元推しのデビューに寄せて

〈はじめに〉
ネガティブかつ複雑な気持ちをありのまま書いているので、読んでいて不快な気持ちになるかもしれません。私の元推し(アメリカに留学したジャニーズJr.)を現在進行形で応援されている方・今回のデビューを「嬉しい!」と思っていらっしゃる方は、嫌な気持ちにしかならないと思いますので、ブラウザバック推奨です。よろしくお願いします。



こんにちは、絢です。
今回は、私の元推しのデビューに際して思ったことを書いていきたいな、と思っています。既に降りていることもあり、ポジティブな感情は殆ど残っていません。「どうしてこうなったのか」「こんなはずではなかった」という思いが頭の中をグルグルと駆け巡っています。
結論から言うと、日本のレーベルと契約して、日本でアイドルとしてデビューして欲しかったです。
帰国後の全国ツアーのオーラスで、「CDデビュー決定!」という文字がモニターに大きく映ったのを見て泣き崩れたかったです。
 
3年前のあの日、「CDデビューしよう」と誓い合ったあの日のことを今でも鮮明に覚えています。それが叶ったのに、どうして私の心は晴れないのでしょうか…。
 
これまで先輩グループのファンの方々が叶えてきたこと、そして、自分たちもそうなりたい、と思って応援してきたのに、こんな形になったことがひたすら悔しい。
もちろん、アメリカの会社と契約して全世界デビュー!というのも前例がないことですし、本当にすごいと思っています。おめでとうございます、という気持ちもあります。
 
でも、そうじゃない。前日に週刊誌にスッパ抜かれて、当日は情報局のメールとワイドショーの数十秒間であっさりと知らされるなんて、全く想像もしていなかったです。
 
そして、ワイドショーで流れてきた元推しメンの姿を見て、私は驚いてしまいました。
耳にピアスが開いていたのです。
イヤリングであって欲しい…「何だ、イヤリングか」って胸を撫で下ろしたい…。
それだったら、今から書く文章を後から読み返したときに思い切り笑い飛ばせるのに…。
 
「ピアスを開けるって、それは普通のことじゃないの?」って思うかもしれません。
違うのです。
私の元推しとピアスには、1つのエピソードがあります。
「将来は役者業を頑張りたい。時代劇志望だからピアスを開けないし、黒髪を貫いている」というのが私の推しメンがいつも言っていることでした。
 
何て素敵なんだろうと思いました。
彼はお洒落な人でした。私服や小物にもこだわりを持ち、ファッションを楽しむ人でした。お洒落の1つとして「ピアスを開けたいな」「髪も染めたいな」と思ったこともあるかもしれませんが、夢のためにピアスもカラーリングもしていませんでした。
(役作りで必要になった時だけ、髪を染めていました。)
 
だから、アメリカでの映像で耳にピアスらしき物が付いているのを見た時、既に担降りしているのにショックを受けてしまいました。
「イヤリングだ」と思おうとしましたが、彼がこういった場でイヤリングを付けているところはあまり見たことがありません。
 
「人の考えは変わる」、よく分かります。私だってそうです。
アメリカで生活しているうちに、役者業よりもダンスや歌への情熱が高まったのかもしれません。でも、「時代劇に出たい・大河ドラマに出たい」という夢って、そんなにあっさり捨てられるものでしたっけ?年単位で積み重ねてきた貴方の役者業への思いは、半年のアメリカ生活で薄れてしまうものでしたか?
 
イヤリングであってくれ…。イヤリングだったら、全て笑い話になるんだ。
 
元推しなのにどうしてこんなに執着しているみたいになっているのかも分かりません。手放しで素直に大喜びできるはずだったデビューの瞬間を、こんなにも複雑な気持ちで迎えてしまった自分にも悔しさを感じました。
 
好きだったんです、本当に。大好きでした。
歌が上手いところも、笑顔も、髪の毛1本にまで神経が行き届いたダンスも、ちょっとおバカなところも、夢のために黒髪ピアスなしを貫いていたところも、さりげない気遣いができるところも、ファンサービスが濃いところも、全部全部。
 
応援できた期間は短かったけど、濃い時間を一緒に駆け抜けていきました。
楽しかった。数字に追われて辛いこともありました。でも、楽しかった。
このような結果にはなりましたが、貴方を応援していたことに対して全く後悔はありません。今までありがとう。そして、デビューおめでとう。どうか、幸せに。

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