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子どもが気付きにくいスーパーの工夫

 小学校の教員をしています。自分が授業(主に社会科)で実践してきたことや、日々の学校や子どもたちへの関わり方などについての気付きを発信していきます。みなさんの役に立ったら嬉しいです。よろしくお願いします。


前回、スーパーマーケットの工夫について書きました。今回はそれらの工夫を子どもが気付き易いもの、気付きにくいものに分けて紹介してみます。

1.気付き易い工夫


 ・値札
 ・生産場所
 ・生産者の表示
 ・商品案内の看板(よく天井からぶら下がっている「お菓子」「飲料品」などの
  商品の分類が書いてあるもの)
 ・レジ(有人レジ、無人レジ)
 ・レジ近くに置いてある商品
 ・商品の種類の多さ
 

2.気付きにくい工夫


 ・同じ分類の商品であっても、様々なメーカー、大きさの商品を置いていること
 ・同じ食料品であっても、まとめ売り、バラ売りなど、個数、大きさ、加工の仕
  方を変えて売っていること
 ・小まめな温度管理
 ・入口近くには必ず季節感が感じられるように果物が置かれていること
 ・人気がある商品は数が多く、商品棚の手前に並べられていること
 ・時間帯によって惣菜の量や種類が変わること
 (お昼時は1個分あたりの量は少なめ、お弁当類。夕方は1個分あたりの量が多
  め、おかずの種類が多くなる)
 ・自宅まで買った商品を届けてくれる配送サービス

 実際、子どもたちは見学に行った時に「1.気付き易い工夫」をたくさん見学メモに書いてきます。
 しかし、それだけでこの学習を終わらせては勿体無いです。ですから「2.気付きにくい工夫」に関しては、後日、授業で意図的に取り上げます。
 取り上げ方は、子どものメモを活用したり、見学時に撮影した写真を子どもに提示して紹介したりします。

3.「気付きにくい工夫」を授業で紹介

ロイロノートで「魚売り場」の写真を紹介

 「気付きにくい工夫」を授業で扱った時の一例です。
 魚売り場の写真を子どもたちに見せ、
 「このお魚たちを種類に分けてみて」という発問をしました。
 子どもたちは写真に線を書き込み種類ごとに囲っていきます。
 大体、上の写真のように囲んだ後に「実は、これいろんな種類に分けてもらったけど、魚としては全部同じ魚なんだよ」と言う事実を確認します。
 写真をよく見ると、全て鯖です。子どもたちの中には、いろんな種類の魚が売られていると思っていた子もいました。「魚の加工の種類がたくさんある」ことに気づき、そこから販売者の工夫を考えていきます。


 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!もし面白かったら「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです。自分にとって励みになります。




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