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「怒り」に振り回されなくなる

こんにちは。
3人の子の母、時々親子コミュニケーション講師の芹澤芳美です。
お立ち寄りくださってありがとうございます。
日々の気づきを気ままに綴っています。よかったら最後までおつきあいください。


先日、嬉しい驚きがありました。
長男が部屋の大掃除をしていて、いらなくなったものを2階の自室から1階のリビングに持ってきました。その際、手を滑らせてガラスのビンを落としてしまい、ビンが派手に割れてしまいました。
数年前の私であれば、「何やってるの!!」と息子を怒って、眉間にシワを寄せ、イライラしながら割れたガラスの片付けをしていただろうと思います。
それが今回、割れた音に驚きはしたものの、まったく怒りの感情が湧いてきませんでした。「おお、やっちまったな〜」と思いながら、ケガが無かった事に安心し、「そんなこともあるよね」と、散らばったガラス片を淡々と片付けている自分がいました。

これは私にとって、全くもって驚きの事態です。
私が怒らないなんて(笑)
以前の私は子どもに対して本当によく怒っていました。
いつもイライラしていて、ちょっとしたことが気になったり、許せなかったり。
そして、そんな自分にほとほと疲れていました。
「なんで私はこんなにイライラするんだろう?」
「どうやったら怒らずに済むんだろう?」
「もっと穏やかに子どもと接したい」
「誰か助けて・・・!」

そんな気持ちでした。
物理的な忙しさや睡眠不足、肉体的疲労も影響していたと思います。
けれど、いちばんの原因は私自身の価値観や固定観念にありました。
・家をきれいにしておかなければいけない
・子どもをきちんと育てなければならない
・人から良い親だと思われたい
・約束は守らなければいけない
などなどなど・・・。
たくさんの「こうあるべき」「こうでなければならない」が私の中にありました。
それが私をイライラさせる原因になっていました。

そしてもう一つ。
そんなつもりはなかったけれど、子どもを自分の管理下に置いておきたかったのだと思います。なぜなら親である私と子どもとを混合して、無意識に「子どもの評価=私の評価」としていたから。
子どもにのびのび育ってほしい、個性を伸ばしてほしい、と望みながら、自分の考える「こうだったらいいな」という子ども像を求めていました。
そして多くの苦しい価値観に縛られて、外側の評価にビクビクしたり不安になったり。それらがイライラになっていたように感じます。

そんな、自分にとって苦しい価値観や固定観念を、「本当に必要?」と見直していくことで、「こうあるべき」が少しずつなくなっていきました。
同時に、自分の中にある不安やイライラの元をごまかさずに見て認めていくことで、自分自身を受容し、子どもの行動をも受容できるようになりました。
自分と子どもとは全くの別の人間である、と「自他分離」できるようになっていったのです。

今でも私の中に「もうこれは手放したいな〜」という価値観はたくさんあります。
でも、数年前に比べると本当に軽くなりました。
自分にとって苦しい価値観が自分の中にないと、とても楽です。
子育てに限らず、人間関係でイライラすること、腹が立つことがグッと減ります。

また、親と子のような、ある意味特殊でとても近い距離にある関係において
「自他分離」ができていると、互いの関係が非常に心地良いものになります。
「自他分離」とは、自分自身と相手とを別物として切り離すことではなく、互いに違う考え、違う感じ方をする別の人間であると認め合い尊重することです。
その前提に立つと、相手の同じ行動を見ても、受け止め方、感じ方が変わってきます。私自身、本当に子ども達の行動や考え、感じ方を受け入れやすくなりました。

「怒り」に振り回されなくなるには、
まず自分自身と向き合うことが大切なのだと強く実感しています。
自分に許せないことは、他者に対しても許せない。
自分を受容した分だけ、他者を受容できていく。
やはり、すべて自分の中にあるんだなあ・・・。
子どもがガラス瓶を割った出来事から、あらためてそんなことを感じたのでした。


最後までお付き合いいただきありがとうございました♡





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