体力なしによる鳥羽航海記
自然環境リテラシー学・第3回
コース:鳥羽 参加日:9月10日・11日・12日
こんにちは、のるです。第3回は鳥羽の小浜を出発して、答志島、菅島、坂手島をぐるっと回って小浜に帰ってくる3日間のカヤック旅に参加しました。体力なしの自分にはこの旅路、超絶ハードでした。
そして体力なしの人間が必死でカヤックをこぎ続けた結果なんと……
道中カヤックをこいでいた記憶がほとんどありません!!!!!
というのも、漕いでも漕いでもいつの間にか最後尾になっていてただひたすら追いつくことを目標に漕いでいたらパドルを持っている腕も肩も動かなくなってしまいギブアップして先輩にけん引してもらった、気づいたら浜だった、という感じでした。
夏休み1か月リングフィットを頑張ったというのにこのざまである。
そんな人間の3日間のあれこれをどうぞお楽しみください。
Day1-1 鳥羽に到着…ミジュマルがいっぱい!!!かわいい!!!
今回は近鉄での移動だったため特に難なく鳥羽駅まではつくことができました。鳥羽駅に着くとかわいいミジュマルが出迎えてくれました。かわいい。
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現在三重県はミジュマルとコラボしており、ミジュマルトレインが走っていたり駅にミジュマルの絵がたくさんあったりしました。とてもかわいい。ミジュマルと三重県をコラボさせてくれたすべての人類に感謝しました。やっぱりミジュマルかわいい。
そしてここが私のテンションのピークとなりました。その後はバス停が見当たらず迷って遅刻したり、フナムシが大量沸きしている岩場で着替えることになったりとかなり大変でした。
Day1-2 パッキング
今回、2泊3日ということでバッグにすべての荷物を収めるため、着替え、調理器具、便利アイテムなどをすべて紙袋や大き目の缶にまとめて収納するという作戦を決行しました。
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今回は荷物をすべてカヤックに乗せて出艇するということで、一度荷物をバッグから取り出し、小分けにして袋に詰めるパッキング作業をしたのち、カヤックに積むことになりました。
この作業によって大きなバッグにきれいに収まっていた道具たちは散り散りになったものの、いい感じに分けてあったおかげでパッキングはすごく楽で、すっぽり収まりました。
Day1-3 出艇
鳥羽市水産研究所の岩尾さん、アルガフォレストの柴田さん、ガイドの鈴木さんらのお話を聞き、パッキングをしたらいよいよ出艇です。
出艇までに時間があったのでこのタイミングで柴田さんにカヤックの方向転換が苦手でどうすればうまく漕げるかを相談してみたところ、カヤック後方のラダーを下ろすとペダルで行きたい方向を踏んで舵を切ることができると教えていただき、早速出艇後に実践しました。とても楽で快適でした。
そして私の1日目前半のカヤックの記憶はここで途切れました。気づいたら浜でした。
浜での記憶も柴田さんがコンパスワークについて教えてくださり、実践していたら目盛りが1部欠けていて「測れん……」となった記憶がある程度で、そこまでの記憶も全くなければ再度出艇してからの記憶もほぼないです。ただ一つ覚えていることがあるとすれば、元々キャンプするはずだった浜が草だらけでひどい臭いだったらしく、キャンプ地を変えると聞いて、浜まで耐えれば休めると思い必死で漕いでいた力が抜け、一気に腕が動かなくなったことだけでした。気づいたらテントを設営していました。
Day1-4 アウトドア限界飯その1
ついにやってまいりました、夕食のお時間です。
1日目の夕食は予定としてはオニオンスープとジャーマンポテトでしたが、下手に炒め物を作ると鍋が焦げるということを前回学んだ私はなるべく焼く工程を減らすべくポトフを作りました。ニンジンはないけれどまあじゃがいもと玉ねぎとウインナーがあったら実質ポトフです。
適当に野菜をぶった切ってウインナーと鍋に入れてコンソメを入れて適当に煮ると……
なんということでしょう、とてもおいしいポトフの出来上がりです!!!!
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仕上げに友人から頂いたマジックソルトをかけると、色味もパセリをかけたような色合いになり、塩味もついてさらにおいしくなりました。実質家で食べるポトフと同等の味、見た目となってこれはもうアウトドア飯の範疇を超えたのではないかという出来でした。やはりコンソメとマジックソルトは偉大。間違いないです。
Day1-5 鈴木さんのお話
ご飯を食べてだいぶ意識がはっきりとしてきたところで、鈴木さんが世界各地でカヤックを漕いだ旅のお話を聞きました。特に印象に残ったのは1200日もカヤックを漕いだり、カヤックで国を越えていくなど、大胆なことをしているけれど、計画自体はかなり時間をかけて長期的でしっかりとしたものを立てているという点と、1日に何度もギャングに襲われて財布やパスポートを盗られたり、殴られたりしていたという点でした。ただただすごいな…と思いました。
Day2-1 菅島に向かったらしい
テント泊であまり眠れなかった自分は朦朧とする意識の中で野菜ジュースとバナナ、パンをかっくらい、その日の菅島へ向かう航路の説明を聞いて、出艇しました。
この日はフェリーの航路を横断するということで、その部分はまとまって、急いで漕がなければなりませんでした。それはつまり自分のようなただでさえ漕ぐのが遅い人間はかなり頑張って漕がなければならないということであり、結局かなり遅れてしまいました。(遅れているという事実が記憶にあるだけで実際のところどうやって渡ってきたかもあまり記憶にはありませんが…)
そんなこんなで菅島に到着しました。なんだかんだ達成感はありました。ただ、すごく暑かったです。
Day2-2 子供たちとの交流
強い日差しと暑さにバテバテになりながら袋めんの担々麺をつくりました。汁を捨てられないので茹でるぎりぎりの水の量にしました。割とおいしかったです。
その片付けも終わるか終わらないかのうちに菅島小学校の子供たちがやってきました。お互いに自己紹介をしたのち、PFDの4つの役割やカヤックの漕ぎ方について教えました。教えてみた感想は、そもそも話を聞いてもらうこと自体が難しい、聞いてもらえても伝えるのが難しいということでした。PFDの役割に関してはnoteで書くなど何度かアウトプットしたためうまく伝えられましたが正直こぎ方は自分も自分なりの解釈ができていなかったので教えにくかったです。
子供たちがカヤックを漕ぐ間私は浜にいましたが正直バテバテだったのでみんな若いなぁ…元気だなぁ…と思っていました。
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Day2-3 菅島観光タイム!!!!!
子供たちとの企画の終了後、夕食まで時間があり、飛び込みをしたりもぐったりと皆各々好きなように過ごす中、私はへばっていました。そんな時に先輩から商店に行かないかというお声がかかったので、友人と先輩とで一足先に菅島を観光してきました。そこで本日の夕食のトッピングやお菓子、冷たい飲み物を買いました。
ぬるい水ばかり飲んでいたところに飲む冷たい三ツ矢サイダーは、超美味しかったです。生き返りました。
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島の人たちはとても親切で、神社があると聞いたものの場所が分からなかった私たちに丁寧に教えていただいたり、梨を買った際に、どうせなら食べ歩きがしたいという事でダメもとで梨を切ってもらえないか頼んでみたところ、なんと梨を切って、さらに人数分のつまようじまで用意していただけました!!!
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最終的に神社に行き、戻って夕食を作りました。
Day2-4 アウトドア限界飯その2(限界超え)
この日の夕食はとんでもなく豪華になりました。あらかじめ炊き込みご飯と聞いていたので友人と缶詰を持ち込んでいたうえ、商店でおかずを追加することができた結果とんでもない贅沢なものが出来上がりました。それがこちら。
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炊き込みご飯(牡蠣と赤貝の缶詰、かき揚げとうずらの卵&かにかま天全部乗せ)でした。付け合わせに焼き鳥缶、みそ汁、デザートにおさつスナックと焼きマシュマロという超豪華ご飯に、さらに島の人から差し入れしていただいた魚の刺身までいただきました!
最早これは通常のご飯よりもかなり豪華なのではなかろうか。
時折ふわっと香る牡蠣の風味や赤貝のたれの絡んだ味、少し焼いてから乗せ、塩をまぶしたことによって少し塩が効いてかりっとしたかき揚げや天ぷらのジューシーな美味しさ、そしてなんといっても米の炊き加減!!
前回若干柔らかめだったので少し加熱時間を増やし、メスティンで炊いてみたところ、焦げ付かない程度に軽いおこげがついていてとてもいい感じの炊け具合でした。自画自賛にはなりますが、これを作った人は天才だと思います。体力全部料理の才能に振ったんじゃないですかねこの人。
付け合わせのみそ汁や焼き鳥缶、お刺身がいい感じに口の中をリセットしてくれるのでご飯を食べる手が止まりません。
あーーーーいけません!!!!!おいしすぎます!!!!!!
しかもこれ作っている間おさつスナックや焼きマシュマロつまんでいるんですよね。幸せの味しかしませんね!!!最高でした!!!!!!
Day2-5 柴田さんのお話
夕食をたらふく食べて幸せな気持ちになったころ、鈴木さんの今まで出会ってきて、影響を受けた人たちのお話がありました。その中で出てきた人たちは意外と普通の人だったという話はかなり意外なものでした。また、やはり企画書に数字が書かれたパターンはうまくいくといったお話からもやっぱり計画はしっかり綿密に立てるべきなようなので、自分も気を付けようなどと思いました。また、他のカヤッカーや現地の人との交流が面白いという点に関しては、今日自分も菅島の人たちと関わって、交流を楽しんだためとても共感しました。
Day3-1 アウトドア限界飯3(極限飯??)
2日連続のテント泊による微妙な睡眠不足、筋肉痛、疲労によって朝すでに満身創痍でした。しかし、自分の食に関する探究心は止められなかったのです。そうです、朝から料理しました。
この日の朝食は餅ということで、通常なら餅を焼くなりお雑煮にするなりするところでした。ところが、ご飯として食べる大き目の角餅がかなり苦手でした。そこで、ご飯が食べられないならスイーツを作ればいいじゃない、ということで、何故か家にあったあんみつのあんの部分の袋を持参し、お汁粉を作りました。
適当に調べて水とあんこ1:1がよい、塩をまぶすとよいという情報のみを頼りに適当に切って適当に水を入れて塩をまぶしました。その結果がこちら。
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滅茶苦茶美味しい。完全にこれはおしるこの味。
程よい大きさに切られ、程よくあんこの味が絡んだ餅と、塩のしょっぱさによって際立ったあんこの甘さがたまりません!!!こんな甘くておいしいものを食べられる自分は幸せに違いありませんね!!!!!
そしてここで体力を使い切った私はこの後かなりへばることとなるのでした。
Day3-2 小浜までに色々ありました
3日目にもなると完全満身創痍のため、体はもうほとんど動かず、割と早めのタイミングで先輩にけん引してもらいました。そしてその際にガチ酔いしました。小学生のころ車酔いを起こして以来一切酔ったことのなかった私は酔い止めも用意せずに来たためとても痛い目を見ました。しんどい。そして胃の中がかき混ぜられている感覚とともにふよふよしていたら、気づいたら大きな波が来ていて坂手島手前で座礁しました。そこで正気に戻りました。
その後は酔い止めをもらって、二人乗りのタンデムの先頭に乗せてもらえたため、酔ったり腕を痛めたりすることもなく、鳥羽水族館などの前を通る観光ルートで撮影をしながらのカヤックを楽しむことができました。
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小浜に戻るまでに、一人、熱中症と脱水症状と船酔いを併発してかなり大変なことになってしまいました。二人乗りだったため対応している先輩の手伝いとしてパドルを持ったりカヤックを引っ張ったりということをしました。しかし、正直自分は人間重症になるとこんな風になってしまうのかという衝撃で、先輩の指示に従うことで精いっぱいだったので、このような緊急時に迅速に動けている先輩やガイドの方を見て、このように冷静に動けるようになりたいと思いました。
小浜についてからは昼食を食べました。この際いつもと違うメンバーと食べましたが、割と話が弾んで楽しかったです。
総括
前回のカヤックで左右がこんがらがって船から落ちた人間からしたら今回ここまでカヤックを漕げたことは正直大きな成長でした。周囲と比べると遅いしうまく漕げなかったもののかなりマシになったと自分では思いましす。
食事については毎回とんでもない進化を遂げているので正直カヤックもこのぐらい進歩したいですね!!
以上となります。ここまで読んでくださりありがとうございました!
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