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「突然、僕に姉が出来ました。」 Part19

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〇〇の同級生が蓮加を襲い会場はものすごい騒ぎになりLIVEは中止になってしまい会場に居た観客達はスタッフ達のお陰で全員無事に避難させることが出来た。

〇〇:…(なんで、このタイミングでこいつは来たんだ?莉奈の事も…詳しく聞くしかないか…全部吐いてくれるか分からないけど…)

〇〇は拘束した男を壁際に座らせ目覚めるのを待っていた

蓮加:〇〇…?大丈夫…?

少し不安そうな表情をし〇〇の顔覗き込みながら問い掛けてきた

〇〇:ふふ、大丈夫だよ?蓮加が傍に居てくれるから

優しく微笑みながら蓮加の頭を優しく撫でて呟く

蓮加:へへっ、良かった

恥ずかしそうに微笑んでは頬を少し紅く染めて俯いた

梅澤:ねぇ、〇〇くん、この人とはどんな関係なの?

〇〇:…そう…ですね…こんな騒ぎが起きてしまったので、話さないとですね

蓮加:〇〇、話しても大丈夫なの?

〇〇:うん、こうなっちゃったら話さないとだし

久保:〇〇くん、過去に何があったの…?

〇〇:はぁ…、じゃあ…話します、僕の過去に何があったのか

少しため息を零して蓮加に話した内容と同じ事を話した

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〇〇:まぁ…こんな感じです…

話が終わると部屋の雰囲気は少しどんよりと重くなっていた

飛鳥:ふーん、ってことは、こいつには〇〇よりも、もっと辛い思いさせないとね

白石:そうだね、こんな良い子を傷つけるとかいい度胸してるじゃない

橋本:こいつは、二度と部屋から出られなくなる恐怖を与えてやらないとね

飛鳥、麻衣、奈々未は、黒いオーラを纏い今まで見たことないくらいに怒っていた

〇〇:あ…え…?あの、御三方?どうしたんですか…?一気に、雰囲気と言いますか…なんか、変わったんですけど…

蓮加:あ、あれは…

久保:あれは〜…終わったね、あの人

梅澤:そうだね、私達はこの部屋から出ようか

蓮加:そうだね

飛鳥達の様子を見てメンバー達は察したのか、静かに部屋を出て行く

〇〇:え、?どうしたの?

蓮加:いいから、〇〇も出るよ

〇〇:え、あ、わかった

〇〇は蓮加に手を引かれて部屋を出て行った

松村:あれは、終わったな

生田:まいやんが黒石さんに変身してたからね

真夏:終わるまで、みんな自由にしてていいよ〜

美月:ねぇ、〇〇くん

〇〇:あ、美月さん、どうしました?

美月:〇〇くんは、もうちょっと自分を大切にした方がいいと思うな?

〇〇:自分をですか、自分的にはそれなり大切にしてるんですけどね

美月:そうなの?

〇〇:はい、でも、自分の歌声を待ち望んでいる人達の為に、僕はもっともっと頑張って皆に届けて行きたいので、少しは自分を犠牲にしちゃうかも知れません

美月:ファン思いな所は良いと思うよ?でも、無理して活動出来なくなったらどうするの?

〇〇:あー…そこまで考えてなかったです…

美月:考えてないと、もしもそうなった時のことを

〇〇:そうですね、すみません

美月:1番近くで悲しむ人がいるんだから

そう呟き美月は視線を蓮加に向けた

〇〇:はい、気を付けます

蓮加:あ!美月と仲良く喋ってる!

美月:〇〇くんが私のこと好きなんだって〜♡

蓮加:え!〇〇ほんとなの!!?

〇〇:え!?いや!好きだなんて言ってないから!!

美月:え…じゃあ、私のこと…嫌いなんだ…

〇〇:いや!そういう意味じゃなくて!!

蓮加:むぅ〜!怒ったからな〜!!

〇〇:うわぁ〜!!来ないで〜!!

蓮加:待てぇ〜!!お仕置する〜!!

ーーーーーーー数十分後ーーーーーーー

〇〇は蓮加をおんぶしてメンバーの居る場所へ戻って来た

〇〇:はぁ…はぁ…疲れた…っ

蓮加:次、私を怒らせたらもっとキツい罰を与えるから

〇〇:分かったから…座ろ…

背中から蓮加を下ろし椅子に腰掛けた

〇〇:はぁ…死ぬかと思った…

蓮加:運動不足の〇〇が悪い!

〇〇:だからって…おんぶして階段を上り下りするのはキツいよ…

蓮加:これは、お仕置だからいいの!

〇〇:え…理不尽だ…

美月:蓮加、かなり怒ってたみたいだね

〇〇:美月さんのせいですよ…こうなったの…

梅澤:蓮加のこと、からかい過ぎ美月

美月:ごめんごめん、蓮加の反応が可愛くてついね?

梅澤:ちゃんと反省しなさい!!

美月:ごめん!次はしないから梅怒らないで!

〇〇:次は、もうちょっと違うからかい方してくださいよ、蓮加に

美月:わかった、〇〇くんには被害が行かないようにするね

〇〇:それでお願いします

その時、部屋のドアが開き橋本が出て来た

橋本:ほら、皆入って

賀喜:もう大丈夫みたいだね

遠藤:うん…入ろっか…

〇〇:入ろ、あいつから話聞かないとだし

蓮加:そうだね

〇〇達が部屋に入るとそこには飛鳥と白石にものすごく怯える男がいた

男:は…はぁ…も、もう…やめてくれ…っ、

飛鳥:お前のせいで、LIVEも中止になってんだぞ!!

白石:しかも、大切な後輩も危険な目に遭わせて!!

〇〇:あ…うん…すんげぇー…怒ってるやん…

梅澤:怖いでしょ、あの2人が怒ってるの

〇〇:うん、まあまあ怖いな

蓮加:悪魔の角が生えてるように見えるもん

久保:蓮加しー、聞こえてたらしらないよ

橋本:さてと、飛鳥、まいやん、落ち着いて一旦座って

飛鳥:あ、うん、分かった

白石:はぁ…そうだね、一旦落ち着かないと

橋本:で、男さん、君に質問があるんだけどいい?

男:な、なんですか…?

橋本:今回の目的はなに?蓮加?それとも〇〇?

男:両方って答えるのが正しいかもな…〇〇の姉になった岩本蓮加を殺す予定だった、〇〇の目の前でな、

橋本:人の形した腐ったやつね、

男:岩本蓮加を〇〇の目の前で殺して絶望してる様を見ようと思ってな、〇〇を地獄の淵に堕としてやりたいんだよ

橋本:ふーん、なるほどね

〇〇:そういうこと…か、お前の兄貴が莉奈を轢いたって言ってたよな?

男:あ、そうさ、莉奈のことが気に食わなかったんだよ

蓮加:え?それってどういうことなの?

男:俺は、莉奈のことが好きだったんだよ!なのにアイツは!俺じゃなくて、〇〇を選んだ!!

梅澤:単なる嫉妬でここまでしたのね…

美月:最低過ぎる…

男:だから、兄貴にずーっと不満をぶつけて愚痴って写真とか見せてたんだよ!

〇〇:なるほど、それで酒に酔った勢いで飲酒運転して莉奈を轢いたってことか

男:そうだよ!!

〇〇:チッ…お前の身勝手な私利私欲の為に莉奈は死に、蓮加を殺そうとしたのか

そう呟いた後〇〇は俯き喋らなくなった

賀喜:〇〇くん、大丈夫…?

男:どうだ?絶望して何も言えなくなったか!?

男は不敵な笑みを浮かべながら大声を出して言い放った

〇〇は無言のまま男に近寄りしゃがんで目線を合わせ髪を鷲掴みし男の後頭部を壁に押し付けた

男:痛ってぇ!

〇〇:あんま調子乗んな、俺はあの場でお前を殺す事は簡単だったんだよ

男:はっ!そんな嘘通じるかよ!

〇〇:嘘かほんとか、試してみるか?

いつもとは別人のような口調で喋り雰囲気ががらっと変わり雰囲気は周りの人達がものすごい恐怖を感じるものになった

男:…っ、嘘じゃ…なさそうだな…

〇〇:怖気付いたか?さっきの威勢はどうしたんだよ、あ?

男:…っ、(こいつ、ブチギレて別人になってやがる…)

遠藤:〇〇くん…別人みたい…

賀喜:うん…蓮加さんの事ですごく怒ってるんだと思う…

蓮加:あと、〇〇の幼馴染の莉奈さんのことを助けれなかった、自分への怒り…だと思う

〇〇:お前も、莉奈の苦しみを分かれ、痛め付けてやるからよ

拳を強く握り締めて大きく振りかぶり男を殴ろうとした

蓮.久:〇〇(くん)!だめ!!

蓮加と史緒里が同時に飛び出して〇〇を抱き締めた

〇〇:蓮加…に、久保さん…

蓮加:取り返しのつかない事になっちゃうよ!

久保:莉奈さんは〇〇くんにはそんなことして欲しくないと思う!

蓮加:そんなことしてる〇〇のこと見たくないよ!莉奈さんも!

〇〇:ごめん…ちょっと、頭に血が上りすぎて、何も見えてなかった…少し外に出て風に当たって落ち着いてくる…

ゆっくりと立ち上がり部屋を出て行った

橋本:ふぅ、蓮加、史緒里ナイス、〇〇くんがほんとにアイツを血祭りにするんじゃないかとヒヤヒヤしたよ

蓮加:咄嗟に身体が動いちゃって

久保:私もだよ、良かった…身体が動いて

白石:こいつは警察に引き渡そ

飛鳥:そうだね、しっかり罰を受けてもらう!

橋本は警察を呼び男を引き渡し今後の対応を考える為に事務所へ戻って行った

賀喜:〇〇くん、大丈夫かな…

遠藤:蓮加さん、〇〇くんの様子見に行って下さい

蓮加:うん、ちょっと行ってくるね?

梅澤:早く行って慰めてあげなさい

美月:それが出来るのは、蓮加だけだよ

蓮加:うん、行ってくる!

蓮加は部屋を出て〇〇の元へと走って向かって行った

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蓮加:〇〇、少し落ち着いた?

〇〇の隣のベンチに腰掛けて優しく問い掛けた

〇〇:うん、ちょっと…はね、落ち着いたよ

蓮加:そっか、良かった

〇〇:うん、ちょっと嫌な部分見せちゃった…皆に…

蓮加:そうかもね…でもさ、あそこで〇〇が怒るのは当然だと思う

蓮加:私も〇〇と同じ立場なら、同じことをするよ

〇〇:そっか…

蓮加:落ち着いたなら、皆の所に戻ろ?

〇〇:うん、皆にも謝らないと…

蓮加:謝らなくても、皆は分かってくれてるよ

〇〇:そうだけど、ちゃんと謝っておかないと

蓮加:そうだね、行こ?

〇〇:うん

〇〇達はベンチから立ち上がり蓮加は〇〇の手を握って皆が居る場所へ戻って行った

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梅澤:あ、〇〇くん達戻って来たよ

〇〇:すみません、皆さん嫌なものを見せてしまい…

久保:大丈夫だよ

白石:怒って当たり前だよ、あんなことされたんだし

飛鳥:〇〇がアイツを殴るんじゃないって思って少しびびったけどね

賀喜:皆、〇〇くんのこと分かってるから大丈夫だよ

遠藤:うん!心配しないで!

〇〇:皆さん…ありがとうございます…

蓮加:皆優しいメンバーだから大丈夫だよ、受け入れてくれるよ

〇〇:うん…

白石:さて、今日はもう帰ろうか

飛鳥:そうだね、LIVEは中止だし

梅澤:じゃあ、皆でご飯食べに行きますか?

白石:あ、それいいね!

久保:私も行きたいです!

美月:私も一緒に行こうかな〜

賀喜:私も行きます!

飛鳥:んじゃ、私も行こうかな〜

遠藤:飛鳥さんが行くなら私も行きます!

蓮加:どーする?〇〇

〇〇:え?なにが?

蓮加:私達もみんなとご飯食べに行く?

〇〇:…そうだね、行こっか?

蓮加:私達も行く〜!

梅澤:〇〇くんも来るの?

〇〇:はい、行きます

美月:じゃあ、行こ〜!

to be continued……。

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