「突然、僕に姉が出来ました。」Part10
〇〇:はぁ〜…人多過ぎて困る…
〇〇:早く蓮加の所に戻ろ
蓮加の元へ走って戻って行った
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不良1:ほら、行くぞ!
そう言って不良1は蓮加の手首を掴んで連れて行こうとした
蓮加:ちょ…っ、やだ!やめて!!
不良2:じゃあ、遊ぼうぜ
〇〇:お、蓮加?
蓮加:〇、〇〇!
〇〇:で、貴方達はどちら様?蓮加をどっかに連れて行くつもりか?
不良3:ちょっと俺らの遊び相手になってもらうだけだよ
〇〇:それは困るな
〇〇:蓮加は俺の遊び相手なんだ、返してくれない?
不良2:チッ…めんどくせぇな
不良3:こいつ潰すか
〇〇:3人で俺を相手すんの?ダサくねぇ?
不良2:イキんなよ、陰キャのクソガキが
〇〇:イキってるのは、どう考えてもお前達だろ?
不良1:舐めてんじゃねぇぞ!
不良達は〇〇に向かって走って行く
〇〇:蓮加、少しだけ目瞑ってて?
蓮加:え?わ、わかった
蓮加は〇〇に言われた通りに目を瞑った
不良1:おりゃ!
不良1は〇〇に殴り掛かった
〇〇:どうせ、群れてないと生きていけないクズ野郎が
不良1の拳を避けては鳩尾に目掛けて殴った
不良1:カハッ…!!
〇〇:次はお前達な
不良2と3の顔面を殴っては腹を思いっきり蹴り飛ばした
不良2:グハッ…!!
不良3:ガハッ!!
〇〇:集団で襲う癖に強がってんじゃねぇよ、お前らみたいな人間は嫌いだ虫唾が走る
そう吐き捨て〇〇は無言で蓮加の手を握ってその場を離れた
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〇〇:蓮加、目開けていいよ
蓮加:う、うん
〇〇:大丈夫?蓮加、どこも怪我してない?
蓮加:うん、大丈夫だよ?
〇〇:よかった
蓮加:どうして、あの人達を倒せたの?
〇〇:昔、空手をしてたからだよ
蓮加:そうなんだ、知らなかったよ
〇〇:教えなくてもいいと思ったからね
蓮加:まぁ、確かにそうだね
〇〇:じゃあ、メリーゴーランドに乗ろ
蓮加:うん!
〇〇達は手を繋いだままメリーゴーランドへ乗りに行った
〇〇:ちょうど乗れるみたいだね
蓮加:ラッキーだね!
〇〇:うん、そうだね
メリーゴーランドに乗り少し待つと動き始めた
〇〇:お、動いた
蓮加:楽しい〜!
〇〇:(楽しでるみたいでよかった)
肩掛けバッグからスマホ取り出し蓮加が楽しそうに笑う姿を写真に収めた
蓮加:メリーゴーランド、楽しかったね?
〇〇:そうだね、始めて乗ったかも
蓮加:そうなの?
〇〇:うん
蓮加:じゃあ、最後に観覧車に乗りに行こ
〇〇:いいよ、行こ
〇〇と蓮加は観覧車へ乗りに行った
蓮加:やっぱり、最後は観覧車だよね〜
〇〇:まぁ、そうだね
蓮加:ほら、早く乗るよ
〇〇:あ、うん、わかった
観覧車に乗り外の景色を眺めていた
蓮加:景色綺麗だね
〇〇:そうだね、久しぶりに乗るかも
蓮加:そうなの?今日は楽しかった?
〇〇:楽しかったよ
〇〇:遊園地なんて小さい頃に2、3回くらいしか行ったことないよ
〇〇:その時は全く楽しいと思えなかったし
〇〇:今日は蓮加と一緒に遊園地に来て、楽しいって思えたよ
〇〇:ありがと、蓮加
〇〇は蓮加を見詰めては優しく微笑んでそう呟いた
蓮加:そ、そっか…良かったね、
照れ隠しをするように目線を逸らし外の風景を眺め少し赤く染まった頬を夕焼けの光で隠した
〇〇:そろそろ終わるね
蓮加:うん…あのさ、〇〇
〇〇:どうしたの?
蓮加:私…〇〇の事…
観覧車が止まりドアが開いた
〇〇:あ、終わったね
蓮加:う、うん
〇〇:あのさ、さっき何か言おうとしてたよね?
蓮加:ううん!何でもないよ!
〇〇:そっか、じゃあ帰ろうか
蓮加:そうだね
遊園地を出て〇〇達は電車に揺られて家に帰った
〇.蓮:ただいま〜
蓮母:おかえりなさい
蓮母:楽しかった?
〇〇:うん、遊園地に行って始めて楽しいって思ったよ
蓮母:何回か行ったことあるの?
〇〇:うん、小中学生の時に遠足みたいなやつで2、3回行ったくらいだよ
蓮母:そうなんだ
〇〇:じゃあ、ちょっとやる事あるから部屋に行くね
蓮母:わかった、ご飯の時間にはリビングに来てね?
〇〇:うん、わかった
蓮母:夜ご飯の準備しないとね
蓮加:私もするよ
蓮母:あら、珍しい
蓮加:べ、別にいいでしょ!
蓮母:〇〇のこと好きなんでしょ?
蓮加:え、な、ち、ちがうよ!
蓮母:ふふっ、動揺してるね
蓮加:うぅ…恥ずかしい…
真っ赤に染めた顔を手で隠し少し俯いた
蓮母:告白はもしかしてしたの?
蓮加:ううん、出来なかった…
蓮母:告白してもいいけど、付き合うなら乃木坂を卒業してからよ?
蓮加:うん、わかった
蓮母:これからよ、頑張りなさい
蓮母:じゃあ、これからは料理を教えてあげないとね
蓮加:うん、よろしくお願いします!
蓮母:じゃあ、料理するよ
蓮加:うん!
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〇〇:そろそろ夜ご飯か…
〇〇:リビングに行こうかな
自分の部屋を出てリビングに行った
蓮母:あ、〇〇
〇〇:もうご飯出来た?
蓮母:うん、今日はね蓮加が手伝ってくれたら早く出来たの
〇〇:そうなんだ、珍しいね
不思議そうな顔をしながら椅子へ座った
蓮母:じゃあ、食べようか?
〇〇:うん、いただきます
蓮加:いただきます
〇〇:美味しいよ
蓮母:それね、蓮加が作ったんだよ
〇〇:そうなの?蓮加って料理上手なんだね
蓮加:あ、ありがと…
〇〇:(なんか、蓮加の頬少し赤い…)
蓮母:良かったね、褒められて
〇〇に聞こえない声で耳打ちした
蓮加:うん
蓮母:これからはもっと頑張らないとね?
蓮加:うん、頑張るよ!
to be continued……
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