「突然、僕に姉が出来ました。」Part20
あの騒動から数日が経ち〇〇達は普通の生活に戻っていた
〇〇:はぁ…色々あり過ぎて精神的に疲れてる…
〇〇:たまには筋トレしないとな…身体が鈍るのは嫌だし…やるか
重い身体を動かし椅子から立ち上がっては床に手をつき腕立て伏せをし始めた
ーーーーーーー数十分後ーーーーーーー
〇〇:はぁ…はぁ…、疲れた…
服掴んで捲って自分の汗を拭いながら部屋を出てお風呂場へと向かって行く
〇〇:風呂風呂〜…めちゃくちゃ汗かいたわ…
ドアを開けて脱衣場に入ると〇〇の目の前には信じられない光景を目にした
〇.蓮:え…?
〇〇の目の前にはお風呂上り姿の蓮加がいた
蓮加:キャー!!!
〇〇:ご、ごめん!!
慌てて脱衣場から出てリビングに走って行った
〇〇:はぁ…めっちゃビビった…
蓮母:蓮加の物凄い叫び声が聞こえたけどどうしたの?
〇〇:いや…その〜…
蓮母:ん?どうしたの、そんなに躊躇って
〇〇:さっきまで筋トレして汗かいたからお風呂に入ろうとして脱衣場に入ったら…風呂上がりの蓮加を見ちゃって…
少し気まずそうに顔を俯かせてゆっくり呟いた
蓮母:あらあら、脱衣場に鍵を掛けれるようにしないとね
〇〇:そうしてくれた方が有難い…俺は別に見られても大丈夫だけど、女性はそういう訳には行かないでしょ?
蓮母:ふふっ、〇〇くんはやっぱり優しいね
〇〇:いや、普通だよ
話していると蓮加がリビングに入って来た
蓮加:ほんとに…最悪…
顔を真っ赤に染めて涙目になって〇〇に向かって呟いた
〇〇:ごめん…!その…覗こうとか思って行った訳じゃなくて!!汗かいたからお風呂入りたくなって行ったんだよ!!蓮加がお風呂入ってるとはしらなかったんだ!!
蓮加:…知らない、そんなの嘘でしょ、〇〇も男だもんね…そういうのに興味あるもんね…
蓮加はリビングを出て自分の部屋へ戻って行った
〇〇:はぁ…最悪だ…
前髪を掻き上げては背もたれに寄り掛かり顔を上げて天井を眺めた
〇〇:どーしよ、このままだとダメだし
蓮母:とりあえず、お風呂に入りなさい
〇〇:うん、お風呂に入ってくるよ
蓮母:私も色々考えておくから
〇〇:ありがと、母さん
リビングを出て脱衣場に入り衣服を脱ぎお風呂に入った
ーーーーーーーーーーーーーー
数日が経ちあの日から〇〇と蓮加の関係は悪くなったまま目を合して話す事もなくなり家の中の雰囲気まで悪くなってしまった
〇〇:はぁ…やばい…そろそろほんとにやばい…
〇〇:わざとじゃないんだけどな…女性からしたらめちゃくちゃ嫌だよな…俺に見られるなんて…
〇〇:また、謝りに行こうかな…
重い身体を動かし部屋を出て蓮加の部屋に向かって行った
〇〇:蓮加、部屋にいる?
蓮加:なに、
〇〇:あの時はごめん、ちゃんと確認しなかったから、蓮加のこと傷付ける事になった、ほんとにごめん
蓮加:…わかってるよ、〇〇がわざとじゃないってことは…でも、その…ちゃんとさ…そういうの、ある…じゃん、
〇〇:そっか、よかった…、安心したよ
蓮加:うん、だから、気にしないで
〇〇:ありがと
〇〇は心のモヤモヤが晴れて表情がいつも通りに戻り部屋に戻って行った
蓮加:〇〇…全く私の事意識してくれなかったな…
蓮加:私が傷付いてないかの確認してきたし…お人好しすぎるよ…ほんとに……
布団の中に潜り蓮加はそのまま眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:秋元さんから…また呼び出し…
〇〇:今度はなんだろうな…また仕事の話かな
事務所に向かう為に洋服を着替えようと服を脱いてるとノック音がし蓮加が部屋に入って来た
蓮加:〇〇、ちょっといい?って、え!?
〇〇:あー、蓮加どうしたの?
蓮加:あ、いや、さっき、奈々未さんから電話が来て
〇〇:電話?なんて?
蓮加:〇〇くんに頼みたい事があるからって、後メンバーの皆にも話があるって言ってたし
〇〇:話に、頼みたいこと?なんだろ…
蓮加:さぁ?わかんない
〇〇:とりあえず、一緒に行く?事務所まで
蓮加:うん!バイクで連れて行ってもらお
〇〇:いいよ、んじゃ、行こっか
蓮加:お母さんー!今から〇〇と事務所に行ってくるねー!
蓮母:気をつけて行くのよ、〇〇、蓮加
〇.蓮:行ってきます
家を出て〇〇達は事務所へと向かって行った
ーーーーーーー事務所ーーーーーーー
橋本:あー、2人とも来てくれたんだね、ありがと
〇〇:僕、秋元さんに呼ばれてるんで先に行って来てもいいですか?
橋本:わかった、話が終わったらいつもの部屋に来てくれる?
〇〇:分かりました
橋本:じゃあ、蓮加は私と一緒に行こうか?
蓮加:はい
〇〇は秋元の居る部屋に向かって行きドアをノックし部屋に入った
秋元:来てくれたか、君にとって良い話だと思うよ
〇〇:僕にとって良い話…内容はなんですか
秋元:乃木坂メンバーと君で、歌ってみたを投稿してみないかい?
〇〇:歌ってみたのメンバーとか曲とかは僕が決めていいんですか?
秋元:それは、〇〇くんに全て任せるよ
〇〇:わかりました
秋元:用件はそれだけ、じゃあ宜しく頼むよ
〇〇:はい、失礼しました
部屋を出て蓮加達が居る場所へ戻って行った
ーーーーーーーーーーーーーー
橋本:あ、〇〇くん、話は終わった?
〇〇:はい、もう終わりました
橋本:それじゃあ、皆には話したけど〇〇くんが来たからもう一度話すね?
橋本:前回のLIVEは酷い事になってしまったけど、2ヶ月後にLIVEをまたします
橋本:それで、〇〇くんには頼みたいことがあります
〇〇:その、頼みたいことってなんですか?
橋本:前回のLIVEはあんなことが起きて突然中止になったでしょ?
〇〇:そうですね
橋本:それで、LIVEした後に握手会をしようと思ってるの
〇〇:握手会、いいですね
橋本:それで、〇〇くんには剥がし役をしてもらいます
〇〇:剥がし役ってなんですか?
橋本:握手会には制限時間があるんだよね、制限時間が来たらその人を帰して欲しいの
〇〇:なるほど、それを僕がすると…
橋本:空手やってたんでしょ?
〇〇:はい、今も筋トレだけはしてるので大丈夫かと思います
橋本:適任だね、〇〇くんよろしく!
〇〇:はい、分かりました
橋本:話はこれでおしまい
蓮加:〇〇に頼みたいことって、剥がし役のことだったんだね
〇〇:イマイチ分かってないんだけど、やってみたら分かるかな…
蓮加:〇〇なら大丈夫だよ
〇〇:そうだといいんだけど…
賀喜:あ、そういえば〇〇くんさっきまでどこに行ってたの?
〇〇:秋元さんに呼ばれてね、仕事依頼的な事を言われて
遠藤:仕事依頼って?
〇〇:乃木坂メンバーと歌ってみたの動画をとれってさ
久保:え!それって!〇〇くんと一緒に動画に出れるってこと!?
〇〇:え、まぁ…そうですけど…
梅澤:史緒里、史緒里のオタクっぷりに〇〇くんちょっと引いてるから
久保:え…?あ、あぁ、〇〇くんごめんね?
〇〇:いえ、大丈夫ですよ
梅澤:どんな風に録音するとか、そういうのは決めてないんでしょ?
〇〇:はい、まだ決めてないので、考えが纏まってから話します
賀喜:楽しみに待ってるね、〇〇くん
〇〇:はい、楽しみにしててください
橋本:あ、ひとつ言い忘れてた
蓮加:どうしたんですか?
橋本:今から皆には、LIVEの為にダンスの練習があるから頑張ってね?
乃木:えー!!
〇〇:蓮加頑張ってね
蓮加:やだ〜…疲れる…
〇〇:ダンス練習頑張ったら、帰りにスイーツ買いに行こうか?
蓮加:え!それほんと!?
〇〇:ほんと、だから練習は早めに終わらせて帰ろうか
蓮加:うん!
〇〇:ふふっ、頑張ってね
梅澤:〇〇くんが笑ったよ
久保:初めて見たかも…笑ってるとこ
賀喜:〇〇くんの笑ってるとこ、すごく可愛い!
遠藤:うん!かわいい!
ーーーーーーーーーーーーーー
〇〇は秋元に依頼された歌ってみたの件で物凄く悩みながら考えていた
〇〇:(んー、歌割りとか決めるの難しいな…)
〇〇:(あ〜!クソ悩む!!俺のオタクな部分が出ちゃってるから悩む〜!!)
蓮加:〇〇?もう練習終わったよ?
〇〇:あ、そうなの?ごめん、気づかなかった
蓮加:ううん、いいよ?なにしてたの?
〇〇:ちょっと、秋元さんに言われたら仕事をね
蓮加:あ、なるほど
〇〇:さて、帰ろうか?
蓮加:スイーツ何買ってもらおうかな〜
〇〇:何買いたいか、決めててね?お店に着くまで
蓮加:はーい!
〇〇達は事務所を出てバイクに乗りお店でスイーツを買って家に帰ってスイーツを食べて幸せな空間を楽しんでいた
まさか…握手会であんな悲劇が起きるとも知らずに…
to be continued……。
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