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「ヴァンパイア」Part4

男1:馬鹿な奴だな

白石:なんで…っ

男1:じゃあ、次はお前が死ぬ番だな

白石:い、嫌…っ!

男は再び銃構えて白石に向けた

〇〇:たくっ…痛てぇ…

白石:え…?ま、〇〇くん…?

男1:は!?お前は死んだはず…っ

〇〇:勝手に殺すなよ

男1:確実に心臓を狙って撃ったはずだ!

〇〇:残念だったね

白石:だ、大丈夫なの…?

〇〇:まぁ、なんとか

〇〇:うわ〜…こんなに血出たのか…

〇〇:しょうがない…白石さんすみません

白石:え、な、何が?

〇〇は白石を抱き寄せて首筋に噛み付き血を吸った

白石:痛い…っ、んん…っ(血を吸われてる…?)

〇〇:ごめんなさい、痛かったですよね?

白石:もしかして…〇〇くんって…

〇〇:僕、吸血鬼なんです

〇〇の瞳はゆっくりと赤く染まっていき身体の傷が一瞬で治った

白石:…そ、そうなんだ…っ

男1:何そこそこ喋ってんだよ!

〇〇:うるせぇ、黙ってろ

冷たく低い声で呟き〇〇は凄い殺気を出しその場の空気が重くなった

男1:っ!!(な、なんだこの殺気は…一瞬でアイツの雰囲気が分かったぞ…)

〇〇:覚悟しろよ

〇〇は男を睨み付けながらゆっくりと歩いて近づく

男1:く、来るんじゃねぇー!!

〇〇:なに?怖がってんの?

男1:これ以上近づいたら、撃つぞ!!

〇〇に銃を向けては狙いを定める

〇〇:撃てるなら、撃ってみろよ

男1:次こそ死ね!!

銃声が鳴り弾丸は〇〇の頬をかすっていった

〇〇:ちゃんと狙えよ

男1:くそ!なんで外すんだよ!

〇〇:じゃあな

拳を強く握り締めて男の鳩尾を思いっきり殴った

男:グハッ…!

膝から崩れ落ち男はその場に倒れて気絶した

〇〇:はぁ…疲れた…

白石:〇、〇〇…くん…

〇〇:さぁ、皆さんの所に戻りましょう

白石:う、うん…

〇〇:こいつを拘束しとかないとな

縄を使い男の身体を縛って拘束した

〇〇:白石さん、僕が吸血鬼って事は黙っててください

白石:分かった…

〇〇:ありがとうございます

〇〇は白石を連れて皆が居る場所へ戻って行った

〇〇:橋本さん

橋本:〇〇くん大丈夫だったの!?

〇〇:白石さん連れて来ましたよ

白石:奈々未…!

橋本:麻衣、無事で良かった!

〇〇:橋本さん、警察に電話してください

橋本:え、なんで?

〇〇:こいつを逮捕して欲しいので

縄で縛った男を見せた

橋本:この人が麻衣を襲った人?

〇〇:そうです、この会場で騒ぎを起こした犯人です

橋本:わかった、電話してくる

〇〇:ありがとうございます

〇〇:僕は4期生の所に戻ります

橋本:お疲れ様、ありがとう

白石:…

ーーーーーーーーーー

筒井:あ!〇〇!!

〇〇:あ、あやめ

筒井:大丈夫なの?

〇〇:うん、大丈夫だよ

賀喜:私には大丈夫そうに見えないんだけど?

〇〇:だ、大丈夫だって!

賀喜:ほんとに?服、血塗れになってるけど…

〇〇:こ、これはですね…

筒井:〇〇!何があったの!?

〇〇:えっと…ですね…っ

〇〇:実は、白石さんを助けに行った時に刺されちゃって…(銃で撃たれたって…言えない…)

遠藤:え!じゃあ、病院に行かないと…っ!

〇〇:あとで、自分で行くので大丈夫ですよ

賀喜:刺されてるのになんでそんなに余裕なの…?

〇〇:それは…えっと〜…

ーーーーーーーーーー

橋本:〇〇くん、すごいね

白石:そうだね…

橋本:前のマネージャーみたいに悪い人じゃないでしょ?

白石:うん…

橋本:〇〇くんはなにもしないと思うよ

白石:それは…分からないじゃん!

橋本:でも、麻衣を助けたんだよ?

白石:そうだけど…

橋本:少しは信じてみよ?

白石:うん…

〇〇:はぁ…身体がだるいな…

〇〇:血を流し過ぎたな…

〇〇:白石さんに血を少し貰ったけど…やっぱ足りない…

〇〇:久保さんから血を貰おう…

〇〇:久保さん、ちょっといい?

久保:ん?どうしたの?

〇〇:血を吸わせてくれない?

久保:いいけど、痛くしないでね?

〇〇:分かりました、なるべく痛いようにはしません

久保の腰辺りに腕まわして首筋に噛み付き血を吸った

久保:んっ…はぁ…あぁ…っ、

〇〇:ぷはっ、美味しかった

久保:よ、よかった…///(は、恥ずかしい声が出ちゃった…//)

〇〇:身体も楽になった、ありがとう

久保:いえいえ!//

〇〇:久保さん、大丈夫?

久保:だ、大丈夫だよ!!

〇〇:そ、そっか、よかった

握手会場で起こったあの事件から数日が経った

〇〇:橋本さん、話ってなんですか?

橋本:〇〇くん、麻衣を襲った男の事覚えてる?

〇〇:まぁ、覚えてますよ

橋本:その男が刑務所から姿を消したの

〇〇:は?どうやって消えたんですか?

橋本:どうやって消えたのか分からないみたいなの

〇〇:じゃあ、また襲ってくる可能性があると言う事ですか?

橋本:その可能性があるかもしれない

〇〇:そうですか、分かりました

橋本:いつ何が起きるか分からないから警戒してほしい

〇〇:分かりました

橋本:この事はメンバーには秘密でお願い

〇〇:大丈夫ですよ、何も言いません

橋本:ありがと、もう戻っていいよ

〇〇:はい

あやめ達が居る部屋へ戻って行った

〇〇:やっぱり前のマネージャーが気になるな…

〇〇:僕と同じ白髪で肌が白いか…

〇〇:とりあえず、自分なりに調べてみるかな

筒井:〇〇さっきから何ブツブツ言ってるの?

〇〇:いや、なんでもない、どうしたの?

筒井:今度の休みさ

遠藤:私達とお出かけしよ?

賀喜:いいよね?

〇〇:まぁ…んー、いいよ

筒井:やった!

遠藤:これで安心して出かけれるね!

賀喜:そうだね!

〇〇:それで、どこに行こうとしてるの?

筒井:やっぱり、ショッピングモールかな?

遠藤:洋服買いたいし

〇〇:そっか、分かった

賀喜:〇〇は出かけたりするの?

〇〇:出かけたりとかはあんまりしないよ

賀喜:え、なんで?

〇〇:それは外に出たくないからだよ

筒井:〇〇は昔から外に出ないからね

遠藤:そうなの?

〇〇:うん、家に引きこもってアニメ見てゲームとかしてる

賀喜:服とかはどうしてるの?

〇〇:あやめと一緒に買いに行ってる

遠藤:へぇ〜そうなんだ

〇〇:僕はオシャレとかそんな詳しくないからあやめに任せてるんだよね

賀喜:なるほどね〜

遠藤:私、〇〇くんの私服気になる

〇〇:いつもと変わりませんよ?

賀喜:そうなの?

筒井:いつもこの感じだよ?全身真っ黒だよ

〇〇:あの、集合場所ってどこですか?

遠藤:んー、どうしよう

賀喜:駅前でいいんじゃないかな?

筒井:じゃあ、駅前に集合ね

遠藤:〇〇くんはあやめんと一緒に来るでしょ?

〇〇:はい、そうですよ

筒井:じゃあ、迎えに来てね?

〇〇:分かった、行くよ

ーーーーー数時間後ーーーーー

〇〇:さて、帰ろうかな

筒井:じゃあ、一緒に帰る!

〇〇:わかった、一緒に帰ろ?

筒井:メンバーとは仲良くなれた?

〇〇:んー、4期生の皆とは仲良くなれたよ

筒井:3期生さんとは?

〇〇:久保さんと梅澤さんと山下さんと与田さんかな

筒井:そうなんだ

〇〇:1期2期の人とは仲良くなれないかも…

筒井:どうして?

〇〇:どうも、まだ僕の事を怖がってるみたいなんだよね

筒井:あらら、可哀想に

〇〇:前の男性マネージャーが関係してるみたいでさ

筒井:前のマネージャー?

〇〇:うん、あやめ達が入る前のマネージャーだと思う

筒井:男性マネージャーが居たなんて初めて知ったよ

〇〇:久保さん達に聞くしかないかな

筒井:そのマネージャーの事を調べるの?

〇〇:うん、調べないと1期と2期のメンバーとずっとこのままの距離感は嫌だし

筒井:そっか、頑張ってね!

〇〇:ありがとう

to be continued……。

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