自然 難易度:ベリーハード

自然環境リテラシー学・第1回 コース:川 参加日:6月4日・5日

はじめまして、のるです。6月4日・5日の2日間、マリーナ河芸で実習を行いました。ここでは普段あまりアウトドアをせずに絵を描いたりゲームをしたりしているようなインドア人間の視点で実習での経験などについて書いていこうと思います。


Day1-Stage1:シーカヤック乗船準備

まず、シーカヤックに乗る前に装備を整える必要があります。必要装備は以下の通りです。ゲームみたいにセーブができないうえに残基は常に1しかないので装備をしっかり整えていかないと冗談抜きで死にます。
装備は以下の通りです。

装備が整ったら次は漕ぎ方の練習を陸でやりました。主に練習したのは前漕ぎと後ろ漕ぎ、ストップ、回転でした。ここでできたので実際にも漕げるだろうと思っている時期が私にもありました。


Day1-Stage2:実際にカヤックに乗ってみる(湾内)

1日目は風が強く、波も高かったので実際に海でカヤックを漕ぐことはできませんでした。実際に水で漕ぐ体験のためカヤックには乗らずパドルのみで漕ぎ練をしました。すでに波に足をとられて立っているだけでかなりきつかったです。許可が取れたためマリーナ河芸の湾内の波のない静かなところでカヤックに乗ることができました。

実際に漕いでみると風に流されたり、自分のパドルの持ち方や漕ぎ方に偏りが出てしまったりしたせいで思った方向にカヤックが向かないし動いてくれませんでした。そして方向転換をしようといろいろと模索するうちにだんだん「あれ……?右ってどっちに漕げばいいんだ……??そもそも右ってどっちだ……?」という風に焦りに焦ってしまい、何とか方向を戻そうと無理に漕いでバランスを崩して最終的に沈没しました。

正直めちゃくちゃ怖かったです。スプレースカートが簡単に取れ、落ちる瞬間息を止められたので水を飲まずに済みましたが、船から落ちた時はとても不安でした。いくらPFDをつけていて周囲には知識のある先生や先輩がいても、足をへたに動かせば動かすほど沈んでいくような感じがして、とても焦りました。もしPFDがなかったら、もし知識なくいきなり海に投げ出されていたら……と考えるととても怖かったです。その後なんとか引っ張ってもらいつつ船に乗りましたが、助けられる側にもかなり力が必要で大変でした。後からカヤックのペダルが少し遠くて足が固定できず不安定だったことも沈没の原因のひとつだと気づいて、やはり自分に合った装備は必須だと思いました。


Day1-Bonus Stage:アウトドア限界飯

シャワーを浴びたり片づけをした後、お待ちかねのアウトドア飯タイムです。本日のメニューはレトルトカレーとごはんでした。皿を持ってこなかったうえ、1日の活動後にガスバーナーで火をつけて加熱した後、器を洗って拭く作業が正直おっくうだったのでかなりの暴挙に出ました。

これです。割といけます。元のパック以外にゴミが出ないのでかなり便利で片付けも楽でした。


Day2-Stage1:実際の海でのカヤック

2日目は予報では午前中のうちは波も風もそこまで強くなかったため、予定を早めて朝から漕ぎに出ました。移動の間は2人乗りのカヤックで先輩にいろいろ教えてもらいながら湿地方面まで移動できたため、かなり安心しました。帰りの移動ではかなり波が高くなってきて、カヤックが大きく揺れて不安定だと感じました。波の高さや風の強さといった条件によってかなりカヤックの動きが変わったため、予報を調べて安全な時間帯に行動することの重要性を身を持って体験しました。


Day2-Stage2:グループレスキュー

このグループレスキューでは、2人組になって片方が救出する側、もう片方が救出される側となってカヤックが沈没した際の行動を学びました。救出する側に立った時は、沈没したカヤックの方向まで漕いでいこうとしても小回りが利かず、たどり着いた後も自分のカヤックのバランスを取りながらパドルを回収して、沈没したカヤックの水を抜き、人を引っ張り上げたりするためかなり大変でした。救出される側になった際は、1日目に沈没を経験しているため大まかに何をすればいいかや感覚は理解していてもやはり怖いものは怖いし、カヤックにのぼるときにはかなり腕の力が必要なのでかなり難しかったです。しかし、この訓練の際にはかなり安定してカヤックを漕いで移動することができたので、少しだけ自信がつきました。


Day2-Bonus Stage:アウトドア限界飯②&湿地で遊ぼう

2日目のお昼のアウトドア飯は、チキンラーメンでした。鍋から直接食べるラーメンは新鮮でおいしかったです。

私は特に他のものを持ってきていなかったので支給品だけでしたが、1日目にコーヒーを淹れたりマシュマロを焼いている人もいたので、次回は何か持ってこようと思いました。あえてアウトドアで紅茶を淹れてお菓子を並べて優雅にティータイムも悪くないのでは……と思ったので次回は荷物に余裕があれば食にもっとこだわっていきたいです。

湿地では、いろいろな魚や貝、カニや植物を観察しました。たまたま軍手を持っていたのでカニを手に取ってみようと思い、挑戦しました。大きなカニは、とてもすばしっこく、かなり捕まえるのは大変でした。また、好戦的なカニは軍手を挟んできたので確実に軍手は必須だと感じました。また、小さなカニもいて、とてもかわいかったです。思っていた以上にたくさんの生物に出会えて楽しかったです。


総括:自然相手だとゲームみたいにいかなくて難しい

何をわかりきった話を……と思うかもしれないですが、実際カヤックはコマンド操作のように正しい手順を暗記してその通りに漕げば思った方向に進むと思ったら、波や風に左右されて全く違う方向に行くうえ、ゲームなら可能な失敗して死んでもセーブデータをロードするという行為も現実では不可能なため、事前準備は念には念を入れて行う必要があり、そもそも臨機応変に対応して失敗しないことがとても大事だと実際に体験してみて一層感じました。しかし、その日の環境によって左右されるということは、日によって違う環境で楽しむことができるということでもあるため、事前準備さえきっちり行って安全対策をすれば、毎回新鮮で新しい景色がみられる楽しい経験になるのではないかとも考えました。インドア人間にはハードなことも多かったですが、普段の生活ではできないような貴重で楽しい経験ができたので、次回はもっとカヤックのコツをつかんで安全に、もっと楽しく実習ができればいいなと思います。


今回お世話になった実施拠点:マリーナ河芸 (https://marina-kawage.co.jp/)

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