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「ヴァンパイア」Part8

男1:お、おい、アイツの目真っ赤になってるぞ!

男2:確かに、なってる…

女1:あの人化け物だ…

女2:私達殺されちゃう…っ!!

〇〇:(まぁ、普通の反応だな…)

??:笑えるな!乃木坂46って言うトップアイドルを守ってたのに化け物だってよ!

〇〇:まぁ、ほんとに化け物だからな

??:面白いわ!笑

〇〇:(さて、どう動こうかな…下手に動けないし…)

??:お前が大人しく俺に殺されればこいつ解放してやるよ

〇〇:わかった、大人しくする、だからその人離して欲しい

??:いいだろ、解放してやる

??が遠藤を開放した瞬間〇〇が走って行った

〇〇:遠藤さん!

??:お前!ふざけやがって!!

握っていたナイフを思いっきり振り下ろした

〇〇:やばい…っ!

遠藤を抱き締めて〇〇は??に背を向けてナイフで深く斬られてしまった

〇〇:ぐ…っ、はぁ…、

遠藤:え…〇、〇〇くん…!?

〇〇:遠藤さん大丈夫ですか?

遠藤:大丈夫だけど…〇〇くんが…

〇〇:僕は大丈夫ですよ

遠藤:でも…っ

〇〇:賀喜さん、遠藤さんをお願いします

賀喜:うん、わかった

遠藤:〇〇くん、ダメだよ!!

〇〇:大丈夫です、心配しなくて

遠藤:心配するよ!!

??:いつまで喋ってんだよ!

〇〇:お前は黙ってろ…

〇〇の声は冷たくなって??に殺気を放ったその場の空気は一瞬で重くなっていった

??:…っ!(こいつは…やばい…)

〇〇:じゃあ、遠藤さん1ついいですか?

遠藤:え、なに?

〇〇:遠藤さんの血を吸わせて下さい

遠藤:え、えぇ!!私の血を!?

賀喜:ねぇ、〇〇くんってやっぱり吸血鬼なんだね

〇〇:そうですよ

遠藤:え、うそ…

〇〇:じゃあ、血貰います

遠藤の首筋に顔を埋めて噛んで吸い付き血を飲んでいく

遠藤:ちょ…っ、んん…ぁ、〇〇…くん…っ、はぁ…

〇〇:美味しかった、遠藤さんありがとうございます

遠藤:う、うん

遠藤は少し恥ずかしそうに頬を赤く染めて俯いた

〇〇:これで、吸血鬼の力が使えるな

ナイフで深く斬られた背中の傷がいつの間にか治っていた

遠藤:え、傷が治ってる…

賀喜:だから、フードをずっと深く被ってたんだ

遠藤:え?どういうこと?

賀喜:吸血鬼は太陽が苦手なんだよ

遠藤:だから、フードずっと被って日に当たらないようにしてたんだね

賀喜:そう、だから引きこもりだったんだよ

遠藤:でも、なんで私の血を吸ったの?

賀喜:それは、〇〇くんが吸血鬼の力を使う為だと思うよ

遠藤:なるほど、私の血を飲んだから〇〇くんは背中の傷が治ったんだね

賀喜:そういうこと

〇〇:お前は許さない、俺の平穏な日々を台無しにしやがって!

脚に力を入れて体勢を前屈みして一瞬で??の目の前に移動した

??:は!うそだろ!?

〇〇は??の顔面を強く掴んで持ち上げた

??:う゛あ゛あ゛ぁ゛!!

〇〇:お前が悪いんだろ、黙ってろ

??:わ、わかったから…!やめてくれ!!

〇〇:お前はやめてくれって頼んできた奴の言葉聞いてやめたか?やめてないだろ、だから、僕もやめない

窓開けて??を外に投げて落とした

??:カハッ!

〇〇:1階だからそんな痛くなりだろ

窓から身を乗り出して飛び降りた

〇〇:はぁ…お前は面倒な奴だな

ーーーーーーーーーー

男1:お、おい!あれやばいぞ!!

橋本:なんか、騒がしいね

飛鳥:ちょっと、行ってみる?

白石:そうだね

人ごみを掻き分けて行くとそこでは〇〇と男が戦っていた

飛鳥:あれって…〇〇だよね?

白石:うん、そうだね

〇〇:まだ抵抗するの?諦めたら?

??はナイフを振り回し〇〇は全て避けて隙を見て攻撃しようとしていた

〇〇:(一撃で気絶させないとな…本気で殴らないように力加減もしないといけないな…)

??:うるせぇ!諦めるかよ!!

〇〇:はぁ…ならいいか…

??:死ねーっ!!

??がナイフを振り下ろした瞬間に手首掴んで体勢を低くして鳩尾に目掛けて思いっきり殴った

??:ガハッ…!!

??は手に握っていたナイフを落とし膝から崩れ落ちその場に倒れた

〇〇:死ね

ナイフを拾い腹を蹴り上げて仰向けになった??に跨り顔面目掛けてナイフを振り下ろした

??:うあああ!!やめてくれぇぇ!!

振り下ろされたナイフはギリギリで止まった

〇〇:殺すわけねぇだろ、ばーか

〇〇:あれ、気絶したか、

橋本:〇〇…くん?その人は?

〇〇:え、橋本さんどうしてここに…

橋本:え…目が赤くなってる…

飛鳥:ほ、ほんとだ!

〇〇:あ…(くそ、戻すの忘れてた、早く戻さないと)

すると周りで見ていた人達が騒ぎ始めた

男1:やっぱり、目が赤い…っ

男2:アイツ、めっちゃやばい奴なんじゃ…

女1:いや!殺される…っ!!

女2:は、早く、逃げないと…!

〇〇:はぁ…(まぁ、こうなるよね、大体予想ついてたけど…)

白石:〇〇くん大丈夫?

〇〇:はい、大丈夫ですよ

白石:その人は…誰なの?

〇〇:握手会の時に白石さんを襲った犯人ですよ

白石:え…!ど、どうしてここに…っ

飛鳥:ねぇ、麻衣は〇〇のあの目を見ても平気なの…?

白石:私、前回見てるから

〇〇:白石さん、それは秘密に!!

橋本:どういうこと?

〇〇:……

飛鳥:おい!〇〇どういうことなの!話せ!

〇〇:はぁ…

〇〇:僕は、吸血鬼なんです

橋本達に顔向けては目が赤く染まった

〇〇:あとは…

口開けて牙になった歯を見せた

〇〇:これでいいですか?

筒井:ねぇ、吸血鬼って…ほんと…なの?

〇〇:うん、ほんとだよ

筒井:どうして…!どうして!話してくれなかったの!!

〇〇:それは…ごめん

筒井:私達、幼馴染でしょ!?

〇〇:そうだな…

筒井:じゃあ、なんで!!

白石:あやめ!〇〇くんを責めないで!

筒井:なんで、なんでだめなんですか!!

〇〇:白石さん、いいですよ

白石:でも…

〇〇:あやめごめんな、全部隠して

筒井:……

遠藤:〇〇くん!!

賀喜:大丈夫!?

飛鳥:さくにかっきー?

遠藤:え、飛鳥さんどうしてここに?

賀喜:それに白石さん橋本さんまでどうして

白石:私と飛鳥は奈々未に誘われて来たの

橋本:さくらと遥香はどうしてここにいるの?

遠藤:あやめんに文化祭あるから来てって言われたので

飛鳥:怪我はしてない?

賀喜:〇〇くんが守ってくれたので怪我してないですよ

白石:やっぱり、〇〇くん強いんだね

遠藤:あれ?〇〇くんが居ない

橋本:は?なんで勝手に帰ってるの

飛鳥:気まずかったのかもね

その後、文化祭で騒ぎを起こした男は警察に逮捕された

橋本:じゃあ、帰ろうか

飛鳥:そうだね

遠藤:あやめん…

賀喜:今はひとりの方がいいかも…

遠藤:そうだね…

ーーーーーーーーーー

〇〇:ついに、あやめに吸血鬼って事がバレたな…

〇〇:しかも、橋本さんと飛鳥さんと遠藤さんに賀喜さんにもバレたし…

〇〇:橋本さんと飛鳥さんにはバレたくなかったな…

〇〇:もう、しょうがないか…

〇〇:仕事、少し休もうかな…

〇〇:精神的にも疲れたし、今日は寝よ…

ベッドに入っては目瞑り深い眠りについた

ーーーーー次の日ーーーーー

〇〇:休みにしてもらお…

事務所に電話して1週間休みにしてもらった

〇〇:はぁ…これからどうしよ…

〇〇:ちょっと、考えないとな…

ーーーーー事務所ーーーーー

橋本:飛鳥、あやめの様子はどう?

飛鳥:昨日の〇〇から言われた事を引きずってるよ

橋本:まぁ、しょうがないよね…吸血鬼なんだって突然言われたんだから…

飛鳥:とりあえず、様子を見て気にかけてあげるしかないよ

橋本:そうだね

遠藤:ねぇ、あやめん…

筒井:ん?どうしたの?

遠藤:〇〇くんのこと…気にしてる…?

筒井:それは、まぁ…気にしてるよ…

遠藤:そうだよね…

ーーーーー1週間後ーーーーー

あの日から筒井はミスをする事が多くなっていた

筒井:はぁ…また失敗…

その様子を遠藤と賀喜は離れた所から見ていた

遠藤:あやめん…

賀喜:あの日から、ミスする事が多くなったね

遠藤:〇〇くんもあの日から…来てないよね…

賀喜:ほんとに、〇〇くんはなにしてるの

遠藤:もう1週間も休んでるよ?

賀喜:そうだね

遠藤:早く来て欲しいな…〇〇くん…

賀喜:だね

ーーーーーーーーーー

〇〇:休んで1週間経つのか…

〇〇:明日から仕事か…行かないとな…

〇〇:あやめと気まずいままは嫌だし

〇〇:ちゃんと話そ…

to be continued……。

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