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「ナイトクローラー」 Part8

〇〇:さて、加藤涼也お前が今までやってきたことを公表してもらう

〇〇:これがお前が今までやってきた証拠と資料だ

机に分厚い資料を起き加藤涼也に見せ付けた

加藤:なぜ、この資料があるんだ…

〇〇:色々な方法使って集めたんだよ、これを公表しろ

〇〇:お前が公表しなければ娘が死ぬだけだぞ

加藤:私が…公表すれば娘にも迷惑がかかる…

〇〇:そんなもん知るかよ、お前に拒否権はねぇんだよ

〇〇:娘は、異人対策捜査官の人間なのにな、父親がこんなんだと相当バッシングが飛んで行くだろうな

加藤:っ…、娘は…娘だけは…どうか…

〇〇:ははっ、何故お前の言う事を聞かなきゃいけねぇんだよ

平手:〇〇、そいつの娘だけは助けてもいいんじゃない?

ねる:私達と近い年齢だと思うし

賀喜:その要望だけ聞いてあげよ

〇〇:はぁ〜…、わかったよ、その娘だけは助けてあげるよ

加藤:ありがと…

〇〇:娘はどうするか、行方不明者扱いにするしかないかな

森田:貴方、奥さんはいるの?

加藤:妻はいないよ、遠い昔に家を出て行った

遠藤:こんな性格してるし、あんな実験をしてるのを知ったら離婚するよ

〇〇:皐月、異人対策本部の内部に潜入する、情報を俺達に話してくれ

皐月:おっけ〜、俺が知ってる情報全部教えてやるぜ

平手:今回の任務の内容は?

〇〇:加藤史帆を攫うこと、監視カメラに映らないように潜入すること、証拠を1つも残さないようにすること

〇〇:この3つが俺達の任務だ

森田:それじゃ、監視カメラの位置とか把握してるの?

皐月:一応な、ここには監視カメラが20個設置されてる

皐月:セキュリティ対策は厳重にされてるから、 中々難しいと思う、警備員も5人配置されてる

ねる:これは中々難しい潜入になりそうだね

賀喜:それで、建物内の地図はあるの?

皐月:あるよ、これが地図になる

机に大きな地図を広げた

〇〇:なるほどな…

遠藤:作戦は何時頃に実行する?

〇〇:そうだね、夜に潜入しよ

平手:でも、夜にあいつの娘がいるかわかんないよ?

〇〇:そこは大丈夫、皐月に潜入してもらって夜に加藤史帆が残ってるか連絡してもらう

皐月:そんな任務緊張する…っ!

森田:失敗したら、お仕置だからね?〇〇に迷惑かけたら許さないからね?

皐月:は、はい…っ!

ねる:建物内の地図を覚えてイメージトレーニングしよ

賀喜:それしかないね、足音が鳴らないように考えないと

遠藤:あ〜そうだね、足音を鳴らないようにするの難しいよね

〇〇:まずは、歩く時に音が鳴らないように意識して歩くといいよ

平手:それで足音消せるの?

〇〇:うん、俺は昔から足音が鳴らないように歩いて今は全くしないよ

森田:どうしてそんなものを身につけたの?

〇〇:昔見たアニメで足音を消して走ってるシーンを見てそれで俺もやってみたいってなって

賀喜:それで足音を消せるようになったの!?

〇〇:うん、アニメのおかげだよ

遠藤:それなら〇〇くんの言う通りにしてみようかな

平手:私もちょっとやってみる

〇〇:皐月は流石に足音なんて消せるよな?

皐月:当たり前だろ、潜入とかしてるんだから足音なんざ消せる

〇〇:加藤涼也、お前と契約を交わそう

加藤:契約?なんだ?

〇〇:俺が加藤史帆を攫いここに連れて来る、そしたら、お前は今まで行った事を公表しろ、それが契約だ

加藤:わかった、その契約了承する

〇〇:お前がどうなろうと助けはしないが、加藤史帆の身の安全は保証する、絶対に死なせたりしない

加藤:そうしてくれ、娘には幸せに暮らして欲しいから…

〇〇:この事を乗り越えるまでは俺達がサポートする、後もうひとつ条件だ、お前の口から加藤史帆に俺の事は話すな、あいつが本当に聞きたくなった時に俺の口から話す

加藤:でも、公表すれば史帆の耳に入るはず

〇〇:残念ながらここにはテレビがないからな、お前がやった事は街中で歩いてる奴らから聞く事になるだろうな

加藤:そうか…

平手:やっぱり、〇〇は優しいね

森田:そうだね、あの人の娘さんの事も考えて行動してると思う

ねる:ほんとならあそこまでする必要ないんだけどね

賀喜:まぁね、〇〇くんに任せよ

遠藤:そうだね、〇〇くんなりの考えがあるかもだし

〇〇:じゃあ、異人対策本部の所へ行くか、周りはねると遥香とさくらとひかるが監視してて、随時連絡よろしく

ね.賀.遠.森:わかった

〇〇:皐月、友梨奈は俺と一緒に潜入しよ

皐月:俺は監視カメラの電源を落とす

平手:私は〇〇に着いて行けばいいかな?

〇〇:うん、着いて来て、その場の状況次第で指示出すから

平手:わかった

〇〇:皐月、今からちょっと行って来い

皐月:え?今から?

〇〇:当たり前じゃん、もしかしたら今日加藤史帆が1人でいるかもしれないだろ?

皐月:はぁ〜…わかったよ、行ってくる

〇〇:よろしくな〜

皐月:人使いが荒い人だな

ーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーー

皐📞:〇〇、加藤史帆が単独で何処かに行くみたいだぞ

〇📞:何処に行くつもりなんだろ、とりあえず追跡してくれ

皐📞:やっぱりそうですよね〜、追跡して場所をメールで送る

〇📞:んじゃ、よろしく

〇〇:作戦が変更になった、ひかる達はここでこいつを監視してて

賀喜:変更ってどういうこと?

〇〇:どうもさ、加藤史帆が単独行動で何処かに行ってるみたいでね

森田:なるほど、んじゃあの人の事は私達に任せて

〇〇:お願い、友梨奈行こ

平手:うん、わかった

平手と〇〇は仮面付けてフードを深く被りアジト出て異人対策本部へ向かって行った

ーーーーーーーー数十分後ーーーーーーーー

〇〇:皐月から来たメールの場所だとここら辺なんだけどな

平手:でもさ、マンションの屋上で見て分かるの?

〇〇:んー?見えるよ、加藤史帆は…どこかな〜…

平手:その娘の顔はわかってるの?

〇〇:わかってるよ、加藤涼也の事を調べてる時についでに調べてね

平手:なるほど、その娘の情報も知ってたのね

〇〇:娘の事を知ってればあいつを言う事聞かせれる道具になるからな

〇〇:あ、みーつけた

平手:え?どこ?

〇〇:俺に着いて来て

〇〇達はマンションの屋上から飛び降り壁と壁の間を使い地面に着地した

史帆:貴方達…異人ね

〇〇:こんな路地裏に1人で歩くなんて不用心だよ

平手:そうね、こういう場所は私達の領域よ

史帆:貴方達は、私が誰だか知って近づいて来てるの?

〇〇:もちろん、貴方の事は存じております

史帆:ふーん、それで来るなんてよっぽどの変わり者ね

〇〇:とりあえず、大人しく俺達に着いて来てくれる?

史帆:やだと言ったら?

平手:実力行使をするしかないね

〇〇:ほんとは嫌なんだけどね

史帆:そう、なら貴方達が大人しくしてなさい!

中指に付けていた指輪が剣へ変型した

〇〇:へぇ、異人捜査官達はそんな便利道具持ってるんだな

平手:剣か、あの剣には気を付けて

〇〇:え?どうして?

平手:あの剣にはいくつか能力が付与されてるから

〇〇:ふーん、ちょっと面白そうだな

右目だけが赤黒く染まっていき腰辺りから6本の触手が現れ右半身に紋様が浮かび上がる

平手:私も協力した方がいい?

〇〇:大丈夫、ここで見てて

史帆:1人で相手しようなんて甘く見すぎ(あんな異人見たことがない…あれは見た事もない…)


〇〇:こんな狭い所でアンタは戦えんのか?

触手2本を地面に突き刺して高く飛び上がり残り4本の触手使い史帆を思いっきり叩き潰した

史帆:っ!やばい!「風神」

暴風を吹かせて〇〇からの攻撃を逃れた

史帆:危な…っ、仕方ない…本気でやるしかない

剣を強く握り締めて〇〇の触手を斬り落とすつもりで思いっきり振り下ろしたが1ミリも傷がつかなかった

〇〇:残念、俺には1ミリも攻撃が通らなかったな

史帆:なるほど、じゃあ普通の攻撃じゃない方がいいね

史帆:斬れろー!!「旋風剣」

物凄く激しく渦巻く風を剣に纏わせて〇〇を斬り付けた

〇〇:これは、防いだ方がいいかな…

触手6本で自分の身体を覆い攻撃を防いだ

史帆:う、嘘…これも効かないなんて

〇〇:なんでだろうね?捜査官ってこんなに弱いのか…

史帆:「疾風迅雷」

稲妻の如く物凄い速さで斬ったがギリギリで〇〇は躱したのか傷が浅く入っていた

〇〇:痛ってぇ〜、まぁこれくらいなら簡単に治るけど

〇〇:そろそろ諦めろ、加藤史帆

5本の触手で攻撃を仕掛けてはもう1本の触手を地面に突き刺し史帆の背後に回らせ身体に巻き付けて捕獲した

史帆:クソ…っ!

〇〇:残念だけど、俺はお前を必ず捕まえなくちゃいけないんだ

平手:大人しくおやすみ

友梨奈が手刀で首元を叩き気絶させた

史帆:うっ…

〇〇:よし、アジトに戻るか

使わない5本の触手は解除し史帆を触手で拘束したまま〇〇達はアジトへ戻って行った

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇:ただいまでーす

森田:おかえり、〇〇、友梨奈

平手:ただいま、私は何もしてないけどね

ねる:その子が、もしかしてあの人の娘さん?

〇〇:そう、加藤史帆、加藤涼也の娘だ

気絶した史帆をソファに寝かせた

賀喜:大丈夫なの?この人起きて暴れたりしない?

〇〇:んー、さぁ、どうだろうね?

遠藤:私達がいるから流石に暴れないよ

平手:一応、警戒しておいたらいいんじゃない?

ねる:そうだね〜

史帆:ん…んん…ぅ、

〇〇:加藤史帆、目覚めたか

史帆:ここは…って、貴方達は誰なの!?

〇〇:ここにいる奴らは全員異人だ

史帆:全員…って、貴方達は指名手配されてる異人達じゃない!!

ねる:そうだよ〜、指名手配されてて私達大変だよ

賀喜:あんなあっさりと素顔がバレるなんてね

遠藤:だから、私達は隠れて暮らしてるの

〇〇:お前の持ち物はここに来る前に全部捨てたからな

史帆:え!?

平手:当たり前じゃん、スマホのGPSで位置情報バレるから

森田:まぁ、貴方はここで監禁状態になるってわけ

史帆:は!?そんなの嫌に決まってるじゃない!!

〇〇:お前が俺達から逃れられると思うな、俺達全員相手出来るのか?

史帆:くっ…

〇〇:まぁ、食事とかは保証してやるよ、無駄なことはするな、いつかはちゃんと解放してやるから我慢して耐えろ

史帆:わかった…

〇〇:ねる、さくら、遥香は史帆の戦闘訓練相手にでもなってあげて

ねる:え、いいの?

〇〇:いいよ、身体が動かせれたら少しくらい暇潰しになるでしょ

賀喜:手加減は?

〇〇:手加減はした方がいいよ、史帆が慣れたら少しずつ本気出せばいいさ

遠藤:了解、今日から戦闘訓練だね

史帆:わかった、よろしく

これから史帆は監禁生活が始まったのだった……。

to be continued……。

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