「空っぽの心に彩りを」 リメイク版 Part4
〇〇:ん…今何時だ…っ、
携帯を取り画面を見て時間を確認した
〇〇:5時半か…起きよ…
ソファーから身体を起こして洗面台へ歩いて行った
〇〇:顔洗お…前髪になるな…
前髪をゴムで結んだ
〇〇:よし、これでいいか
蛇口を回して水を出し顔を洗った
〇〇:はぁ…この目嫌いだな…
〇〇:こんな事言っても無駄か
〇〇:顔洗ったしゴム外すか
前髪を結んだゴム外しながら部屋へ戻って行った
〇〇:まだ、時間あるな
〇〇:少し外でも見ようかな
窓を開けてベランダに出た
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久保:ん…朝だ…
梅澤:ん…?もう、朝…?
久保:うん、そうだよ?
梅澤:顔洗ってくる
久保:私も洗お
梅澤達は部屋を出て眠い目を擦りながら顔を洗いに行った
梅澤:はぁ、目が覚めたよ
久保:そうだね、顔を洗うと目が覚めるよ
梅澤:〇〇くんは起きてるのかな?
久保:んー、どうだろ?見てみる?
梅澤:見てみよ、起きてるか
梅澤と久保は〇〇が寝ていた部屋へと向かって行く
梅澤:あれ?〇〇くん居ないね
久保:どこにいるんだろ
梅澤:ベランダに居るかも、見てみよ
久保:うん、行ってみよ
部屋の近くのドアを開けてベランダへ行った
梅澤:あ、〇〇くん居た
久保:ほんとだ!
〇〇:あ、梅澤さんに久保さん、おはようございます
久保:おはよ、〇〇くん
梅澤:起きるの早いんだね
〇〇:まぁ、そうですね
〇〇:そういえば、山下さんは?
梅澤:まだ寝てるよ
〇〇:そうなんですか
久保:そろそろ起こさないとね
梅澤と久保は山下を起こす為に部屋に戻って行った
梅澤:美月、起きなさい
久保:起こし方がお母さんみたい…
美月:ん…んぅ…っ、もう朝…?
梅澤:美月おはよ、朝だよ
美月:おはよ、美波、史緒里
久保:じゃあ、着替えて〇〇くんの居る部屋に行こ
梅澤:そうだね
梅澤達は服を着替えて〇〇の居る部屋に行った
梅澤:〇〇くん、待たせてごめんね
〇〇:いえ、大丈夫ですよ
美月:おはよ〜〇〇くん
〇〇:おはようございます、山下さん
久保:今日って何するんだっけ?
〇〇:今日は自由ですよ?でも…
梅澤:でもって?どうしたの?
〇〇:夜に肝試しするみたいです
美月:え!それほんと!?
〇〇:はい、林間合宿のしおりにも書いてありますよ?
梅澤は机に置いたしおりを手に取り開いて予定表を確認した
梅澤:ほ、ほんとだ…
久保:わ、私…肝試し…無理だよ〜…
梅澤:私も…お化け無理……
〇〇:(この2人、相当嫌いなんだろうな…)
美月:私も苦手だな、そこまでホラーとか得意ではないし
美月:そういえば、〇〇くんはこういうホラー系は大丈夫なの?
〇〇:はい、僕は全然大丈夫ですよ
梅澤:さすが男子だね
〇〇:(まぁ、霊感があって良く見るから慣れてますなんて言えないよね〜)
〇〇:自由時間なので、僕は1人で行動しますね
梅澤:え、分かった
そう言った瞬間に〇〇は部屋から出て行った
久保:やっぱり仲良くしてくれないね
美月:ずっと他人行儀って感じだし
梅澤:そんなに私達と関わりたくないのかな
久保:そうなのかもね、ずっと距離離されてるし
美月:ん〜、とりあえず私達はどうする?
梅澤:どうしよっか?
〇〇:さてと、1人になれたし何をしようかな
〇〇:ん〜、まぁ、フラフラとどこか歩こうかな
暇な時間を潰す為に周りを散歩して行った
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そして、数時間が経ち辺りは暗くなり空には綺麗な星の光が輝いていた
〇〇:(肝試し、めんどくさいな…)
久保:はぁ、肝試し…嫌だよ…
美月:史緒里、めっちゃ嫌がってる
梅澤:史緒里も私も、本当にこういうの無理だからね…
白石:じゃあ、今から肝試しのペアを決めます!
梅澤:どうやって決めるんですか?
白石:くじ引きで決めます!
〇〇:くじ引きか…
白石:同じ数字だった人がペアだからね〜
白石:早速、順番にくじを引いて行って
生徒達は1列に並び次々とくじを引いて行く
梅澤:史緒里はくじ引き何番だった?
久保:3番だよ、美波は?
梅澤:私は5番だよ
久保:じゃあ、違うね
美月:私、5番だよ!
梅澤:美月!よかった、よろしくね!
美月:うん、よろしく!
梅澤:〇〇くんは何番だったの?
〇〇:僕は2番ですよ
久保:え、じゃ…私のペアは?
男1:俺だよ!3番!久保さんとペアになるの嬉しいな!
久保:そ、そうなんだ…
〇〇:久保さんって人見知り?
梅澤:そうだよ、史緒里はすごく人見知りなんだよね
〇〇:でも、僕の時は積極的に話し掛けて来ましたけど?
梅澤:自分が心を許した人にしか積極的に話し掛ける事は出来ないんだよ
〇〇:そうなんですか
美月:そうなると、〇〇くんのペアは誰になるんだろうね
梅澤:確かに誰だろ?
女1:マジか、この陰キャ野郎とペアかよ
〇〇:……
女1:マジで、萎えるわ
女1:こいつと一緒にとか吐き気するわ、ほんとに
梅澤:ねぇ、それは言い過ぎじゃないかな?
女1:は?あいつのこと庇ってんの?
〇〇:梅澤さんには関係ないので、何もしないでください
そう言って〇〇は無表情のまま女1を見詰めた
女1:わ、分かったわよ!
〇〇:ありがとうございます
白石:ペアも決まったので、順番通りに行ってもらいます
クラス:はい
先に〇〇と女1ペアの順番が来た
〇〇:はぁ…(行くか)
女1:はぁ…嫌だわ、
白石:じゃあ、次は梅澤さんと山下さんの番かな
梅澤:私達の順番だね
美月:そうだね
梅澤と美月ペアが森の中へ進んで行った
白石:次は、久保さんと男1くんだね
男1:じゃ、行こうか?久保さん
久保:う…うん、
今度は久保と男1ペアが森の中へ進んで行った
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〇〇:(何も怖くないな)
女1:キャー!!
〇〇:(この人、結構びびりなんだな)
女1:べ、別に怖くないからな!
〇〇:そうですか
女1:ふんっ!
〇〇:(なんだよ、こいつ)
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梅澤:うわぁ〜!!
美月:キャ〜!!
梅澤:い、意外と…怖いね…っ
美月:そ、そうだね…
梅澤:とりあえず…ゴール目指そうか…
美月:そ、そうだね…っ
梅澤と美月ペアはゴールを目指し歩いて行った
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久保:イヤッ〜!!
男1:うおっ!?
久保:む、無理…!!
男1:怖っ!
森の中で聞こえる風や枝の折れる音にびびりながら進んで行った
〇〇:あ、ゴールだ
白石:お、〇〇くんと女1さんが最初にゴールしたね
女1:はぁ…怖かった〜
〇〇:(何も怖くなかった、面白くない)
梅澤:やっとゴールした…
美月:美波の驚き方ちょっと面白かった
梅澤:私もほんとに怖いの無理なんだよ!
美月:ごめんごめん、
〇〇:あ、梅澤さん達もゴールしたんだね
梅澤:ほんとに怖かったよ
白石:次は久保さんと男1くんかな
男1:はぁ…はぁ…めっちゃ怖かった…
白石:あ、男1くんと久保さん…って、あれ?
男1:はぁ、ほんとやばかったわ
白石:男1くん、久保さんはどうしたの?
男1:え?久保さんは隣に…あれ?居ない!
白石:久保さんはどうしたの!?
男1:わ、分からないです…
梅澤:どうしたんですか?
白石:久保さんが居なくて…
美月:は!?男1!史緒里をどうしたの!?
男1:わ、わかんねぇよ…ゴールしたらいなかったんだから…っ
白石:どうするの…森の中でこんな真っ暗なのに…
梅澤:どうにか探さないと!
美月:どうすれば!
〇〇:僕が探しますよ
白石:こんな真っ暗の中を探すなんて無理よ!〇〇くんも危険だし!
〇〇:まぁ、大丈夫ですよ、
そう言って森の中へ走って行った
to be continued……。
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