花に嵐、さよならだけが人生だ 和田ライ

[HO嵐] :勾坂 ライ
 君は特に変わりない日々を送っている。

[HO花]  : 和田 太志
 君は最近、不審火に巻き込まれた。

[メイン] KP : これよりクトゥルフ神話TRPG第6版
アルティメットな七味屋様作「花に嵐、さよならだけが人生だ」のセッションを開始します。


序文

人生で初めて別れが訪れたのは、果たしていつのことだったか。
 生まれたその日に母親を失った。人生を歩んでいくうちに、祖父や祖母、身近な誰かを失った。友人が事故に遭って、そのまま帰らぬ人となった。あるいは、未だ誰の喪失も知らぬ我が身のなんと幸運なことか。

 君が僕の、手を引いて歩いてくれたことを覚えている。
 君が僕の、宛のない旅に連れ添ってくれたことを知っている。
 僕は君の柔らかな手のひらと温度に痺れて、
 僕は君となら、空の果てにだって飛べる気がしていた。

「勧酒」という漢詩がある。中国唐の詩人、于武陵という人物が書いた詩歌。
 それを、とある日本の詩人はこう訳した。

 この杯を受けてくれ
 どうぞなみなみ注がしておくれ
 花に嵐のたとえもあるぞ
 さよならだけが人生だ

 季節は夏。町では不審火が相次いでいた。

 灯籠が揺れる。雨の匂いが立ち込めて、
 足元の下駄が、からんころんと軽快な音を奏でた。

 今当たり前のように隣にいる君は、
 一体いつまでそこにいてくれるだろうか。

 クトゥルフ神話TRPG
「花に嵐、さよならだけが人生だ」


導入

HO花

[メイン] KP : ごうごうと、ごうごうと、赤い炎が花びらのように舞い上がる。
 肌を焼く燻りは、ひとつふたつと、君の意識を燃やしていく。

[メイン] KP : なぜ自分は炎の中にいるのだったか、君は考えて、やがて視界は薄れゆく。
 炎の柔らかな手に抱かれ、君は目蓋を落としていく。

[メイン] KP : 君は出先で、火事に巻き込まれたのだ。

[メイン] KP : なんてことはない1日だった。いつものように学校に通い、その日やるべきことを終えて、今日は約束があったから、君は待ち合わせ場所へと歩いていた。

[メイン] KP : それがいつの間にか、炎があたりを取り囲んでいた。
 前兆のようなものはほとんどなかった。気づけば煙が漂っていて、気づけば火の手が伸びていた。

[メイン] KP : ──嗚呼、僕は、私は、おれは。

[メイン] KP : 赤々と燃える視界を塞ぎ、君は、深い眠りにつく。

[メイン] KP : なんてことはない日々だった。

[メイン] KP : きっと僕は、明日も夢を見るだろう。
ただ何もない日々を、君と歩く夢を。


ごうごうと、ごうごうと、赤い炎が花びらのように舞い上がる。

 肌を焼く燻りは、ひとつふたつと、君の意識を燃やしていく。

 なぜ自分は炎の中にいるのだったか、君は考えて、やがて視界は薄れゆく。

 炎の柔らかな手に抱かれ、君は目蓋を落としていく。

 君は出先で、火事に巻き込まれたのだ。

 なんてことはない1日だった。いつものように学校に通い(職場へ通い)、その日やるべきことを終えて、今日は約束があったから、君は待ち合わせ場所へと歩いていた。

 それがいつの間にか、炎があたりを取り囲んでいた。

 前兆のようなものはほとんどなかった。気づけば煙が漂っていて、気づけば火の手が伸びていた。

 ──嗚呼、僕は、私は、おれは。

 赤々と燃える視界を塞ぎ、君は、深い眠りにつく。

 なんてことはない日々だった。

 きっと僕は、明日も夢を見るだろう。

 ただ何もない日々を、君と歩く夢を。

日常

[メイン] KP : 君は今日も、なんてことのない日々を過ごしていた。

[メイン] KP : 朝になれば起きて朝食を摂り、一日の講義の予定を確認しながら大学へと向かう。

[メイン] KP : ノートを片手に、時折雑談の混じる教授の講義を聞きながら、朝、昼、夕方と時間は過ぎ、君は一日の予定を終える。大学を出るころにはもう、時刻は18時を過ぎていた。

[メイン] KP : 夏の空も、この時間になると少しずつ夕闇が空の底に見えてくる。

[メイン] KP : 今日はこの後の予定は無く、家へと帰り、太志の帰りを待つ予定だ。

[メイン] KP : 何気なく君がスマートフォンに指を滑らせた瞬間、スマートフォンが震え出す。着信を知らせる音に、君の肩は一瞬震えたかもしれない。そこに表示されていたのは、太志の友人、高田だ。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈誰だっけ〉(通話をとる)

[メイン] 高田 宙也 : あ!!出た!!!もしもし!?

[メイン] 匂坂 ライ : …。

[メイン] 高田 宙也 : あれ?おーい!!ライちゃーん!!聞こえてるー??

[メイン] 匂坂 ライ : …聞こえてますけど。

[メイン] 高田 宙也 : あ!!良かった!!てか、今大変なんだよ!!!

[メイン] 匂坂 ライ : 大変?

[メイン] 高田 宙也 : ──太志が、火事に巻き込まれた

[メイン] 匂坂 ライ : ん?

[メイン] 匂坂 ライ : もっかい。

[メイン] 高田 宙也 : もー!!太志が!!火事に巻き込まれたんだって!!

[メイン] 高田 宙也 : さっき千彩総合病院に運ばれた

[メイン] 匂坂 ライ : …どーすんの

[メイン] 高田 宙也 : いや、面会行きなって!!!

[メイン] 匂坂 ライ : わかった。(通話を切る)

[メイン] KP : 夏の暑さに、眩暈がする。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…私みたいになってなきゃいいけど。〉

[メイン] 匂坂 ライ : (早足で病院に向かう)

病院

[メイン] KP : ピ、ピ、と無機質な音がいっぱいに反響する部屋に辿り着けば、そこにいたのは、点滴を受け、身体のあちこちに包帯を巻いた太志だった。

[メイン] 匂坂 ライ : ……太志?

[メイン] 和田 太志 : ………

[メイン] 匂坂 ライ : (つつく)

[メイン] 和田 太志 : ………ん

[メイン] 匂坂 ライ : あ、おきた。

[メイン] 和田 太志 : …ライ?

[メイン] 匂坂 ライ : うん。

[メイン] 匂坂 ライ : …誰だっけ、多分、高田って人から電話きて

[メイン] 和田 太志 : …あぁ、高田か…

[メイン] 和田 太志 : …跡残るか?

[メイン] 匂坂 ライ : 太志のそれ?

[メイン] 和田 太志 : (頷く)

[メイン] 匂坂 ライ : …そこまでだと、わかんない。

[メイン] 和田 太志 : …そうか

[メイン] KP : 貴女達が話していると看護師が病室に入ってくる。

[メイン] 看護師 : 失礼します。和田さん……あ(ライの方を見る)

[メイン] 匂坂 ライ : …?

[メイン] 看護師 : お話し中でしたか?

[メイン] 匂坂 ライ : いや…別に。

[メイン] 看護師 : そうですか。では、和田さんちょっと失礼しますね

[メイン] KP : 彼女はそう言うと、和田の腕についていた点滴の管を外していく。

[メイン] 看護師 : 軽傷ですが念のため、今晩は入院することになりましたので…

[メイン] 看護師 : 明日、検査が終わり次第退院できますので、心配しないでください

[メイン] 和田 太志 : そうですか、ありがとうございます

[メイン] 看護師 : はい。…あ、間もなく面会時間も終了するので、それまでは散歩をしてきても良いですよ

[メイン] 看護師 : それでは

[メイン] KP : そう言って彼女は病室を出る。

[メイン] 匂坂 ライ : …だって。行く?

[メイン] 和田 太志 : まぁ、このまま横になっておくのも何だしな、行くか

[メイン] 匂坂 ライ : じゃあ行こ。

[メイン] 匂坂 ライ : (病室を出る)

[メイン] KP : 廊下に出ると、夕方の閑散とした空気の中、ところどころから、入院中の誰かに会いに来たのであろう人々の話し声が、さわさわと聞こえてくる。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 1 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] KP : 第69回 九都祇園祭というポスターが目に入る。

[メイン] KP : 【第69回 九都祇園祭】
 九都祇園祭は、九都八代神社の祭礼です。九都に住む人々の無病息災を願い、毎年開催されています。角隠し姿の女性たちの舞と、法被姿の男性の豪勢な山曳きが一番の見どころです。
 当日は日本最大級の山笠が九都の町を彩り、多くの屋台が通りに並びます。

[メイン] KP : 祭りを病院から見るのは難しいが、囃子隊がチャリティーコンサートを行いに来るため、ポスターが貼ってあるようである。

[メイン] KP : 今日から二日後の金曜日に開催するらしい。

[メイン] 匂坂 ライ : (ぼーっとポスターを見ている)

[メイン] 和田 太志 : どうした?

[メイン] 匂坂 ライ : …これ。あんまり祭りとか行かないから

[メイン] 和田 太志 : …祇園祭?こんなのあったのか

[メイン] 和田 太志 : …行くか?

[メイン] 匂坂 ライ : …!行きたい

[メイン] 和田 太志 : ……じゃ、行くか

[メイン] 匂坂 ライ : (歩きながら)…ね、てか

[メイン] 和田 太志 : ん?

[メイン] 匂坂 ライ : そもそも、なんで火事なんか

[メイン] 和田 太志 : あー……

[メイン] 和田 太志 : …あんまり覚えてないんだよな。気づいたら巻き込まれてた

[メイン] 匂坂 ライ : …ふーん。

[メイン] 和田 太志 : …まぁ、最近不審火多かったし、それだろ

[メイン] 匂坂 ライ : そーなんだ。

[メイン] 和田 太志 : ニュースでやってただろ

[メイン] 匂坂 ライ : …あ、確かに。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=60 【図書館】 (1D100<=60) > 11 > スペシャル

[メイン] KP : 【最近の不審火について】
 7月に入り、町では不審火が多発しているとのニュース。
 火事が発生しているのは今月に入ってからであり、太志の事件で7件目であるようだ。
 この事故での死者は未だ出ていないが、被害者は皆一様に「気づいたら炎に巻かれていた、あまりよく覚えていない」と濁った発言をしているらしい。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈これか…、ふーん。〉(スマホで調べながら)

[メイン] 和田 太志 : …〈珍しい…〉

[メイン] 匂坂 ライ : …これ?(和田にスマホをみせ)

[メイン] 和田 太志 : …あぁ、多分

[メイン] 匂坂 ライ : 痕、変に残んなきゃいいね。

[メイン] 和田 太志 : …そうだな

[メイン] 和田 太志 : ……て、そろそろ時間か

[メイン] 和田 太志 : 飯、大丈夫か?

[メイン] 匂坂 ライ : うーん、今日くらいは帰る。

[メイン] 和田 太志 : ……そうか

[メイン] 匂坂 ライ : コテツにも会いたいし

[メイン] 和田 太志 : …?こて…?

[メイン] 匂坂 ライ : あ、太志に言ったこと無かった。
うちの犬。

[メイン] 匂坂 ライ : (スマホで画像を見せる)コテツ、これ。

[メイン] 和田 太志 : おー……ダックスか

[メイン] 匂坂 ライ : そ。こないだたまには会いに来てって、ママから連絡来たから。

[メイン] 和田 太志 : …お前の親はそれでいいのか?

[メイン] 匂坂 ライ : …わかんない、怒られないし

[メイン] 和田 太志 : ………〈放任主義なのか?〉

[メイン] 和田 太志 : まぁ、だったら大丈夫そうだな

[メイン] 匂坂 ライ : うん、太志も今日はゆっくり寝て

[メイン] 和田 太志 : …ふ、そうだな。ゆっくりするよ

[メイン] 和田 太志 : じゃ、気を付けて

[メイン] 匂坂 ライ : ん。じゃあね

[メイン] KP : その後、貴女は実家に帰る。


帰宅

[メイン] ライの母 : …あら!ライ!お帰りなさい

[メイン] 匂坂 ライ : ただいま

[メイン] 匂坂 ライ : コテツは?

[メイン] ライの母 : リビングに居るわよ

[メイン] 匂坂 ライ : ほんと!コテツ〜!(リビングに向かい)

[メイン] KP : リビングに向かうと、貴女の気配を察知したか、コテツはリビングのドアの前に座っていた。

[メイン] 匂坂 ライ : …あ。(ドアをそーっと開けて)

[メイン] 匂坂 ライ : …あは、やめて、コテツ、舐めないで(にこにこ)

[メイン] ライの母 : ふふっ、ライが帰ってきたのが嬉しいのよ

[メイン] 匂坂 ライ : あー…結構空いたね。前来た時から

[メイン] ライの母 : そうそう…あ、お夕飯これから作るのだけれど、何がいい?

[メイン] 匂坂 ライ : …んー…なんだっけ。あれ、親子丼…がいいかな。

[メイン] ライの母 : 親子丼ね。了解

[メイン] ライの母 : 今のうちにお風呂とか入っちゃって。その間にお夕飯作っておくから

[メイン] 匂坂 ライ : はーい。

[メイン] KP : 貴女は入浴を済ませ、その後すぐに夕飯が用意された。

[メイン] 匂坂 ライ : ママありがとう。いただきます。

[メイン] ライの母 : ふふっ、良いのよ。いただきます

[メイン] ライの母 : そういえば、金曜日にお祭りがあるらしいけど、ライはお友達とかと行くの?

[メイン] 匂坂 ライ : …一応?(もぐもぐ)

[メイン] ライの母 : そう!良かったぁ…楽しんでらっしゃいね

[メイン] 匂坂 ライ : 〈祭りの名前って…なんだっけ。〉

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…後で調べよ〉

[メイン] 匂坂 ライ : うん!

[メイン] 匂坂 ライ : ……ごちそうさま。

[メイン] KP : その後、夕飯を済ませた貴女は愛犬と一通り遊び、自分の部屋へと向かった。

[メイン] 匂坂 ライ : (祭りについて調べる)

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=60 【図書館】 (1D100<=60) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] KP : 貴女が九都祇園祭について調べていると、祇園祭についての詳細について書かれた記事を見つけた。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈ポスター見たの…これだっけ〉

[メイン] KP : 【祇園信仰について】
 祇園信仰とは、スサノオノミコトを祭神とする神道の信仰の一である。明治時代に神仏分離令が出されるより以前(神仏習合時代)は、スサノオノミコトの他に、牛頭天王も祭神とされていた。
 平安時代に成立された御霊信仰(疫病や天災は怨霊の仕業であるとする信仰)を基に、行疫神(いわゆる疫病神)を鎮め、慰めようとしたことが原形とされる。
 総本社は京都府の八坂神社、あるいは兵庫県の広峯神社だが、これらの社が祇園の名を冠していないのは、先の神仏分離令により、神道で仏教由来の言葉を使用することが禁止されたことが背景となっており、仏教を元にした陰陽道においての祇園精舎の守護神である牛頭天王が祭神から外されたのも、同様の理由である。

[情報] KP : 【スサノオノミコトについて】
 スサノオノミコトは、アマテラスオオミカミ、ツキヨミノミコトと共に三貴子(みはしらのうずのみこ)と呼ばれており、国産みの神であるイザナギノミコトの禊から生まれた神のなかの一柱である。
 乱暴な性格の神としても知られており、田畑を破壊したり、馬の皮を剥いだりと、その蛮行は枚挙に遑がなく、ついに堪忍袋の緒が切れたアマテラスは岩戸に引きこもってしまう。これが彼の有名なアマテラスの岩戸隠れである。
 太陽神であるアマテラスが引きこもったことにより、彼女の統治する高天原では日が昇らなくなり、作物が育たなくなり、多くの流行病がそこに住むものを困らせた。
 そこで神々は話し合い、知恵を絞らせ、結果としてアマテラスを引き出すことに成功する。その後、これらの事件すべての発端となったスサノオは、罰として財産をはじめ多くのものを没収され、下界へ追放された。
 下界へ降り立ったスサノオは、娘を食べられ涙にくれる老夫婦と、最後の一人娘であるクシナダヒメを嫁に迎えることを条件に八岐大蛇を退治する。その後は約束通りクシナダヒメを娶り、多くの神々をもうけた。

[情報] KP : 【スサノオの八岐大蛇退治】
 スサノオが下界に下り、人の姿を探していたところ、ひとりの美しい童女を挟み泣いている老夫婦の姿があった。老夫婦曰く、この地域にはヤマタノオロチという恐ろしい怪物がいて、年に一度自分たちの娘を一人ずつ食べていく。そうして八人いた娘たちは、末娘のクシナダヒメ一人となってしまった。だがいずれ彼女も食べられてしまうので泣いていたという。
 スサノオはクシナダヒメを嫁にもらうことを条件に、ヤマタノオロチを退治すると老夫婦と約束を交わす。
 クシナダヒメを櫛へと変化させ身に着けたあと、スサノオは老夫婦に八塩折之酒(やしおりのさけ)と呼ばれる特別強い酒を用意させ、それをヤマタノオロチに飲ませ、酔って眠っているところを持っていた十握剣で順に首を落としていった。
 スサノオがヤマタノオロチの身体を刻んでいると、切り落とした尻尾のひとつから剣が出てきた。これは天叢雲剣、のちに草薙の剣と呼ばれることになる剣である。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…ふーん、なんか色々あるけど〉

[メイン] 匂坂 ライ : 〈まぁいっか…疲れたし寝よ。〉


[メイン] KP : 笛の音が舟を編み、夜の訪れを待ち望む。
少女の水風船が小さく跳ねて、屋台の金魚は、君の名を呼ぶ。

祇園祭り

[メイン] KP : 今日は待ちに待った祇園祭当日だ。

[メイン] KP : 太志も無事退院し、貴女達は2人で現地へと向かっている。

[メイン] KP : 週末ということもあり、祭りの会場は多くの人でごった返していた。
 立ち並ぶ屋台には、浴衣に身を包んだ人々が賑やかに列を作っており、遠くから聞こえる囃子の音に合わせて、山を曳く男衆の掛け声が聞こえることだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : ついた…!人多い…

[メイン] 和田 太志 : 祭りって感じだなー…

[メイン] 匂坂 ライ : 射的とかあるよ?太志、やる…?

[メイン] 和田 太志 : …お前がしたいなら

[メイン] 匂坂 ライ : 行こ…!

籤引き

[メイン] 匂坂 ライ : choice[輪投げ,金魚すくい,射的,籤引き] (choice[輪投げ,金魚すくい,射的,籤引き]) > 籤引き

[情報] KP : 【籤引きルール】
1.〈幸運〉を2分の1で5回ロール。成功した数だけ景品が当たる

[メイン] 匂坂 ライ : こっちこっち、籤引きやっていい?

[メイン] 和田 太志 : ん。(着いて行く)

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 7 > スペシャル

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 95 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 70 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 63 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 45 > 失敗

[メイン] KP : 景品としてぬいぐるみが一つ貰えるだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : みて…!当たった!(和田に見せ)

[メイン] 和田 太志 : おー…こういうのって当たらないもんかと…

[メイン] 匂坂 ライ : …ん?そーなの。まぁいいや、次行こ…!

[メイン] 匂坂 ライ : ね、金魚すくいは?

[メイン] 和田 太志 : ……金魚か…

[メイン] 和田 太志 : …うち飼えるっけな…

[メイン] 匂坂 ライ : 太志も、やろ?

[メイン] 和田 太志 : …取れなくてもなんも言うなよ

金魚すくい

[情報] KP : 【金魚すくいルール】
1.〈DEX*2〉を1回ロール。決定的成功で2匹、通常成功で1匹、失敗で0匹、致命的失敗で網が破ける。金魚すくい終了
2.失敗以上の結果だった場合は、〈幸運〉を2分の1でロール。成功であれば網は破れない。失敗だと網が破ける。金魚すくい終了
 決定的成功だった場合はついでに1匹引っ掛かる。致命的失敗はついでに1匹落とす。戦果が0匹だった場合は特にペナルティなし

[メイン] 金魚すくいの店主 : お、いらっしゃい。やってくかい?

[メイン] 匂坂 ライ : 2回、お願いします。

[メイン] 金魚すくいの店主 : あいよ。はい、ポイ二個ね(器とポイを渡す)

[メイン] 匂坂 ライ : はい、太志。先にやって

[メイン] 和田 太志 : 俺かよ…

[メイン] 和田 太志 : はぁ…やったこと無いんだが…(袖を捲る)

[メイン] 和田 太志 : CCB<=26 (1D100<=26) > 32 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=38 (1D100<=38) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 和田 太志 : CCB<=26 (1D100<=26) > 78 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=38 (1D100<=38) > 23 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=26 (1D100<=26) > 28 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=38 (1D100<=38) > 46 > 失敗

[メイン] KP : 太志は一匹取ることが出来た。

[メイン] 匂坂 ライ : とれるんじゃん(にこにこ)

[メイン] 和田 太志 : 一匹だけだけどな

[メイン] 匂坂 ライ : よし、私。

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=18 (1D100<=18) > 56 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=35 (1D100<=35) > 13 > 成功

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=18 (1D100<=18) > 48 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=35 (1D100<=35) > 68 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : …あ。

[メイン] 匂坂 ライ : 破れた…。

[メイン] 和田 太志 : あー…

[メイン] KP : 貴女が残念がっていると、その様子を見かねた店主が話しかけてくる。

[メイン] 金魚すくいの店主 : 嬢ちゃん残念だね~。可哀想だし、おまけで一匹やるよ(苦笑しながら)

[メイン] 匂坂 ライ : …あ、やった。

[メイン] 和田 太志 : え、いいんですか

[メイン] 金魚すくいの店主 : いいよ、いいよ。ほれ、思い出に取っときな(袋に金魚を二匹入れて渡す)

[メイン] 和田 太志 : え~…ありがとうございます…(受け取る)

[メイン] 匂坂 ライ : やったね、太志

[メイン] 和田 太志 : …そうだな〈水槽買わないとな〉

腹ごしらえ

[メイン] 匂坂 ライ : …お腹空いた。なんか食べよ

[メイン] 和田 太志 : そうだな。何があるか…(周りを見渡し)

[メイン] 和田 太志 : choice[チョコバナナ,かき氷,箸巻き,たこ焼き,焼きそば,唐揚げ,ポテト,りんごあめ] (choice[チョコバナナ,かき氷,箸巻き,たこ焼き,焼きそば,唐揚げ,ポテト,りんごあめ]) > かき氷

[メイン] 和田 太志 : …お、かき氷

[メイン] 匂坂 ライ : かき氷…いいね、食べる…!

[メイン] 和田 太志 : じゃ、行くか

[メイン] KP : いちご、ピーチ、レモン、メロン、ブルーハワイ、グレープ、色とりどりのかき氷が並んでいる。好きな味を選んで食べれば、それは鋭く心地の良い冷たさと一緒に、夏のにおいを運んでくる。

[メイン] かき氷の店主 : いらっしゃい。何味にします?

[メイン] 匂坂 ライ : …えっと、ピーチ!

[メイン] 和田 太志 : あー…メロンで

[メイン] かき氷の店主 : ピーチとメロンね。少々お待ち

[メイン] かき氷の店主 : はい、まずピーチね

[メイン] 匂坂 ライ : ありがとうございます(受け取り)

[メイン] かき氷の店主 : …よっと、はいメロン

[メイン] 和田 太志 : ありがとうございます(受け取る)

[メイン] かき氷の店主 : ありがとうございました~

[メイン] 匂坂 ライ : (早速一口食べ)…おいし

[メイン] 和田 太志 : …こぼすなよ

[メイン] 匂坂 ライ : わはってふ。(もぐもぐ)

[メイン] 和田 太志 : …次何か買ったらどっか座るか。荷物がかさばってきた

[メイン] 匂坂 ライ : (頷く)

[メイン] 匂坂 ライ : choice[チョコバナナ,かき氷,箸巻き,たこ焼き,焼きそば,唐揚げ,ポテト,りんごあめ] (choice[チョコバナナ,かき氷,箸巻き,たこ焼き,焼きそば,唐揚げ,ポテト,りんごあめ]) > りんごあめ

[メイン] 匂坂 ライ : (かき氷を食べ終わり)ね、りんご飴たべよ、?

[メイン] 和田 太志 : ん。お前食うの早くないか?

[メイン] 匂坂 ライ : あれ、まだ食べてたの。

[メイン] 匂坂 ライ : じゃあ、行ってくるから

[メイン] 和田 太志 : ん。じゃあ、俺たこ焼き買ってくる

[メイン] 匂坂 ライ : はーい(足早にりんご飴の屋台にむかい)

[メイン] KP : きらきらとガラスのように輝いているりんご飴が並んでいる。大きいサイズから小さいサイズまでよりどりみどりだ。

[メイン] りんご飴の店主 : いらっしゃいませ~

[メイン] 匂坂 ライ : …ん〜…これ!(中でも大きいのを指さし)

[メイン] りんご飴の店主 : はい。500円です

[メイン] 匂坂 ライ : はーい。

[メイン] りんご飴の店主 : はいどうぞ〈りんご飴を渡す〉

[メイン] 匂坂 ライ : ありがとうございます…!

[メイン] 匂坂 ライ : 〈太志と合流してからたべよ〉

[メイン] KP : 合流するために【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 38 > 成功

[メイン] KP : 貴女は無事太志と合流できるだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈あ、いた〉

[メイン] 匂坂 ライ : …太志。(袖を引っ張り)

[メイン] 和田 太志 : …お、ライ

[メイン] 匂坂 ライ : 見て、大っきいの買ってきた(にこにこ)

[メイン] 和田 太志 : …ふ、良かったな

[メイン] 和田 太志 : そこのベンチ空いてたから、そこ行くぞ

[メイン] 匂坂 ライ : うんっ

花火

[メイン] KP : 太志に着いて行くと人気の無い場所へと出る。刹那、どぉん。と音が鳴り、上を見上げると、空一面には花火が咲いていた。

[メイン] 和田 太志 : …っお、花火か

[メイン] 匂坂 ライ : …っ、びっくりした

[メイン] 和田 太志 : ……と、着いた〈ベンチに荷物を下ろす〉

[メイン] 匂坂 ライ : (ベンチに座り)…花火、久しぶりに見た。

[メイン] 和田 太志 : …そうだな

[メイン] 匂坂 ライ : (りんご飴をたべはじめる)

[メイン] KP : 甘いガラス細工のようなりんご飴を、花火に照らしながら歩く。端っこによって、甘いそれにかぶりつく。周囲の飴細工が割れる音と共に、熟したリンゴの甘さが幸せを形作っていく。

[メイン] KP : ミニリンゴは、それにしては大きいものを使っているのかもしれない。たっぷりの砂糖で化粧をしたリンゴは、味だけではない。見た目も愛くるしく、君たちの心を彩った。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…おいしい〉

[メイン] 和田 太志 : ………(たこ焼きもぐもぐ)

[メイン] 和田 太志 : …食べるか?(たこ焼きを差し出し)

[メイン] 匂坂 ライ : (たこ焼きをみて目を輝かせる)

[メイン] 匂坂 ライ : ちょーだい

[メイン] 和田 太志 : はいはい

[メイン] KP : 熱々の丸いたこ焼きは、そのまま頬張れば火傷してしまうことがすぐにわかるだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : (たこ焼きを冷ましそのまま食べる)

[メイン] KP : それを口に含めば、出汁の香りが口の中いっぱいに広がった。
 屋台らしい小さなタコも、今日に限っては祭り特有のお茶目さに感じたりもするかもしれない。

[メイン] 匂坂 ライ : あつっ、(もぐもぐ)

[メイン] 匂坂 ライ : たこ焼きもおいしい(にこにこ)

[メイン] 和田 太志 : 良かったな(つられて笑う)

[メイン] 匂坂 ライ : ありがと

[メイン] 和田 太志 : …あ、そうだ

[メイン] 匂坂 ライ : ん?

[メイン] 和田 太志 : このあと参拝しに行くか?

[メイン] 匂坂 ライ : いく…!

[メイン] 和田 太志 : ん。小銭用意しとけよ

[メイン] 匂坂 ライ : えっと…(ポケットを漁り)

[メイン] 匂坂 ライ : あった

[メイン] 和田 太志 : お前なぁ……

[メイン] 匂坂 ライ : 5円だっけ。いいでしょ

[メイン] 和田 太志 : 別にいいけど……

[メイン] 和田 太志 : (たこ焼きを食べ終え)…まぁ、行くか

[メイン] 匂坂 ライ : (ついていく)

参拝へ

[メイン] KP : 祭り囃子を歌うように空に火の花が咲き誇るころ、君たちは神社へとたどりつく。

[メイン] KP : 例年よりも人が多く感じる。近頃の不審火が人々の恐怖をあおっているのかもしれない。列に並び、賽銭を用意し、順番が来れば鈴を鳴らし、賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をもって参拝をすることになる。

[メイン] KP : 貴女達は参拝を終わらせ、その場を去ろうとした瞬間。

[メイン] KP : ──チリン。それは小さな鈴の音に似ていた。それが、奥宮の方面から聞こえてくる。

[HO花] KP : なぜだか鈴の音が、君を呼んでいるような気がする。
 呼ばれている方へ向かわなければいけない。漠然と、そう思う。

[メイン] 和田 太志 : ……?

[メイン] 匂坂 ライ : なんか、鳴った?

[メイン] 和田 太志 : …鳴ったよな?

[メイン] 匂坂 ライ : (頷き)

[メイン] 和田 太志 : …こっちからか?(音の鳴った方へと向かう)

[メイン] 匂坂 ライ : …え、いくの

[メイン] 和田 太志 : …え

[メイン] 匂坂 ライ : だって、ろくな事ないでしょ。

[メイン] 和田 太志 : ………

[メイン] 和田 太志 : …何か、呼ばれたような気がしたから

[メイン] 匂坂 ライ : は、何言ってんの。

[メイン] 和田 太志 : (そのまま歩き始める)

[メイン] 匂坂 ライ : まってって。(追いかける)

[メイン] KP : 君たちがふたり揃って音の方へ向かうと、そこには小さな鳥居があった。

[メイン] KP : 〈知識〉か〈アイデア〉それぞれ-20で振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 73 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=55 (1D100<=55) > 67 > 失敗

[メイン] KP : 太志は、身体が吸い込まれるように。そしてライは、太志に連れそうように、鳥居へと歩を進める。

[メイン] KP : 一瞬で視界が真っ暗になったかと思うと、ぼんやりとした灯籠の明かりが、君たちを案内するようにまっすぐに続いている。戻ろうと後ろを振り返ると、そこに道はない。今しがたくぐった鳥居ですら、その姿を消していた。
〈SANチェック〉0/1

[メイン] 和田 太志 : 1d100<=75 【SAN値チェック】 (1D100<=75) > 37 > 成功

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=88 【SAN値チェック】 (1D100<=88) > 87 > 成功

[メイン] KP : 君たちが歩くごとに、微かな光の玉が、虚空へ昇っていく。正体は知れない。それでも後ろに道がないのであれば進むしかない。

[メイン] KP : 祭り囃子も聞こえない。足音すらも響かないなか、微かな明かりと、お互いの存在だけを頼りに、暗い夜の底を歩いていく。


???

[メイン] KP : しばらく進むと、遠くに、赤い鳥居が見えた。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…ここ、何。〉

[メイン] KP :  ……くぐれば、そこは、小さな神社の境内だった。境内の中にまでいくつかの空っぽな屋台が鎮座している。
 だが、見覚えはない。通ってきた道を確認しようとしてみれば、そこに鳥居は鎮座しており、そしてその先には、果てが見えないほどの石階段と灯籠が飾られている。

[メイン] KP : 見上げれば黒い墨を塗りたくったような夜空が広がっており、先ほどまで夜空を飾っていた花火の姿は、跡形もなかった。
〈SANチェック〉0/1

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=88 【SAN値チェック】 (1D100<=88) > 83 > 成功

[メイン] 和田 太志 : 1d100<=75 【SAN値チェック】 (1D100<=75) > 92 > 失敗

[メイン] system : [ 和田 太志 ] SAN : 75 → 74

[メイン] KP : 目線を戻せば、君たちは視界がどことなく揺らめいていることに気がつく。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 61 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=97 【目星】 (1D100<=97) > 23 > 成功

[メイン] KP : 目の前に魚のようなものが泳いでいることがわかる。

[情報] KP : 【探索場所】目の前の魚、案内板、賽銭箱、絵馬、社務所、本殿

[メイン] 和田 太志 : ……ここ、は…

[メイン] 匂坂 ライ : ここは…って、太志止まんないんだもん。

[メイン] 和田 太志 : いや、何か行かなきゃいけない気持ちになったんだよ

[メイン] 匂坂 ライ : …それ、意味わかんない。

[メイン] 匂坂 ライ : ってか、この魚みたいなの…なに。

[メイン] KP : うっすらと透明な色をしている。ライのものはほとんど無色といっても差し支えないが、太志のものは、少しだけ青色が滲んでいるような気がする。

[メイン] KP : 形をよくよく観察してみれば、それは屋台で見かけた金魚に似ているような気がした。見てみれば、屋台で入手してきたはずの金魚がいない。手元のビニールの中身は空っぽになっている。

[メイン] KP : それは君たちの周囲を泳ぐように回り、君たちが歩くのならば、それぞれに1匹ずつ、付き従うようにそばを泳ぐだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈え?金魚…?〉

[メイン] 和田 太志 : ……金魚…?

[メイン] 匂坂 ライ : さっきの金魚かも。

[メイン] 和田 太志 : さっきの…って(ビニール袋を見る)

[メイン] 和田 太志 : …いない?

[メイン] 匂坂 ライ : ほら。

[メイン] 和田 太志 : …まじか

[メイン] 匂坂 ライ : なんか…変だけど。

[メイン] 匂坂 ライ : …とりあえずあそこの案内板見よ。

[メイン] 匂坂 ライ : (案内板に近づき)

案内板

[メイン] 和田 太志 : …そうだな(着いて行く)

[メイン] KP : 案内板には、九都祇園祭りと、祇園信仰、そこに関わる神についての記述がある。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 37 > 成功

[メイン] KP : 【十拳剣について】
「十拳剣」「十握剣」「十掬剣」、書き方はいくつかあるが、いずれも〝トツカノツルギ〟と読む。これは日本神話に登場する剣の名称であり、拳十個分の長さの剣だという意味である。

[メイン] KP : 特に著名なのはスサノオノミコトが八岐大蛇を退治したときに使用したものだが、もうひとつ知られているのが、イザナギの使用したものである。

[メイン] KP : 彼の妻であるイザナミは、神産みにて火の神であるカグツチを産み落とした際、カグツチの炎の身体によって陰部が焼かれてしまい、それが原因となって死んでしまった。
 イザナギは怒り狂い、十拳剣を用いて、カグツチを斬り殺したのだ。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈なんだっけ…これ。調べたはず〉

[メイン] 和田 太志 : ……〈神話か?〉

[メイン] 匂坂 ライ : (そのまま周りを見て賽銭箱に近づく)

[メイン] KP : 古びた賽銭箱。近くにある案内を読めば、元は銭ではなく、米や衣類、神酒などを奉納していたことなどが書かれている。なんの変哲もない賽銭箱だ。横に鍵穴がついていることがわかる。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 90 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=77 【目星】 (1D100<=77) > 94 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : 〈場所が分かれば…帰れるでしょ。〉

[メイン] 匂坂 ライ : (絵馬が置いてある場所へ近づく)

絵馬

[メイン] KP : 受験合格、安産祈願、恋愛成就、様々な願い事や、果てには無意味な落書きまで、様々な絵馬がところせましと並べられている。看板には「絵馬をお求めの方は社務所まで」と書かれていた。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 8 > スペシャル

[メイン] KP : 絵馬の中に、願い事でも落書きでもない、奇妙な手記のようなものを見つける。

[メイン] KP : :絵馬の手記
 火というものは古来より、穢れを浄化するものとして、人々に信仰されてきた。アーリア人における拝火、ゾロアスター教において炎は神聖視され、仏教においては護摩という形でその崇拝の輪郭を確認できる。
 元より、人類がなぜ地球の第一生命としての尊厳を保ってきたか、それは偏に、人類だけが炎を扱う能力を得たからだ。

 だが近年、その信仰は薄れてきている。

 炎から受けた多大な恩恵と、炎がもたらす多くの浄化の力を得て発展してきた我々ヒトは、今それを、ただ都合の良い道具として扱い、だというのに恐れている。
 しかし人々は忘れている。恐れというものが、その強大さを知っているがゆえに起こるものであることを。

 我々は欺瞞に満ちたこの世の中を浄化する。20万の人を基に、世界の尊厳を取り戻すのだ。

[メイン] KP : 【知識】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=65 【知識】 (1D100<=65) > 24 > 成功

[メイン] KP : 自分たちの住んでいる町の人口が、約20万人であることを知っている。
 〈SANチェック〉1/1d3

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=88 【SAN値チェック】 (1D100<=88) > 23 > 成功

[メイン] system : [ 匂坂 ライ ] SAN : 88 → 87

[メイン] 匂坂 ライ : …ね、太志

[メイン] 和田 太志 : …ん?

[メイン] 匂坂 ライ : 太志と私ん家のとこって…人どんくらい住んでた?

[メイン] 和田 太志 : え~……20万くらいか?

[メイン] 匂坂 ライ : …わかった。

[メイン] 和田 太志 : …何かあったか?

[メイン] 匂坂 ライ : なんでもない。こっち行こ。(社務所へ向かい)

[メイン] 和田 太志 : ちょ、おい(着いて行く)

社務所

[メイン] KP : 巫女や神主の姿は見られない。見てみれば、入口におみくじ用の箱と、2枚の絵馬、2本の筆ペンが置かれていることがわかる。
 また、神社を訪れた人々の忘れ物や落とし物も置かれているようで、そこでは小さな鍵がひとつと、一冊の本が、持ち主が現れるのを待っているようだ。

[メイン] KP : 絵馬とおみくじが買えるらしく、「おみくじ1枚4点、絵馬1枚6点」と書かれている

[メイン] 匂坂 ライ : 〈点?どーすんのかな…。〉

[メイン] 匂坂 ライ : 〈いいのかな…〉(徐に御籤を引く)

[メイン] 匂坂 ライ : choice[大吉,中吉,小吉,末吉,凶,大凶] (choice[大吉,中吉,小吉,末吉,凶,大凶]) > 大吉

[メイン] 和田 太志 : お前っ、何して

[メイン] 匂坂 ライ : 見て、でも大吉でた。

[メイン] 和田 太志 : …そうか…

[メイン] 和田 太志 : 良かったな?

[メイン] 匂坂 ライ : (頷き、御籤をポケットにしまう)

[メイン] 和田 太志 : てか、何だこの本(本を手に取る)

[メイン] 匂坂 ライ : ん?

[メイン] KP : 本が一冊置いてある。スピンが挟まっているページがあるようだ。

[メイン] KP : 【人間の記憶について】

 人間の記憶にも、たくさんの種類があります。その中でも人間が生きていくうえで特に欠かせないのが、「陳述記憶」「非陳述記憶」の2つです。

「陳述記憶」というのは、人間の思い出や知識に該当する部分であり、その人がその人らしく生きていくうえで最も必要な分野であると言えるでしょう。
 しかし代わりに、ふとしたことで忘れてしまいがちです。

 一方で「非陳述記憶」は、意味記憶と呼ばれる、いわゆる「身体で覚える」「慣れ」をはじめとした、身体的反応に紐づけされた記憶を中心とした集合体になっています。

 記憶喪失になった人が、愛する人の名前を忘れても、その事実や過程を覚えていなくても、自由に自転車に乗れる、スポーツが得意なまま、包丁捌きが得意なまま、といった事象が起こるのは、こうした記憶の分野による影響がほとんどなのです。

[メイン] 和田 太志 : …陳述記憶……

[メイン] 匂坂 ライ : 陳述記憶って、あれでしょ。

[メイン] 和田 太志 : あ、やったな

[メイン] 匂坂 ライ : でも、なんでこんなとこに置いてあんの。

[メイン] 和田 太志 : 確かに。特段関係ないような気がするけどな

[メイン] 匂坂 ライ : …あとこれ、鍵。

[メイン] 和田 太志 : …どこのだ?

[メイン] 匂坂 ライ : さっきの…賽銭箱とか?

[メイン] 和田 太志 : あー……なるほど…

[メイン] 和田 太志 : …開けないよな?

[メイン] 匂坂 ライ : …わかんない。開けなきゃいけないなら開ける。

[メイン] 和田 太志 : …知らなくても良いことってあるんだぞ

[メイン] 匂坂 ライ : そ。(本殿へ向かう)

[メイン] 和田 太志 : あ、おい…!(着いて行く)

本殿

[メイン] KP : 賽銭箱の奥の段を上り、本殿の扉に手をかける。どうやら鍵がかかっているようだ。
 しかし扉の上部は木枠になっており、中を覗くことはできるだろう。

[メイン] KP : 【目星】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 49 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=77 【目星】 (1D100<=77) > 98 > 致命的失敗

[メイン] KP : 一瞬視界が揺らぎ、石段を踏み外してしまう。ダメージ-1

[メイン] system : [ 和田 太志 ] HP : 13 → 12

[メイン] KP : そこには、円と、不可思議な文字が組み込まれた、そう、まるで魔法陣のようなものが描かれている。薄暗い中でもその存在を視認できるのは、その魔法陣なるものが小さく発光しているからだ。それは妙な現実感を持って、これを覗いている君のことを見つめているようにも思える。
〈SANチェック〉0/1d2

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=87 【SAN値チェック】 (1D100<=87) > 19 > 成功

[メイン] 匂坂 ライ : 太志?だいじょぶ?

[メイン] 和田 太志 : …っ、いや、大丈夫

[メイン] 匂坂 ライ : 〈ってか…今の変なの。〉

変化

[メイン] KP : 一通りに目を通し、あちらだこちらだと歩き回っていると、周りがさわさわと、妙に明るくなっていることに気がつく。
 気づけば目の前には、ここに辿り着く前、君たちが歩いてきた道と同じ、数々の屋台が、明かりと彩りを取り戻し、爛々と輝いていた。

[メイン] KP : どういう変化かと目を擦る。それでもそこにある景色は、同じままだ。


[HO嵐] KP : やけに身体が暑く、火照る気がする。
 暑いことは決して悪いことではない。今は夏なのだ。暑くないほうがむしろおかしいだろう。しかしそれでもこの状況で違和感を覚えてしまうのは、空気が乾いているからだ。
 高温多湿の夏、吸い込んだ空気はどこかからからと、喉に乾涸びた酸素を送り込む。

[HO嵐] KP : 気づけば透明な魚はぐるりと君の周りを渦巻くように泳ぎ、次に瞬きをしたときには、うっすらとした黄色に染まっていた。
 カップの透明な水に、絵具を一滴こぼしたような、今にも見失ってしまいそうな薄い色だ。
 それは君に見つけてもらえると、嬉しそうにもう一度君の周囲に円を描いた。


[HO嵐] KP : 一瞬、意識が周囲に散らばった気がした。思わず額を押さえるが、呼吸を整えると同時に心にも落ち着きが戻るだろう。隣にいる人物に声を掛けようとして、首を傾げる。
 声が出ない。否、正しくは、声は出る。だが、君は疑問に思うだろう。
 
 ──この人は、誰だろう?
 
 手のひらの温度を、声を、においを、君は知っている。確かに知っているはずだ。
 だというのに、君の唇は、その人の名前を呼ぶことが、できなかった。

[HO花] 和田 太志 :(あれ)

[HO花] 和田 太志 :(こいつ、誰だっけ)



[メイン] 匂坂 ライ : え…?

[メイン] 和田 太志 : …どうした?

[メイン] 匂坂 ライ : …どうした?って周りみてよ。

[メイン] 和田 太志 : …?(周りを見渡す)

[メイン] 和田 太志 : …あ、金魚が

[メイン] 匂坂 ライ : 金魚じゃない、周り。

[メイン] 和田 太志 : …あ

[メイン] 和田 太志 : ……すまん

[メイン] 匂坂 ライ : …ううん。別にいい、けど。

[情報] KP : 探索場所【射的の屋台、籤引きの屋台、金魚すくいの屋台】

[メイン] 匂坂 ライ : (初めから来た道を返す)

射的屋

[メイン] KP : 見れば、今日祭りの最中に見かけたような射的の屋台がある。
 近づくと、何もなかったところから、ゆらりと煙が立ち上った。

[メイン] ?? : 1回1点ぽっきリ! 試シテミますカ?

[メイン] KP :  突如として人型をとった煙は、そのようなことを宣う。
〈SANチェック〉1/1d3

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=87 【SAN値チェック】 (1D100<=87) > 82 > 成功

[メイン] 和田 太志 : 1d100<=74 【SAN値チェック】 (1D100<=74) > 44 > 成功

[メイン] system : [ 匂坂 ライ ] SAN : 87 → 86

[メイン] system : [ 和田 太志 ] SAN : 74 → 73

[メイン] 匂坂 ライ : っ、えっと…じゃあ、はい

[メイン] ?? : ソコの人も、やりまセンカ?

[メイン] 和田 太志 : え…じゃあ、はい

[メイン] KP : 景品を見てみると、そこに並んでいるのは世にも奇妙な生物たちのぬいぐるみばかりだ。

[メイン] KP : ……だがそのなかに、ひとつだけ異質なものがある。それは翁のぬいぐるみだ。人型を取っていることが不思議なわけではない。ただ、そのぬいぐるみには他とは違い、小さなペンダントがついているのだ。
 よく見てみれば、それはどこか十字架のようにも見える。

[メイン] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 23 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 84 > 失敗

[メイン] KP : ライさんは剣の形に似ていると感じる。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈剣…?〉

[メイン] 匂坂 ライ : 〈あれ…取んなきゃいけない気がする。〉

[メイン] ?? : 追加料金を払ッテいただケルのなラ、そノぶん、難易度ヲ緩和しまスヨ

[メイン] 匂坂 ライ : …いや、そのままで

[メイン] ?? : そうですカ。では、ドウゾ

[情報] KP : 【射的ルール】1点につき、1d5回挑戦できる。
1.〈目星〉をロール
2.〈ライフル〉をロール。1で〈目星〉に成功していた場合、+20でロール
3.狙っていたものの大きさによって〈幸運〉に補正をかけてロール。成功で景品をゲット

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=70 【目星】 (1D100<=70) > 36 > 成功

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=66 (1D100<=66) > 38 > 成功

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=50 【幸運】 (1D100<=50) > 14 > 成功

[メイン] KP : 無事、翁のぬいぐるみを取ることが出来るだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : …よし。

[メイン] 和田 太志 : …欲しかったのか?

[メイン] 匂坂 ライ : ううん、何となく。

[メイン] 和田 太志 : そ、そうか…?

[HO嵐] KP : 一瞬、意識が周囲に散らばった気がした。思わず額を押さえるが、呼吸を整えると同時に心にも落ち着きが戻るだろう。隣にいる人物に声を掛けようとして、首を傾げる。
声が出ない。否、正しくは、声は出る。だが、君は疑問に思うだろう。
[HO嵐] KP : ──この人は、誰だろう?
[HO嵐] KP : 手のひらの温度を、声を、においを、君は知っている。確かに知っているはずだ。
だというのに、君の唇は、その人の名前を呼ぶことが、できなかった。
[HO嵐] KP : 〈以降片割れの名前を呼ぶことができなくなる〉

[メイン] 匂坂 ライ : っ、っと次。ほら

[メイン] 和田 太志 : あ、ああ

[HO嵐] 匂坂 ライ : 〈…え、な、何。どうしよう…わかんない。〉

[メイン] 匂坂 ライ : (籤引きの屋台へ向かう)

籤引き

[メイン] KP : 祭りの道中で見かけた籤引きの屋台だが、それとは大きく異なる点が一か所ある。
誰もいない──どころではない。籤を引く箱こそ残っているが、それ以外のものが何もないのだ。

[メイン] 匂坂 ライ : え…?

[メイン] 和田 太志 : …人は?

[メイン] 匂坂 ライ : …なんで

[メイン] 匂坂 ライ : 〈引いたら…なんかなるかな。〉

[メイン] 匂坂 ライ : (くじを引く)

[HO嵐] KP : ライが箱の中に手を伸ばそうとすると、箱の中に冷たい温度を感じ、思わず身体が強張る。
 外の冷気など入り込む隙間もない箱の中、当然と言えば当然なのだが、それは君の腕の周りでぐるりと回った──気がする。それは例えばそう、君のそばにいる、一匹の金魚のように。

[メイン] KP : 箱の中には、1枚のメモが入っている。

[情報] KP : 【とある炎の輪、邪神について】

 炎の神の力を借り、世界の浄化を成し遂げんとする我々にも、ひとつ注意しておくべき自称がある。それは、召喚の誤りについてである。
 ただの誤りであるならば失敗するだけだが、我々の召喚しようとしている神には、恐るべき神性が取りついている。

 ヤマンソと呼ばれるその神は、異次元の隙間で、いつでもこの星への訪れの機会を狙っている。
 もしも誤ってその神が呼ばれてしまうのならば大惨事は免れない。世界の浄化を行うどころか、世界そのものが滅びを迎えてしまう。

 我々は成し遂げなければならない。世界は我らの手によって守られるべきなのだ。

[メイン] 匂坂 ライ : …(メモを取り出し読む)

[メイン] KP : 【とある炎の輪、邪神について】

 炎の神の力を借り、世界の浄化を成し遂げんとする我々にも、ひとつ注意しておくべき自称がある。それは、召喚の誤りについてである。
 ただの誤りであるならば失敗するだけだが、我々の召喚しようとしている神には、恐るべき神性が取りついている。

[メイン] KP : ヤマンソと呼ばれるその神は、異次元の隙間で、いつでもこの星への訪れの機会を狙っている。
 もしも誤ってその神が呼ばれてしまうのならば大惨事は免れない。世界の浄化を行うどころか、世界そのものが滅びを迎えてしまう。

[メイン] KP : 我々は成し遂げなければならない。世界は我らの手によって守られるべきなのだ。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈…?〉

[メイン] 匂坂 ライ : (そのままメモを箱に戻す)

[メイン] 和田 太志 : …?何か書いてあったか?

[メイン] 匂坂 ライ : …よくわかんなかった

[メイン] 和田 太志 : …そう、か

[メイン] 和田 太志 : (気になってくじを引く)

[HO花] 和田 太志 : 太志が箱の穴に手を伸ばそうとすると、手を何かに食いちぎられてしまいそうな気持ちを覚え、思わずそれを引っ込めてしまう。見てみれば、手は確かにそこにある。……この如何ともしがたい不気味さはなんだろう。

[メイン] 和田 太志 : …ッ、……!?(慌てて手を引っ込める)

[メイン] 匂坂 ライ : …?

[メイン] 和田 太志 : ……ッ…、なんでもない

[メイン] 和田 太志 : ……次、行こう(金魚すくいの屋台に向かう)

[メイン] 匂坂 ライ : (ついて行く)

金魚すくい

[メイン] KP : 誰もいない屋台では、水以外に何もない水槽が置いてあった。

[メイン] KP : ……否、そうではない。君たちについて泳ぐものたちと同じ、透明な金魚が泳いでいるのだ。
 近くにはポイと容器も置いてある。これは使用しても良いのだろうか?

[メイン] 匂坂 ライ : ……これ、金魚…?

[メイン] 和田 太志 : …多分?

[メイン] 匂坂 ライ : 先やってみて。(ポイを渡し)

[メイン] 和田 太志 : ん(ポイを受け取る)

[メイン] KP : 少しだけ眩暈がした。一瞬だけ明滅した視界を取り戻し、水槽へ向き合う。
 なぜか先ほどと異なり、金魚たちの姿がはっきりと見えるようになっていた。

[メイン] 和田 太志 : ……っ…(少しフラつく)

[メイン] 匂坂 ライ : ……

[メイン] 和田 太志 : ……て、え…?

[メイン] 和田 太志 : まぁ、やるか

[メイン] 和田 太志 : CCB<=13*2【DEX × 2】

[メイン] 和田 太志 : CCB<=13*2 (1D100<=26) > 20 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=13*2 (1D100<=26) > 77 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=38 (1D100<=38) > 83 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=18 (1D100<=18) > 76 > 失敗

[メイン] 匂坂 ライ : ccb<=35 (1D100<=35) > 49 > 失敗

[メイン] KP : 貴女達は合計一匹の金魚をすくうことが出来るだろう。

[メイン] 匂坂 ライ : 〈まぁ…さっきは取れてたし、金魚かどうかもわかんないから…いいや〉

[メイン] KP : 君の手持ちの袋に一匹が潜り込むと、金魚はみるみるうちに膨れ、君の拳ほどの大きさになると、ボンッと弾けた。

[メイン] 匂坂 ライ : っ、!?

[メイン] KP : 幸いにして袋が破けることはない。だが、それは異様な光景だった。

[メイン] 匂坂 ライ : …は?

[メイン] KP : 袋の中に広がった金魚の死体が、何かの形を描いているのである。それはどこかぼんやりと明滅を繰り返し、それが本殿にあるものと同質の何かであることを、君たちに訴えているように思えた。

[メイン] KP : 〈SANチェック〉0/1

[メイン] 匂坂 ライ : 1d100<=86 【SAN値チェック】 (1D100<=86) > 39 > 成功

[メイン] 和田 太志 : 1d100<=73 【SAN値チェック】 (1D100<=73) > 81 > 失敗

[メイン] system : [ 和田 太志 ] SAN : 73 → 72

[メイン] 和田 太志 : っ!?(びっくり)

[メイン] KP : 【聞き耳】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=64 【聞き耳】 (1D100<=64) > 58 > 成功

[メイン] 和田 太志 : CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 23 > 成功

[メイン] KP : カチリ、とどこかから音がした。

[メイン] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[メイン] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 88 > 失敗

[メイン] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 56 > 成功

[メイン] KP : 鍵が掛かっていた場所は、賽銭箱と本殿だったはずだ。

[メイン] 和田 太志 : ……?

[メイン] 和田 太志 : …、今、音したか?

[メイン] 匂坂 ライ : (頷く)

[メイン] 和田 太志 : ……多分、こっちから…、だと、思う(本殿の方へ向かう)

[メイン] 匂坂 ライ : …?まってよ。(追いかける)

本殿へ

[メイン] KP : 罰当たりの言葉を背中に突き刺されながら、本殿へと向かう。
 扉を開けたとき、真っ先に目に入ったのは、青白く発光する魔法陣────ではない。

[メイン] KP : そこには、誰もいなかった。何もなかった。

[メイン] KP : ……隣を歩いていたはずの、あの人の姿さえなかった。


HO嵐

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……え

[HO嵐] 匂坂 ライ : なに、どこ行ったの。(周りを見る)

[HO嵐] KP : 周りを見渡す。しかし、あるものは闇、闇、闇だ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……はぁ。(まっすぐ進む)

[HO嵐] KP : 真っ暗な闇、宛てもなく歩きはじめる。あの人の姿を探す。

[HO嵐] KP : 立ち止まり、振り返る。……あの人って、誰だっけ。

[HO嵐] KP : 人は誰かを忘れるとき、それは声からはじまるのだという。先程まで聞こえていたはずの声が、遠くなっていく。

[HO嵐] KP : あの人は、どんな笑い方をしただろうか。笑顔が苦手な人だっただろうか。記憶をまさぐる。思い出せない、思い出せない、思い出せない。

[HO嵐] KP : ──そのとき、周囲を取り巻く炎に気づいた。
 熱くはない。焼け落ちた記憶。その妙な温かさは、先程までそばにいた、あの人に似ている気がした。

[HO嵐] KP : 色づいた金魚は、煙のくゆりに身を任せ、かと思えば、その業火に焼かれて、その姿は一瞬で見えなくなってしまった。

[HO嵐] KP : 目蓋に、思いの残滓が散らばる。

[HO嵐] KP : 気がつけば、君はひとり、本殿に立っていた。

[HO嵐] KP : そこにあるのはひとつの魔法陣だ。発光するそれは、君が訪れるのを、今か今かと待っている。

[HO嵐] 匂坂 ライ : 〈なに…いまの。〉(足を進める)

[HO嵐] KP : 【アイデア】を振って下さい。
[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 39 > 成功

[HO嵐] KP : 金魚が爆発したときに現れたものと、ほんの僅かに、形が異なるように思える。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……(そのまま近づく)

[HO嵐] KP : 呼ばれるように、君が一歩を踏み出せば、消えたはずの金魚はそこにいた。君色の煙をまとい、ぐるりぐるりと魔法陣をまとえば、それは徐々に、輪郭を大きく形作っていく。

[HO嵐] KP : 爆音に眩暈がする。全身を揺さぶられ、思わぬ嘔吐感に苛まれた。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……っ、うぅ…。

[HO嵐] KP : それでもすんでのところでこらえて、目を開けると、そこにいたのは、八つの首をした巨大な怪物だった。

[HO嵐] KP : 首のひとつひとつは人間のそれよりも遥かに太く、何が苦しいのか、彼は見悶え、その八つの首をうねらせている。燃え盛る身体の首の周囲には、謎の輪が首輪のように取りついていた。

[HO嵐] KP : ……これが、彼をここに押しとどめているのだろうか。

[HO嵐] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 79 > 成功

[HO嵐] KP : どこかに炎の輪についての文章があったような気がする。

[HO嵐] KP : 動くことが許されず、暴れ、ぎらつく目からは敵意以外の何を感じることもなく、彼が悲鳴にも似た叫喚を浴びせた瞬間、君の脳髄は揺さぶられ、内臓をかき回されるような不快感に恐怖を煽られるだろう。

[HO嵐] KP : 〈SANチェック〉2d4/1d10

[HO嵐] 匂坂 ライ : 1d100<=86 【SAN値チェック】 (1D100<=86) > 39 > 成功

[HO嵐] 匂坂 ライ : 2d4 (2D4) > 4[3,1] > 4

[HO嵐] system : [ 匂坂 ライ ] SAN : 86 → 82

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……、これ…って。あの

[HO嵐] KP :  ……ふと、君は気づく。君の手には一本の剣が握られていた。
 それは拳十個分ほどの長さの長剣だ。

[情報] KP : 探索場所【扉、部屋全体、目の前の怪物】

[HO嵐] 匂坂 ライ : …は?剣?

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……これで…あれを?

[HO嵐] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 92 > 失敗

[HO嵐] KP : 目の前の怪物が、伝説に聞く八岐大蛇に似ていると思う。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……やっぱ、そうだよね

[HO嵐] KP : 【聞き耳】を振って下さい。

[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=64 【聞き耳】 (1D100<=64) > 38 > 成功

[HO嵐] KP : 顔を近づけてみると、神酒から、目がくらみそうなほどの強いアルコールのにおいを感じる。

[HO嵐] 匂坂 ライ : …他になんか無いの?(部屋を見回す)

[HO嵐] KP : この部屋には魔法陣のほかに、奉納されているであろうものが置かれている。それは米や、衣類や、神酒といったものだ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : うわ……

[HO嵐] 匂坂 ライ : って…

[HO嵐] 匂坂 ライ : 〈…この酒…あの話の同じなら…確か。〉

[HO嵐] 匂坂 ライ : (1D100<=60) > 99 > 致命的失敗

[HO嵐] 匂坂 ライ : (1D100<=46) > 92 > 失敗

[HO嵐] KP : 壺にヒビが入ってしまった。

[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 82 > 失敗

[HO嵐] 匂坂 ライ : …ああっ、もう重たいし…動かない

[HO嵐] 匂坂 ライ : こうするしか…(酒を手で掬ってかけてみる)

[HO嵐] KP : 目の前の怪物に神酒をかけると、怪物は酔ってしまったのか、目に見えて動きが緩慢になった。

[HO嵐] KP : 今なら、首を落とせるかもしれない。

[HO嵐] 匂坂 ライ : …嘘、いまので効いてる?

[HO嵐] 匂坂 ライ : …まぁ、やるしか

[HO嵐] 匂坂 ライ : (手に持つ剣を思い切り振りかざす)

[HO嵐] KP : 何も思い出せはしないのだ。記憶はとっくの昔に壊れて、誰かといたはずの記憶でさえも、最早不確かなものだった。

[HO嵐] KP : それでも君達は祈るように、神酒を掴み、怪物に投げつけ、慣れぬ剣を使い、蛇の首を落としていく。ひとつ、ふたつと、燃える身体に焼かれながら、悲鳴を上げる身体に鞭を打ちながら、君は刃を振るう。

[HO嵐] KP : そうしてすべての首を落とすと、彼は焼けたまま、その場に倒れ伏した。
 君は、全身が心臓になったように荒く呼吸を繰り返す。終わったのだ。

[HO嵐] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO嵐] 匂坂 ライ : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 30 > 成功

[HO嵐] KP : 八岐大蛇の伝説を思い出す。八岐大蛇を斃したスサノオが、彼の尻尾を裂いて、その中から天叢雲剣を取り出したという伝説だ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : …はぁ……。(化け物の背後に周り)

[HO嵐] 匂坂 ライ : (そのまましっぽを裂く)

[HO嵐] KP : 焼け落ちた炎の輪の尾を、ぼろぼろの剣で、切り裂いていく。やがて、ひとつの尾で、何かに当たった。

[HO嵐] KP : 掻き分け、そこに埋め込まれた何かを探せば、見つけたのはすっかり焦げてしまった鍵である。なんとか扱うことはできそうだ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : …鍵?(取り出す)

[HO嵐] 匂坂 ライ : 〈開けれるかな。扉〉(扉へ向かう)

[HO嵐] KP : 扉を見てみると、鍵が掛かっていることがわかる。鍵穴があるようだ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : (鍵を鍵穴に差し込む)

[HO嵐] KP : 逸る気持ちで鍵を扉に突き刺せば、がちゃり、と重たい音とともに、扉は開いていく。

[HO嵐] KP : 五寸先は闇。この先に何が待っているかはわからない。扉の向こうにあるのは、ただただ真っ暗な闇だった。


HO花

[HO花] 和田 太志 : ……え

[HO花] 和田 太志 : な、んで……

[HO花] 和田 太志 : ……はぁ、捜すか…(歩き始める)

[HO] 和田 太志 : ……っ…(肩を震わせる)

[HO花] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO花] 和田 太志 : …っ…て、これ…(魔法陣に近づく)

[HO花] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】

[HO花] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 36 > 成功

[HO花] KP : 金魚が爆発したときに現れたものと、ほんの僅かに、形が異なるように思える。

[HO花] 和田 太志 : ……これ、何か違うくないか?(近づく)

[HO花] KP : 呼ばれるように、君が一歩を踏み出せば、消えたはずの金魚はそこにいた。君色の煙をまとい、ぐるりぐるりと魔法陣をまとえば、それは徐々に、輪郭を大きく形作っていく。

[HO花] KP : 爆音に眩暈がする。全身を揺さぶられ、思わぬ嘔吐感に苛まれた。

[HO] 和田 太志 : ………ッぅ…ぇ…(口を抑える)

[HO花] KP : それでもすんでのところでこらえて、目を開けると、そこにいたのは、八つの首をした巨大な怪物だった。

[HO花] KP : 首のひとつひとつは人間のそれよりも遥かに太く、何が苦しいのか、彼は見悶え、その八つの首をうねらせている。燃え盛る身体の首の周囲には、謎の輪が首輪のように取りついていた。

[HO花] KP : ……これが、彼をここに押しとどめているのだろうか。

[HO花] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO花] KP : どこかに炎の輪についての文章があったような気がする。

[HO花] KP : 動くことが許されず、暴れ、ぎらつく目からは敵意以外の何を感じることもなく、彼が悲鳴にも似た叫喚を浴びせた瞬間、君の脳髄は揺さぶられ、内臓をかき回されるような不快感に恐怖を煽られるだろう。

[HO嵐] KP : 〈SANチェック〉2d4/1d10

[HO花] 和田 太志 : 1d100<=72 【SAN値チェック】 (1D100<=72) > 32 > 成功

[HO花] 和田 太志 : 2d4 (2D4) > 4[3,1] > 4

[HO花] system : [ 和田 太志 ] SAN : 72 → 68

[HO花] 和田 太志 : …っは、え、な

[HO花] KP :  ……ふと、君は気づく。君の手には一本の剣が握られていた。
 それは拳十個分ほどの長さの長剣だ。

[情報] KP : 探索場所【扉、部屋全体、目の前の怪物】

[HO花] 和田 太志 : …て、何だ、これ

[HO花] 和田 太志 : CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) > 100 > 致命的失敗

[HO花] 和田 太志 : ……なんかこれ以外で役に立ちそうなやつ…(部屋全体を見る)

[HO花] KP : この部屋には魔法陣のほかに、奉納されているであろうものが置かれている。それは米や、衣類や、神酒といったものだ。

[HO花] KP : 【聞き耳】を振って下さい。

[HO花] 和田 太志 : CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 67 > 失敗

[HO花] 和田 太志 : ……これだけでどうしろと(怪物を見る)

[HO花] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO花] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 77 > 失敗

[HO花] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 27 > 成功

[HO花] KP : 目の前の怪物が、伝説に聞く八岐大蛇に似ていると思う。

[HO花] KP : スサノオは、八岐大蛇を、どうやって退治したのだったか。

[HO花] 和田 太志 : ……っ、もしかして

[HO花] 和田 太志 : (神酒を怪物に投げる)

[HO花] KP : 目の前の怪物に神酒をかけると、怪物は酔ってしまったのか、目に見えて動きが緩慢になった。

[HO花] KP : 今なら、首を落とせるかもしれない。

[HO花] 和田 太志 : (剣をバケモノの首に振り下ろす)

[HO花] KP : 何も思い出せはしないのだ。記憶はとっくの昔に壊れて、誰かといたはずの記憶でさえも、最早不確かなものだった。

[HO花] KP : それでも君達は祈るように、神酒を掴み、怪物に投げつけ、慣れぬ剣を使い、蛇の首を落としていく。ひとつ、ふたつと、燃える身体に焼かれながら、悲鳴を上げる身体に鞭を打ちながら、君は刃を振るう。

[HO花] KP : そうしてすべての首を落とすと、彼は焼けたまま、その場に倒れ伏した。
 君は、全身が心臓になったように荒く呼吸を繰り返す。終わったのだ。

[HO花] KP : 【アイデア】を振って下さい。

[HO花] 和田 太志 : CCB<=60 【アイデア】 (1D100<=60) > 56 > 成功

[HO花] KP : 八岐大蛇の伝説を思い出す。八岐大蛇を斃したスサノオが、彼の尻尾を裂いて、その中から天叢雲剣を取り出したという伝説だ。

[HO花] 和田 太志 : …(しっぽを剣で裂く)

[HO花] KP : 焼け落ちた炎の輪の尾を、ぼろぼろの剣で、切り裂いていく。やがて、ひとつの尾で、何かに当たった。

[HO花] KP : 掻き分け、そこに埋め込まれた何かを探せば、見つけたのはすっかり焦げてしまった鍵である。なんとか扱うことはできそうだ。

[HO花] 和田 太志 : …これ…(鍵を取る)

[HO花] 和田 太志 : …もしかして(扉へと向かう)

[HO花] KP : 扉を見てみると、鍵が掛かっていることがわかる。鍵穴があるようだ。

[HO花] 和田 太志 : ……(鍵穴へと差し込む)

[HO花] KP : 逸る気持ちで鍵を扉に突き刺せば、がちゃり、と重たい音とともに、扉は開いていく。

[HO花] KP : 五寸先は闇。この先に何が待っているかはわからない。扉の向こうにあるのは、ただただ真っ暗な闇だった。

謎の声

?? : 貴方は願う? 元の場所に帰りたいと

KP : どこからか柔らかな声が聞こえる。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……?

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……帰れるなら。

[HO花] 和田 太志 : ……!?(ばっと振り返る)

[HO花] 和田 太志 : ………

[HO花] 和田 太志 : …そりゃあ、帰りたい、です


?? : それはどうして? 貴方はすべてを忘れてしまったのに

[HO嵐] 匂坂 ライ : …別に…忘れたとかどうでもいいから。

[HO花] 和田 太志 : ………

[HO花] 和田 太志 : …そりゃ、こんな場所になんていたくないですし…


?? : ……そう。では、どうか迷子になりませんように。
 光の向こうに戻るまで、決して後ろを振り返ってはいけませんよ

KP : そうして声は聞こえなくなるだろう。

[HO嵐] 匂坂 ライ : (進む)

[HO花] 和田 太志 : ……はぁ

[HO花] 和田 太志 : …(歩き始める)


KP : 一足ずつを忍ばせて、ただ歩いていく。
 歩くたびに、赤い炎がぶわりと舞い散って、道を彩っていく。
 照らされるものは何もない。

[HO嵐] ?? : ーーーーーーライ。

[HO花] ?? : ーーーー太志。

KP : 君は背後から呼びかけられる声に気づくだろう。

KP : それは、聞き間違えるはずのない。君の大切な人の声だ。

[HO嵐] 匂坂 ライ : ……なに?てか太志、どこ行ってたの(歩いたまま返事をし)

KP : 返事は返ってこなかった。

[HO嵐] 匂坂 ライ : 〈…?なんなの〉

[HO花] 和田 太志 : ……っ、!?ら、(振り返ろうとしてやめる)

[HO花] 和田 太志 : ……あぶな…(そのまま進み続ける)

 KP :  それでも君はただ、黒の中を進む。
 向かった先に、道があると信じて。


エンディング

[メイン] KP : ーーー進み続けていくら経ったのだろうか。

[メイン] KP : ただ、ひたすら進み続け、足が棒になるような感覚を覚えた矢先、何かが見えた。

[メイン] KP : 目先のものに向かって歩き続ける。

[メイン] KP : 最初はぼんやりしていたものが段々とはっきりしていく。そして姿を現す。

[メイン] KP : 君は感じる。
自分の大切な人だ。と

[メイン] 匂坂 ライ : ……あ。

[メイン] 和田 太志 : …あ

[メイン] 匂坂 ライ : 後ろにいたんじゃないの?

[メイン] 和田 太志 : ?何言ってんだ?

[メイン] 匂坂 ライ : …いや、いい

[メイン] 匂坂 ライ : …お腹空いた。かえろ

[メイン] 和田 太志 : …そうだな

[メイン] KP : 人生で初めて別れが訪れたのは、果たしていつのことだったか。
 生まれたその日に母親を失った。
 人生を歩んでいくうちに、祖父や祖母、身近な誰かを失った。
 友人が事故に遭って、そのまま帰らぬ人となった。
 あるいは、未だ誰の喪失も知らぬ我が身のなんと幸運なことか。

[メイン] KP : 君が僕の、手を引いて歩いてくれたことを覚えている。
 君が僕の、宛のない旅に連れ添ってくれたことを知っている。
 僕は君の柔らかな手のひらと温度に痺れて、
 僕は君となら、空の果てにだって飛べる気がしていた。

[メイン] KP : 「勧酒」という漢詩がある。中国唐の詩人、于う武陵ぶりょうという人物が書いた詩歌。
 それを、とある日本の詩人はこう訳した。

[メイン] KP : この杯を受けてくれ
 どうぞなみなみ注がしておくれ
 花に嵐のたとえもあるぞ
 さよならだけが人生だ

[メイン] KP : 季節は夏。町では不審火が相次いでいた。

[メイン] KP : 灯籠が揺れる。雨の匂いが立ち込めて、
 足元の下駄が、からんころんと軽快な音を奏でた。

[メイン] KP : 暗い闇の中を、君は一人で歩いていく。
 当たり前のようにそばにいた。
 これからもそうなのだと、信じて疑ってなどいなかった。

[メイン] KP : もし、この長い道を抜けた先を、歩いて。
 もし、もう一度君に会うことができたのなら。

 君は、僕を覚えてくれているだろうか。
 僕は、君を覚えているだろうか。

 君はもう一度、僕と歩いてくれるだろうか。
 光を歩く。
 長い夜のその先で、僕は、君を待つ。

[メイン] KP : 気がつけば、視界は明るくなっていた。
 囃子の音、花火の音、遠くを渡る曳山。
 不安に駆られ周囲を見渡せば、そこに、その人はいた。

[メイン] KP :  君は、名前を呼ぼうとするだろう。覚えている。覚えている。
 その名前を、出会いを、今までを、手に取るように思い出せる。

[メイン] 匂坂 ライ : …ってか、何してたのさっきまで

[メイン] 和田 太志 : …なんて言ったらいいのか…

[メイン] 匂坂 ライ : 太志、今日よくわかんない。

[メイン] 匂坂 ライ : 調子悪いならもう少し寝てればよかったのに。

[メイン] 和田 太志 : 別に体調は悪くないって

[メイン] 匂坂 ライ : …だったらいいけど。

[メイン] 和田 太志 : …お前こそ、どこいたんだよ

[メイン] 匂坂 ライ : なんか変なのと戦ってた

[メイン] 和田 太志 : …そうか〈変なの…?〉

[メイン] 匂坂 ライ : 今日も家、帰るから。

[メイン] 和田 太志 : あ、そうか?

[メイン] 和田 太志 : 何か買っていかなくてもいいのか?

[メイン] 匂坂 ライ : うん、多分。今日はパパいるから遅くまでご飯残ってると思う。

[メイン] 和田 太志 : そうか…

[メイン] 和田 太志 : …定期的に帰ってあげろよ

[メイン] 匂坂 ライ : 一応。

[メイン] 和田 太志 : 一応かよ…

[メイン] 和田 太志 : …じゃあ、帰るか

[メイン] 匂坂 ライ : うん。

[メイン] KP : 君たちは歩いていく。

 さよならは、どこにあるのだろう。
 それは、何十年と先の遠い未来かもしれないし、実はもうすぐそこに来ているのかもしれない。

  「勧酒」を受けて、とある詩人はこのような歌を詠んだ。

 さよならだけが人生ならば、
 人生なんかいりません。

[メイン] KP : もし明日、君に会えたなら。
飾らない声で、いつものようにおはようと言おう。

[メイン] KP : 【END4-B】さよならだけが人生ならば、人生なんかいりません。

[メイン] KP : お疲れ様でした。

生還報酬

[メイン] KP : ■報酬■
・SAN値回復
 両生還:1d10
 記憶を取り戻した:1d6
 2人で記憶を取り戻した:1d6
 実際のお祭りで遊んだ:3(固定)

[メイン] 匂坂 ライ : 1d10 (1D10) > 8

[メイン] 和田 太志 : 1d10 (1D10) > 8

[メイン] system : [ 和田 太志 ] SAN : 68 → 76

[メイン] 匂坂 ライ : 1d6+1d6+3 (1D6+1D6+3) > 6[6]+2[2]+3 > 11

[メイン] 和田 太志 : 1d6+1d6+3 (1D6+1D6+3) > 5[5]+3[3]+3 > 11

[メイン] KP : 〈クトゥルフ神話〉+2

AF:翁くん人形
  怪しげな屋台で入手した人形。とある神様をモチーフにしているらしい。
  一度だけ一時的発狂を解除してくれる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?