イグBFC3 優勝者決定と閉会宣言


イグBFC3
優勝
田中目八『へんじがないただのバナナのやうだ』
げんなり『釣り堀』
(得票数が同一でどっちが勝ったかわからないので同着1位)

パパラパラパパパパパーーーーーーーーッ(ファンファーレ)

優勝は上記のお二方です。お気の毒さまです!
お二人には第3代イグ王者、イグの烙印を背負った者として今後の旺盛な執筆活動をお祈り申し上げる次第であります。

以上をもちまして、イグBFC3の全日程が終了いたしました。
お付き合いをくださった皆様に深甚なる感謝を申し上げます。
不甲斐ないことではありますが、運営のスケジュール・体力的に本年は全作への感想がございません。また、見切りで始めた各回の解説や謎アカウントもしばらくは尻切れトンボのまま放置することになります。
至らぬことばかりで、申し訳ありません。

そうでなくとも今大会は、運営周りに至らぬ点が多かったことと思います。それにも関わらず暖かく見守って下さった参戦者・観客に皆様には感謝しかございません。

開催まで

この大会は、ごくごく個人的な思い入れから始まっています。
日記? みたいな文章なので飛ばしてもいいですよ。

イグBFC2のあと、前運営より引退宣言があったとき、ならば私が、と密かに思っていました。
BFC2の落選後に参加したイグBFCで思いもよらぬ反応を頂けたことは、私が執筆活動を続けるうえで大きな大きな支えとなっていました。どこに出しても下らないと一蹴されそうな思いつきが楽しんでもらえて、わけのわからない文章も抱えていて良いのだなと、ある種、救われた思いでもありました。
あのころの私は、アカウントを作りたてのポッと出の無名でしたが(今だってそんなでもないのですが)、歴戦の人々と同じ土俵に立って、作品で評価して頂けた、それもトンチキな思いつきで評価して頂けたこと、面白かったと声をかけて頂けたことが何よりも嬉しかったです。
私はイグBFCの初代運営氏には、言い尽くせない感謝があります。エンターテイメントへの情熱とリーダビリティあふれる筆致、作家としての姿勢への尊敬もあります。
しかしイグBFC2では、運営氏は色濃い疲弊を隠さぬままの閉幕と相成りました。
自身も作家でありながら、イグい人々のために身を粉にして運営に励んで下さった方を、このままにしてはいけないのではないかと私は思いました。
作者としての新たなスタートを切らせてくれた恩義を、私は返さねばらなない。

イグBFC3は、前運営に、運営の苦労やしがらみを背負わず、一人のファイターとして作者として、のびのびと参加して欲しいという目的だけでスタートした大会でした。
ある意味で、たった一人のために私は開催しました。
優勝してほしくて開催しました。
準決勝で負けました。なんでや!

開催から

レギュレーションを詰めきれなかったため混乱を招いたのは私のミスです。
中途半端に縛ってしまったせいで、画像や字数の取り扱いでご心労をおかけした作者さんも出てしまいました。ここは、2,400字以内ならOKなど、ゆるく設定してもよいかと思います。
ただ、ゆるすぎるとゆるすぎるで、ガチでやばい人が出てきてしまってどうしよう、ということにもなります。私がレギュレーションに厳しくなっていた時期は、水面下のDMでまあまあヤバい人との闘いが繰り広げられていた時期でもあります。本来は字数さえ守ってくれればオールオッケーくらいの気分でいたのですが、これを受付けて衆目に晒すのはキツイなあというものの投稿があり、規約上にも穴があったため、その1作をハネる上での公平性を維持するために表向きでも厳しくなっていきました。あのあたりはピリピリしていたと思います。作品の募集はいちばん疲れる工程でした。
あまりにも自由をうたうと、本当に自由な人が来てしまう。公募とは恐ろしいものだと肌で感じました。
規約はガチガチに縛るか、ゆるくするなら運営強権を強烈に持っておいて「俺がルールだ」にする。現段階では後者がベストかと思いますが、運営一個人が恨みを負う可能性が若干あり、そうすると運営は身元を明かせなくなったりもするわけです。

集まった作品は多様なものでした。
ストレートなボケ、不思議な世界観、実験的な文章、画像とのコラボレーションによる文芸、イグ名物下ネタ。
私にとってのイグは「やりすぎたギャグ」なので、はっきりいえば、皆さんのイグ感がまるでわからなくなりました。
よくわかんねえな。
それでいいのではないかと思います。
何かとわからなくてはいけない世の中に、わからないまま在れることは、素晴らしいことです。

1回戦から準決勝

いろいろ盛り上げようと思ったんですがイグナイトファングイグおじさんが全てを持っていったので、これはもう丸乗りお任せでいいなと頼りました。ありがとうイグナイトファング、おっさん。本当に感謝しています。
このへんから私事がフルバースト忙しくなり記憶がありません。
場外のガヤが広がりすぎて追うことも出来なくなりました。
ワンオペで広い会場を見回ることなどできず、今どうなってんだろうなあと思いながら会場隅っこのベンチでぽつねんと缶コーヒーを飲んでいました。ちょっと1日見てない間に、オッサンとイグ女子のこじれた大恋愛をみんなで見守っている始末です。なにかが勝手に始まっている。イベントが自走しはじめたら、こっちのもんではないでしょうか。
もちろん本戦も充実し、白熱したカードが連続しました。
今大会でも、皆さんが温かい雰囲気で互いを称え合い、感想を出し合って下さいました。新しく参加して下さった方もおられましたが(私情で始めた大会なので申し訳無さもあります)、ツイートを拝見していると、なにかを持ち帰ってくださったり楽しんで下さった様子で、胸をなでおろしています。
準決勝の「コンドル組」は意味は特にないです。コンドルという言葉が好きなのでそうしました。理由のない事柄が大好きです。
2回戦くらいから、だんだん肩がほぐれて、ご指摘もあったとおり興行主モードに入りました。ファイターを自由に組み合わせて闘わせる遊びの楽しさに気づき始めたのもこの頃で、権力を持つと怖いと思いました。だって手持ちの選手に西憲がいるんだぜ!(西憲って言うな)
1回戦の大乱闘イグブラザーズと感想が大きなピークで、以降は組み合わせの遊び、というコンセプトは、それはそれでいいかなと思っています。怒られなかったですが怒っている人もいたかなあ。どうだろうなあ。
イグ抱負については、2回戦ファイターの皆様のイグ感が、どれも非常に読みごたえのあるもの・慧眼ぞろいで、本当に勉強になりました。はっきり言って必読です。

決勝、そして……

決勝カードについては解説で触れたとおりです。
とても、しみじみとした感慨のある闘いになりました。
総決算というか第1シーズン終了と申し上げても良いのではないでしょうか。私自身が歴史の途中から入ったものですから、多くを偉そうに語ることはできません。文脈ばかり持ち出すのもなんです。でも設立の過程を考えると、やはり味わいがありました。

私がイグBFC4を開催する予定は今の所ありません。
理由はむちゃくちゃ疲れたからです。あと仕切りの才能が普通にない。目的も達しましたし、燃え尽きました。
ワンオペは大変です。素直に大変です。思ってたよりは大変ではなかったですが(画像化とかの事務作業をしないぶん)それでも大変でした。
また新しいイグ者が現れ、新しい志や方法でのイグを始めてくれたら嬉しいと思います。

さて閉会宣言は終了です。

が、ワンオペなので、これからオッサンの飲み残したワンカップとかそういうのを片付けます。
もうちょっとだけ何か更新するかもしれません。落ち着いたら感想も書きたいし、いろんな参加者の方にも、もっと触れたいので。
こそっと報告しますので、よろしくどうぞ。

とはいえ、それでは、ひとまずはイグBFC3、閉幕といたします。
1ヶ月間、みんながみんな妙でしたね!
お付き合いただき、ありがとうございました!


イグBFC3  実行委員長
ビッグパワー・カタストロフX


誰だよ!


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