「ヴァンパイア」 第2章 Part6
如月:小坂菜緒と筒井あやめと森田ひかるを俺によこせ!!
〇〇:残念だが、お前には絶対に渡さない!
森田:え?〇〇さんって…化け物なの…?
麗奈:え!ど、どういうこと!?
〇〇の背中には羽が生え尻尾も生えていた
菜緒:え…如月さん…が…
美玖:どういうことなの!菜緒が狙われてる!?
史帆:めっちゃやばい状況じゃん!
愛萌:〇〇さんがどうにかしてくれるよ!
菜緒:そう…だよね…
〇〇:やっぱり、あの時にお前を殺すべきだった…
如月:ははっ!今更後悔しても遅せぇんだよ!!
拳を強く握り締め如月は〇〇に向かって走って来て襲いかかって来た
〇〇:…そうだな…後悔しても手遅れだな…
如月の攻撃を避けては腹を狙い思いっきり蹴りを入れた後に顔面を殴り吹き飛ばした
〇〇:(このまま、如月に攻撃を出来る時間を与えないで、攻め続ける!)
如月の元へ飛んで行った瞬間に〇〇の身体には鋭利な物が幾つも刺さっていた
〇〇:グハッ…!!
如月:ふふ…いやいや〜油断したらだめだよ?
〇〇:チッ…クソ野郎…
如月:殺すとか言ってたわりには、弱いな
見下すような笑みを浮かべ傷だらけの〇〇を見ていた
〇〇:はぁ…なぁ、如月吸血鬼の1番凄い能力って知ってるか?
如月:あ゛?急になんだよ、時間稼ぎか?
〇〇:時間稼ぎだと思うか?
飛び散った血がどんどん〇〇の身体の元へ集まって行く
如月:は!?なんだよそれ!
〇〇:これは吸血鬼の力だよ
如月:俺にはそんなこと出来ねぇぞ!!
〇〇:お前に出来るわけないだろ
集まった血は〇〇の身体へ戻り傷が治って行った
如月:チッ!お前もしかして!!
〇〇:そうだよ、俺はあやめの血を飲んでる
如月:てめぇ!!ぶっ殺してやる!!
〇〇:お前の狙いはあやめ達の血だろ?
如月:黙れ!黙れ黙れ黙れ!
如月はナイフを何度も振り回し鋭利な刃が〇〇の頬をかすめた
〇〇:チッ…少し切ったか
如月:こんなもんなのか?お前の力はよ!
〇〇:ちょうどいい…試してみるか…
頬から流れる血を空中に浮かせて2つの球体にした
如月:何をするつもりだ
〇〇:さて、この血玉はどこまで通用するかな
血玉を飛ばし如月の身体を何度も貫いていく
如月:くっ…!避けても意味ねぇじゃねぇか!
〇〇:お前の実力はこんなもんなのか?
如月:黙れ!カハッ…!
如月は大量の血を吐き身体から大量に血を流していた
〇〇:あ〜ぁ、ボロボロだな
如月:絶対に…お前を倒すんだよ…
〇〇:残念だけど、それは無理だよ
如月:うわぁぁぁぁ!!
如月の瞳は更に赤黒く染まり鋭い牙が生えた
〇〇:ふ〜ん、化け物だな
如月:くははっ!!全員ぶっ殺してやる!!
近くにいたスタッフに襲いかかっていった
〇〇:させねぇよ!!
如月の顔を狙い思いっきり蹴り飛ばした
如月:グハッ…!!
如月はめり込み壁には物凄い亀裂が入った
〇〇:たくっ…
如月:痛ってぇ…な!
〇〇:まだ諦めねぇのかよ
〇〇:じゃあ、あれ使うか…
右半身に黒い紋章が浮き出てきた
如月:なんだよ、それは…
〇〇:これが悪魔の本当の力だよ
如月:チッ…(これは…やばすぎる…っ)
〇〇:お前はもう終わりだ
〇〇が刀に黒い炎纏わせ振り下ろすと一瞬で如月の手脚が切り落とされた
如月:ぐぁぁぁ!!
〇〇:お前の手脚はもう再生出来ないからな
手脚の切断部分は黒い炎で燃やされていた
〇〇:お前、俺の父親に言われて来たんだろ?
如月:親父…あ〜ぁ、お前あの王の息子なのか
〇〇:余計な事は喋らなくていい、質問に答えろ!
刀の刃先を如月の肩へ思いっきり突き刺した
如月:うあ゛ぁ゛ぁ゛!!!
〇〇:早く答えろ…答えねぇなら分かってるだろうな?
如月:はぁ…はぁ…そうだよ…命令されてしんだよ…っ
〇〇:それで、あいつの目的は?
如月:筒井あやめ…小坂菜緒…森田ひかる…この3人の血だ…
〇〇:あやめ達の血を飲んで覚醒しようとしてるのか?
如月:そうだ…俺も3人の血を飲んで覚醒しようとした…
〇〇:なるほどね、あやめ達の血に関してどこまで知ってる?
如月:俺は…吸血鬼の力が覚醒するくらいしか知らない…
〇〇:そっか…それならいいや
如月:お前は…3人の血の能力…知ってるのか…?
〇〇:もちろん、知ってるよ
如月:どうやって…知ったんだよ…
〇〇:それは秘密だ
〇〇:まぁ、情報は聞けたしお前は邪魔だ
〇〇:…殺すか
一気に雰囲気が変わりその場の空気が凍りついた
如月:ビクッ…!!(今まで…感じた事ない殺気だ…っ)
〇〇:なぁ、死ぬ覚悟は出来たか?
如月:うあ゛ぁ゛ぁ゛!!
如月の身体は真っ黒に染まって行き暴走状態になってしまった
〇〇:面倒なことになったな…
一旦距離を取り如月の身体を黒い鎖で拘束した
如月:うぅ゛!があ゛ぁ゛!!オ゛マ゛エ゛コ゛ロ゛ス゛!!
〇〇:この鎖だと…いつか壊れるかもな…強化するか…
刀で自分の指先を切り黒い鎖に血を垂らし赤黒い色に変化した
如月:ぐぁ゛ぁ゛!!
〇〇:もう…終わりだ…如月じゃあな
刀を強く握り締め物凄い火力の黒い炎を纏わせ如月の首を斬り落とした
〇〇:……
〇〇は少し俯き如月の死体が灰になって消えていった
〇〇:…慣れないな…人を殺すのは…
アル:もう終わったのか?
〇〇:如月との戦いは、な
アル:それってどういうこと?
〇〇:如月ではなく、俺の父親でもなく、他に黒幕がいるって事だよ
アル:は〜!?
〇〇:もう、誰だか特定はしている
アル:早いな!さすが〇〇!
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筒井:え?どういうこと…私と小坂さんと森田さんの血が必要って…
遠藤:分かんない…〇〇に聞いてみないと…
賀喜:3人の血は、吸血鬼にとって特別な血ってことかな
森田:私が…狙われてる…?
小林:ひかるの血が欲しいみたいな事言ってたね
菅井:でも、〇〇さんがあんな姿になるなんて…
麗奈:あれが本当の姿の…〇〇くんか…
〇〇:さーて、櫻坂の皆になんて説明しようかな
アル:とりあえず、乃木坂の皆に会おうよ
〇〇:そうだね
乃木坂の皆がいる所へ向かって行った
アル:皆、怪我はしてないか?
飛鳥:全然大丈夫、あいつは一体何者だったの?
〇〇:あいつは、元日向坂のマネージャーだよ
白石:え!そうなの!?
〇〇:皆さん、会った事ないんですか?
梅澤:まぁ、何回か会った事はあるけど…
久保:あの人はマネージャーを辞めたの?
〇〇:俺が辞めさせました
飛鳥:辞めさせたってどういうこと?
〇〇:日向坂の皆を脅し血を無理矢理吸ったりしてたので、俺がその証拠を集めてクビにしました
筒井:それなら、小坂さんの血を吸われてるんじゃないの?
〇〇:それが奇跡的に1回も吸われてないんだよね
賀喜:でもさ、どうしてあやめんと小坂さんと森田さんが狙われてるの?
〇〇:それは、吸血鬼にとって特別な血液だからだよ
賀喜:やっぱりそうなんだ
〇〇:あやめの血は、吸血鬼の能力、身体能力とかを何倍にも強化されるんだよ
筒井:え?そうなの?
〇〇:うん、その事を知った時はびっくりしたよ
遠藤:じゃあ、小坂さんと森田さんの血は?
〇〇:小坂さんの血は、吸血鬼に異常な程の治癒能力を与えるんだ
賀喜:なるほど…それは厄介な能力だね
〇〇:森田さんの血は、2人の血よりもとても特別なものなんだ
筒井:どういうこと?
〇〇:それは…不老不死と死者蘇生が与えられるんだ
筒井:え!?森田さんの血だけ異常じゃん!!
〇〇:そうなんだよ、だから困ってるんだよね
遠藤:困ってるって何に?
〇〇:森田さんの血の能力は、吸血鬼の1人にしか受け継ぐことしか出来ないんだ
賀喜:ってことは、誰かに吸われたら終わりってことか…
〇〇:そういうことだよ
遠藤:じゃあ、〇〇が吸えば…?
〇〇:それは、出来ないよ…
筒井:どうして?不老不死になるから?
〇〇:当たり前だろ、不老不死になるなんて嫌だわ
菜緒:あの…!〇〇さん!
〇〇:あ、菜緒さん大丈夫ですか?
菜緒:はい!あの…なんで私は狙われているんですか?
〇〇:菜緒さんの血が狙われてるんです
菜緒:私の血…?
〇〇:菜緒さんの血は、吸血鬼が吸うとどんな怪我でも異常な速さで回復するんです
菜緒:じゃあ…これからも…私は狙われるんですか…?
〇〇:はい…まだもう少しの間狙われ続けます…
菜緒:…そうですか……
〇〇:あの、菜緒さん1つお願い聞いて貰ってもいいですか?
菜緒:どうしました?
〇〇:菜緒さんの血を吸わせてくれませんか?
菜緒:え!い、いいですよ?
頬少し赤く染めながら恥ずかしそうに呟いた
〇〇:ありがとうございます
〇〇:じゃあ、吸わさせてもらいます
瞳を赤く染めて牙が生えた
森田:〇〇さん…!
〇〇:あ、森田さん
麗奈:本当に…吸血鬼なの…?
〇〇:そうですよ、俺は吸血鬼です
菜緒:〇〇さんは悪い人じゃないですよ!
美玖:信じて下さい!
小林:さっき、ひかるが狙われてるって言ってたけど
〇〇:森田さんの血が狙われてます
菅井:じゃあ、森田さんの血は特別ってことですか?
〇〇:はい、森田さんの血が凄く特別で1番狙われます
麗奈:じゃあ…1番危ないじゃん!
〇〇:だから、森田さんにはこれをあげます
ひかるの手を握り〇〇は指輪を付けた
森田:これは…指輪?
〇〇:はい、これは森田さんを守る為の指輪です
森田:…ありがとうございます
〇〇:まぁ、とりあえず本当に吸血鬼か見せますよ
菅井:ど、どういうことですか?
〇〇:菜緒さん、来てください
菜緒:はい、分かりました
〇〇:じゃあ、血を吸いますね?
〇〇は菜緒の首筋に噛み付いて血を吸い飲んだ
菜緒:あ…っ、んん…んぁ…っ、
〇〇:菜緒さんの血も凄く美味しいな
菜緒:は、恥ずかし…
耳まで真っ赤に染めて手で顔を隠し俯いた
〇〇:これで、吸血鬼ってことがわかりましたか?
森田:は、はい!
菅井:あんな声出して…痛くないのかな…?
小林:ん〜、どうだろうね?
麗奈:見てる私も恥ずかしいよ〜…
菜緒が血を吸われる姿を見ていた1部のメンバーも顔を赤く染めていた
森田:あの、〇〇さんも私の血を吸うんですか?
〇〇:森田さんの血は…多分吸いませんよ
麗奈:え?どうして?
〇〇:それは、俺が森田さんの血を吸ったら不老不死になるからですよ
菅井:不老不死って、若い姿のまま長く生きるってことですよね?
〇〇:はい、そうです
小林:それは、吸いたくないよね
〇〇:もし、森田さんの血が敵に吸われたら
小林:敵は何も考えずに突っ込んでくる…か…
〇〇:そういうことです
〇〇:あ、小林さん
小林:ん?なに?
〇〇:この指輪を皆さんにもつけるように言って渡してくれませんか?
〇〇は小林にメンバー全員分の指輪を渡した
小林:わかった、渡しておくよ
〇〇:ありがとうございます
飛鳥:ってか、〇〇!!
〇〇:どうしました?飛鳥さん
飛鳥:このスタジオめちゃくちゃじゃない!!どうするの!!
〇〇:え、怒るところそこなの…?
飛鳥:〇〇!責任持ってどうにかしなさい!!
白石:飛鳥、無理な事言わないの!
飛鳥:だってさぁ〜!
白石:ごめんね?〇〇くん困らせちゃって
〇〇:ははっ、スタジオは元に戻せますよ
白石:え!戻せるの!?
〇〇:え?はい、戻せます
アル:〇〇、悪魔の力使うのか?
〇〇:そうだよ
その場にしゃがみ込み〇〇の身体に黒い紋章が現れ地面に手を当て壊れた物壊れた場所は全て元通りになった
白石:え!元通りになってる!!
〇〇:悪魔の力は何でも出来るんですよ
飛鳥:さすが〇〇だな!
白石:飛鳥が自慢げにしないの
〇〇:ははっ、ありがとうございます
アル:今日はゆっくり休もうか
〇〇:そうだな〜、もう仕事終わったし
アル:よし、ゆっくり休もうか
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雫:すみません、如月が殺られました
??:チッ…やっぱり如月は殺られたか
雫:〇〇は、想像以上に強いです…
??:所詮あのクソ王の息子だ私には勝てない
雫:はい、??様なら絶対に勝てますよ
??:〇〇…私が絶対に殺すからな…!!
to be continued……
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