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「ヴァンパイア」 第3章 Part1

〇〇:(まさか、遥香が獣人族として転生してたとはな…)

〇〇:君の名前はなんて言うの?

遥香:私の名前は…遥香って言うの!

〇〇:遥香はあのお姉ちゃんと一緒に居てて?

遥香:うん、わかった

遥香はブエルの傍に行き後ろに隠れた

ブエル:遥香、お主は大丈夫じゃ、助かるから安心するんじゃ

遥香:ほんと?

ブエル:彼奴は強いからな、一瞬で終わるだろ

遥香:そう…なんだ…

〇〇:さて、あの女の子は俺がもらったからな

男1:俺の商品だぞ!さっさと返せ!!

〇〇:どっちにしろ、お前らが無理に誘拐したんだろ?

男2:チッ…じゃ、無理矢理にでも返してもらおうか!!

〇〇:はぁ…めんどくさ

男3:俺達は3人いるんだぞ!勝てると思うなよ!!

〇〇:勝てるに決まってんだろ

〇〇:(んー、遥香がいるから血を見せるのは可哀想だし、気絶させるしかないよね!)

男1:チッ、さっさとこいつを殺ってあいつを取り返すぞ!

男2:そうだな!

〇〇:(久々の戦闘だからな、力加減ミスらないようにしないとな)

男3:クソ野郎が!!

〇〇の瞳は赤く染まり男3の背後に周り手刀で首を叩き気絶させ男3はその場に倒れた

〇〇:さて、お前らムカつくから1発ずつ殴る

一瞬で男2の目の前まで移動し鳩尾に重い拳を入れた

男2:っ!?グハッ…!!

〇〇:あとお前だな、痛い目に遭いたくないなら二度とすんなよ

言葉を吐き捨て顔面を思いっきり殴り男1吹っ飛び地面を転がって行き気絶していた

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇達はすぐその場から立ち去りお店で休憩していた

ブエル:さすがじゃのう、お主を敵に回したくないわい

〇〇:ブエルは別にそんな反抗とかしないでしょ

ブエル:バレておる…、妾は自由にさせてくれるならどうでもよい

〇〇:それなら自由にすればいいさ

ブエル:それより、この子どうするのじゃ

〇〇:俺達で保護って感じかな…親を探したい所だけど…俺もやりたいことが色々あるし…

ブエル:まぁ、遥香は一緒に連れてランク上げじゃな

〇〇:ん?ラ、ランク上げ?…ってなに?

ブエル:なに、お主そんなことも知らんのか?

〇〇:すみません…何百年もずーっと引きこもって情報とか知らなくて…

ブエル:はぁ…この世界には魔法にもランクが存在してるのじゃ、それで獣人やエルフの種族などにもランクがあってなぁ

ブエル:獣人やエルフなどの種族は、戦闘経験を積ませるとランクが上がって身体が成長するのじゃ

〇〇:ランクに比例して、身体も成長するってめっちゃ強いじゃん

ブエル:身体だけじゃない、筋力に脚力なども強化される、その種族しか持ってない能力も強化される

〇〇:例えば獣人とかは?

ブエル:獣人は耳、聴覚じゃ、あと鼻、嗅覚じゃな

〇〇:もしかして、一定の距離の音や、その音で場所の特定とかも出来るってこと?

ブエル:そう、音と匂いでその人の次の行動も分かるようになったりするんじゃ

〇〇:獣人すげぇ、じゃあ、遥香に少し戦闘経験積ませるかな

ブエル:その方がいいじゃろうな、あと魔法についてじゃが

〇〇:魔法もランクとかあるってどういうこと?もし戦闘経験を積ませるが条件だったら誰でも強くなれるじゃん

ブエル:この世界の住人には最初から魔力が少ない者と多い者が存在する、俗に言う才能というやつじゃ

ブエル:もちろん戦闘経験を積めば魔力量に扱える魔法の数も増える、あとは耐性とかじゃな

〇〇:耐性って、その属性魔法の攻撃を軽減とか、毒耐性とかのやつ?

ブエル:そうじゃ、自分の得意とする属性魔法の攻撃はダメージが半減される

〇〇:えー、全属性が得意のが出てきたら終わりじゃん

ブエル:全属性が得意でも魔力が無ければ意味が無い

〇〇:え?どういうこと?

ブエル:全属性が得意でも、ダメージが半減される度に徐々に魔力も減っていく

〇〇:え、なんで?普通ありえないだろ

ブエル:でも、それがこの世界なんじゃよ、ランクが上がっても最強にはなれん、魔力と魔法の種類が増えても、魔法の威力や効果が強化されても、扱えないなら無意味じゃ

〇〇:経験値で強くなるが、自分で操れないのなら弱いままってことね

ブエル:そういうことじゃ、少ない魔力でも扱い方次第では最強になれるんのにな

〇〇:そこも経験と才能か

ブエル:そう、お主は魔力あるのか?

〇〇:さぁ?俺にはないと思うぞ?

ブエル:ふむ、お主には膨大な魔力があってもおかしくないんじゃがな

〇〇:ん~、いつかわかるでしょ?

ブエル:まぁ、まだモンスターと戦ってないおらぬしな

〇〇:とりあえず、獣人が住んでいる街の方へ向かって行きながらモンスターと戦ってみようかな

ブエル:そうすると良いじゃろ、遥香にとっても良い経験になると思うし

〇〇:(もしかしたら、メンバー全員転生してるかもしれないな…)

〇〇:無知だからな、獣人の住んでる街で情報集めでもするかな

ブエル:じゃあ、行くとするかのぅ

遥香:ねぇ、私はどうすればいいの?

〇〇:遥香は俺が抱っこして連れて行くから

遥香:やったぁ!

ブエル:妾はどうなるのじゃ?

〇〇:お前は、一旦戻ってもらうよ

ブエル:そんなの嫌じゃ!!

〇〇:ダメです、戻ってもらいます「ソロモン72柱ブエル・召喚解除」

ブエル:あ!!なんてことをするのじゃぁぁー!!

遥香:あ!あのお姉ちゃん消えちゃった

〇〇:ブエルは召喚精霊みたいな感じだから、また召喚すれば会えるよ?

遥香:よかったぁ!

〇〇:じゃあ、行くか

遥香を抱っこし走って街を出ては吸血鬼モードになり翼を生やし高く飛んで獣人の住んでいる街へ行った

遥香:うわぁ〜!お空飛んでる!!

〇〇:ふふ、(あやめが亡くなってからこんな心が穏やかになることなかったな…)

遥香:いろんなものが見える〜!

〇〇:(そういえば、天使についても調べないとな…)

〇〇:(色々ありすぎて、頭の中がパンクしそうだな)

遥香:ねぇねぇ、パパとママいるかな?

〇〇:きっと、遥香の帰りを待ってると思うよ

遥香:早く会いたいな〜

〇〇:ふふっ、お兄ちゃん頑張って早く会えるようにしてあげるよ

遥香:ありがと!!

ーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーー

〇〇:よっと、ここが獣人の住んでいる街か

遥香:ここだよ!戻って来れた〜!

〇〇:じゃあ、遥香のパパとママを探そうか?

遥香:うん!

〇〇:(念の為に気配感知と危機感知を発動させておこ)

遥香を抱っこしたまま街を歩き始めた

〇〇:遥香は家の場所とか覚えてる?

遥香:うん、覚えてるよ?

〇〇:じゃあ、家まで案内してくれる?

遥香:うん、わかった!

遥香に家まで案内をしてもらい向かって行った

〇〇:おー、ここが遥香の家?

遥香:うん!そうだよ!

〇〇なドアをノックし声を掛けた

〇〇:誰かいませんか〜?

遥父:はい、どなたですか?って、遥香!!

遥香:パパ!!

〇〇:遥香ちゃんを保護したので連れて来ました

遥父:まさか、遥香がこんな早くに帰ってくるなんて…っ!

遥香:このお兄ちゃん、すごく強いんだよ?

遥父:ははっ、そうなのか

〇〇:あの、聞きたい事があって質問してもいいですか?

遥父:えぇ、もちろんです、中に入って下さい

〇〇:おじゃまします

遥母:遥香!!

遥香:ママ!!

遥母:遥香、守ってあげれなくてごめんね

遥父:この方が遥香を保護して連れて来てくれたんだ

遥母:ありがとうございます!

〇〇:僕は奴隷商人の奴にムカついて殴って気絶させて攫われてた遥香を保護しただけですよ

遥香:お兄ちゃんね、一瞬で倒しちゃったんだよ?

遥母:まぁ、そんなに強いのね

〇〇:そんなことないですよ、ははっ

遥父:それでお聞きしたいこととはなんでしょうか?

〇〇:この世界には、天使とかそういった話とかってありますか?

遥父:天使、ですか…

〇〇:はい(少し表情が曇ったな…何かある…)

遥父:この世界には天使は存在します

〇〇:容姿はどんな感じなんですか?

遥父:金髪に雪のように白く透明な肌で背中には白く大きな翼が生えています

〇〇:(俺が知ってる天使と見た目は変わらないか)

〇〇:今まで、天使は何をしてきたのか話してもらえませんか?

遥父:天使の奴は、獣人を嫌い、貧乏人を嫌い、私達は、穢らわしい存在と罵られて生きてきました

〇〇:人によって態度を変えて差別をしているかな

遥父:はい、天使は時々私達が育てた野菜や植物を枯れさせに来ます…大事に作った売り物の商品まで破壊されます…

〇〇:(これは、大変なことになってるな…天使、相当やばい奴らの集まりか…どうやって天使に立ち向かえばいいんだろ……)

遥父:天使には関わらない方がいいです、天使に対抗しようとしたもの達は全員殺されました

遥父:対抗しようとしたもの達の友人に家族も全員皆殺しにされてます…

〇〇:そんなの天使のすることじゃないだろ…

遥父:天使は自分自身の力が1番強いと思ってこんなことを行っているのでしょう…

〇〇:何か止める手立てとかはないんですか?

遥父:残念ながら…私達には力がなくなにも出来ません…

〇〇:わかりました、ありがとうございます

遥父:こんなお話を聞いて、何をするおつもりですか?

〇〇:俺は、天使をぶっ倒すのが目的なんだ

遥父そんな!貴方1人では無理ですよ!!

〇〇:誰も1人で挑むなんてしないよ、ちゃんと仲間を集めて天使の奴をぶっ倒す!

〇〇:(待ってろよ、天使…お前達は絶対に倒すからな…!!)

to be continued……。

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