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私の楽器選び(3)H足部管の追加購入

今の楽器、ムラマツ9K GOLDにH足部管を買い足した話です。
C足部管とH足部管の違いについても。

そもそもH足部管って何?という方は以下リンク参照

管体が長くなり最低音がCからHに変わるのですが、それだけでない特性があります。好みがありますので、実際に吹き比べて選ばれることをおすすめします。

以前からH足部管には何となく憧れのようなものがあったものの、決定的なきっかけがないまま20年近くC足部管の楽器を吹いていました。

ある年、所属するアマチュアオーケストラの定期演奏会で最低音のHがある曲を吹くことになりました。
その時は色々調べた挙げ句、磁気カードを丸めて筒状にしたものを足部管の端に差し込んで、何とかHの音を出しました。でも、他のメンバーはH足部管を持っていたこともあり、正直何だか惨めでした。
ここで初めて、本気でH足部管があったらなあと思ったのです。

本当に色々と迷いました。

H足部管のついた安めの楽器を追加購入することも考えました。でも安めの楽器をメインに使うことは考えにくく、結局出番は限られると思われました。

今の9K GOLDを下取りに出して、H足部管つきのもっといい楽器を買うことも考えました。でも20年近く吹いた愛着のある楽器を手放すことは考えられませんでした。

色々調べて一番参考になったのがこのブログ記事。H足部管のみを注文する選択肢があることがわかったのと、この方の迷われた過程も含めてとても参考になりました。

結局、私も今の楽器に合うH足部管のみを注文するのが一番ではないかと思われました。そして迷いに迷った挙げ句、ムラマツのお店に電話して出向きました。

一番気になっていたのは最低音のHが出るかどうかより、音色や吹奏感の違いでした。お店では自分の楽器に合うH足部管はなかったので、他のモデルのC足とH足を吹き比べさせてもらいました。

じっくり吹き比べると、想像以上に全く違いました。一番上のリンクにあるように高音が上ずりにくく音程が安定するのもそうですし、柔らかく重厚な音色を出せることがわかりました。これいい!欲しい!となりました。
さらには、本体が古いモデルなのでそのうち作れなくなる、などとも言われたことが決定打となり、その場で即注文。
9K GOLDでしかもheavyモデルのため(中古で買ったこともあり、heavyモデルだというのはこの時初めて知りました)、足部管だけでそこそこの楽器1本買えるぐらいの値段はしましたが、同じ楽器のH足部管つきをフルで買うことを思えば安いものです。

2016年10月16日注文、2017年6月10日入手。なんと8ヶ月もかかりました。

でも、これは思い切って買って本当によかったと、吹くたびに思います。
試奏で比較した楽器は総銀でしたが、自分の9K GOLDにつけると、きらびやかな鳴りはそのままで、ほどよく落ち着かせてくれるのがとても気に入っています。もちろん高音の音程も安定しました。(あくまで個人の感想です)

ちなみに、ブログの方はC足部管とH足部管が入るダブルケースにされたようですが、私は本体とH足部管のみが入るケースを購入しました。C足部管はずっと家で眠っています。


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