monochrom afternoon tea 海未来

[メイン] KP : これよりクトゥルフ神話TRPG第6版
にんじんぷりん様作「monochrom afternoon tea」のセッションを開始します。


導入

[メイン] KP : 六月の夜更け。あなたは纏わりつくような湿度と生ぬるい気温の中、なかなか寝つけずにいた。

[メイン] KP : 体調が悪いだとか、大事な用事を控えているだとか、そんな単純なものではない。時計を見れば、もうとっくに日付を越えている。

[メイン] KP : こういう時に限って、…いや、こういう時だからこそ頭を過るのは、決まって”あのこと”だ。

[メイン] KP : 自分があの出来事を体験してから、もうどのくらい経っただろうか。
じくじくと痛む心の傷であっても、ちかちかと瞬く希望の光であっても、それはあなたの中から消えることのない思い出。

[メイン] KP : そしてそれを思い出すたびに、会いたくても会えない、あの人の顔が浮かぶ。

[メイン] KP : 「今日は休みだ。眠くなったらあとで昼寝をすればいい。」
誤魔化すようにそう割り切って、あなたはテレビをつけた。

[メイン] KP : 画面に映ったのは若者向けのチャンネルで、『恋人からのメッセージが三日間返ってこない時、あなたならどうする?』というトークテーマだった。

[メイン] KP : 二十代のアイドルやタレントが高い声で議論を交わし、そこへ最近人気の漫才師が野次を飛ばしたりわざとらしい笑い声を挟んだりしながら盛り上がっていた。

[メイン] KP : ―――そんな事くらいで。

[メイン] KP : ぶちっ、と電源を切ったあなたはもう一度枕に顔を伏せる。充電中のスマホにも手を伸ばしてみたが、同じページを行き来するだけで何の解決にもならなかった。
今の気分を天気で表すなら、どんよりとした灰色の雲から今にも雫がこぼれて来そうな…そんな空模様だ。

[メイン] KP : それでも、生きていれば、朝は来てしまう。

[メイン] KP : しと、しと、と静かに降り続ける雨の音を聴きながら、あなたは仕方なく瞼を閉じた。


夢?

庭園

[メイン] KP : ふわり、と柔らかい花の香りがする。

[メイン] KP : 目を開けると、あなたは見知らぬ庭園のベンチに寝転んでいた。

[メイン] KP : 無数に咲き誇る黒い薔薇の花が、まるであなたの目覚めを待っていたかのように、ちいさく、風に揺れた。

[メイン] 冨山海 : ん……あれ…?

[メイン] 冨山海 : ここ、どこだろう……さっきまで部屋に…

[メイン] 冨山海 : いや…夢だよね……
どうせ夢なら少しみて回ろうかな…

[メイン] 冨山海 : (花壇の方にむかいます)

[メイン] KP : 辺りを見渡すと、黒い薔薇の花がきちんと植えられた広い花壇と、その花壇に四方を囲われた大きな白い噴水、そして灰色の石畳の道が続く先に、ひとつの建物がある。

[メイン] KP : 近くに人のいる気配はなく、噴水の水の音と風のそよぐ音だけが静かに流れていた。雨は降りそうにないが白い雲が空を覆っていて青空も太陽も見えない。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 43 > 成功

[メイン] KP : 噴水を囲うように作られている花壇。たくさんの黒い薔薇が植えられ、手入れも行き届いている。

[メイン] KP : 花壇に沿って歩いていると、花が刈り取られ棘のついた茎だけになっている部分があるのを見つける。そしてその茎の根元で何かがきらりと光った。

[メイン] KP : 棘に気を付けながらそっと手に取ってみると、それは銀の指輪だった。号数まではわからないが、大きめに作られていることからおそらく女性用のものではないだろう。無駄な装飾のないシンプルなデザインで、内側には見たことのない文字が彫ってある。

[メイン] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 35 > 成功

[メイン] KP : どうやらふたりの名前が彫ってあるようだ。誰かの結婚指輪かもしれない。

[メイン] 冨山海 : 結婚指輪…かな…?落とし物だったら、持ち主に届けたいけど…

[メイン] 冨山海 : このまま歩けば、いつか会えるかな…

[メイン] KP : 大きな噴水。真っ白で大理石のような滑らかな石で出来ている。静かに噴き出す水はしゃわしゃわと優しい音を立てていて、水面を覗くと驚くほど澄んでいて底面まで綺麗に見える。コインなどが投げ入れられている様子もない。

[メイン] 冨山海 : 綺麗な噴水だな…(素通りします)

[メイン] KP : あなたは石畳の道を突き当たりまで進み、ひとつの建物の前に立つ

[メイン] KP : こぢんまりとした建物。白い壁には汚れひとつなく、造られてからそんなに経っていないように見える。入り口には『café monochrome』という看板が立っている。『PULL』と書かれた両開きの扉に鍵はなく、簡単に中へ入れそうだ。

[メイン] 冨山海 : (そっとドアを開けて中を覗きます)

café monochrome

[メイン] KP : 少し重みのある扉を引けば、からん、ころん、と可愛らしいベルの音が鳴る。
中に入ると、そこはカフェのような空間だった。室内は外観よりもずっと広く、白い壁に白い天井、椅子やテーブル、カウンターまですべてが真っ白だ。

[メイン] KP : ―――部屋の中央のグランドピアノと、それを弾くスーツの男性以外は。

[メイン] ?? : やぁ、いらっしゃい

[メイン] KP : あなたに気付いた男性は演奏を止め、黒いジャケットを整えながら立ち上がり、コツ、コツと革靴の音を響かせながらこちらへ歩いて来る。

[メイン] KP : 透き通るような白い右目と、吸い込まれそうな黒い左目、それを混ぜ合わせたような灰色の髪が印象的だ。

[メイン] KP : 彼がピアノから離れても音は鳴り止まない。そのピアノはまるで意思を持っているかのようにひとりでに鍵盤を動かし、曲を奏で続けていた。

[メイン] レイン : はじめまして。僕はレイン。ええと…海くん、であってるかな?

[メイン] 冨山海 : ぇ…あっ、てます…けど、なんで名前知って…

[メイン] レイン : まぁまぁ、いいじゃないか。さあ、こちらへ(案内する)

[メイン] KP : レインと名乗った見知らぬその男性に名前を呼ばれ不思議に思いつつもあなたが頷くと、彼は優しく微笑み「どうぞ」と手でソファーのほうを指し示し、あなたを置いてけぼりにしないように確かめながらゆっくりと歩き出した。

[メイン] KP : 建物の中にはあなた達以外誰もいなかったが、あなたがここへ訪れる前に何組か客がいたのか、いくつか使用済みのティーカップが置かれているテーブルもあった。

[メイン] レイン : 怖がらなくて大丈夫、…って、こんな所で見ず知らずのヤツに言われても、信用できないか…

[メイン] レイン : でも安心して、ここは君の夢の中…みたいなものだから。ここには危険なものはなーんにもないよ

[メイン] レイン : おっかない怪物も、人の幸せを食いつぶすようないじわるな連中も、ここには来られない。絶対にね。それは保証するよ

[メイン] KP : 柔らかな物腰と、優しい口調でざわつく心を宥めるような声。

[メイン] KP : あなたは何故か抗えない。抗う理由が見つからない、と思ってしまうだろう。
彼はあなたを、あなたの心を狂わせたものを、知っているようだ。

[メイン] KP : あなたは入り口から一番遠いソファー席に案内された。

[メイン] レイン : 特等席だよ。とりあえず座って

[メイン] 冨山海 : (混乱しつつもとりあえず座ります)

[メイン] KP : 彼に促されるままにあなたはソファーに腰を下ろす。白くてふかふかで、綿菓子のように柔らかだった。白い間接照明がほわほわと淡い光を放っている。

[メイン] レイン : じゃあ、ひとまずお茶でも飲みながら話そうか。ウェルカムドリンクみたいなものだから、この分のお代はいらないよ。勿論貰えるなら大歓迎だけど

[メイン] KP : 周りを見渡すあなたを見てくすりと笑い、レインがそう言うと、近くにあった『Staff Only』と書かれた扉から数匹のペンギンが現れた。彼らの首元には蝶ネクタイがついていて、まるで執事のようだ。

[メイン] KP : サービングカートを押しながらぺたぺたと歩いて来て、ティーカップやシュガーポット、焼き菓子などを手際よく並べていく。そして器用に紅茶を注ぐと一礼し、またぺたぺたと扉の向こうへ去っていった。

[メイン] レイン : あっ、紅茶は嫌い?他の飲み物もあるから、遠慮なく言ってね

[メイン] 冨山海 : いや、好きです……
じゃなくて、ここ、どこなんですか…?起きたらここにいて…

[メイン] レイン : あぁ、ここかい?ん~…そうだなぁ……

[メイン] レイン : 君の見ている夢、みたいなものだよ。まぁ、安心して、取って食ったりなんてしないから

[メイン] 冨山海 : 夢…みたいなもの…

[メイン] レイン : そうそう。まぁ、あんまり緊張しなくても良いよ

[メイン] KP : 彼はそう言い、客人であるあなたを差し置いて目の前の焼き菓子へ手を伸ばし美味しそうに頬張った。その様子を見て、あなたは驚くほどの空腹感に気付く。

[メイン] レイン : うん!おいしい!今日も僕は天才だ!ほら、君も遠慮しないで

[メイン] レイン : いやぁ、僕はもともとオーストラリアの方にいたんだけど、やっぱりイギリスのティータイムの文化は素晴らしいよ!君もそう思わないかい?

[メイン] 冨山海 : え、あの…えっと、はい…

[メイン] 冨山海 : (レインの反応を見て焼き菓子を手に取ります)

[メイン] KP : あなたは目の前のやたらと気さくな男に勧められるがままに、焼き菓子にそっと手を伸ばした。恐る恐る頬張ると、ふわふわの生地とチョコレートチップの甘みが口の中に広がる。

[メイン] KP : 紅茶も一緒に口にすれば、胸のあたりがじんわりと温かくなるような感覚に心が和らぐだろう。

[メイン] KP : SAN値回復1d3

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 48 → 49

[メイン] レイン : 気に入ってもらえたかな?

[メイン] 冨山海 : 美味しいです……これ、貴方が…?

[メイン] レイン : そう!!と、言いたいけど作ってるのは僕だけじゃないんだ

[メイン] レイン : 小さいカフェだけど従業員が多くてね、その子たちにも手伝ってもらっているんだ

[メイン] 冨山海 : あ、さっきの賢いぺんぎん…

[メイン] レイン : 可愛いでしょ?お気に入りなんだ

[メイン] 冨山海 : ペンギン以外にも何かいるんですか…?

[メイン] レイン : あぁ、ちゃんと人もいるよ

[メイン] 冨山海 : 人が…?

[メイン] レイン : 迷ってた子達をスカウトなんかしてここで働いてもらってるんだ

[メイン] 冨山海 : 俺以外にもここにきた人がいたんですね…

[メイン] レイン : そうそう。まぁ、従業員の子達は若干君とは事情が違うけど

[メイン] 冨山海 : 事情…?夢じゃないんですか?

[メイン] レイン : まぁ、ちょっとね

[メイン] レイン : ここからは、個人の秘密に関わってくるからあまりおしゃべりは出来ないかな。ごめんね

[メイン] 冨山海 : いえ…こちらこそ…

[メイン] レイン : いやぁ、それにしてもマフィンを気に入ってくれてよかったよかった。でも、これでお腹一杯にしちゃだめだよ。このあともっとおいしいものを用意するからね

[メイン] レイン : あ、お土産にするなら、後で持って帰れるように包んでおこうか?

[メイン] KP : …と、ひと仕切り話されたところではっと我に返る。何故自分はこんなところでお茶をしているんだ。ここはどこだ?帰り道は?焼き菓子や紅茶で誤魔化されてはたまったものではない。

[メイン] 冨山海 : あの…もうお腹いっぱいなので大丈夫です……ありがとうございました

[メイン] レイン : おや?そうかい。それは残念だなぁ…(しょんぼり)

[メイン] 冨山海 : 帰りますね…といっても、どうやって帰ればいいんですか…?

[メイン] レイン : え~……そうだなぁ……

[メイン] レイン : ん~…僕は君が来た理由は分かるんだけどね~…帰り方までは分かんないな~…

[メイン] KP : すると彼は少し困ったような顔で紅茶を自分のカップに注ぎ足しながら、ふう、とひとつため息を吐く。

[メイン] レイン : まぁまぁ、そんなに焦らなくたっていいじゃないか。君には休息が必要だよ。それも、とびっきり上等なやつがね。君自身が一番わかってるはずなんだけど

[メイン] レイン : このまま帰っても、つらいだけだと思わない?

[メイン] KP : それは同情と言うにはどこか冷たく、診断と言うにはひどく感情的だった。
白と黒の瞳には、戸惑うあなたの姿が映っている。

[メイン] 冨山海 : なにを…言ってるのか、わからないです…

[メイン] レイン : 本当に?

[メイン] 冨山海 : …はい(目を逸らします)

[メイン] レイン : そっかぁ……

[メイン] レイン : 気が変わった。君には代金を支払って貰おうかな

[メイン] レイン : それ、欲しいんだよね。僕

[メイン] KP : レインがあなた方を見つめたまま自分の胸の中心を指でトントンと指す。その仕草につられてふと視線を落とすと、あなたの首にはいつの間にかネックレスが掛かっていた。

[メイン] KP : 繊細な金の鎖の先にはピンポン玉程の大きさの真っ白な球状のものがついており、触れるとつるつるでひんやりと冷たい。しかし首から外そうとしても留め具やアジャスターはなく、首から抜くには長さが足りない。引きちぎることも出来なさそうだ。

[メイン] 冨山海 : なっ、なにこれ…!?

[メイン] レイン : あはは、びっくりした?引っ張っても取れないよ。ついでに言っとくと切るのも無理

[メイン] 冨山海 : し、知ってるなら…外してください…

[メイン] レイン : いや~言ったでしょ~?君に外せないなら僕にも外せないんだって

[メイン] レイン : ごめんごめん、僕が言葉足らずだったね。それはこの中を歩く時の通行証みたいなものなんだけど、ええと…なんだっけ…、あ、そうそう、デトックス!そう言えばわかりやすいかな?君の心が軽くなるたびに色が変わるから、それが真っ黒になったらここへ戻って来て欲しい。それをお代として頂くからさ

[メイン] 冨山海 : 真っ黒になる…?

[メイン] レイン : そうそう。君の中にある不満?とか負の感情がその中に次ぎ込まれるんだ

[メイン] レイン : まぁ、あんまり深く考えずに、君はそこに並んでるドアを片っ端から回って来てくれればいいよ

[メイン] レイン : …そう、彼女と一緒に、ね

再会

[メイン] KP : レインがちらりと視線を向けた先で、からん、ころん、とベルが鳴る。
客だろうか。誰かが入ってきた。

[メイン] KP : 淡い逆光の中、あなたが目にしたそのシルエットは、どこか見覚えのあるような、

[メイン] KP : ―――、違う。

[メイン] KP : あなたは、その影を、
誰よりもよく知っていた。

[メイン] KP : 未来だ。

[メイン] KP : 「夢の中でもいいから」と。
そう願うほどに会いたかった、未来だった。

[メイン] 葉山 未来 : 海…?どうして…

[メイン] 冨山海 : …ぇ、未来、ちゃん…?

[メイン] レイン : さて、邪魔者はそろそろ退散しようかな。それでは、ごゆっくり。君達の再会に祝福を!

[メイン] KP : レインがぱちんと指を鳴らすと、黒薔薇の花吹雪があなたを包み込むように勢いよく舞い、それに気を取られているうちに彼はどこかへ姿を消してしまった。

[メイン] 葉山 未来 : 海、大丈夫!?

[メイン] KP : あなたに慌てて駆け寄ってくる未来は、黒薔薇の花びらを纏っているように見えた。

[メイン] 冨山海 : CCB<=65 【知識】 (1D100<=65) > 61 > 成功

[メイン] KP : あなたは黒薔薇の数ある花言葉の中に『滅びることのない愛』という言葉があることを知っている。

[メイン] 冨山海 : 夢の中でも、会えた……未来ちゃんがいる……!

[メイン] 葉山 未来 : っ………

[メイン] 葉山 未来 : 久しぶり、だね。海

[メイン] 葉山 未来 : ちょっと身長伸びた?なーんちゃって!

[メイン] 冨山海 : 身長は…まだ未来ちゃんを越せそうにないや…

[メイン] 葉山 未来 : あはは!!そっかぁ!なら安心!

[メイン] 冨山海 : 安心って……変わってないなぁ…

[メイン] 葉山 未来 : まぁでもすぐ越されちゃいそうだけどね~海も男の子な訳だし

[メイン] 冨山海 : 一回でいいから、未来ちゃんを上から見てみたいな…変な意味とかじゃなくて…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、何それっ

[メイン] 冨山海 : やっぱり、背高い方がかっこいいし…

[メイン] 葉山 未来 : まぁ~確かにそうかもしれないけどさ~

[メイン] 葉山 未来 : 私はそのままの海も好きだけど

[メイン] 冨山海 : !!(焦って後ろを向きます)

[メイン] 葉山 未来 : !あれあれ~どうしたのかな~海く~ん?

[メイン] 冨山海 : 久しぶりに未来ちゃんの冗談浴びると、しぬ……

[メイン] 葉山 未来 : うそ!?だめだめ死んじゃダメ!

[メイン] 冨山海 : (呼吸を整えて)あ、あのね、未来ちゃん…信じてくれないと思うんだけど…

[メイン] 葉山 未来 : うんうん

[メイン] 冨山海 : 俺が住んでた世界で、未来ちゃんと、離れ離れに…なるんだ…

[メイン] 葉山 未来 : ……そっかぁ…

[メイン] 冨山海 : その時、言えずにお別れしちゃったから…言いたいことがあって…

[メイン] 葉山 未来 : ……ッ、うん、なに?

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんのこと、その、…すっ、すき、なんだ…!

[メイン] 葉山 未来 : …!!…

[メイン] 葉山 未来 : …あはは、なんだぁ、両想いだったんだ

[メイン] 冨山海 : そう、だね…(頑張って笑います)

[メイン] 葉山 未来 : 良かったぁ、私だけじゃなかったんだ

[メイン] 冨山海 : 夢じゃなかったら…良かったのにな……(小さい声で言います)

[メイン] 葉山 未来 : ?何か言った?海

[メイン] 冨山海 : い、いやっ、なんでもない…!!

[メイン] 葉山 未来 : そう?大丈夫?もしかして具合悪い?(額に手を当てる)

[メイン] 冨山海 : だ、だだいじょうぶだよ!ほんとに、大丈夫…!!

[メイン] 葉山 未来 : そう?体調悪くなったら言ってよね!

[メイン] 冨山海 : う、うん…ありがと…

[メイン] KP : 未来と再会を果たした喜びにひと仕切り浸ってから周りを見渡すと、あなたの座っているソファーの横には1から5の数字が振られた5つの白い扉がある。

・探索ルール
1.『通行証』を持っているのはPCだけなので原則別行動は出来ません。KPCがエントランスで待機していることは出来ますが、PCがいないと扉は開きません。
2.現在エントランスの扉には鍵がかかっており、外へ出ることは出来ません。窓にも鍵がかかっており、大変頑丈なガラスなので割って脱出することも不可能です。ただし、黒薔薇の庭園までならレイン同伴で再度行くことが出来ます。
3.SAN回復などのイベントは各1回ですが、どの部屋も何度でも行き来することが出来ます。

[メイン] 冨山海 : 扉……これ、入るのかな…?

[メイン] 葉山 未来 : そんな感じ?

[メイン] 冨山海 : …じゃあ…1、から…?

[メイン] 葉山 未来 : うん!そうしよっか!

[メイン] 葉山 未来 : あ、手つなぐ?(手を差し出す)

[メイン] 冨山海 : うん…(少し暗い顔で手を取ります)

[メイン] 葉山 未来 : ……(心配そうな顔をする)

1番の扉

[メイン] KP : <1番の扉>
『1』と大きく書かれた数字の下に『桜色の暗号』と書かれている。鍵穴はなく、簡単に開けることが出来そうだ。

[メイン] KP : 【聞き耳】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 30 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=60 (1D100<=60) > 65 > 失敗

[メイン] KP : 耳を澄ますと、特撮ヒーローの主題歌のような力強い音楽が聴こえてくる。

[メイン] 冨山海 : (ドアをそっと開けます)

[メイン] KP : 中に入ると、そこは子供部屋のような空間だった。しかしどこか違和感がある。壁紙や家具は淡いピンクや水色などの可愛らしいパステルカラーを基調としたものになっているが、床に転がっているのは恐竜のフィギュアにロボット、ヒーローモノの変身アイテムや武器の数々――― 

[メイン] KP : 一般的には「男の子のおもちゃ」として扱われるようなイメージのものばかりだ。
そして、その矛盾を抱えた部屋の中央では、一人の小さな少女が膝を抱えて縮こまっていた。

[メイン] KP : 〇探索場所:机、おもちゃ箱

[メイン] 冨山海 : (ゆっくり机に近づきます)

[メイン] KP : 引き出しのついた、子供用の学習机。

[メイン] 冨山海 : (未来ちゃんの様子を見てみます)

[メイン] 葉山 未来 : …?どうしたの?

[メイン] 葉山 未来 : …て、あれ、女の子?どうしたのかな

[メイン] 葉山 未来 : (女の子に近づく)

[メイン] 葉山 未来 : ねぇ、どうしたの?大丈夫?

[メイン] KP : 声をかけると少女は顔を上げ、泣き腫らした目であなた達を見た。

[メイン] 少女 : …いないの…

[メイン] 少女 : ひかるが…いなくなっちゃったの…、おへや、ぜんぶさがしても、どこにもいないの…

[メイン] 少女 : あそぶやくそく、してたのに…

[メイン] KP : 話しているうちに少女はまたぐすぐすと泣き始め、部屋の隅にあるクッションの山に隠れてしまった。

[メイン] 葉山 未来 : あ、まって!

[メイン] 葉山 未来 : あ~……こもっちゃった……

[メイン] 冨山海 : あの…一緒に探す…?

[メイン] KP : 少女にそう問いかけるがすすり泣く声が絶えず聞こえてくる。問いかけは聞こえていないようだ。

[メイン] 葉山 未来 : う~ん…どうしよう……

[メイン] 冨山海 : さっき、変な人に扉を全部回れって言われたんだ……だからもしかしたら、どこかの扉に探してる子がいる…かも…

[メイン] 葉山 未来 : あ!なるほど~ふんふん……

[メイン] 葉山 未来 : う~ん…じゃあとりあえず、他の扉には鍵かかってるかもしれないし、この部屋調べてみる?

[メイン] 冨山海 : そうだね…見てみよっか…

[メイン] 冨山海 : (机の引き出しを開けてみます)

[メイン] KP : 小さな三段の引き出しには筆記用具、ハサミ・セロテープ・のりなどの文房具、折り紙の束が入っている。一番下の引き出しには鍵がかかっていて開かない。

[メイン] 冨山海 : 折り紙が好きなのかな……下の段は…見られたくないものを入れたのかな…?

[メイン] 葉山 未来 : かな?私も鍵かけてた引き出しあったな~

[メイン] 冨山海 : 何入れてたの…?

[メイン] 葉山 未来 : え~それ聞いちゃう~?

[メイン] 冨山海 : ごめんっ!いやなら全然いいんだよ…!(あたふたしながらおもちゃ箱の方に行きます)

[メイン] KP : 床に散乱している物と同様のフィギュアやロボットのおもちゃがたくさん入っている。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 49 > 成功

[メイン] KP : その中のひとつ、あまり現実的ではないカラーリングの恐竜のおもちゃに目が行く。

[メイン] 冨山海 : これだけちょっと特別だね…(未来ちゃんに見せます)

[メイン] 葉山 未来 : ほんとだ、何かちょっと色が特殊?だね~

[メイン] KP : 手に取ってみると、その恐竜の口が動き、声がした。

渋いおともだち

[メイン] 恐竜? : うう…お嬢、ちょっと、堪忍…堪忍やあ…、…んぁ?なんや、また客人かいな!レインの旦那も飽きひんなぁ…

[メイン] 冨山海 : !?(申し訳ないがぶん投げます)

[メイン] 恐竜? : あいたぁ!?!?ちょぉ!!手加減してくださらんかぁ!?!?

[メイン] 葉山 未来 : うわぁ!?!!?喋ったぁ!??!?

[メイン] 冨山海 : えっ、ご、ごめんなさい…?

[メイン] 恐竜? : ほんま自分そういうのあかんと思うで?ほんま最近の若いんは…

[メイン] 恐竜? : あ、そうや、自分で起きれんのやったわ。ちょ、そこの!!赤の!!持ち上げてくれぃ!!

[メイン] 冨山海 : は、はい…(恐る恐る持ち上げます)

[メイン] 恐竜? : あぁどうもありがとうな~助かったわ~

[メイン] 恐竜? : ふわぁ~………てか、自分ら、なんや?もしかしてひかる捜してくれとるん?

[メイン] 葉山 未来 : えっ、あ、はい、そうです、けど…

[メイン] 冨山海 : は、はい…なにか、知ってませんか…?

[メイン] 恐竜? : 多分あそこや、ほらあの…ドアいっぱいぶわぁー並んどったやろ?2番や。2番の部屋におると思うねん。

[メイン] 葉山 未来 : 2番のお部屋ですか?

[メイン] 恐竜? : おお、せやせや。2番や、間違うたらあかんで

[メイン] 冨山海 : 教えてくれてありがとうございます…

[メイン] 恐竜? : どういたしましてやぁ~……

[メイン] 恐竜? : …ふあぁ…すまん…もうひとつ、ええか…?ワシの代わりに、ちょっとでええ、あの子と遊んだってくれ…この部屋のもん何でも使うてかまへんで…

[メイン] 恐竜? : ワシなぁ、今日徹夜で相手しててん……限界や…10分…いや5分、だけ…仮眠……Zzz…

[メイン] KP : けだるそうにそう言い少女を指差すと、そのおもちゃは寝落ちてしまったのかくたりと力が抜けたように動かなくなった。

[メイン] 葉山 未来 : え?ちょ

[メイン] 冨山海 : 動かなくなっちゃったね…

[メイン] 葉山 未来 : あららら……どうしよう…

[メイン] 葉山 未来 : …とりあえず、あの子と遊んであげたらいいのかな?

[メイン] 冨山海 : そういうことだよね……あの子、何が好きなんだろう…

[メイン] 葉山 未来 : う~ん…とりあえず、もう一回話しかけてみよ!

[メイン] 冨山海 : そうだね…!(ゆっくり女の子方に近づきます)

[メイン] KP : 少女は相変わらずクッションの山に埋もれている。

いっしょにあそぼう

[メイン] 冨山海 : あ、あの…!話すワニの、お人形の代わりにきて…

[メイン] 少女 : ………

[メイン] 少女 : (クッションの山から顔を出す)……あそんでくれるの?

[メイン] 冨山海 : う、うん…!

[メイン] 葉山 未来 : ね!一緒に遊ぼ!!

[メイン] 少女 : ………(クッションの山から出る)

[メイン] 少女 : ……あそぶ

[メイン] 冨山海 : 今は多分…折り紙とお人形がある、けど…何がしたい…?

[メイン] 少女 : ...……じゃあ、おりがみ

[メイン] 葉山 未来 : 折り紙かぁ〜!!いいね!!やろやろ〜!!

[メイン] KP : 上手く折れるか【DEX×5】を振って下さい

[メイン] 冨山海 : CCB<=8*5 【DEX × 5】 (1D100<=40) > 85 > 失敗

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=50 (1D100<=50) > 72 > 失敗

[メイン] 冨山海 : CCB<=8*5 【DEX × 5】 (1D100<=40) > 26 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=50 (1D100<=50) > 12 > 成功

[メイン] KP : あなた達は何とか綺麗に折り紙を何種類か作る事が出来る。

[メイン] 葉山 未来 : …こう、かな…っと、出来た〜!!!手裏剣!

[メイン] 少女 : …!おねえちゃん、すごい

[メイン] 冨山海 : 上手だね…!

[メイン] 葉山 未来 : えへへ〜〜もう全然折ってなかったけど意外といけるもんだね〜〜

[メイン] 冨山海 : 小さいとき色々教えてもらったね…もう全部忘れちゃった…

[メイン] 葉山 未来 : いやほんと!逆に鶴と手裏剣くらいしか覚えてないよ〜!

[メイン] 冨山海 : 結構難しいのに…凄いね……

[メイン] 葉山 未来 : えへへ〜それほどでも〜

[メイン] 冨山海 : あ…紙風船なら折れる、かも…

[メイン] 葉山 未来 : え!すご!折ってみて!

[メイン] 冨山海 : やってみる…(頑張って折ります)

[メイン] 冨山海 : できた…!ここに息を吹くと膨らむんだよ…(女の子に渡します)

[メイン] 少女 : ……!!すごい…!!(目をキラキラさせ)

[メイン] KP : 少女はあなた達と遊んでいるうちに機嫌が治ったのか、いつの間にか頬を綻ばせ楽しそうに笑っていた。

[メイン] 少女 : ………

[メイン] 少女 : …あの

[メイン] 葉山 未来 : ん?どうしたの?

[メイン] 少女 : …ありがとう。ぼく、もういっかい、おへや、おかたづけして、さがしてみるね。

[メイン] 少女 : おにいさんたちは、ふたりであそんできて

[メイン] 冨山海 : そっ、か…えらいね…!

[メイン] 葉山 未来 : ……!そっか!頑張ってね!

[メイン] 少女 : うん。がんばる

[メイン] 少女 : ひかるー、ひかるー…、どこにかくれたのー…

[メイン] KP : そう言うと少女はあなた達に背を向け、散らかった部屋をせっせと片付け始めた。

[メイン] 葉山 未来 : …ひかるってもしかしておもちゃなのかな?

[メイン] 冨山海 : そう、ぽいね…

[メイン] 葉山 未来 : …じゃ、探してあげるしかないね

[メイン] 冨山海 : 2番の部屋って言ってたよね…行ってみよっか…

[メイン] 葉山 未来 : そうだね!よし!レッツゴー!

[メイン] 冨山海 : (1番の部屋を出ようとします)

[メイン] KP : あなた達が部屋を出ようと扉をくぐったその時、あなたのネックレスからしゃりん、しゃりん、と鈴のような音がした。

[メイン] KP : 球を手に取ってよく見てみると、真っ白だった球の一部分が少しだけ濁った色になっていた。

[メイン] 冨山海 : あ、色…ちょっと変わってる…

[メイン] 葉山 未来 : ん?なになに?

[メイン] 冨山海 : 色々あって……後で話そうかな…!

[メイン] 葉山 未来 : ……そっか…分かった!

2番の扉

[メイン] KP : <2番の扉>
『2』と大きく書かれた数字の下に『檸檬色の足跡』と書かれている。鍵穴はなく、簡単に開けることが出来そうだ。

[メイン] 冨山海 : 行こっか…(ドアをそっと開きます)

[メイン] KP : 中に入ると、そこは倉庫のような場所だった。全体的に雑然としており、飲食店などのバックヤードのような雰囲気だ。

[メイン] 冨山海 : 雰囲気…全然違うね…

[メイン] 葉山 未来 : そうだね〜……

[メイン] KP : 〇探索場所…スタンドライト、工具棚、作業台

[メイン] 冨山海 : ひかる…くん、を探すんだよね…(スタンドライトを見てみます)

[メイン] KP : 白熱電球のスタンドライト。錆びついてはいるが電球が切れない限り明かりが消えることはなさそうだ。

[メイン] KP : 眩しさに目を伏せながらふと足元を見れば、そこには小さなロボットのおもちゃが落ちていた。電池式のようだがスイッチらしきものを押しても動かない。電池切れだろうか。

[メイン] 冨山海 : …?なんだろう…ロボット…?(拾います)

[メイン] KP : 【知識】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=65 【知識】 (1D100<=65) > 92 > 失敗

[メイン] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 45 > 成功

『ヒカル』

[メイン] KP : よく見ると背中の部分に星型のシールを剥がし損ねたような跡がある。先程の恐竜のおもちゃの言ったことが本当ならば、このロボットが『ヒカル』なのでは…?

[メイン] 冨山海 : あ、これ…!ひかる、いたかも…!(未来ちゃんを呼びます)

[メイン] 葉山 未来 : ん〜?なになに〜?

[メイン] 葉山 未来 : あ!もしかしてこれ、ひかるくん!?

[メイン] 冨山海 : 星型のシールっぽいのがあって…そうじゃないかなって…

[メイン] 葉山 未来 : あ〜!確かに〜!!なるほど!

[メイン] 冨山海 : 一応、他のところも見てみるね…(工具箱を見ます)

[メイン] KP : 金属製の古びた工具棚。何に使うのかわからない部品や工具箱が置いてある。

[メイン] KP : 工具箱の中にはドライバーやペンチなどの一般的な工具一式と小さな豆電球、ネジが何種類か入っている。工具はどれも新品同様で問題なく使うことが出来そうだ。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 42 > 成功

[メイン] KP : 工具箱を棚から取り出し奥を覗くと、いくつかの家電が埃をかぶって並んでいるのが見えた。ブラウン管のテレビや黒電話など、昔ながらのものばかりだ。

[メイン] 冨山海 : 昔の家…みたいな場所だな…

[メイン] 冨山海 : (そのまま作業台も見てみます)

[メイン] KP : 小さめの白い作業台。汚れ一つなくとても綺麗な状態だが、何かの設計図や使いかけの工具が置きっぱなしになっている。

[メイン] KP : 【図書館】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 88 > 失敗

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=55 (1D100<=55) > 77 > 失敗

[メイン] 冨山海 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 87 > 失敗

[メイン] 冨山海 : CCB<=70 【図書館】 (1D100<=70) > 72 > 失敗

[メイン] KP : ヒカルは直せそうにないです!残念!

[メイン] 葉山 未来 : 海〜何かあった?

[メイン] 冨山海 : 工具箱と作業台があって……ひかるを直せたらと思ったんだけど…使い方がわからなくて…

[メイン] 葉山 未来 : ありゃりゃ…そっか〜…

[メイン] 葉山 未来 : まぁ見た感じ古そうだしな〜……しょうがない!うん!

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 25

[メイン] KP : あなたがちゃがちゃと試行錯誤していたら、ロボットは息を吹き返したように胸のランプを点滅させ、ぴぴぴ!と元気に電子音を鳴らした。

[メイン] KP : どうやら簡易的に直ったようだ。

[メイン] 葉山 未来 : お?

[メイン] 冨山海 : …ッえ…!?直った…?

[メイン] 葉山 未来 : えーっ!?すご!!

[メイン] 葉山 未来 : え!すごいじゃん海!!

[メイン] 冨山海 : え、えへへ…(照れ笑いします)
よく分からないけど、これならあの子に渡せるね…!

[メイン] 葉山 未来 : ね~!!良かったぁ!!

[メイン] 葉山 未来 : じゃあ届けに行こっか!!

[メイン] 冨山海 : そうだね…!

[メイン] 葉山 未来 : (2番の部屋を出る)

[メイン] KP : あなた達が部屋を後にしようとしたその時、あなたのネックレスからまた鈴のような音がした。先程色が変化した球の一部分がまた暗さを増し、淡い灰色になっていた。

[メイン] 冨山海 : あ……(ネックレスを確認します)

再び1番の扉へ

[メイン] KP : あなた達がロボットを持って再び少女の部屋を訪れると、少女はおもちゃ箱の横ですやすやと寝息を立てて眠っていた。片付けをしているうちに疲れて寝てしまったようだ。

[メイン] 葉山 未来 : ただいま~!ってあれ?

[メイン] 冨山海 : あれ……寝ちゃってるね…(少し声を潜めます)

[メイン] 葉山 未来 : ありゃりゃ……どうしようね…(声を抑える)

[メイン] 冨山海 : とりあえず…置いておく…?

[メイン] 葉山 未来 : そうだね、起こしちゃ可哀想だし

[メイン] 恐竜? : おーい!おーーーい!誰かぁーー!

[メイン] KP : どこからかしゃがれた声が聞こえる。
よく見ると特徴的な色合いの小さなしっぽがおもちゃ箱から飛び出している。そっと近付いてみれば先程の恐竜のおもちゃが他のフィギュアの山に埋もれていた。

[メイン] 恐竜? : すまん!助けてくれんか?動けへんねん!

[メイン] 冨山海 : えっ、と…大丈夫ですか…?(ゆっくり取り出します)

[メイン] KP : おもちゃをかき分けて掘り出してやると、恐竜は大きく深呼吸をした。

[メイン] 恐竜? : はぁ…はぁ…おおきに…そろそろレインの旦那に個室用意してほしい言うてみようかのぉ…、

[メイン] 恐竜? : …お!なんや、ひかる見つけて…しかも直してくれはったんか!おおきにな!

[メイン] 恐竜? : あ、後、さっきは寝起きでなんやようわからんかったんやけど、お嬢とも遊んでもろてほんま助かったわ

[メイン] 葉山 未来 : いえいえ…!!良かったです!

[メイン] 冨山海 : いえいえ…!あの、あの子はお嬢さまか何かなんですか…?

[メイン] 恐竜? : あ?あ”~…お嬢言うとるんはわしが勝手にそう呼んどるだけやさかい、気にすんな

[メイン] 冨山海 : そ、そうだったんですね……すみません…

[メイン] 恐竜? : いや、自分が謝ることやないやん。どうして謝るん?

[メイン] 恐竜? : むしろ謝るんはこっちやしなぁ…いやぁ、ほんま助かったで~ありがとさん

[メイン] 冨山海 : いえ…こちらこそ、ありがとうございました!…ひかるの場所を教えてくれて…

[メイン] 恐竜? : いや~曖昧やったけどそこおって良かったわ~…危うく過労死するとこやったでほんま……

[メイン] KP : ロボットは恐竜を見ると腕をぎこぎこと動かし、喜んでいるように見えた。

[メイン] 恐竜? : なぁ、おたくら、…いや、なんでもないわ。とにかくおおきにな!ほんなら、後のことはワシに任しとき!

[メイン] 恐竜? : しばらく起きひんやろから、ここに置いてったってや。目ぇ覚めたらおたくらが見つけてくれはったって伝えとくわ

[メイン] KP : 恐竜がどかっと豪快に床に座り、少女の枕元を指差す。

[メイン] 葉山 未来 : あ、はい…!ほら、海

[メイン] 冨山海 : わ、わかりました…!(そっと置きます)

[メイン] KP : 言われた通りにその場所にロボット―――ヒカルを置くと、ぴぴぴ、とまた電子音が鳴る。

[メイン] 恐竜? : 『ありがとう』言うてるで

[メイン] 葉山 未来 : ……!良かったね…!海!

[メイン] 冨山海 : うん…!

[メイン] 恐竜? : ほなまぁ、後はわしにまかせて若いもんは先行き。ほんまおおきにな

[メイン] 冨山海 : は、はい…!(軽くお礼をして部屋を出ます)

[メイン] 葉山 未来 : こちらこそありがとうございました…!(お辞儀する)

[メイン] KP : 不思議なおもちゃとのやり取りを終え、あなた達はその部屋を後にすることにした。

[メイン] KP : 【聞き耳】‐20を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 6

[メイン] 恐竜? : …嘘はあかんで。自分の気持ち、ごまかすなよ

[メイン] KP : 部屋を出る間際、そんな声が聞こえたような気がした。

[メイン] KP : あなた達が扉をくぐったその時、あなたのネックレスからまた鈴のような音がした。淡い灰色だった部分は先程よりも色が濃くなっていた。

[メイン] 冨山海 : (ネックレスを確認しつつ3番の部屋の前に行きます)

3番の扉

[メイン] KP : 『3』と大きく書かれた数字の下に『若草色の薬箱』と書かれている。鍵穴はなく、簡単に開けることが出来そうだ。

[メイン] KP : 【聞き耳】を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : CCB<=80 【聞き耳】 (1D100<=80) > 99 > 致命的失敗

[メイン] KP : あなたに突如、泣き出しなるような、何かに縋りたくてたまらないような、そんな何とも言えない不安が襲う。
SAN値チェック0/1

[メイン] 冨山海 : 1d100<=49 【SAN値チェック】 (1D100<=49) > 98 > 失敗

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 49 → 48

翡翠の湯

[メイン] KP : 中に入ると、そこは旅館のロビーのような場所だった。歴史ある老舗旅館の雰囲気が漂っているが、寂れた様子はなく清潔感がある。扉のすぐ近くでは鹿威しがカコーン、と小気味よい音を立てていた。

[メイン] KP : 靴を脱ぐ場所があり、少し奥へ進んだ先に『↑この先大浴場』と書かれた木製の看板がある。

[メイン] KP : 周りには誰もいない。…と思ったが、横から何かが飛び出してきた。
白兎だ。

[メイン] 白兎 : いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました。お待ちしておりましたよ

[メイン] 葉山 未来 : えっ、うさぎ??

[メイン] 冨山海 : …!?(少し後ろに退きます)

[メイン] 白兎 : さぁさぁさぁ、お疲れでしょう。まずはお風呂でもいかがでしょう?

[メイン] KP : 一際美しい毛並みの大きな兎が現れ、跪いて手をそろえお辞儀をした。品のある着物を身に纏い、しなやかな所作はまさに旅館の女将そのものだ。

[メイン] 冨山海 : え……おふろ…??

[メイン] KP : 他の兎達は靴を靴箱に収め、二人分のスリッパを並べ、てきぱきと手ぬぐいやバスタオルを用意してあなた達にぐいぐいと渡すと、ぴょんぴょんとどこかへ跳んでいってしまった。

[メイン] 葉山 未来 : え、あ、わ、ちょ、ちょっと

[メイン] 白兎 : さぁさぁさぁ、本日はお客様の貸し切りですからね。この鍵でお入り下さい。どうぞごゆっくり。

[メイン] KP : そう言ってあなた達に鍵を渡すと、その兎もどこかへ行ってしまった。手渡された鍵には『翡翠の湯』と書かれた木の札が付いている。

[メイン] 葉山 未来 : ………(あっけに取られてる)

[メイン] 冨山海 : ……『翡翠の湯』、だってさ…

[メイン] 葉山 未来 : …ん~……じゃあここは銭湯?ってことかなぁ?

[メイン] 冨山海 : …お風呂に入れる、てことだと思うけど…ちょっと怖いね…

[メイン] 葉山 未来 : うーん…確かに……

[メイン] 葉山 未来 : でも、私たちの貸し切りって言ってたし、なんか大丈夫そうじゃない?行ってみよ!

[メイン] 冨山海 : そう、だね………あっ、でも、結局お風呂で別れることになるし、何かあったら言ってね…?

[メイン] 葉山 未来 : 分かってるって、じゃあ行こー!!

[メイン] 冨山海 : (お風呂場まで行きます)

脱衣所

[メイン] KP : 看板の先へ進むと、突き当りには『翡翠の湯』と書かれた扉があった。木製のスライド式の扉で、鍵穴が付いている。

[メイン] KP : 兎に手渡された鍵を使って扉を開けるとそこは脱衣所になっており、ドライヤーのついた化粧台や狭いお手洗い、マッサージチェアや古びた扇風機など、これぞ老舗の和風旅館といった雰囲気だ。

[メイン] KP : 銭湯や温泉にお決まりの牛乳の自販機もあるが、残念ながら『故障中』と書かれた貼り紙がしてあり電源が落とされていた。その代わり『飲料水』と書かれた滝を模したウォーターサーバーのようなものから常に冷たい水が出ており、そこで水分補給が出来る。

[メイン] KP : 温泉のほうを覗いてみると、広い大浴場の中に何種類もの温泉があるようだ。

[メイン] 葉山 未来 : ……?(首を傾げる)

[メイン] 葉山 未来 : あれ、女湯は?

[メイン] 冨山海 : ……これ、もしかして…混浴…!?

[メイン] 葉山 未来 : えーーーーーっ!!?!?うそ!??!?

[メイン] 冨山海 : ご、ごめ、…絶対見ないようにするから…!ていうか、おれはいらないでおこうかな、…!

[メイン] 葉山 未来 : いやいやいや…!!申し訳ないし私が……

[メイン] 葉山 未来 : あ、でも待って…(荷物を漁る)

[メイン] 葉山 未来 : あ!!水着あった!!

[メイン] 冨山海 : み、みずぎ…?

[メイン] 葉山 未来 : そうそう!!海の荷物にもあるんじゃない?

[メイン] 冨山海 : …(荷物を漁ります)……あ、あった…

[メイン] 葉山 未来 : 水着なら裸見るわけでもないし、大丈夫じゃない?

[メイン] 冨山海 : …あ、あはは……うん…そう、だね…

[メイン] 葉山 未来 : あ、さすがに着替えはあれだから私トイレで着替えてこよっか?

[メイン] 冨山海 : いやいや…!俺が外で着替えるよ…!、

[メイン] 冨山海 : (別の場所に移動して着替えます)

[メイン] KP : あなたが着替え終わって少ししてから中に入ると水着姿の未来がいた。どうやら彼女もさっき着替え終わったようだ。

[メイン] 葉山 未来 : あ!着替え終わった?ちょうど私もさっき着替え終わったんだ~

[メイン] 冨山海 : 終わったよ…!じゃあ、入る…?(天井に視線を向けながら言います)

[メイン] 葉山 未来 : ん”っ…ふふっ…〈多分気を遣ってくれてるんだろうなぁ…〉そうだね!行こ!

温泉

[メイン] KP : 中に入ると、様々な種類の温泉が目に入る。

[メイン] KP : 薬湯、美肌効果、疲労回復の効果のある湯もあれば、ジャグジー、檜湯、果てにはゲーミングジャグジーまで幅広い種類があるだろう。

[メイン] 冨山海 : 思ったより、色々ある……どれがいいんだろう…

[メイン] 葉山 未来 : わ~!!すっご!色々ある~!!

[メイン] 葉山 未来 : 私美肌の湯入っちゃおうかな~!海は?

[メイン] 冨山海 : そ、そうだな……じゃあ…疲労回復のところにしようかな…

[メイン] 葉山 未来 : おっけー!!じゃ~行ってきま~す!(手を振る)

[メイン] 冨山海 : は、はーい…!(振り返します)

[メイン] 冨山海 : (お湯に浸かります)

[メイン] 冨山海 : (未来ちゃん、ちょっと遠いな……ここやめればよかった…)

[メイン] KP : 温泉は熱すぎず、かといってぬるくもない、絶妙な温度であり、心身ともに疲れていたあなたをじんわりと温めてくれるだろう。

[メイン] KP : と、温かさに浸っていたあなたの元へ未来がやってくる。なにやら発見したようだ。

[メイン] 葉山 未来 : ねぇねぇ!!海!!面白いジャグジーあったんだけど!!

[メイン] 冨山海 : えっ、ジャグジー?

[メイン] 葉山 未来 : そう!!ちょっと来て来て!!

[メイン] KP : 彼女はそう言い、手招きをする。

[メイン] 冨山海 : (慌ててついていきます)

[メイン] 葉山 未来 : ここ!ちょっと見てて

[メイン] KP : そう言い、彼女が円状の温泉に入った途端、底が七色に光出した。俗にいう「ゲーミングジャグジー」というものだろう。

[メイン] 冨山海 : わ…!何これ、光った…!

[メイン] 葉山 未来 : ね!やばくない!?めちゃくちゃ面白くてさ~!海に見て欲しかったんだよね~!

[メイン] 葉山 未来 : ね、せっかくだしさ、入らない?
そこまで狭くもないし、あんま気にならないと思うんだけど…

[メイン] 冨山海 : え、えと……うん…わかった、入る…!

[メイン] 葉山 未来 : 良かった~!ほらほら、入って(手招く)

[メイン] 冨山海 : うん…!(入ります)

[メイン] KP : 2人の下で光る七色の光のせいか若干シュールと感じるだろう。

[メイン] 冨山海 : ……なんだか、面白いね…

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、確かに。なんかシュールだね~

[メイン] 冨山海 : 一緒にお風呂入るのなんて…小学生ぶりくらい、かな…?

[メイン] 葉山 未来 : 確かに!懐かしいね~昔は家族ぐるみで旅行とか行ってたっけ?

[メイン] 冨山海 : そうだったね…!懐かしい…

[メイン] 葉山 未来 : 海と途中で一緒に迷子になっちゃった時とか大泣きしてたな~~懐かし~

[メイン] 冨山海 : あ…そんなこともあったね……たまたまいい人に見つけてもらえたから良かったけど…

[メイン] 葉山 未来 : ね~!そのあとお母さんにめちゃくちゃ怒られてまた大号泣したんだけどね(笑)

[メイン] 冨山海 : 2人だけで勝手に行っちゃだめってね……未来ちゃんのお母さんがあんなに怒ってるの、初めて見たよ…

[メイン] 葉山 未来 : あはは……今思い返しても怖かったな~あれ…

[メイン] 冨山海 : また、会いに行こうかな…

[メイン] 葉山 未来 : お、良いんじゃない?喜ぶと思うよ~!

[メイン] 冨山海 : そう、だね……!

[メイン] 葉山 未来 : …ふ~…そろそろ上がろうかな~…そぼせそうだし……(手ぱたぱた)

[メイン] 葉山 未来 : 海も上がる?

[メイン] 冨山海 : 結構長いこといたね……俺も上がるよ…

[メイン] 葉山 未来 : おっけ~じゃあ出よっか~

[メイン] 冨山海 : あ、ここで待ってるから、先に着替えてて…!

[メイン] 葉山 未来 : !ありがとう、海(先に上がる)

[メイン] KP : 彼女が上がって少しした後、出入り口の方から「終わったよ~」と声がした。

[メイン] 冨山海 : はーい…!!(上がります)

脱衣所

[メイン] KP : 温泉から上がり、脱衣所に戻ると空調が効いているのかひんやりとした空気が肌を触り、心地良い。

[メイン] KP : 未来の姿は無い、広場で待っているのだろう。

[メイン] 冨山海 : (急いで着替えて脱衣所を出ます)

[メイン] KP : あなたが脱衣所を出るとすぐに未来の姿が見えた。まだ少し暑いのか、髪を結んでいる。

[メイン] 葉山 未来 : あ!海!!終わった?

[メイン] 冨山海 : うん、終わったよ…!待っててくれてありがとう…!

[メイン] 葉山 未来 : ううん!全然!

[メイン] 葉山 未来 : 海も最初気遣ってくれたしお互い様でしょ?

[メイン] 冨山海 : そんな、全然…!でも、そうだね、お互い様…

[メイン] KP : あなた達は二人だけの大浴場を満足いくまでたっぷりと堪能し、身も心も癒された。
▶1d6のSAN回復

[メイン] 冨山海 : 1d6 (1D6) > 1

[メイン] 冨山海 : 1d6 (1D6) > 5

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 48 → 53

[メイン] KP : 温泉から上がると、あなたのネックレスからまた鈴のような音がした。球はさらに濃い灰色になっていた。
どういう仕組みで色が変わっているかはいまだに謎だが、温泉による化学反応ではないということは確かだ。

[メイン] 葉山 未来 : じゃー温泉入ったし、荷物返しにでも行く?

[メイン] 冨山海 : うん…!でも、どこに居るんだろう…?とりあえず戻ればいいかな…

[メイン] 葉山 未来 : 確かに…まぁ、ロビー行ったらいるんじゃないかな?

[メイン] 冨山海 : そうだね、行こっか…!

ロビー

[メイン] KP : あなた達が温泉から上がりロビーのほうへ向かうと、兎の女将が掃き掃除をしていた。しかし、同じ場所に戻って来たはずなのに先程の扉がない。よく見ると同じ場所に小さなガラス張りの扉があった。

[メイン] 葉山 未来 : あ、いたいた。すみませーん!(兎に話しかける)

[メイン] 白兎 : はい、どうなされました?

[メイン] 葉山 未来 : そろそろお暇しようかなって…!色々ありがとうございました!

[メイン] 冨山海 : ありがとうございました…!

[メイン] 白兎 : あらあら、もうお帰りですか?でしたら、こちらをお持ちください

[メイン] KP : 女将に手渡された鍵には透明のタグがついており、『401 アイスパーラー サザンクロス』と書かれている。

[メイン] 葉山 未来 : …?アイスパーラー?

[メイン] 冨山海 : あ、ありがとうございます…

[メイン] 冨山海 : あの、この鍵…どこに使えばいいんですか…?

[メイン] 白兎 : そこで使えますよ(ガラスの扉を指し)それでは

[メイン] KP : お気を付けて、と言われた時には、既に足元に自分達の靴がちょうど履きやすい位置に並べられていた。

[メイン] KP : 恭しくお辞儀をする女将とその後ろでぴょんぴょんと跳ねる白兎たちに手厚い見送りをされながら、あなた達はガラス張りの扉の前に立つ。

[メイン] 葉山 未来 : ……ここに何かあるのかな?

[メイン] 冨山海 : なんか、緊張するね…

[メイン] 冨山海 : あ、開けるね…!(扉を開けます)

4番の扉

[メイン] KP : 鍵を使って中に入ると、そこはきらきらとした氷の壁に囲まれた部屋だった。今までの部屋に比べるとかなり狭いが、一人掛けの椅子と小さなテーブルが二脚ずつ、大きめのソファーと横長のテーブルがひとつずつ、小さなカウンターにカウンターチェアが二つある。

[メイン] KP : 全体的に青や水色で統一されておりやや寒々しい内装ではあるが、室温はちょうどいい。天井からは氷柱を思わせるシャンデリアがいくつか飾られ、数匹のペンギンがぺたぺたと歩いている。

[メイン] ペンギン : いらっしゃいませ。冨山海様ですね?キーをお預かりしてもよろしいでしょうか

[メイン] KP : カウンターの奥から蝶ネクタイをつけたペンギンが出てきた。風格のある紳士的なコウテイペンギンだ。おそらく彼がここの責任者…マスター的役割を担っているのだろう。

[メイン] 冨山海 : えっ、あ…はい…(鍵を渡します)

[メイン] KP : 鍵を渡すとペンギンはありがとうございます、と言ってあなた達に4枚のチケットを差し出す。

[メイン] ペンギン : こちらが当店の引換券となっております。オーナーが先程いらっしゃいまして、『さっき渡すの忘れちゃった!ここに来たらごめんって言って渡しといて!』…とのことでしたので、お渡し致します。

[メイン] ペンギン : ご注文がお決まりになりましたら、チケットをお持ちの上あちらのカウンターまでお越し下さい

[メイン] KP : 慌てるレインの姿を想像し笑いそうになりつつそのチケットを受け取る。お好きな席へどうぞ、と促され、あなた達は客席のほうへ足を向けた。

[メイン] KP : あなたたちが席に着くと、それを見つけたウエイターらしきペンギンが水と温かいおしぼりを持ってきた。可愛らしいスノーフレーク柄のコースターの上に水の入ったグラスを置きおしぼりをそっとテーブルに置くと、ペンギンは一礼してカウンターの方へ去っていった。

[メイン] KP : ぺたぺたと歩いていくペンギンの姿を目で追うと、カウンターの横に『トッピング ご自由にお使い下さい』という札の立った小さなテーブルがあるのが見えた。どうやら注文した商品にセルフサービスでトッピングが出来るということらしい。

[メイン] KP : テーブルには紙ナプキン、爪楊枝、ガラスでできたカトラリー、全く同じ内容が書かれたメニュー表が二つ置かれている。

[メイン] KP : 未来はわくわくした様子であなたにメニュー表を渡してからもう一つのそれを手に取り、じっくりと眺め始める。

[メイン] 葉山 未来 : うーん、迷っちゃうね。どれにしよっか?

*メニュー表
~ドリンク~ (引換券 一枚)
・コーヒー(アイス/ホット)
・カフェラテ(アイス/ホット)
・エスプレッソ
・ココア(アイス/ホット)
・ミルク(アイス/ホット)
・ハーブティー(アイス/ホット)
・サイダー
・コーラ
・メロンソーダ
・カルピス
・カフェオレ
・イチゴオレ
・バナナオレ
・ミックスジュース

~スイーツ~ (引換券 二枚)
・アイスクリーム
 (バニラ、チョコ、イチゴ、チョコミント)
・ソフトクリーム
 (バニラ、チョコ、ミックス)
・シャーベット
 (メロン、ナシ、ブドウ、オレンジ)
・かき氷
 (イチゴ、メロン、ブルーハワイ、レモン)
・クッキーサンドアイス
・ミニサンデー
・マスターのおまかせパフェ

~その他~ (引換券 二枚)
・さしみこんにゃく 
・バーニャカウダ
・スモークチーズ

[メイン] 冨山海 : 思ったより、充実してるね…

[メイン] 葉山 未来 : ね~!!どれにしよ~!!

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃん、何にする?

[メイン] 葉山 未来 : え~どうしよう……

[メイン] 葉山 未来 : あ!これ!マスターのおまかせパフェにしよっかな~!!美味しそう!!

[メイン] 冨山海 : それ、おれも実は気になってたんだ…!…飲み物はいらない…?

[メイン] 葉山 未来 : あ!じゃあシェアする?私だけじゃ食べきれないし!

[メイン] 冨山海 : え、いいの…?でも、未来ちゃんは食べたい分だけ食べてもいいんだよ…!

[メイン] 葉山 未来 : いいのいいの!!海と食べた方が美味しいし!!

[メイン] 冨山海 : ふふ…ありがとう…!あ、飲み物、頼む…?

[メイン] 葉山 未来 : ん~……と…ココアにしようかな!海は?

[メイン] 冨山海 : じゃあ…ミルクにしようかな……

[メイン] 葉山 未来 : おっけー!すみません!(近くにいるペンギンに話しかける)

[メイン] ペンギン : はい、ご注文ですか?

[メイン] 葉山 未来 : はい!このマスターのおまかせパフェ一つと、ココア一つ、ミルク一つで!

[メイン] ペンギン : はい、かしこまりました。ココアとミルクはアイスかホットのどちらかお選び出来ますが…

[メイン] 葉山 未来 : あ、そうか……えーと…ホットで!

[メイン] 冨山海 : …俺も、ホットで…!

[メイン] ペンギン : かしこまりました。ご注文繰り返します。

[メイン] ペンギン : マスターのおまかせパフェがおひとつ、ココアのホットがおひとつ、ミルクのホットがおひとつでお間違いないでしょうか?

[メイン] 葉山 未来 : 大丈夫です!

[メイン] ペンギン : ではお先にチケットの方お預かりしてもよろしいでしょうか?

[メイン] 冨山海 : はい…!(チケットを渡します)

[メイン] ペンギン : はい、ちょうど4枚ですね。ありがとうございます

[メイン] ペンギン : では、ごゆっくりどうぞ

[メイン] 冨山海 : ごめんね…注文言ってもらっちゃって…!

[メイン] 葉山 未来 : ううん、気にしてないよ~

[メイン] 葉山 未来 : 逆に勝手に注文しちゃってごめんね!大丈夫だった?

[メイン] 冨山海 : えっ、いやいや、全然大丈夫…!ありがとう…!

[メイン] 葉山 未来 : えへへ~なら良かった~

[メイン] 葉山 未来 : てか、ウェイトレスさん皆可愛くて癒されちゃうな~~可愛い~

[メイン] 冨山海 : ぺんぎんが話しててびっくりしたけど、慣れると可愛いね…

[メイン] 葉山 未来 : ね!兎さんも最初はびっくりしたけどあのちっちゃい体で動いてるの見てるとこう…ほんわかするよね~…

[メイン] 冨山海 : うん…!元気がもらえる…

[メイン] ペンギン : 失礼します。こちら、ココアのホットとミルクのホットになります

[メイン] 葉山 未来 : あ!ありがとうございます!(受け取る)

[メイン] 冨山海 : あっ、ありがとうございます…!

[メイン] KP : 店自体が若干ひんやりとしているからか、自然と飲み物の温かさを求めるだろう。

[メイン] 冨山海 : (一口飲みます)…あったかい……美味しいね…

[メイン] 葉山 未来 : は~……ほっとする~……

[メイン] 葉山 未来 : やっぱりお店がちょっとひんやりしてるのかな?

[メイン] 冨山海 : かな…?氷みたいだし…お風呂上がった時は、冷たいものが飲みたかったんだけど…不思議だね

[メイン] 葉山 未来 : ね~…お風呂上がりのコーヒー牛乳とか飲んでみたかったけど…

[メイン] 冨山海 : 故障してたんだっけ…?残念だね…

[メイン] 葉山 未来 : まぁしょうがないけどねっ

[メイン] 葉山 未来 : でも、かわりにパフェ食べられるしこっちの方がいいかも!なーんて!

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんは流石だね…!未来ちゃんのしょうがないは説得力すごいから…

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、なにそれっ

[メイン] ペンギン : お待たせしました。こちらマスターのおまかせパフェです

[メイン] 葉山 未来 : あ!ありがとうございます!

[メイン] 冨山海 : ありがとうございます…!

[メイン] KP : パフェにはサイダー味のアイスクリームとバニラ味のアイスクリームが乗っており、その上にはさくらんぼ、周りには生クリーム、バナナ、ピコラチョコなども盛り付けられており、なかなかに豪華である。

[メイン] 冨山海 : う、うわ…!すごいね…!

[メイン] 葉山 未来 : ね~~!!!すっご!!めっちゃ豪華~!!

[メイン] 葉山 未来 : これ2人で分けて正解かも

[メイン] 冨山海 : そうだね…頑張って食べよ…!

[メイン] 葉山 未来 : うん!!がんばるぞ~!

[メイン] 冨山海 : CCB<=8*5 【DEX × 5】 (1D100<=40) > 34 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : CCB<=60 (1D100<=60) > 7 > スペシャル

[メイン] KP : 何事もなく食べきれるだろう。

[メイン] 葉山 未来 : ふ~…ごちそうさまでした~!

[メイン] 冨山海 : ごちそうさまでした……!美味しかったね…

[メイン] 葉山 未来 : ね!なかなかのボリュームだったけど……(苦笑)

[メイン] 冨山海 : しばらくは何も食べずに生活できそうだよ……

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、そんなに~?

[メイン] 葉山 未来 : ま~海はそんなに大食いじゃないしそうかも?

[メイン] 冨山海 : 俺は普通だよ……

[メイン] 葉山 未来 : そ~?食べないと大きくなれないぞ~?

[メイン] 冨山海 : し、身長は関係ないよ……!

[メイン] 葉山 未来 : あれれ~負け惜しみですか~海く~ん?

[メイン] 冨山海 : これから伸びるよ…!……多分…

[メイン] 葉山 未来 : あははっ、そうかそうか~期待してるぞ~?

[メイン] 冨山海 : は、はい…!この話おわりね……

[メイン] 葉山 未来 : はいはい。…じゃ、出る?

[メイン] 冨山海 : うん……出口は…入ってきたところ…?

[メイン] 葉山 未来 : かな?とりあえず行ってみるか~

[メイン] KP : あなた達は可愛い従業員達を眺めながら、風呂上がりの優雅なひとときを過ごした。
▶1d3のSAN回復

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 3

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 53 → 56

[メイン] KP : 通り軽食を楽しんだあなた達がそろそろ出よう、と思い先程通って来たガラスの扉の方へ行こうとすると、そこには『入口専用』という札がかかっている。

[メイン] KP : あれ?と思っていると一匹のペンギンがぺたぺたとあなた達に近付いてきて、平たい手で反対側の壁を指す。何故今まで気付かなかったのだろう、そこには『4』と大きく書かれた数字の下に『瑠璃色の包帯』と書かれた白い扉があり、『出口専用』という札がかかっていた。

[メイン] ペンギン : ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております

[メイン] KP : カウンターから出てきたマスターペンギンと一斉にお辞儀をするウエイターペンギン達に見送られ、あなた達はその扉を開ける。

[メイン] 葉山 未来 : ありがとうございました~!

[メイン] 冨山海 : ありがとうございました…!

[メイン] KP : その時、あなたのネックレスからまた鈴のような音がした。濃い灰色の部分がもう少しで真っ黒になりそうだ。

[メイン] KP : 扉から出て周りを見れば、あなた達が再会した最初の場所に戻って来たことがわかるだろう。

café monochrome

[メイン] 冨山海 : 戻ってきた……(少し周りをきょろきょろします)

[メイン] 葉山 未来 : お~…繋がってたんだ…

[メイン] 冨山海 : 次が…最後、ていうこと…だよね…

[メイン] 葉山 未来 : …そう、だね

[メイン] 冨山海 : ………行こっ、か(手を差し出します)

[メイン] 葉山 未来 : ………

[メイン] 葉山 未来 : …うん(手を握る)

[メイン] 冨山海 : (5番の扉の前に行きます)

5番の扉

[メイン] KP : 『5』と大きく書かれた数字の下に『虹色の審判』と書いてある。他の扉より大きく、黒い熊を模った威圧感のあるドアプレートが飾ってある。鍵穴はなく、簡単に開けることが出来そうだ。

[メイン] 冨山海 : 開ける、ね…(ゆっくり開きます)

[メイン] KP : あなた達は中へ入り、はっと息を呑む。

[メイン] KP : あなた達の頭上には、空いっぱいにどこまでも続くような美しいオーロラが広がっていた。

[メイン] KP : 扉が外へ通じていたのか、そう見えているだけなのかはわからない。しかしそれが『本物』かどうかはさておき、あなた達はその美しさに圧倒されることだろう。
▶1d3のSAN回復

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] 葉山 未来 : すごい…、こんなきれいな空、初めて見た…

[メイン] 冨山海 : うん…俺も……綺麗だね…

着信

[メイン] KP : すごいね、と改めて未来と顔を見合わせていると、不意にどこからか、じりりり、じりりり、という音がした。ひと昔前の電話のベルのような音だ。

[メイン] KP : 音を辿りふと扉に目をやると、扉の裏に通信機のようなものがついていたことに気付く。

[メイン] KP : 【知識】+20を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 96

[メイン] 葉山 未来 : …電話…?

[メイン] 冨山海 : え、…電話…?ど、どうしよう…出た方がいいよね…?

[メイン] 葉山 未来 : た、多分?

[メイン] 冨山海 : (警戒しながら電話に出ます)

[メイン] 冨山海 : も、もしもし……?

[メイン] KP : あなたは受話器に手をかけた。接続音はすぐに切れ、誰かが電話に出た。

[メイン] KP : と、同時に。

[メイン] ?? : こんんっっっっっのバカ亭主!!!!すぐ連絡するっつったでしょうが!!!!何時間経ってると思ってんのよ!!!!

[メイン] KP : 耳がキーン…と痺れるような大音量の怒鳴り声が、広い空間にこだまする程に響き渡った。

[メイン] KP : 鼓膜が破れるかと思いSAN値チェック0/1

[メイン] 冨山海 : 1d100<=57 【SAN値チェック】 (1D100<=57) > 27 > 成功

[メイン] KP : 思わず受話器を置こうかと思ったが、電話口の誰かの様子は変わらず怒鳴り続けている。これは切ったらますます怒りを買うことになるだろう。そう思い直したあなた達は恐る恐る受話器に再び耳を近付け、冷静に相手の言葉を拾うことを試みた。

[メイン] ?? : 何黙ってんのよ!!!何とか言ったらどうなの!?まったく…!いつもは気にもかけないくせに、慣れない薔薇の手入れなんかするからそんなことになるのよ!!!

[メイン] ?? : こ・の・サニー様をこんなに待たせたんだから、それなりの言い訳は用意してきてるんでしょうね!?

[メイン] KP : 話を聞いていてわかったことは、どうやら受話器の向こうの人物は誰かの妻で、夫からの連絡を長時間待っていたということ。

[メイン] KP : おそらく彼女を待たせることは重罪にあたる。結婚しているなら相手の性分くらい把握出来ているはずだ。その上で、この空間でそんなことをやらかしそうな人物といえば…

[メイン] KP : 思い当たるのは、ただ一人。

[メイン] ?? : ちょっと!!!聞いてんの!!?

[メイン] 葉山 未来 : …っ…ちょ、うるさっ…(耳を塞ぐ)

[メイン] 冨山海 : ごっ、ごめんなさい…!人違いですっ、!(受話器から少し耳を離します)

[メイン] ?? : ……、え?誰?

[メイン] KP : 少し間が開いてからきょとんとした声が返ってきた。

[メイン] 冨山海 : たまたま、ここにいたので…取っちゃって…!ごめんなさいっ…

[メイン] サニー : あら、ごめんなさい、お客さんだったのね。私はサニー。あのレインって男の嫁よ。近々離婚するかもしれないけど。大丈夫?既に迷惑はかけてると思うけど、非人道的なこととかされてない?

[メイン] KP : サニーと名乗ったその人物は取り繕うでも慌てるでもなく、淡々とそう言った。愛想はないが胆の据わった態度で、正直なところレインよりも幾分頼もしい感じがする。気になることがあれば尋ねてみるのもいいかもしれない。

[メイン] 葉山 未来 : さ、サニーさん?レインって…?

[メイン] サニー : ああ、馬鹿亭主ね、今はカフェのオーナーをしてるのよ。時間をすっぽかすクソ野郎ね

[メイン] 葉山 未来 : あ、あはは……そうですか…

[メイン] 冨山海 : ふ、普段は…亭主をしてるんですか…?

[メイン] サニー : あ、あなた達もしかして最近の子達だったりする?

[メイン] サニー : 昔は夫の事を亭主って呼ぶ人が大半だったのよ。その名残よ

[メイン] 冨山海 : あっ、ごめんなさい…混乱しちゃってて……!

[メイン] サニー : いいのよ。まぁ、オーナーしてるし、あながち間違いではないかもね

[メイン] 冨山海 : あ、ありがとうございます…(恥ずかしさで少し照れます)

[メイン] サニー : ねぇ、そんなことより聞きたいことがあるの!あんたたちが通って来た3番のドアがあるでしょ?

[メイン] サニー : あれ、どうだった?内装とか見てくれたかしら?あそこ、私の管轄なのよ。感想を聞かせてちょうだい!

[メイン] サニー : 正直に教えてね、怒らないから!

[メイン] KP : 今度は今までのどこか面倒くさそうなトーンとは違った楽しそうな声でサニーがそう言って来た。

[メイン] 冨山海 : えっ、…えっと……色んな種類のお風呂があって、楽しかった、です…

[メイン] 葉山 未来 : そう!すっごい楽しかったです!!

[メイン] サニー : うふふっ、ええ、そうでしょう、そうでしょう!気に入っていただけてよかったわ!やっぱり私は天才ね!

[メイン] KP : あなた達が感想を述べると、サニーはつい先程までの怒りが嘘のように無邪気な声で、そしてどことなくレインと同じような喜び方で、あなた達の言葉を誇らしげに噛みしめるようにうんうんと聞いていた。

[メイン] 冨山海 : あ…そうだ……一ついいですか…?

[メイン] サニー : 何かしら?

[メイン] 冨山海 : 庭園で、指輪を拾ったんです……もしかしたらと思ったんですけど…

[メイン] サニー : は!?うそでしょ!?あいつそんなとこに落としてたなんて!!!

[メイン] サニー : ほんっとありえない!!あんのちゃらんぽらん!!!

[メイン] 冨山海 : もしまた会ったら、渡しておきます…!

[メイン] サニー : よろしく。覚えておきなさいよって伝えといて。

[メイン] サニー : …まあ、それはそれとして。あんたたち、そろそろ行ったほうがいいかもしれないわ。多分そろそろ準備が出来てる頃だと思うから。

[メイン] 冨山海 : …え、準備…?

[メイン] サニー : ご飯よ。あいつ、料理だけは上手いのよ。それにね、いつでもヘラヘラしててキザでムカつくけど、悪い奴じゃないの。ほんとよ

[メイン] サニー : 完璧な善人ではないかもしれないけど、馬鹿みたいに優しいし、実は頭も切れるし、いざって時には頼りになるの………

[メイン] サニー : って、ああ、もう!褒めすぎたわ!今のは内緒ね、こんなの聞かれたらまーた調子に乗るもの

[メイン] KP : 愛情を可視化することは出来ないが、照れ臭そうな声でそう言うサニーからは確かに夫への大きな愛情を感じた。

[メイン] KP : そして、それはきっとあなたと未来の間にもあるものだ。

[メイン] 葉山 未来 : ふふっ、なんか、可愛い人たちだね

[メイン] 冨山海 : 仲良いんだろうね……!

[メイン] KP : 小声で言う未来とくすぐったい気持ちになりながら、あなた達はまだぶつぶつと何かを呟いているサニーの声を聴いていた。

[メイン] サニー : …ああ、そうだ、そうそう、あんた、あんたよ。そう、そっちの、赤い髪のほう

[メイン] 冨山海 : えっ、はい…!な、何ですか…?

[メイン] KP : 電話越しなのに何故自分の外見がわかるのだろう…と一瞬不思議に思ったが、もはやこの空間では何が起こってもおかしくないと悟り、あなたは返事をする。

[メイン] サニー : ふたつだけ大事なことを教えといてあげるからよくお聞きなさい。まずひとつ、誰と出会おうが、誰を愛そうが、誰を亡くそうが、あんたの命はあんたのもんよ

[メイン] サニー : そしてもうひとつ。失った時間は絶対に戻らないわ。あんたの人生は一度きりで、起きてしまったことをなかったことには出来ない

[メイン] サニー : …以上よ。ま、あとは自分で考えなさい。いいわね?

[メイン] 冨山海 : ……は、はい…

[メイン] KP : 突然哲学めいたことを言われ戸惑うあなたの横で、未来は少し俯いていた。

[メイン] サニー : じゃ、私はここで。

[メイン] 冨山海 : あ、ありがとうございました……み、未来ちゃん…大丈夫…?

[メイン] 葉山 未来 : ……っ、なんでもないよ

[メイン] KP : あなた達は話し相手のいなくなった受話器をそっと元の位置に戻した。

[メイン] KP : その時、あなたのネックレスから一際美しい音が響いた。真っ白だった球の一部分はすっかり真っ黒になった。

[メイン] KP : 【アイデア】‐10を振って下さい。

[メイン] 冨山海 : 1d100 (1D100) > 57

[メイン] KP : あなたは一部分だけ黒く色付いたその球体を見て、何かの目玉のようだと感じるかもしれない。

[メイン] 冨山海 : …っ!(ちょっとびびります)

[メイン] 葉山 未来 : ?どうしたの?

[メイン] 冨山海 : な、なんでもないよ…!ごめん……!

[メイン] 葉山 未来 : そう?…ならいいけど

[メイン] 葉山 未来 : ……そろそろ出る?

[メイン] 冨山海 : ……うん、とりあえず、出た方がいいのかな…?(少し未来ちゃんを気にします)

[メイン] KP : 全ての部屋を回りあなた達が元居た場所へ戻ると、先程のソファーの近くでレインが待っていた。

café monochrome

[メイン] レイン : やぁ、おかえり。楽しかったかい?…あ、あのさ…もしかして、5番の扉の中の人、まだ怒ってた??

[メイン] KP : レインが何かを察したようにバツの悪い顔をするのを見て、あなたは彼女の言っていた言葉を思い出す。

[メイン] 冨山海 : え、えっと…多分、大丈夫だと思います…

[メイン] レイン : そう?なら良かった~

[メイン] 葉山 未来 : あ、でも…『覚えておきなさいよ』って…

[メイン] レイン : あ、あはは…やっぱりそうか…、いやぁ、なんだか巻き込んじゃって悪いね

[メイン] 冨山海 : い、いえいえ…あ、あと、これ…(指輪を渡します)

[メイン] レイン : え…っ!?ええええ!?う、うそ、僕の指輪だ!!見つけてくれたのかい!?ああ、よかった…!!本当にありがとう!!!

[メイン] 冨山海 : は、はい……よかったです…!

[メイン] KP : あなたが指輪を差し出すと、レインは目を輝かせながらそれを受け取り、しっかりと左手の薬指にはめてから両手であなたの手を握って上下にぶんぶんと振って喜んだ。

[メイン] KP : さて、と仕切り直すようにレインが咳払いをし、あなたのネックレスに目を向ける。

[メイン] レイン : 探検お疲れ様。通行証を見せて貰おうかな

[メイン] レイン : どれどれ…、うん、いいね、まっくろだ。どうもありがとう。そのまま、そのまま

[メイン] KP : ゆっくりとあなたの後ろに回り込んだレインの両手がそっとうなじに触れたのを感じた。少し擽ったかったが、ぱきん、と音がしたかと思うとネックレスの鎖が消え、あなたの手の中にまっくろな球だけが残っていた。

[メイン] KP : それをするりと奪い、レインは「ちょっと失礼、」と一言添えて顔を伏せる。

[メイン] KP : ごりっ、
と、変な音がした。

[メイン] KP : 彼が顔を上げると、彼の手に収まる球は真っ白に変わっていた。
その代わりに、ほんの数秒前まで真っ白だった彼の右目が、
真っ黒になっていた。

[メイン] KP : つまり、今まであなたが首から下げていたものは……?

[メイン] レイン : ああ、これはいいね。よく見えるや

[メイン] KP : 彼は何度か瞬きをしてから手に持った白い球を袖で軽く磨いて、そのまま大事そうにポケットへ入れた。

[メイン] レイン : あっ、びっくりさせちゃった?ごめんね

[メイン] KP : 予想外の出来事に、あなたは少なからず衝撃を受けるだろう。
▶SANc(0/1)

[メイン] 冨山海 : 1d100<=57 【SAN値チェック】 (1D100<=57) > 32 > 成功

[メイン] 葉山 未来 : …え

[メイン] 冨山海 : ……め、だったんだ…

[メイン] レイン : いや~あっちも良かったけど、こっちの方が各段に良いね

[メイン] レイン : …うん、うん、そうか…、君は、ほんとうによく頑張ったんだね、…すごいなぁ…、これだけのものを抱え込んだまま、よくここまで…

[メイン] KP : 驚きを隠せないあなた達の前で、レインは笑顔のまま右目からぽろぽろと涙を流した。

[メイン] 冨山海 : えっ…だっ、大丈夫、ですか…?

[メイン] レイン : …あぁ、大丈夫だよ。ごめんね、大きな独り言だった

[メイン] レイン : …さぁ、お代は受け取ったし、あとはゆっくり楽しんでもらうだけだね。こちらへどうぞ、お客様

ディナー

[メイン] KP : ハンカチでさっと涙を拭い何事もなかったかのように笑っている彼に遮られ、あなた達はそのままピアノの近くのテーブル席まで案内されてしまった。

[メイン] KP : カウンターテーブルにはホテルのビュッフェのように色鮮やかに盛り付けられた料理の数々がずらりと並んでおり、真っ白な空間に引き立てられ一層美しく、美味しそうに見えた。あなたと未来の好物もたくさんあるようだ。

[メイン] KP : 近くのテーブルには先程出会った少女とロボットの姿もあり、カウンターの中ではパーラーにいたマスターがグラスを磨いていた。

[メイン] レイン : さあ、召し上がれ。僕は妻とちょっと話をしてこないといけないからね。どれも最高の出来だから、ゆっくり食事を楽しんで

[メイン] KP : 得意げな笑みを浮かべあなた達にウインクをしたレインは、鼻歌混じりに少女のもとへ近付いて何かを耳打ちしてから『5』と書かれたあの扉に入っていった。

[メイン] 少女 : あ!おにいさん!ひかる、みつけてくれて、ありがとう!

[メイン] KP : 少女があなた達を見つけ、嬉しそうに笑顔で手を振る。それと同時にロボットも彼女の腕の中でぴこぴこと電子音を鳴らしていた。

[メイン] 冨山海 : (手を振りかえします)

[メイン] 葉山 未来 : (手を振り返す)ふふっ、良かったねぇ!

[メイン] 冨山海 : せっかく作ってくれたみたいだし…何か食べる?

[メイン] 葉山 未来 : そうだね~!!よーし!食べちゃうぞ~!!

[メイン] 葉山 未来 : 何食べようかな~……あ!ローストビーフある!豪華~!!(取る)

[メイン] 冨山海 : こんなにたくさん…すごいね…!(近くのものを取ります)

[メイン] 葉山 未来 : (席につく)よし、じゃあいただきます!

[メイン] 冨山海 : いただきます…!

[メイン] 葉山 未来 : (一口食べる)ん~!!美味しい~!!すごいな~あの人!

[メイン] 冨山海 : 美味しいね…!!

[メイン] 葉山 未来 : ね!あ、海も一口食べる?(差し出す)

[メイン] 冨山海 : えっ…?

[メイン] 冨山海 : (少し口を開きます)

[メイン] 葉山 未来 : はい!どーぞ!(口の中に入れる)

[メイン] 冨山海 : お、おいしいね……!(少し照れます)

[メイン] 葉山 未来 : んふふ、でしょ!(はにかむ)

[メイン] 冨山海 : 俺のも、食べる…?

[メイン] 葉山 未来 : …!いいの?

[メイン] 冨山海 : うん…!(少し迷って皿を渡します)

[メイン] 葉山 未来 : …ふふっ、やっぱ海はそうだよねぇ…

[メイン] 冨山海 : ごっごめん……!!

[メイン] 葉山 未来 : いいのいいの。じゃ、もーらい!(少し貰う)

[メイン] 葉山 未来 : うん!美味しい!!

[メイン] 冨山海 : だ、だよね…!

[メイン] KP : あなた達が満足するまで食事を楽しんだところで、ちょうどレインが戻ってきた。

[メイン] レイン : おや、お食事はもうお済みで?どう?おいしかったでしょ?

[メイン] 冨山海 : はい…ありがとうございました…!

[メイン] 葉山 未来 : はい!とっても美味しかったです!!

[メイン] レイン : でしょ~、良かった良かった

選択

[メイン] レイン : …うんうん、やっぱり君は未来くんと一緒だと楽しそうだね、海くん

[メイン] KP : にこりと微笑むレインの表情が、なんとなく先程とは違うように感じた。
どこか狂気を孕んだような真っ黒な目が、あなた達をじっと見つめていた。

[メイン] レイン : ねぇ、海くん

[メイン] レイン : もしもこのまま未来くんとずっと一緒にいられるとしたら、どうする?

[メイン] KP : レインが首を傾げて、あなたに尋ねた。

[メイン] 葉山 未来 : …は

[メイン] 冨山海 : え…?

[メイン] レイン : もし君が望むなら、君達を同じ世界で一緒にいさせてあげられるよ

[メイン] レイン : その場合は、元の世界でまともに生きていくことは諦めてもらうけど。どうだい?

[メイン] 冨山海 : も、もちろん…いられるのだとしたら…ずっと一緒にいたい、です…

[メイン] レイン : うんうん。やっぱりそうだよねぇ…

[メイン] 葉山 未来 : 海、何言って…

[メイン] 葉山 未来 : …お母さんに会ってくれるって…言ったじゃん

[メイン] レイン : おや?未来くん。君は海くんと一緒に居たくないのかい?

[メイン] 葉山 未来 : っ、それは、……

[メイン] KP : 口篭る未来の声に、苦しそうな表情に、胸がずきずきと痛んだ。

[メイン] 冨山海 : 未来ちゃんとずっと一緒にいたい…でも、未来ちゃんがあんな辛い思いをして…みんなを救ったのに、その世界から逃げたくない、です…

[メイン] レイン : …そうかぁ…

[メイン] レイン : …君達は強いね。こんなこと言うのは変かもしれないけど…

[メイン] レイン : なんだろう、僕は君達を、とても誇りに思うよ

[メイン] レイン : それじゃあ気が変わらないうちに、そろそろ君達のための演奏を始めさせて貰おうかな。さぁ、そこに座って

[メイン] レイン : 怖がらなくて大丈夫。きっと、うんと気持ちのいい目覚めになるはずだから

[メイン] KP : 少し名残惜しそうな顔でそう言うと、レインはあなた達を入口近くの席に座らせ、ピアノの椅子に座る。ちょうどあなたがこの店で最初に見たのと同じ光景だ。

[メイン] KP : ♪~~~~…

[メイン] KP : それはクラシックの名曲だった。とても心地よく、こころを溶かすようなメロディーだった。

[メイン] KP : 軽やかにピアノを弾くレインの傍らでは、少女がロボットに紅茶を飲ませようとしていた。

[メイン] KP : 少女が微笑みかけるとロボットは胸のランプを光らせ、紅茶で濡れたゼンマイ仕掛けの腕を動かしながら、ぴぴぴ、と喜んでいるような音を鳴らしている。
傍から見れば「かわいそうな少女と古びたがらくた」かもしれない。

[メイン] KP : しかし、そこには確かに「しあわせ」があった。
少なくとも、あなたにはそう見えた。

[メイン] KP : 『一緒に居られて羨ましい』

[メイン] KP : …そんな嫉妬心も、僅かに生まれてしまうだろう。

[メイン] KP : 意識ごと惹き込まれそうな白と黒の音の連なりに聴き惚れていると、急に強い睡魔が襲ってきた。次第に目を開けていることも出来なくなり、あなたはソファーに倒れ込むようにして深い眠りの中へと沈んでゆく。

[メイン] レイン : ゆっくりおやすみ、哀れな人間くん

[メイン] KP : 最後に耳に残ったのは、レインの少し悲しそうな声だった。

エンディング

[メイン] KP : 目を覚ますと、そこは朝日の差し込むあなたの部屋だった。

[メイン] KP : もちろん、隣に未来はいない。
何ひとつ変わらない、今までと同じ、いつもの日常だ。やはり夢を見ていたのだろう。

[メイン] KP : ―――そう思ったが、信じられないことに枕元には丁寧に包まれたあの焼き菓子が置いてある。確かにあのカフェで振る舞って貰ったものだ。よく見ると何かが挟んである。白と黒が背中合わせになった小さなメッセージカードだ。

[メイン] KP : 『親愛なる海様

自分にやさしくするのはむずかしい。
だけど君は、自分以外にはこんなに優しくすることができる。
生きていくのはむずかしい。
だけど君は、確かに前へ進んでいける。
たとえ心がまっくろに塗りつぶされてしまっても、
生きている限り、君のいのちは輝いている。
君のこの先の人生が、どうか素敵な色で彩られますように。

レイン』

[メイン] KP : 『追伸 マフィンは早めに食べてね!オーブントースターで少し温めるとおいしいよ!紅茶と一緒がおすすめ!』

[メイン] KP : 詩的で愛嬌のある彼らしい文面とその下の狭いスペースに慌てて書き足されたらしい小さな文字の羅列を見て、あなたは思わずくすりと笑ってしまうかもしれない。
あれが夢だったのかそうではなかったのか、そんなことはもうどうでもよくなってきた。

[メイン] KP : あなたは、生きることを選んだ。
生きていくことを、大切な人の前で決めることが出来た。

[メイン] KP : それがわかっているだけで、今のあなたには充分だった。

[メイン] KP : そして、あの不思議な空間での体験は、未来との思い出は、いつまでもあなたと共にあり続けることだろう。

[メイン] KP : 窓の外に目をやれば、久しぶりに見えた青空に大きな虹がかかっていた。

[メイン] KP : エンドA 七色の賛歌 お疲れ様でした。

生還報酬

[メイン] KP : 生還報酬
・シナリオクリア 1d10のSAN回復
ボーナス報酬 各1d3のSAN回復
・「ルンルンのお願い」(少女と遊んだ) 
・「サニーのお客様アンケート」(サニーを満足させた)
・「レインの結婚指輪」(レインに指輪を渡した)

[メイン] 冨山海 : 1d10 (1D10) > 1

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] 冨山海 : 1d3 (1D3) > 2

[メイン] system : [ 冨山海 ] SAN : 57 → 62

[メイン] KP : オリジナルAF
しろくろマフィン5個セット:とあるカフェでお土産に貰った焼き菓子。一つにつき1d5のSAN回復または1d3のHP回復。

[メイン] KP : ※探索に持っていく場合、一度に持ち込めるのは1つまで。賞味期限は本シナリオクリアから一年間。持ち込む場合は必ずKPの許可を取ってください。

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