「ヴァンパイア」Part3
〇〇:やっぱり良い曲だな
筒井:何聴いてるの?
〇〇:ん?僕の好きな歌い手さんの曲だよ
筒井:そうなんだ
〇〇:めっちゃいい曲あるよ
筒井:そうなの?
〇〇:うん、今度聴かせてあげるよ
筒井:ありがとう
ーーーーー事務所ーーーーー
〇〇:あ、橋本さんおはようございます
橋本:おはよ、〇〇くんあやめちゃん
筒井:橋本さんおはようございます
橋本:また一緒に来たの?
〇〇:まぁ、幼馴染で家も近いので
橋本:だから、一緒に来てるってことか
筒井:〇〇早く皆の所に行くよ
〇〇:わかったよ
〇〇:橋本さん、僕は4期生の所に行ってきますね
橋本:うん、わかった
筒井:〇〇〜早く〜!
〇〇:今行くよ!
遠藤:あ、〇〇くん!
〇〇:遠藤さん、おはようございます
筒井:おはよ!さく!
遠藤:おはよあやめん!
真佑:〇〇くんって本当に肌白いよね
〇〇:そうですかね?
掛橋:本当に真っ白だよ!
〇〇:ありがとうございます
筒井:〇〇は大分皆と仲良くなったね
遠藤:うん、皆と馴染めてて良かったよ
賀喜:見た目はまだ怖いままだけどね
筒井:でも、性格はとても良いでしょ?
遠藤:うん、凄く良い人だよ
橋本:〇〇くん、ちょっといいかな?
〇〇:はい、大丈夫ですよ
橋本:ちょっと話があってね
〇〇:話ってどんな?
橋本:今度ね、握手会って言うイベントがあるの
〇〇:握手会…?どんなイベントなんですか?
橋本:ファンの人が推しの人と握手するってイベント
〇〇:それ以外には何もないんですか?
橋本:握手してる間は推しに好きって言ってってお願いしたら言って貰えるの
〇〇:なるほど、あやめ達がしてもいいと思ったのは叶えてくれるってことか
橋本:まぁ、そういうこと
〇〇:話ってそれだけですか?
橋本:それだけじゃないよ、1期2期3期のメンバーと仲良くなって欲しいの
〇〇:3期生の皆さんとは仲良く出来そうですけど…
橋本:1期と2期とは仲良く出来なさそ?
〇〇:はい、1期生と2期生の皆さんは僕と関わりたくないみたいで…
橋本:やっぱり、無理なのかもね…
〇〇:何があったんですか?
橋本:それは…言えない
〇〇:そうですか、無理には聞きません
橋本:そうしてくれると嬉しい
〇〇:1期生と2期生の皆さんとは時間かけて仲良くなれるように頑張ります
橋本:ありがとう、〇〇くん
〇〇:いえ、お礼なんていいですよ
橋本:もうあやめちゃん達の所に戻っていいよ
〇〇:はい、分かりました
筒井:何話してたの?
〇〇:ん?仕事の話だよ
筒井:そうなんだ
〇〇:ちょっと3期生の所に行ってくるね
筒井:うん、わかった
〇〇は3期生の皆が居る場所へ向かって行った
〇〇:久保さん
久保:あ、〇〇くんどうしたの?
〇〇:あの、3期生の皆さんと話したくて来ました
久保:そうなの?じゃあ話そ?
〇〇:ありがとうございます
久保:美波、美月!
梅澤:どうしたの?史緒里
美月:あ、君は!白髪マネージャーくんだ!
〇〇:あ、どうも〇〇です…
梅澤:なんで、〇〇くん来たの?
久保:3期生と仲良くしたいんだって
美月:そうなの?じゃあ仲良くしよ!
〇〇:まだ3期生の皆さんのこと全然知らないので
与田:なにしてるの?
久保:あ、与田
梅澤:〇〇くんが3期の皆と仲良くしたいんだって
与田:そうなの?仲良くしようよ!
梅澤:〇〇くんはなんでマネージャーになったの?
〇〇:やっぱり、気になりますか?
美月:凄く気になる
〇〇:単純に暇だったからですよ
久保:え、それでなったの?
〇〇:はい、そうですよ
与田:〇〇くんって身長何センチなの?
〇〇:170㎝くらいですかね?
美月:〇〇くんって何歳なの?
〇〇:16ですけど
与田:身長分けて〜!!
〇〇:それは無理なお願いですよ
美月:残念だったね、与田
与田:もっと身長欲しかった〜!!
〇〇:あはは…
久保:3期生の皆明るくて賑やかでしょ?
〇〇:はい、とても明るいです
久保:ねぇ、〇〇くん
〇〇:なんですか?
久保:今日は…血吸わなくて大丈夫なの…?
〇〇:はい、大丈夫ですよ?
久保:そっか、良かった
〇〇:心配ですか?
久保:だって…私だけしか知らないから…
〇〇:そんな気にしなくて大丈夫ですよ
久保:わかった
〇〇:じゃあ、僕は4期生の所に戻りますね
〇〇は4期生達が居る場所に戻って行った
梅澤:何話してたの?
久保:え?
美月:なんか、怪しい〜
久保:な、なんで?
美月:もしかして、〇〇くんの事好きになっちゃった?
久保:え?いや、好きになってないよ!
梅澤:めっちゃ焦ってるじゃん
与田:図星だったのかな?
久保:なんでそうなるの!
〇〇:あやめ達の所に戻る前に気になること聞こうかな
〇〇:橋本さん
橋本:どうしたの?
〇〇:握手会の時って僕は何すればいいんですか?
橋本:そうだね、メンバーの誰かの剥がしをしてもらおうかな
〇〇:剥がしってなんですか?
橋本:握手会は時間が決まっててね
〇〇:そうなんですか?
橋本:そうだよ、だから時間が終わったらファンを出口に行かせて
〇〇:なるほど、分かりました
ーーーーー握手会当日ーーーーー
〇〇:1期生と2期生とは結局話せなかったな…
橋本:〇〇くんは麻衣の剥がし役してもらうね
〇〇:白石さんですか?
橋本:そう、よろしくね?
〇〇:分かりました
白石:貴方は…新人マネージャー
〇〇:橘〇〇です、よろしくお願いします
白石:…よろしく
〇〇:はい
橋本:じゃあ、皆自分のレーンに行って!
乃木:はい!
〇〇:あやめ、頑張って
筒井:〇〇も頑張ってね
〇〇は白石の後ろをついて行きレーンへ向かって行った
〇〇:(やっぱ、嫌われてるみたいだな…)
ファン1:まいやん、大好きだよ〜!
白石:ありがと〜!
〇〇:お時間です、次の方どうぞ
〇〇:(笑顔で対応してる、すごいな)
ファン2:まいやんこれかも応援してるよ頑張って!
白石:嬉しい、頑張るよ〜!
〇〇:お時間です、次の方どうぞ
握手会は何事もなく順調に進んで終わった
〇〇:白石さん、僕は先に戻りますね
白石:うん、分かった
〇〇:お疲れ様でした
先に乃木坂の楽屋へ戻っていった
〇〇:はぁ〜疲れた
橋本:お疲れ様、〇〇くん
〇〇:橋本さんお疲れ様です
橋本:どうだった?初めての剥がし役は
〇〇:とても大変でしたよ
橋本:麻衣とはどうだった?
〇〇:僕の事が嫌いみたいですね、怖がってる感じです
橋本:そっか…まだ無理かな…
〇〇:やっぱ、前のマネージャーが関係してるんですか?
橋本:前のマネージャーは〇〇くんと一緒で髪と肌が真っ白だったの
〇〇:僕と同じ、髪と肌が真っ白…
橋本:それのせいで〇〇くんの事を嫌ってるのかも
〇〇:そうですか、分かりました
橋本:本当は皆いい子だから、仲良くしてあげて?
〇〇:分かってますよ、じゃあ4期生の所に戻ります
橋本:うん、分かった
筒井:あ、〇〇お疲れ様
〇〇:あやめお疲れ、握手会どうだった?
筒井:ファンと触れ合うのはやっぱり楽しいかったよ
〇〇:そっか、良かったね
筒井:麻衣さんの剥がし役したんでしょ?
〇〇:うん、めっちゃ疲れたよ
筒井:麻衣さんは凄く人気だからね
〇〇:来てる人数が凄かったもんな
筒井:LIVEとかになったらもっと大変になるかもよ?
〇〇:え、マジか…疲れることはあまりしたくないんだけどな…
筒井:マネージャーになったんだから文句言わない!
〇〇:はーい
突然、会場にものすごい爆発音が鳴り響いた
〇〇:うるさっ、爆発音?
筒井:え!なんで爆発音がしたの!?
橋本:〇〇くん!
〇〇:橋本さん、何が起きたんですか?
橋本:まだ、分からない
〇〇:メンバー全員戻って来てますか?
橋本:麻衣が戻ってきてない…
〇〇:なら僕が行ってきます
筒井:え!〇〇!!
楽屋を飛び出して会場へ走って行った
〇〇:なんだ、この白い煙は…
〇〇:会場に充満してる…視界が悪すぎるな…
〇〇:音で白石さんを探すしかない!
白石が居そうな場所を走り回って探し始めた
??:誰か〜!助けて〜!!
〇〇:これは白石さんの声!
助けを呼ぶ声がする方へ走って行く
〇〇:白石さん、ここに居たんですね
白石:怖かった…っ、突然周りが煙で見えなくなって…
〇〇:泣かないでください、もう大丈夫ですから
白石:うん…っ
〇〇:皆さん心配してますから、早く戻りましょ?
白石:分かった…
男1:逃がさねぇよ
〇〇:誰だ、お前
男1:俺は…まぁ、依頼主に乃木坂を襲えって言われてな
〇〇:(依頼主…なぜ乃木坂を襲うように命令したんだ…)
男1:とりあえず、そこにいる女を俺に寄越せ
〇〇:白石さん、俺の後ろに隠れてて下さい
白石:う、うん…
男1:そこの女を寄越さねぇなら、お前を殺してから奪うか
男は腰辺りから銃を取り出して〇〇に向けた
〇〇:銃…(あの感じだと本物っぽいな…)
男1:じゃあ、お前には死んでもらうよ
〇〇の胸に狙い定めて何発も撃ち会場には銃声が鳴り響いた
〇〇:ブハッ…!
口から大量の血を吐いて膝から崩れ落ちその場に倒れ込んでしまった
男1:じゃあな、ヒーロー気取りの少年
白石:え、〇〇…くん?
白石:う、嘘…やだ、死なないで…っ!
白石:〇〇くん!!
to be continued……。
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