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「突然、僕に姉が出来ました。」 Part24

〇〇:……なぁ、蓮加、今MIXの作業してるからさ、部屋から出てくれない?

蓮加:え?どうしてそんな酷いこと言うの!?

〇〇:…だってさ、ずっと俺の脚の上に座ってるじゃん!!

蓮加:いいじゃん!今は〇〇に甘えたいの!

〇〇:甘えるのは良いんだよ?でもさ、作業中にパソコンの前に座られたら見えなくて困るの!

蓮加:ぶぅ~!〇〇のケチ!意地悪!拗ねたもんね!

蓮加は頬を膨らませては〇〇を軽く睨んで少し不機嫌になってしまった

〇〇:え〜…なんで拗ねるんだよ…(女の子って接し方ががとても難しい…どうすれば良いんだよ…)

蓮加:〇〇なんてもうし〜らない!

ドアを勢い良く開け部屋から出て行った

〇〇:はぁ…これはすぐ追い掛けた方がいいのか…少しの間は1人にさせてた方がいいのか…

〇〇:ん〜…全く分からないな…

〇〇:少し1人にさせておこ、そしたら少しは冷静になれるだろうし

椅子を座り直しパソコンの方へ顔を向けてMIXの作業を再開した

ーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーー

〇〇:ん゛~!終わった!

椅子に座ったまま両腕を上に伸ばしたのと同時に背筋を伸ばしその後はパソコンを閉じて部屋を出て行った

〇〇:(そういえば、蓮加…何してるんだろ…?結構放置しちゃったからな…めちゃくちゃ怒られるかも…)

少し不安を抱えながらリビングへと入って行く

〇〇:蓮加~?

蓮加:あ…〇〇、どうしたの?

〇〇:さっきはごめん!適当にあしらってごめん!

蓮加:え!いや…っ!そもそも仕事中の〇〇の邪魔した私が悪いんだから気にしないで!!

〇〇:そ、そっか…わかったよ…

〇〇:(さっきと態度違い過ぎて…ちょっとビビってるんだけど…)

蓮加:はぁ…(〇〇にもうちょっと普通に甘えたいけど…あんな感じでしか甘えれないし…)

蓮加:(もっと、〇〇に好きになって欲しいのにこれじゃ嫌われちゃうよ…)

蓮加は机に顔を突っ伏しため息をついた

〇〇:(あらら…これは何かやばそうだな…どうしようか…)

〇〇も少し頭を抱えながらリビングを出て自分の部屋へ戻って行った

ーーーーーーーーーーーーーーーー

蓮加と〇〇の関係が少し溝が出来てから数日が経ってしまった。

蓮加:…はぁ……

スマホの画面とにらめっこした後に机に突っ伏す

梅澤:ここ最近、蓮加あんな感じだよね

久保:そうだね、何があったんだろ?

祐希:それは聞いてみるしかない!

美月:じゃあ、早速蓮加に聞いてみよ〜!

4人は蓮加の傍に駆け寄って行った

梅澤:蓮加、最近いつもその調子だけど、どうしたの?

蓮加:ん〜…ちょっと…ね……

久保:私達で良ければ力になるよ?

蓮加:ん〜…でもな……ん〜…

祐希:そんなに悩むくらい何かやばい悩みなの?

蓮加:まぁ…そんな感じ…かな…?

美月:とりあえず、話してみてよ、話したら少しくらいはスッキリするからさ

蓮加:ふぅ、わかった、皆に話すよ

蓮加:あのね、最近〇〇と関係があまり良くなくて…

蓮加:少し距離が出来たと言うか…ギクシャクしてるんだよね…

梅澤:どうして、急に関係がそうなっちゃったの?

蓮加:その…作業中の〇〇の脚の上に座って邪魔しちゃって…

久保:それはいくらなんでも、〇〇くん怒っちゃうよ

蓮加:〇、〇〇に…ちょっと、構って欲しくて…っ

祐希:蓮加が凄く可愛い…

蓮加:ちょっと邪魔したら…〇〇が私に構ってくれると思って……

美月:猫みたいだね、まぁ、それはちょっとギクシャクしちゃうかもね

蓮加:邪魔したことは謝ったけど…それでもギクシャクしちゃって…

梅澤:その邪魔した事を〇〇くんがどう捉えてるか、だよね〜

蓮加:怒ってる感じは…しなかったんだけど…

久保:でも、〇〇くんは感情を上手く隠してたかもしれないよ?

蓮加:〇〇なら、その可能性がある…どうしよ…!

祐希:ん〜…蓮加はどうして、構ってもらおうとしたの?

蓮加:そ、それは…っ、〇、〇〇のことが…凄く好き…だから……っ、

蓮加の顔は真っ赤に染まり少し俯きながら視線が色々な方向へ動いていた

美月:ふ〜ん、話を聞いてそんな感じだろうと思ってたけど、まさかほんとに好きだったとはね

蓮加:だって…〇〇…色々と優しくしてくれるし…気遣いもすごくしてくれるから…それで好きになっちゃって

梅澤:〇〇くん、何でも出来そうだしね、相手の感情が読み取れるってのがあるから、蓮加と一緒に住んで、相手がどうするか、もっと詳しく分かるようになったのかも

蓮加:私が何か取ろうとしたら、〇〇が必要な物をすぐ渡してくれたり、すぐ色々としてくれて

久保:〇〇くん、凄い!

蓮加:…このままじゃ…〇〇が離れて行く…私、私…死んじゃう…っ、

祐希:早く関係を元に戻してあげないと!

美月:そうだね、これは重症だよ

梅澤:ん〜…やっぱり、蓮加の方から甘えに行くしかない

蓮加:甘えに…私から…そしたら、〇〇一緒に居てくれるかな…

久保:それは〇〇くん次第だよ、とりあえず行動してみないと何も状況は変わらないし

美月:何でもいいんだよ、小さいな1歩でも良いからアピールやってみよ!

蓮加:わかった、私やってみるよ!

祐希:がんばれ〜!蓮加〜!!

こうして、蓮加の毎日〇〇に更に好きになってもらう為と構って欲しい気持ちをアピールする生活が始まった

ーーーーーーーー1日目ーーーーーーーー

仕事から帰って来て、蓮加は早速〇〇へのアピールをし始めた

蓮加:お母さん!

蓮母:どうしたの?そんな大声で呼んで

蓮加:私ね、〇〇にもっとアピールしたいからご飯一緒に作りたいの

蓮母:ふふっ、一緒に作って料理完璧に出来るようになろっか?

蓮加:うん!頑張ります!

蓮母:じゃあ、着替えてきて?そろそろご飯作り始めちゃうから

蓮加:は〜い

蓮加はリビングを出て自分の部屋に行き部屋着に着替えて戻ってきた

蓮母:まずは、ご飯を炊くことからね

蓮加:うん、わかった

蓮母:流石に、ご飯くらいは炊けるよね?

蓮加:それくらい出来ます〜っ

蓮母:お米を洗う時に食器洗剤を入れるとかしないでよ?

蓮加:わかってる!それしたら食べれないじゃん!

蓮母:はぁ、なら安心したわ

蓮加はお米を計り水で優しく洗い水を入れ炊飯器にセットし最後にボタンを押した

蓮加:よし、これでご飯が炊けるのを待てばおっけ〜!

蓮母:次はご飯のおかずを作ろうね

蓮加:今日は何を作るの?

蓮母:そうね、今日はハンバーグにしようかな

蓮加:ハンバーグか、大丈夫かな

蓮母:ちゃんと教えるから安心して

蓮加:はーい

蓮加はお母さんに教えてもらいながらハンバーグを完成させた

蓮加:完成〜!

蓮母:はぁ…包丁の使い方は少し怖かった

蓮加:だって、包丁なんて使う機会ないから

蓮母:これは毎日料理作らせるしかないね

蓮加:ぅ、〇、〇〇の為だもん!頑張る!

〇〇:あ〜、めっちゃいい匂いする

蓮母:もうちょっと待ってて、もう少しでご飯出来るから

〇〇:は〜い

ソファーに座りスマホを弄り始めた

蓮母:〇〇が来たから、ぱぱっ!と作って食べもらうよ

蓮加:そうだね、あとは何作るの?

蓮母:サラダとお味噌汁よ

ーーーーーーーー数十分後ーーーーーーーー

蓮母:〇〇、ご飯出来たよ〜

〇〇:お腹空いたよ、食べる

蓮母:〇〇、今日はね、蓮加も一緒に作ったのよ

〇〇:そうなの?蓮加が作ったご飯か、ちょっと楽しみ

蓮加:食べてみて?

〇〇:うん、いただきま〜す

蓮加:どう?

〇〇:んまっ!美味しいよ、蓮加って料理出来たんだね

蓮加:ちゃんと作ったのは今日が始めてだよ

蓮母:お母さんが少し手伝ったりしたけど、ほとんどは蓮加だけでしてるよ

〇〇:へぇ〜、蓮加ちゃんと料理すればもっと上手くなるよ

蓮加:そ、そうかな…?ほんとに、上手くなると思う…?

少し恥ずかしそうにし頬を赤く染めながら〇〇に聞き返した


〇〇:上手くなるよ、ハンバーグ凄く美味しいしっ!

蓮加:そっか…頑張ってみるね!

〇〇:頑張って、また食べさせてよ

蓮加:うん!またご飯作ってあげるよ!

蓮母:ふふっ、よかったわね

蓮加:うん!!

ーーーーーーーー2日目ーーーーーーーー

蓮加:ねぇ、〇〇今日はどこか一緒に行こう!

〇〇:え?どこに行くの?

蓮加:んー、ショッピングモールとか?

〇〇:いいけど、洋服でも買うの?

蓮加:気になる物があれば買うかも!

〇〇:分かった

ーーーーーーーー3日目ーーーーーーーー

蓮加:ねぇ、〇〇?今日はさ、一緒にゲームしよ?

〇〇:えー、蓮加最近FPS系しかしてないじゃん

蓮加:ダメなの?

〇〇:まぁ、真面目にやった事ないし、蓮加にちょっと教えてもらおうかな

蓮加:ふふっ、上手くなれるようにちゃんと教えてあげる!


ーーーーーーーー4日目ーーーーーーーー

蓮加:〇〇〜、一緒に寝よ〜

〇〇:あ〜、最近寝てなかったもんね

蓮加:うん!だから、良いでしょ?

〇〇:いいよ、でも、今日は夜遅くまで作業しないといけないからさ

蓮加:え〜、じゃあ、終わるまで一緒に居る

〇〇:わかったよ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇:(最近、蓮加の様子が少し怪しい…)

〇〇:(ここ数日間、ほぼ毎日僕と一緒にいる)

〇〇:(どうしたんだろ、たまに甘えて来たりするし)

〇〇:(しかも、何回か蓮加一緒にお風呂入ろとか言い出すし…)

〇〇:(絶対に断るに決まってるじゃん…好きな人と入ったりしたら、気絶する…)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

梅澤:ねぇ、蓮加?

蓮加:ん?どうしたの?

梅澤:〇〇くんとは関係どうなの?

蓮加:前よりも仲良くなったよ!

久保:お〜!よかったね!

蓮加:〇〇は、私のこと好きなのかな

美月:ん〜、少しくらいは意識してたりするかもね

蓮加:そうかな〜?

祐希:これからもアピールし続けてみようよ

蓮加:そうだね!頑張ります!

美月:〇〇くんに抱き着いたりしたの?

蓮加:え、えぇ!?そ、そんなので、出来ないよ…

梅澤:意識して欲しいなら、そうでもしないとね?

久保:うんうん

蓮加:じ、じゃあ、今度してみようか…な?

祐希:また結果教えてね

蓮加:うん!

to be continued……。

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