低価格ビジホ宿泊記1 大阪梅田

自分、ライブ中心の活動をしているミュージシャンのファンなので、けっこう遠征しています。
ライブのチケット代の10倍くらいの交通宿泊費を使うことも珍しくない。
だからチケット代以外の部分を、できるだけ安くあげることに情熱を燃やしてます。
その地域の宿を安い順に並べて、立地やそのほかの要素を比較して決めてます。
(その他の要素……場所の利便性やホテルの設備やフロントが開いている時間など)

安い宿には安さならではの理由があり、楽しさがあります。
それをお伝えできたらと思います。

あと、基本的にめちゃくちゃけなす場合以外は実名で書きたいと思います。
迷惑に感じた場合はご連絡ください。

大阪梅田 「ホテル関西」


アクセス・立地

大阪駅から地下街ホワイティ梅田を通って、「泉の広場 M-14出口」の分岐の左側階段を上ります。
大通り沿いにちょっと進むと角に「すき家」があります。
地下街から出て見回すとすぐに判るくらいの距離です(近い)。
その手前を右折すると居酒屋や飲食店、それにラブホテルや接客を伴いそうな飲食店や無料案内所が目立つ道になります。
ソレ目的じゃない人には、ちょっと気おくれするような通りです。
「ホテル関西」はそんなところに建っています。
立地……というか環境はあまり良くない気もするけれど、そのすぐ近くにそれなりに格式のあるホテル法華クラブもあるので安心してください。
その法華クラブが建つ角を左折したら、無料案内所の看板が出ている建物の隣が「ホテル関西」です。
大通りから入り込んだ所にありますが、判りやすい目標物もあるので方向音痴の私でも迷わずに到着できました。
(ここに泊まる以前に法華クラブに泊まったこともあるし、梅田自体がライブで何度も来ている場所なので)
自分の場合、ソープランドの横の路地を入ったソープ街にあるソープとソープに挟まれたビジホとかにも(立地は承知で)泊まったこともあるので、少々の環境は平気です。

ここに泊まったのは今回で2回目です。
1回目は2021年の年末で、今回は2022年の2月でした。
2月なのでホテルに入ったロビーの正面に、きれいなお雛飾りがありました。
左大臣・右大臣に仕丁の人形もあり、御駕籠や御所車まである立派な段飾りです。
ビジホでこういう歓迎を受けたのは初めてかも。
気遣いが嬉しいですね。
時間はまだ午前中で当然チェックインには間があるので、荷物を預かってもらいました。
午前中にフロントが開いていて、荷物を預けられる。素晴らしいですね。
激安ビジホではフロントが開いている時間が限られていて、荷物を預けるという概念が存在しないところも珍しくありません。

ホテルの周りをちょっと歩いてみました。
ホテルから徒歩1分くらいの距離にコンビニがあります。デイリーヤマザキです。
この界隈はデイリーヤマザキが強いのか、地下街から上がってすぐの所にも、そのはす向かいにもありました。
最寄りのコンビニはヤマザキですが、他の大手コンビニも徒歩5分以内に3種類コンプリートされてます。
残念ながら今回はスーパーマーケットを近くに見つけられなかった。
(地下街に成城石井はあるけれど、私が求めているのは深夜に弁当や総菜が投げ売りされるような庶民的な店。ドン・キホーテはまあまあ徒歩圏内でしたが)

大通り(扇町通)にはコンビニや飲食店も多く、さらに大通りと並行している北側に居酒屋が並ぶ通りもあります。
地下街もすぐ近く。
食事やちょっとした買い物には困らない場所ですね。
それでも数か月前に来たときはコロナの影響で、ライブ終了後に食事をしようと思ってもほとんどの店がラストオーダーの時間を過ぎていましたが。
今回、ライブ後に買い物に出た時は、自粛で閉まっている店やテイクアウトのみになっているところはありましたが、それなりに選択の幅はありました。

ホテルからほど近い所にあるのが露天神(お初天神)という神社です。
曾根崎心中の舞台となった場所で、恋愛に関してご利益があるそうです。
通常のおみくじのほかに「恋御籤」というおみくじもあります。
この辺りは地域ネコ(サクラネコ)も多いので、運が良ければかわいいネコちゃんに会えるかもしれません。

チェックイン・ホテル共用部

ホテル周辺や駅近くを散策し、趣味のボルダリングを楽しんでチェックイン時刻が近づいてきたので、再びホテルに向かいます。
(梅田には、旅行客やあまり来られない人用のプラン設定があるボルダリングジムがあるので嬉しい)
着いたのは3時ちょっと前。
すでに何組かロビーで待ってます。
そして3時にならないとチェックインを受け付けてくれないようで、みんな名前を順番に控えてもらってただ待ってます。
こういうカッチリした対応は珍しいです。
これまでに泊ったところは、数分程度なら早めに部屋に案内してくれていたのですが。

ここのカギは、昔ながらの透明の棒みたいなのが付いているタイプです。
ここだけ昭和の旅館という風情。
外出時はキーをフロントに預けるようにという説明がありました。
ここはフロントに人が常駐している。すごい、普通のホテルのようです。
カギと一緒に部屋番号を書いた名刺サイズの紙も受け取りました。
コレがあれば部屋番号を覚えられなくても安心。フロントで見せたら部屋のカギを貰えます。
私のように記憶力があれな人も、日本語がつたない人も安心ですね。

ここで「部屋に冷蔵庫が無い」ことを確認されました。
そう、今回泊まった部屋は冷蔵庫が無いのです。
「寝るだけシングル」という、冷蔵庫とシャワートイレが無いお部屋です。
自分は中食派なので冷蔵庫はある方が嬉しいけれど、コンビニが近いので冷たい飲み物なんかはそちらのお世話になることにします。
ホテルに入ってすぐの所に17アイスクリームの自販機もあるし。
(私は2回とも「寝るだけシングル」泊でしたが、もっとグレードが高い部屋には冷蔵庫もシャワートイレももちろんあります)

ロビーを抜けた先の「第二新館」に泊まる部屋があります。
自室に行くにはフロント前を通る必要があります。
(何が言いたいかというと「デリが呼べるか呼べないか」ということです)
「第二新館」というキラキラしてそうな名前に反して、ちゃんと経年を感じさせる建物です。
1階がコインランドリーや電子レンジがあるフロアになっています。
ロビーにウエルカムドリンクがあるのですが、このフロアにも給湯器がありお湯が出るしお茶も飲めます。
自販機ももちろんありますが、こういうサービスがあるのは本当に嬉しい。
ここのコインランドリーは、洗剤がいらないタイプです。
今回は使わなかったけれど、前回泊まったときは連泊だったので利用させていただきました。
洗濯機の横には応接セットっぽい椅子とローテーブルがあるので、お茶でも飲みつつ洗濯上がりを待つこともできます。

あと、夜はロビーの端の方でお惣菜やカレーを販売しています。
近隣に飲食店も多いけれど、外に出るのが億劫だったりちょっと部屋飲みしたいときには便利です。

客室

私が泊まった部屋は、ベーシックなビジホの作りです。
入るとすぐ横にユニットバスの入り口があって、ベッドと机が置いてるだけの部屋。
もちろん事前確認されたとおり冷蔵庫は無し。
テレビは小さめ。
アメニティグッズで部屋にあるのは使い捨てスリッパとタオル・バスタオルくらい。歯ブラシやカミソリに紙コップなどはロビーにあります。
設備は最低限ですが、湯沸かし器とか欲しいものはそろってます。
広い部屋ではないですが、前回はエレベーター前の部屋で今回よりさらに狭かったです(たぶん)。
世の中、下には下があるものです。
とはいえ「寝るだけシングル」と思えば充分です。
清潔なベッドとタオルとお湯を溜められる風呂、それ以上は望みませんとも。
部屋に時計は無いけれど、今時はテレビの番組表画面で時間も見られるし、たいていの人がケータイは持っているだろうから問題ないです。
ハンガーは2本、両方ともボトムを掛けるクリップがついてます。

バスルームはもちろんユニットバスです。
洗面台とお風呂に湯を溜める蛇口は共用です。
温度設定は赤と青のしるしがついたカランを調節して好みの温度にするタイプ。
微調整が難しいアレです。
バスタブは幅がちょっと狭くて窮屈かも(私がけっこうなデブなせい)。
物を置くスペースは、トイレの貯水タンクの上と洗面台のフチくらいです。
お風呂に入るときは、貯水タンクの上に下着くらいは置けます。
お風呂に入ると水回り特有の匂いがあるホテルも珍しくないけれど、ここは2回宿泊してどちらの部屋も感じませんでした。
でも洗面台の排水溝は汚れてた(2部屋とも)。
まあ一長一短というか、良い所だけじゃないですね。

楽天の評価を見るとソコソコ評価は高いのですが、異口同音に「壁が薄い」という意見は上がってます。
前回泊まったエレベーター前の部屋は(隣の部屋との位置関係か、宿泊客が居なかったのか)この壁の薄さは感じませんでした。
でも、今回は隣の水回りの音が響く響く。
若いころ住んでたマンションもこうだったなーと懐かしい感じ。
水回りの音は響くんだよねーと思っていたら、足元から咳が聞こえてきました。
どうやら階下の宿泊客の様子。
壁が薄いとは聞いていたけれど、天井も薄いというのは盲点でした。
前日がフェリーの一番安い雑魚寝部屋泊だったので用意していたイビキ軽減用の口閉じテープを貼って寝ることにしました。
自分、寝付きが良いから周囲の音は気にならないけれど、自分が周囲の安眠を妨げる可能性は低くないので。
ホテルの部屋では使わないつもりだったけど、この薄さなら仕方ない。

食事

宿泊プランには朝食代も含まれてます。
朝食はビュッフェスタイルです。
単体だと850円(税込み)と、けっこうリーズナブルです。
メニューは豊富とは言わないけれど、価格を思えば充分以上。
揚げ物とか和風の総菜とかカレーとか、自分の好みでチョイスする余地もあります。デザートもある。
味も良かったです。

宿泊費

宿泊費は前回も今回も「【今だけ限定50%OFF】朝食付でもこの価格!NEWメニューいっかい食べてって~!(朝食付)」というプランでした。
朝食が付いて、さらに50%OFFという好条件。
楽天での予約だったので、クーポンも利用して一泊2,268円でした。安い。
(前回は2泊でクーポンを使って4,140円でした)
大阪駅が徒歩圏内、場所は便利で分りやすい、バストイレ有りで朝食付きで2000円台。
実はオバケが出ますと言われても「ですよねー」としか思わないけれど、もちろん出るはずもなく快適な一夜を過ごせました。

総評


荷物を預かってもらったり宅配便を発送したりという、ホテルに対して私が求める機能は備わっていました。
立地も良いし食事も込みだし、フロントに人が常駐しているし。
コスパで考えるとこれ以上はそうそう無いレベルかと。
欠点は(長所にも含めてるけど)立地が人を選ぶところと壁の薄さでしょうか。
個人的には、また利用したいホテルでした。
実際に短い期間で2回宿泊してるし。
梅田は年に数回はライブがある土地なので、またいずれお世話になります。

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