「突然、僕に姉が出来ました。」Part21
〇〇:歌ってみた…どうしよ…
蓮加:どうしたの、そんな死にそうな顔して
〇〇:いや、乃木坂メンバーとの歌ってみたの曲と誰と歌うかで悩んでるんだよ
蓮加:ん〜、〇〇が歌って欲しい曲を選んだらいいんじゃない?
〇〇:俺の歌って欲しい曲か…それいいかも、ありがと!
蓮加:ううん、〇〇の助けになれたならよかったよ
〇〇:ちょっと今から歌詞割りとか考えて準備する
蓮加:うん、頑張ってね!
〇〇:うん、頑張るよ
ーーーーーーー数十分後ーーーーーーー
〇〇:よし、歌詞割り終わった
〇〇:でも、この曲を誰と歌うか、だよね
〇〇:ん〜…どうしよ…
〇〇:この曲は、遠藤さんとかな
〇〇:きっと、曲と声が合うはず…
〇〇:早速、橋本さんに連絡して予定を決めないと
〇〇:電話かけよ、橋本さん出てくれるかな
机に置いていたスマホを手に取り橋本に電話をかけた
橋📞:もしもし?〇〇くんどうしたの?
〇📞:突然電話をかけてすみません、歌ってみたの件でちょっと話がありまして
橋📞:あー、メンバーとの歌ってみたを投稿して欲しいってやつね
〇📞:はい、それで歌う曲と歌うメンバーを決めたんですけど
橋📞:それで誰と歌うの?
〇📞:遠藤さんとです
橋📞:さくちゃんか、いいんじゃない?それで、歌う曲は?
〇📞:ボカロなんですけど、「初めての恋が終わる時」です
橋📞:なんか、曲名だけ聴くと悲しい曲なんだなって思っちゃう
〇📞:間違ってはないかもです、橋本さんも是非聴いてみて下さい
橋📞:聴いてみるよ、じゃあ、さくちゃんに話しておくから、それで予定が決まり次第また連絡するね
〇📞:わかりました、お願いします
橋📞:頑張ってね
最後にその言葉を呟いて電話が切れた
〇〇:さて、あとは予定が決まったら歌詞割りを渡して録音と映像も作らないとだよね
〇〇:映像はどうしよ
〇〇:曲に似合う映像作るか、歌ってる姿を撮って映像にするか、
〇〇:ん〜、これは橋本さんと遠藤さんと相談だな
〇〇:相談して、どうするか決めよ
ーーーーーーー数日後ーーーーーーー
橋本から電話があり、遠藤と話す機会を作ってくれたらしい
予定は今日のお昼で乃木坂の事務所で話す事になった
〇〇:やっぱ、事務所でかいよな…
〇〇:さぁ、入ろ
橋本:お〜、予定の時間よりちょっと早めに来たね
〇〇:余裕を持って行動したいので…
橋本:予定よりちょっと早めに来ることはいい事だぞ、少年
〇〇:え?あ、はい
橋本:さくちゃんはもう会議室にいるから、〇〇くんは私に着いてきて
〇〇:わかりました
〇〇は橋本の後ろをついて行き会議室へ入って行った
ーーーーーーーー会議室ーーーーーーーー
橋本:さくちゃん、〇〇くんを連れて来たよ
遠藤:〇〇くん、今日はよろしくお願いします
〇〇:その、敬語はやめてください遠藤さん
遠藤:わ、わかった
橋本:さて、〇〇くん今回はどんな感じにするのかな?
〇〇:今回は、こんな感じに歌割りをしました
タブレットを出し歌詞割りをした画像を橋本と遠藤に見せた
遠藤:この、歌詞を下にピンクで線を引かれてるのが私が歌うところ?
〇〇:はい、出来れば曲は全部覚えて欲しいです
遠藤:わかった、がんばるよ!
橋本:歌は良しとして、映像はどうするの?
〇〇:乃木坂の方で動画を投稿すると思うので、歌ってる姿を撮って映像にするって方法でいこうかと思います
橋本:なるほど…色んな角度で撮ったり2人が見詰めあった映像とかもいいかもね
遠藤:え!//そ、そんな見詰め合うなんて、無理です…!///い、一瞬なら大丈夫ですけど…//
〇〇:(なんか…顔真っ赤だな、熱でもあるのかな?早く終わらせないと)
〇〇:じゃあ、映像は歌ってる姿を撮るでいいですか?
橋本:私はいいと思うよ
遠藤:わ、私も…いいと思います…///
〇〇:じゃあ、歌の収録と撮影は同じ日にしましょう
橋本:そうね、スタジオの使える日が分かったら連絡するから
〇〇:わかりました、僕は帰りますね
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:ん〜、会議は終わったからな…暇になった…
〇〇:あ、蓮加がダンスレッスンしてるかな
〇〇:橋本さん、ちょっといいですか
橋本:あれ?もう帰ったのかと思ったけど、どうしたの?
〇〇:今、蓮加ってダンスレッスンしてますか?
橋本:うん、メンバーみんな練習してるよ
〇〇:じゃあ、見に行ってもいいですか?
橋本:いいよ、多分みんな喜ぶんじゃないかな?
〇〇:(喜ぶ…?まぁ、いいや、見に行こ)
ーーーーーーーーレッスン室ーーーーーーーー
〇〇:(静かに入ろ…)
部屋の隅に移動し座って皆が踊っている姿を見た
〇〇:(みんな、すごく頑張ってるな…)
〇〇:(蓮加、あんな真剣な表情するんだな…新しい1面を見れた)
蓮加:あれ…?〇〇なんでいるの!?
〇〇:よっ、ちょっと用があって来てたんだ
蓮加:そうなの?何してたの?
〇〇:歌ってみたの件でね、橋本さんと話してたの
蓮加:そうなんだ、誰と歌うって決めたの?
〇〇:遠藤さんだよ、歌うって決めた曲がね、遠藤さんに似合うと思ってね
蓮加:ふ〜ん、それは楽しみ
〇〇:まぁ、投稿するまで待っててよ
蓮加:は〜い
〇〇:ライブと握手会はあと1ヶ月後だよね
蓮加:うん、そうだよ
〇〇:じゃあ、頑張らないとね
蓮加:頑張るよ、〇〇応援してね!
〇〇:応援してるよ、蓮加
蓮加:ふふっ、ありがと!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
数日が経ち歌ってみたの収録は終え投稿日になった
〇〇:今日ってあれですよね、遠藤さんと僕との歌ってみたを投稿する日ですよね?
橋本:そうだよ、そろそろ投稿されると思うけど
〇〇:今回の曲、結構昔だからな〜…大丈夫かな…
橋本:ふふっ、大丈夫だよ、歌声はとても良かったし
〇〇:それならいいですけど…
橋本:あ、ほら、投稿されたよ?
スマホの画面を〇〇に見せた
〇〇:ほんとだ、反応がいいと良いな…
橋本:まあまあ、心配しなくていいよ
〇〇:は〜い
〇〇と遠藤2人で歌った動画が投稿されて数時間が経ち
反響はかなり良く、またコラボしてほしいなど色々と良いコメントで溢れていた
蓮加:〇〇!今回の歌ってみた凄くいいじゃん!
〇〇:もう聴いたんだね、俺ねその曲好きなんだよね
蓮加:なんか、分かるかも
〇〇:さて、次の曲と歌う相手考えないとな
蓮加:楽しみに待ってるよ
〇〇:待ってて、蓮加
ーーーーーーーー握手会当日ーーーーーーーー
ライブは大成功に終わり、握手会当日になった
〇〇:あの、僕普通の服装で来ちゃったんですけど
橋本:大丈夫大丈夫、スタッフ専用の服があるからさ
〇〇:それなら良かったです
橋本:じゃあ、更衣室に服置いておくから
〇〇:わかりました
ーーーーーーーー数十分後ーーーーーーーー
〇〇:橋本さん、着替えてきました
橋本:イケメンは隠せないか
〇〇:僕、イケメンじゃないです
橋本:自覚しなくていいよ〜
〇〇:あの、帽子とマスクしてもいいですか?
橋本:ん?してもいいけど
〇〇:顔出ししちゃったので、誰かにバレたら嫌ですし
橋本:なるほどね、いいよ
〇〇:ありがとうございます
橋本:メンバーの皆はレーンにもういるから、〇〇くんは梅ちゃんの剥がし役してもらおうかな
〇〇:わかりました、行ってきます
橋本:よろしくね
〇〇:はい、
帽子を深く被りマスク付けて梅澤のレーンに向かって行った
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:梅澤さん、今日はよろしくお願いします
梅澤:私の剥がし役は〇〇くんか、安心だね
〇〇:何があっても必ずお守りします
梅澤:ありがとう、〇〇くん
握手会が始まり、順調に進んで行った
男1:梅ちゃん、ずっと応援してるよ〜!
梅澤:ふふっ、ありがとう〜
男2:梅ちゃんのインスタの写真いつも楽しみにしてるよ
梅澤:ほんと?嬉しい、ありがとう〜
次の瞬間、会場には乾いた音が響いた
梅澤:え?な、なに?
〇〇:…梅澤さんはファンの皆さんと逃げて下さい
梅澤:え?〇〇くんは?
〇〇:僕は、今日スタッフなので会場の皆さんを逃がしに行きます
梅澤:わかった、頑張って
〇〇:(状況が全く分からない、一体何が起きたんだ)
会場内に居るお客さん達を誘導し逃がして行きすると電話が鳴った
橋📞:〇〇くん!〇〇くん!
〇📞:え?橋本さんどうしたんですか?
橋📞:蓮加ちゃんが…!何者かに撃たれたみたいなの!
〇📞:え…?
橋📞:それで…撃った人物が蓮加を人質にしてるみたい…
〇📞:わかりました…その人物は蓮加のレーンに居るんですよね…
橋📞:うん、でも危険な事はしないでね?他のスタッフの言うことを聞くことだよ
〇📞:はい…わかりました…
〇〇:橋本さん、すみません、今回は約束を破ります
〇〇:莉奈の時のような思いはしたくないから…
〇〇:早く蓮加の所に行こ
蓮加のレーンに向かって全速力で走って行った
to be continued……
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