自ブロック制

初めに

以前書いた記事の転載です。読み返したい方のためにブッカーズからnoteに切り替えただけです

本題

東西開催については『自ブロック制』というものがあります。

この『自ブロック制』とは?
簡潔にまとめると、未勝利戦、1勝クラスのレースにおいて、関東圏では関東馬、関西圏では関西馬の出走が優先される
というものです。
関東圏…主場が東京、中山、福島、新潟開催の時
関西圏…主場が京都、阪神、中京、小倉開催の時
北海道(函館、札幌)開催には存在しません。
勘違いしてはいけないのが『主場が』というところです。
つまり、例えで出すと秋の東京、京都、福島開催の場合、関東圏の主場は東京ですから福島は第3場目(ローカル)となり対象外となります。

では、この2週間は?と言うと関東圏の主場は新潟開催なのです。が、関西圏の主場開催がありませんから
新潟開催=ローカル、札幌開催=ローカル
という扱いになるのです。

それがどうした?ですよね。
そもそも何故こんな制度があるのか?
それは、東西の格差を少なくして出走(勝ち上がり)機会を確保しようというものです。
何で?それは今の競馬は西高東低と言われています。勘違いしてほしくないのは『東がダメ』と言っているのではありません。最近で言えばイクイノックス、スターズオンアース、アーモンドアイ、グランアレグリアを筆頭に素晴らしい名馬を輩出しています。あくまでも全体的な成績という意味で関西馬の成績が良いという傾向なのです。
そのため、出走や勝ち上がりをある程度確保するためにこの制度がある訳です。

では具体的にどういう作用があるかというと、実は下級条件でも優先出走権が存在します。(詳細は省略。後日気が向けば…)これに自ブロック制を当てはめると…例えば先週の福島開催の1勝クラスを例にとると
優先順は
1位 直近4節以内で、中央競馬で、同クラスか格上のレースで1~5着だった『関東馬』

2位 地方等の中央以外から転厩してきて初戦となる『関東馬』

3位 出走間隔が長い『関東馬』

で関東馬だけでフルゲートに満たなかった場合の
4位 関西馬

となる訳です。(東西逆でも同じことです)

なので『このレースなら勝てそう』と思っても地元圏の馬でフルゲートになると出走出来ません。

ところが…この2週間は新潟開催は関東圏開催扱いではありませんから出走の優先がないのです(優先出走権利馬を除く)。

なので関東馬は2週間後の同条件まで待つ陣営もあるとかないとか(小倉開催が始まれば、新潟=関東主場)

ですが、じゃあ何でもかんでも関西馬を買えばいいというものではないですし、関東馬は全消しという話ではないのでしっかり見極めたいですね。ただ関西馬優勢は覚えておきたいところです。

おまけ
余談ですが、今回に限らず新潟開催は特に関西陣営が狙っている開催です。それは輸送の負担が関東馬とイーブンだからです。交通事情から、栗東の方が距離は美浦より遠いですが時間は同じ、しかもほぼ信号待ちがないので実は負担が少ないのは関西馬と言われています。

元々優勢の関西馬が輸送でも恵まれるとなると…

繰り返しになりますが何でもかんでも関西馬では痛い目みますので何かの参考にして下さい。

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