「無能だと言われ続けた俺が異能学院へ行くことになりました」 Part3
その後、和達は警察達へ連絡をしレスキュー隊は崩壊した建物の瓦礫を退かし他に人が居ないのか捜索をしていた
和:私達は帰ろうか
彩:そうだね
咲月:でも、この崩壊って、〇〇くんがしたのかな…
奈央:犯罪者達がわざわざ自爆するような攻撃しないよね…
瑛紗:一体、何があってこうなっちゃったのかな
和:とりあえず、戻って橋本先生に報告しよ
咲月:うん、急いで戻ろ、橋本先生心配してるかもしれないし
ーーーーーーーー学院ーーーーーーーー
和:橋本先生、犯罪者達は無事に捕え警察達に引渡しました
橋本:よかった、無事に終えられて
瑛紗:あの、〇〇くんの事で聞きたい事があるんですけど
橋本:〇〇くん?何かあったの?
彩:実は、他の犯罪者達を捕まえた後に大きな爆発音みたいなのがしたので音の方へ向かって行ったら、〇〇くんが棒立ちしてて、建物が吹き飛んでて地面が抉られて消えてたんです
橋本:なるほど…
咲月:〇〇くんは、一体何者なんですか?
橋本:何者か…ん〜…
奈央:どうして、あそこまで強い能力を持っているんですか?
飛鳥:それなら私が話すよ
橋本:飛鳥!どうしてここに来たの?
飛鳥:〇〇が辛そうな顔して任務から戻ってくるの見たから何かあったんだろうなって思って来た
橋本:そう、わかった
和:あの、〇〇くんは今…
飛鳥:少しの間1人にさせてあげて、今は1人になる時間が必要だから
和:分かりました
飛鳥:で、何があったのかだけ聞いてもいい?
咲月:はい
橋本に話した内容と同じ事を飛鳥に伝えた
飛鳥:なるほど、〇〇は優しいから庇ってた人の誰かが傷付けられたからキレてやっちゃったのかもね
彩:キレて…あ、〇〇くん最後に回復魔法かけてたよね?
奈央:確かにそうだね、じゃあ守ってた市民の人達の誰かが傷付けられて…
瑛紗:怒りで犯罪者達に力を放ったってことかな…
飛鳥:じゃ、〇〇がどうしてあんなに強い力を持ってるか、話してあげるよ
和:お願いします
飛鳥:10年前に〇〇は人生で1番辛い体験をしたの…
ーーーーーーーー10年前ーーーーーーーー
父親:〇〇もついに6歳か
〇〇:うん!
母親:そういえば、飛鳥も6歳の頃に異能に目覚めたわね
父親:そうだな、〇〇ももしかしたら異能に目覚めるかもしれないな
〇〇:僕も飛鳥姉みたいに異能使える!?
父親:もしかしたらな?
〇〇:え〜!僕も飛鳥姉みたいに使いたいのに〜…
母親:ふふっ、目覚めるといいわね?
〇〇:うん!
次の瞬間〇〇の身体からマナが大量に吹き出し異能に目覚め両手にはグローブが装備された
〇〇:うわ!かっこいい〜!
父親:これは…グローブ?
母親:まさか…そんな…
〇〇:ぱぱ?まま?どうしたの?
父親:お前はハズレだな
母親:普通ならグローブなんて出てこないわ
〇〇:え…?
父親:無能な息子を持ってしまったとは…
母親:私達の恥よ、恥ずかしくて堪らないわ!
〇〇:そんな…さっきまであんなに…
父親:グローブなんて武器にならないだろ!この出来損ないめ!!
母親:貴方はこれからうちの子じゃないから
父親:無能な奴は今すぐ出て行け!
〇〇:そんな…やだよ!!
母親:そんなこと言われても何も思わないから
父親:お前は二度と戻ってくるな、家族じゃないからな
荷物をまとめられたリュックと一緒に家を追い出された
〇〇:…そんな…どうして……
〇〇:……これからどうしよ…
〇〇:強くなって見返してやる!
〇〇:ん〜…でもどうやって強くなろ
〇〇:図書館に行ったらなにか良いのあるかも!
〇〇:よし、行ってみよ
リュックを背負い図書館へ走って向かって行く
ーーーーーーーー図書館ーーーーーーーー
〇〇:僕の異能武器は、グローブだから…
〇〇:ボクシングだっけ?ぱぱがたまにテレビで見てたな
〇〇:探してみよ!
沢山ある本棚からボクシングの事を書かれてる本を見つけた
〇〇:あった、読んでみよ
〇〇:ん〜…これひらがな書いてあるこれで漢字読めるようになれる
〇〇:格闘技、格闘術、体術、武術、なんか色々あるんだな〜
〇〇:とりあえず、読めるだけ読んで覚えよ
図書館にある体術など書かれている本を読めるだけ読み覚えて行った
〇〇:うん、色々と覚えた、森の方に行って練習してみよ!
再びリュックを背負い図書館を出て森の方へ走って行った
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:はぁ…着いた…
〇〇:とりあえず、写真のを見よう見真似でやろ
〇〇は図書館で見た武術や体術など真似して必死に練習して行った
〇〇:っ…はぁ…はぁ……
〇〇:疲れた…
〇〇:…僕、捨てられたのかな…
〇〇:飛鳥姉…今何してるかな…
〇〇:…これからどうやって生きていけばいいのかな……
〇〇はどうにか木の実などを口にしながら体術などの練習を続け数日が経った
〇〇:…はぁ、疲れちゃった…
〇〇:少しずつ体術とか出来るようになってきた
〇〇:この調子で頑張ろ!
??:貴方、ここで何をしているの?
〇〇:え!?こ、声が聞こえる!?
??:早く質問に答えなさい、何をしているの?
〇〇:あの…色々あってぱぱとままに家を追い出されちゃって…
??:貴方が何か悪い事をしたの?それでもやり過ぎじゃない
〇〇:僕の異能武器が…グローブだったから…出来損ない無能って言われて…
??:何それ酷い話だわ、貴方ずっとここで必死に練習してるよね?
〇〇:うん、してるよ、毎日見てたの?
??:そうよ、心配でね、貴方、名前は?
〇〇:僕の名前は〇〇
??:〇〇、私と契約しない?
〇〇:契約?ってなに?
??:はぁ…契約ってのは私のご主人様になって貴方の事をサポートして強くするってことよ
〇〇:もっと強くなれる…君と契約する!
??:決まりね、じゃあ、契約の儀をしましょう
〇〇の足元に魔法陣のようなものが出現し光り始めた
〇〇:うわ!眩しい!!
??:さぁ、私の名前を呼んで!
〇〇:え?でも、君の名前聞いてないよ!
??:聞かなくても、貴方なら頭の中に私の名前が浮かんでくるわ
〇〇:(名前…名前…ん〜…)
〇〇:…「エアリアル」僕と契約して欲しい!
名前を呼んだ瞬間物凄い光に包まれ膨大なマナが吹き出て強い風が吹いた
〇〇:眩し…っ!さっきまで風吹いてなかったのに…強すぎる…!!
エアリアル:これからよろしく、〇〇
〇〇の目の前には身長160cmくらいの白髪で色白で瞳は水色のすごく美人な女性が現れた
〇〇:え?普通の人?
エアリアル:そうよ、人間界だからこの姿の方がいいでしょ?
〇〇:そうだけど、じゃあ名前はどうするの?
エアリアル:んー、そうね、〇〇が決めてくれる?
〇〇:僕、子供だよ?いいの?
エアリアル:いいの、貴方は私のご主人様なんだから
〇〇:わかったよ、ん〜…澪にしよ
澪:良い名前だね!これからどうするの?
〇〇:んー、強くなってぱぱ達を見返したいんだ!
澪:わかった、じゃあ私達の世界に行こう
〇〇:え?僕が行っても大丈夫なの?
澪:私のご主人様だからね、精霊の世界では私が1番力を持ってるんだから!
〇〇:え!?すごい!!
澪:ふふっ、じゃあ行きましょうか
右手を前に出し空間に精霊の世界へ行く為のワープゲートが出現した
〇〇:この中に入れば行けるの?
澪:そうだよ
澪は〇〇の手を握りワープゲートの中へ入り精霊世界へ行った
ーーーーーーーー精霊世界ーーーーーーーー
澪:ここが精霊の世界だよ
〇〇:なんか、森の中に家がたくさんあってすごいね!
澪:〇〇は強くなって見返したいんだよね?
〇〇:うん!僕は無能じゃないって証明したい!
澪:じゃ、頑張って特訓しようか
〇〇:頑張るよ!もっと強くなる!
〇〇は精霊世界で猛特訓の日々が始まった
澪:ご主人様!もっと走らないって休む暇はないよ!
〇〇:はぁ…はぁ…もう無理だよ…朝からずっと走ってるんだよ…
澪:仕方ないな「精霊魔法・癒しの祝福」
一瞬で〇〇の体力が回復して行った
〇〇:体力が全回復した!これならまだ走れる!
澪:頑張って!ご主人様は先に身体を鍛えないとマナを使った異能は扱えないよ〜!
〇〇:わかった!
ここ数日間〇〇はひたすら朝から晩まで走り続けては過酷な筋トレをして行きそれから数日が経った
澪:そろそろかな
〇〇:そろそろってなにが?
澪:異能を使って戦う練習だよ
〇〇:澪みたいに風魔法使える?
澪:もちろん、でも〇〇は風魔法以外にも使えるよ
〇〇:そうなの?
澪:うん、精霊魔法、鑑定で見たらね、色々な属性の適正を持ってるんだよ
〇〇:じゃあ、強くなれる?
澪:うん、じゃあまずは風魔法だね
〇〇:教えて!澪!
澪:風魔法は浮遊って言ってね、空を飛べるんだよ?
〇〇:お〜、グローブも使って風魔法も使ったりできるかな?
澪:出来るよ?じゃあ、訓練しようか!
ーーーーーーーー7年後ーーーーーーーー
この7年間〇〇は格闘術など魔法などを頑張って特訓し続けた
澪:(この7年間でご主人様は物凄く成長した、マナの量は私よりも多い、底が見えなくて恐ろしく感じる…悪魔や死神や天使や女神などよりもすごい存在になる)
〇〇:「神聖・精霊同化」
〇〇とエアリアルのマナが同化し〇〇の容姿は髪の毛が白髪に瞳は鮮やかな黄緑色に背中には精霊のような綺麗な水色の羽が生えた
澪:どう?その技にも慣れてきた?
〇〇:うん、慣れてきたよ
澪:じゃあ、大技やってみようか!
〇〇:いいの?やっちゃっても?
澪:いいよ!思いっきり派手にやっちゃって!
〇〇:わかった「マナ全開放」
澪:な!(恐怖を感じるほどのマナの量だ…この人が闇堕ちなんてした日には…世界が滅びる…)
〇〇:「風精霊魔法・風翔乱舞」
〇〇の周りに風で創られた大きな球体が大量に現れ速く激しく地面に放たれて行き辺り一面が消し飛んだ
〇〇:やり過ぎちゃった…
澪:まぁ、私の風精霊魔法使えば元に戻るから安心して
〇〇:よかった…
〇〇: …あのさ、そろそろ父さん達を見返せるかな?
澪:見返せるよ、行こご主人様の家に
〇〇:そうだね!
精霊同化を解き元の姿に戻り精霊世界から出て現実世界に行き〇〇の家へ向かって行った
〇〇:ここが僕の家だよ
澪:ふ〜ん、普通な家だね
〇〇:まぁ、極々普通な家庭だから
澪:じゃあ、入ろ
〇〇:うん、わかった
インターホンを押し玄関前で待った
母親:はーい、どちら様ですか?
〇〇:久しぶりだね、母さん
母親:え?もしかして、〇〇?
〇〇:そうだよ、強くなったから認めて貰おうと思って
父親:なんだ、ってお前は〇〇か?
〇〇:そうだよ、父さん
父親:お前は来るんじゃない、出来損ないで無能な奴は目障りだ
〇〇:どうして何も見てないのにそう言ったりするの
父親:何も見なくても分かるからな、無能な奴に割く時間はない
〇〇:…っ、なんだよ…俺の何が悪いんだよ…
父親:お前よりも、飛鳥の方が優秀でとてもいい子だ
飛鳥:〇〇…!〇〇がいるの!?
母親:飛鳥は〇〇には会わなくていいから!
飛鳥:会わせて!〇〇!!
〇〇:飛鳥姉、久しぶりだね、俺も強くなったんだよ
飛鳥:その、隣の人は?
〇〇:今度会えた時に紹介するよ
飛鳥:私、異能学院に入ったんだよ!だから〇〇も入ってきてね!
〇〇:うん
父親:お前とは絶縁だ、お前は俺達の家族じゃない、息子でもないからな
母親:そうよ、あんたなんか産んだ覚えはないから
〇〇:…そっか、わかった、帰ろ澪
澪:わかった、ご主人様
ーーーーーーーー現在ーーーーーーーー
飛鳥:って感じかな、〇〇は親と縁を切られて自分の存在はいないものとして扱われてるんだよ
和:親に認めて欲しくて、強くなったなんて…
彩:じゃあ、〇〇くんはずっと辛い思いのまま…
飛鳥:〇〇はずっと孤独なんだよ、だからね、〇〇の事を怖がらないで仲良くしてほしいんだよね
咲月:あの力の凄さを見た時は最初怖かったけど、今は怖いとも思ってないですよ
奈央:〇〇くんのことは私達に任せて下さい
瑛紗:(まさか、そんな過去があるなんて…努力して得た強さなのに…認めてもらえないなんて…世界は残酷だ……)
橋本:〇〇くんは色々とあって重い過去があるんだよ
和:事情は分かりました
飛鳥:〇〇の強さとかは本人から聞いて、私もそこまで詳しくしらないから
咲月:わかりました、ありがとうございます
橋本:じゃあ、学年対抗試合をしよっか
飛鳥:いいんですか?そんなこと勝手に決めても
和:学年対抗試合って、3年生と戦う可能性もあるんですか?
橋本:もちろん、その可能性もあるよ
彩:もっと強くならないといけない…
咲月:じゃあ、頑張って特訓しないと
瑛紗:…〇〇くんに訓練付けてもらう?
奈央:そうしよ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:なぁ、澪
澪:なぁに?ご主人様
〇〇:今日さ、ちょっと本気出しちゃって…犯罪者と一緒に街も消し飛ばしちゃったんだよね…
澪:あ〜…ちょっとやりすぎちゃったんだね
〇〇:うん、どうしようかな…皆に引かれたかも…
澪:そんなことないよ、皆には飛鳥さんが何か話してくれてるよ
〇〇:そうだといいけど…
澪:でも、人を守る為に使ったんだから大丈夫
〇〇:うん…
ーーーーーーーー翌日ーーーーーーーー
橋本:さて、一ヶ月後に学年対抗試合をします!
和:本戦とか、予選ってあるんですか?
橋本:それはもちろん、貴方達にはまた戦ってもらいます
彩:うそ〜!!〇〇くんと戦うなんて無理ですよ!!
咲月:力差があり過ぎて困ります!!
橋本:ん〜、確かにそうね…どうしましようか
奈央:何か良い方法を…
瑛紗:じゃあ、私達とマナと体術だけで戦ってもらうっていうのはどうですか?
橋本:…そうね、いい案かも
橋本:〇〇くんには一ヶ月間、和ちゃん達と毎日戦ってもらいます
〇〇:え、まぁ…わかりました
橋本:これで、和ちゃん達も強くなれるきっかけが出来るかもね
和:(強くなれるヒントが得られる…)
彩:(皆で〇〇くんと戦って強くなる!)
奈央:(また更に強くなれるかも…!)
咲月:(あの技が通じるか、試してみたい!!)
瑛紗:(もっともっと強くなって、〇〇くん越えてみせる!)
学年対抗試合の為のキツい訓練が始まった
to be continued……。
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