うん
・教室
[メイン] KP : あなたたちが所属する教室。
壁に掛けられた掲示板や、教卓に置いてあった花瓶は学年移行の為か全て撤去されている。
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 45 > 成功
[メイン] KP : 本棚の中に一冊の本を見つける。
表紙を見れば、花図鑑と書かれていた。
[メイン] KP : ここではダチュラの花言葉などについて調べれられる。
また、織都の花についても調べられるが、該当する花は見つからない。
[メイン] 不知火 ノア : (ダチュラについて調べる)
[メイン] KP : チョウセンアサガオ属(チョウセンアサガオぞく、学名:Datura)は、ナス科に属する一年草または多年草で、有毒植物である。学名のカタカナ表記でダチュラ属、ダチュラと呼ぶことも多い。ただし、園芸上「ダチュラ」と呼ぶときは、近縁種のナス科キダチチョウセンアサガオ属を指す場合がある。
[メイン] KP : チョウセンの名は特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされる。極東では曼陀羅華と呼ばれ、鎮静麻酔薬として使われていたこともある。
[メイン] KP : ダチュラの花言葉:偽りの魅力
[メイン] 不知火 ノア : …ふーん(本を戻し)
[メイン] 不知火 ノア : どう?りつ、忘れ物あった?
[メイン] 釣谷 織都 : あ…うん。あった…
[メイン] 釣谷 織都 : ごめん、付き合わせて
[メイン] 不知火 ノア : いいよ、じゃ、帰ろうか。夜の学校って正直怖いし…
[メイン] 釣谷 織都 : ……そ、そっか……うん。そうだね…帰ろ
[メイン] KP : あなたたちが帰ろうとしたその時、突如廊下から足音が聞こえてきた。
見回りの警備員だろうか。
[メイン] 不知火 ノア : わ、見つかったら怒られちゃう…!
[メイン] 釣谷 織都 : あっ……どうしよう…
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=11*5 【DEX × 5】 (1D100<=55) > 9 > スペシャル
[メイン] 不知火 ノア : (織都の手引っぱって隠れる)
[メイン] KP : あなた達は上手く隠れる事が出来る。しかし、どういう事か、目の前の人物はあなた達を見つけるだろう
[メイン] 先生 : おや、そこにいるのは…
[メイン] 先生 : 不知火君と釣谷君かな?どうしたんです?こんな時間に
[メイン] 不知火 ノア : あ…えっと、忘れ物しちゃって
[メイン] 釣谷 織都 : あっ…ぅ…えっ…と……あ、あの…ご、ごめんなさい……
[メイン] 先生 : あ、いえ、大丈夫ですよ。忘れ物は仕方ないです
[メイン] 不知火 ノア : すいません…すぐに帰るんで…今日は先生は宿直ですか?
[メイン] 先生 : いえ、少々卒業式云々で残ってただけです
[メイン] 不知火 ノア : そうなんですか…遅くまで大変ですね
[メイン] 先生 : いえ、これも教師の仕事ですので
[メイン] 先生 : …あぁ、そうだ、ここで会ったのもなんですし最後の授業でも受けませんか?
[メイン] 先生 : まあ、授業といってもちょっとした雑談みたいなものです
[メイン] 不知火 ノア : …そっか卒業しちゃうし先生と話せるのもごくわずかですしね…りつ、どうする?
[メイン] 釣谷 織都 : え……あ……
[メイン] 釣谷 織都 : …の、ノアがしたい、なら…
[メイン] 不知火 ノア : …じゃあ、少し話しましょうか先生
[メイン] 先生 : ありがとうございます。不知火君、釣谷君
・最後の授業
[メイン] 先生 : まあ、と言ってもどうしましょうか……そうですね…
[メイン] 先生 : …あぁ、そうだ、最近ニュースになってる事件に関係させた話でもしましょう
[メイン] 先生 : あなた達はニュースを見てますか?
[メイン] 不知火 ノア : はい、見ましたけど…植物状態がなんとかって
[メイン] 釣谷 織都 : ……ちょっと、だけなら…
[メイン] 先生 : ああ、良かった。知ってましたね。怖いですよね
[メイン] 先生 : という事で、ここで1つ質問です
[メイン] 先生 : 植物状態の人間は生きているのか、死んでいるのかという質問です
[メイン] 先生 : まあ、哲学的な質問ですね
[メイン] 不知火 ノア : 生きてるか…死んでるか…?でも、体は生きてるんでしょう?
[メイン] 先生 : そうですね。生命維持を担う脳の部分は生きているので呼吸などの生命活動は出来ている状態です
[メイン] 不知火 ノア : うーん、でも意識があるって話聞いたことあるし…おれは生きてると思うなぁ、どう、りつ?
[メイン] 釣谷 織都 : ……お、俺も…生きてると、思います…
[メイン] 先生 : なるほど。ちなみに何故か聞いても?
[メイン] 不知火 ノア : そもそも体が生きることを放棄してないから、ですかね…だって、あきらめてないってことでしょ?
[メイン] 先生 : ……なるほど。確かにその様に捉えれますね
[メイン] 先生 : 釣谷君は?
[メイン] 釣谷 織都 : えっ……あっ……そ、その……の、ノアが言ってる様に……その…また、目を開けて、ま、前と同じような生活が、で、出来るんじゃない、かな、って……
[メイン] 先生 : ……そうですか
[メイン] 不知火 ノア : …どうして急にそんな質問を?
[メイン] 先生 : …そうですね
[メイン] 先生 : 少なくとも、そんな夢物語を聞きたいが為に聞いていないのは確かだな
[メイン] KP : 今まで穏やかだった先生の笑みは消え、代わりに狂気じみた、あなた方を嘲笑うかのような笑みを浮かべている。
[メイン] 釣谷 織都 : ……えっ…
[メイン] 不知火 ノア : …!、なんですか…!?
[メイン] 先生 : おい、聞け。さっき聞いた植物状態の人間が相次いで発生してる事件。あれの原因は釣谷、お前だ
[メイン] 釣谷 織都 : ……え
[メイン] 先生 : 俺がこいつに、嘘をつくたび体から花が咲く呪いをかけた、そしてその花の養分になっているのは、人間の魂だ
[メイン] 先生 : つまり、お前が嘘をつくたびに、無差別に何万人の魂を吸い上げ、花を咲かせていたんだ
[メイン] 不知火 ノア : …は?なんでそんな事を…?どういうことですか!!
[メイン] 先生 : そうだな……「なんで」か…
[メイン] 先生 : 暇つぶしだな
[メイン] 不知火 ノア : …暇つぶしって、ふざけてるんですか!?何言ってんだよアンタ!!つーかそんな話信じられるか!!!
[メイン] 先生 : 俺は別にふざけてなどない。暇をつぶしたかったのは事実だ
[メイン] 不知火 ノア : 意味わかんねーし、呪いだかなんなのかしんないけどだったら解きなよ!
[メイン] 不知火 ノア : その話が本当ならアンタ何万人も傷つけてることになるだろ!!!
[メイン] 先生 : 俺は傷つけてない。直接的な原因はそいつにあるだろう(釣谷を指さし)
[メイン] 不知火 ノア : りつは悪くないし、そもそも根本的な原因はアンタだろ!
[メイン] 先生 : まぁそうだな。で?だ
[メイン] 不知火 ノア : じゃあなんですか、嘘をつかないように努力すれば良いって話ですかワケわかんない…!
[メイン] 先生 : はは、簡単に言えばそうだな
[メイン] 先生 : まあ、そうはいかないけどな
[メイン] 先生 : 人間は愚かだよな。人の為自分の為なら嘘の1つや2つ簡単につく
[メイン] 先生 : なあ、そうだろう?釣谷
[メイン] 釣谷 織都 : ………あっ………
[メイン] 不知火 ノア : あたりまえでしょ、馬鹿なんじゃないの…いいからさっさとその呪いとやら解けよ!
[メイン] 先生 : ……そうだな…
[メイン] 先生 : まだ苦しみもがいてる姿を見足りないんだが…
[メイン] 先生 : あぁ、そうだ、伝えそびれていたが、そいつが嘘つく度に3万人の命が花になる
[メイン] 先生 : 幼子に渡していた花、あれは花なんかじゃねぇよ。死骸だよ。人間の死骸
[メイン] 先生 : いい趣味してんな。なあ、釣谷
[メイン] 釣谷 織都 : ……おっ、俺、は……そんなつもりじゃ……
[メイン] 不知火 ノア : …ふざけんなし、もうなんなのアンタ!おれ達にどうして欲しいんだよ…!
[メイン] 先生 : そうだな……どうするか…
[メイン] 先生 : あぁ、そうだ
[メイン] KP : 教師は意気揚々と話始める
[メイン] 先生 : 釣谷、そいつが死んだらそいつのせいで死んだ命を全て元の場所に還元する
[メイン] 先生 : 1人の死で何万人というやつの命が救われるんだ。安いもんだろ?
[メイン] 不知火 ノア : …はぁ?…なんだよそれ…トロッコ問題じゃあるまいし…
[メイン] 先生 : そうだな。傍から見たらそうだろう
[メイン] 不知火 ノア : …なんかわかんないけど、つまりりつが死ねば今植物状態の人が助かるって?随分と、理不尽だね
[メイン] 先生 : そうか?こっちとしては感謝して欲しいくらいだがな
[メイン] 先生 : 植物状態なんて言ってるが所詮は医師がそう判断してるだけに過ぎない
[メイン] 先生 : 今からだって殺すことはできるがな
[メイン] 不知火 ノア : …………
[メイン] 不知火 ノア : ……はぁ………
[メイン] 不知火 ノア : あのさ、…残念だけど………おれは、殺さないよ…
[メイン] 先生 : へぇ、お前はそうか
[メイン] 先生 : 気が乗った。明日までが期限だ
[メイン] 先生 : 明日が過ぎたらそいつらがどうなるかは…まあ、言うまでもないが
[メイン] 先生 : 賢いお前らがどう行動するか楽しみにしてるよ
[メイン] 先生 : …それでは、最後の授業はここまで、今日授業でやったところは忘れないように
[メイン] 先生 : 二人とも、気を付けて帰ってくださいね
[メイン] KP : 先程の狂気が無かったかのように、普段と同じ微笑みを顔に写したまま教師はその場を去った
[メイン] 釣谷 織都 : ………
[メイン] 不知火 ノア : …、……
[メイン] 不知火 ノア : …帰ろ、りつ
[メイン] 釣谷 織都 : ………うん
・下校
[メイン] KP : あなたたちは帰路についた。
重苦しい雰囲気の中、あなたが何を話しかけようとも、彼はどこか上の空だった。
[メイン] 不知火 ノア : …ねぇ、今日は泊まってってよ、もう…遅いし
[メイン] 釣谷 織都 : …………
[メイン] 釣谷 織都 : ………分かっ、た
[メイン] 不知火 ノア : ……(織都の手を引いて家に帰る)
[メイン] KP : 重苦しい空気の中、与えられた情報が頭の中をぐるぐると巡りながらも目を瞑り、意識を失うだろう
・3日目
[メイン] KP : あなたは暖かな陽射しで目を覚ます。
肌をなでる心地良い風が、寝起きというのにも関わらず、気分を前向きにする、はずだった。
[メイン] KP : 昨日の一件さえなければ。
[メイン] KP : あなたが目を覚ますと横にいたであろう織都の姿がない
[メイン] 不知火 ノア : …りつ……!(慌ててベットから飛び出す)
[メイン] 不知火 ノア : …りつ、どこ………!
[メイン] 釣谷 織都 : ……っ…!?(ビクリと肩を震わせる)
[メイン] 不知火 ノア : …りつ、…よかった…どこにもいってない
[メイン] 不知火 ノア : もう…起こしてくれたらよかったのに……
[メイン] 釣谷 織都 : ……あ…ごめ……
[メイン] KP : 【目星】を振って下さい
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 93 > 失敗
[メイン] 釣谷 織都 : ……早く、目、覚めたから……
[メイン] 不知火 ノア : ……そう、ならいいんだけど…
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 11 > スペシャル
[メイン] KP : 彼の目元が赤く腫れているのが分かる。
[メイン] 不知火 ノア : …泣いてたの…?(目元を撫でる)
[メイン] 釣谷 織都 : ……っ…
[メイン] 釣谷 織都 : …………大、丈夫……
[メイン] 不知火 ノア : …いや、泣きたくもなるよね……
[メイン] 不知火 ノア : 大丈夫…りつは、悪くないから……(目元に口づけを落とす)
[メイン] 釣谷 織都 : ………っ………(目を瞑る)
[メイン] 釣谷 織都 : ………ごめ…ん……めいわく、かけて……
[メイン] 不知火 ノア : いい…いいから、ね(織都の額に自分の額を合わせる)
[メイン] 不知火 ノア : 嘘…つかなければいいんだもん……だから、大丈夫だよ…
[メイン] 釣谷 織都 : ………………
[メイン] 釣谷 織都 : …………うん
[メイン] 不知火 ノア : ああ、そういえば今日、卒業式だったね………行く?
[メイン] 釣谷 織都 : ………いく
[メイン] 不知火 ノア : そっか…それなら…着替えたら、一緒に行こ
[メイン] 釣谷 織都 : …うん
・卒業式
[メイン] KP : 昨日の一件など、何もなかったかのように、織都は卒業式に参加していた。
卒業証書を貰い、校歌を歌い、花を貰い、そして、泣いていた。
[メイン] KP : 彼の涙に、いったいどれほどの意味が込められているのかは、あなたには知る由もなかった。
[メイン] KP : 担任はといえば、壇上でまるで皆との別れを惜しむような言葉をつらつらと並べた。
[メイン] KP : 恒例行事とも呼べる、長々しい来賓の祝辞、在校生による送辞、生徒会長による答辞、全てが読み終わり、そして、卒業式は何事もなく終わりを迎えた。
[メイン] KP : 卒業式後、友との別れを惜しむ者、新生活に期待を膨らませる者、恩師に感謝を伝える者、様々な者がいる。
[メイン] KP : 【目星】を振って下さい
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=80 【目星】 (1D100<=80) > 64 > 成功
[メイン] KP : 解散と同時に、教室棟へと向かう織都の姿が見えた。
[メイン] 不知火 ノア : …りつ…!(織都を追いかける)
[メイン] KP : 織都を追いかければ、彼は階段を上り、屋上のある階へと向かっているところだった。
[メイン] KP : あなたは屋上に着いた。
建付けの悪い扉を開ければ、そこには織都の姿があった。
[メイン] KP : しかし、あなたは一瞬思考を止めるだろう。
[メイン] KP : 彼は今、柵の向こう側にいる。
[メイン] 釣谷 織都 : ………なん、で
[メイン] 不知火 ノア : ……りつ…
[メイン] 不知火 ノア : …なにするつもりなの、危ないから…こっちもどってきなよ
[メイン] 釣谷 織都 : ……(首を横に振る)
[メイン] 釣谷 織都 : ……分かってる、くせに
[メイン] 不知火 ノア : ……ごめん、おれは…織都に生きててほしいから、お願い…もどってきて
[メイン] 釣谷 織都 : …………
[メイン] 不知火 ノア : (ゆっくり織都に近づく)
[メイン] 釣谷 織都 : 来ないで
[メイン] 釣谷 織都 : ……こっち来たら、死ぬから
[メイン] 不知火 ノア : …やだ、死なないでよ…りつ、お願いだから…
[メイン] 釣谷 織都 : ………ノアは、優しいね
[メイン] 釣谷 織都 : ……でも、ごめんね
[メイン] 釣谷 織都 : 俺は、俺には、大勢の命を背負う覚悟なんてない
[メイン] 釣谷 織都 : ……だから
[メイン] 釣谷 織都 : じゃあね。ノア
[メイン] 不知火 ノア : …りつ……!(走って手を握ろうとする)
[メイン] KP : 彼は空へと身体を預ける
[メイン] KP : 【DEX×3】を振って下さい
[メイン] 不知火 ノア : CCB<=33 (1D100<=33) > 95 > 失敗
[メイン] KP : 一瞬のことだった。
[メイン] KP : 彼が見えなくなってから数秒、下から、グシャリ、と何かが拉げる音がした。
[メイン] KP : 肉の潰れた音、骨が砕けた音、血が飛び散った音。
[メイン] KP : あなたが呆然と立ち尽くしていると、階下から悲鳴が聞こえてきた。
[メイン] KP : 騒ぎに駆け付けた教員は屋上であなたを保護、及び拘束した。これから事情調査となるだろう。
[メイン] 教師 : それじゃあ一緒に来てもらおうか
[メイン] 不知火 ノア : …やだ、りつ…はなせ!!!はなせよりつ!!!!(暴れる)
・織都の遺志
[メイン] KP : その後、精神状態と、彼が自室に残していた遺書などのことから、織都は自殺だと断定された。
[メイン] KP : あなたはその日のうちに家に帰ることができるだろう。
[メイン] KP : あなたは帰宅後、鞄の中に一通の手紙があることに気がつく
見てみれば、裏面に織都の名前が書いてあった。
[メイン] 不知火 ノア : (手紙を開いて読む)
[メイン] KP : 丁寧ですこし達筆な字、間違いなく彼の字だ。
[メイン] 織都からの手紙 : ノアへ
勝手に死んでごめんなさい。逃げてごめんなさい。
俺にはこの先ずっと大勢の命を背負い続ける勇気がありません。もし生きてて、ノアがいてくれても、きっと今後堂々と生きていく事は出来ない。自分勝手でごめん。
ノアは優しいから、俺の罪も背負ってくれるかもしれない。でもそれはきっとノアの負担になるし、何より俺が嫌だ。だから、死にます。
ごめんね。俺の事は忘れて生きてください。
俺に縛られず生きて、自由に生きて、自分の思う幸せを見つけてください。
なんか、花が咲き止まないけど、もう いい おれはどうせ 死 ぬ から。
じゃあね
また 来世で
釣谷織都
[メイン] KP : 丁寧で達筆だった字が、手紙を読み進める度に歪んでいった。
水滴で、震えで、紙すらもクシャクシャになっていた。
・エンディング
[メイン] KP : 彼は理不尽に、世界から消えた、いや、消されたのだ。
[メイン] KP : 彼が消えた途端、一斉に植物状態の人間が意識を取り戻したというニュースが流れた。
テレビからは喜びの声と、待つ者たちの涙で溢れていた。
[メイン] 不知火 ノア : …ッ、(テレビを床に引き倒す)
[メイン] KP : あの男が織都を病気にさせたこと、あの男が織都に命を奪わせたこと、あの男が織都に死を選ばせたこと。
[メイン] KP : 全ては、あなただけが知っている。
[メイン] KP : 一緒に背負っていたかもしれない3万人以上の命は救われた。
[メイン] KP : しかし、あなたは背負わなくてはならない。
[メイン] KP : 目の前で死んだ、彼の死を。
[メイン] KP : ENDA「春彼岸」
[メイン] KP : お疲れ様でした
[メイン] 不知火 ノア : (後日同じ学校の屋上から飛び降ります)
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