「ヴァンパイア」 第2章 Part5
〇〇:そろそろ「アイツ」が動き始めるかもな
アル:そうかもね、警戒して行動しないと
〇〇:今日は櫻坂の方に行かないといけないから分身を乃木坂と日向坂の方に行かせよ
アル:じゃあ、分身を出そ〜
〇〇は分身を2体出し乃木坂と日向坂の方に向かわせた
アル:ねぇ、〇〇?
〇〇:ん?どうしたの?
アル:今日は歌番組の収録があるんだよね?
〇〇:あ〜確かそうだったね
携帯のメモアプリを開き今日の1日の流れを確認した
〇〇:生放送だってさ、日向坂と乃木坂も出るみたいだよ?
アル:じゃあ、その時にあやめちゃんに会えるね?
〇〇:そうだな…って、やば!早く行かないと遅刻する!
アル:頑張れ〜遅刻すると怒られるぞ〜
〇〇:そんなの分かっとるわ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:はぁ〜…余裕で着いてよかった…
アル:建物の屋上を走って飛び移ったりしたら余裕でしょ
〇〇:はいはい、そんなのどうでもいいだろ〜
アル:まぁ、いいけどさ
〇〇:櫻坂のメンバーに会うのって初めてだよね
アル:確かにそうだね
〇〇は建物内に入り櫻坂のマネージャーに会いに行った
〇〇:マネージャーどこにいるかな
アル:あ、そこにいるじゃん
〇〇:ほんとだ
〇〇:すみません、貴方が櫻坂のマネージャーさんですか?
雫:はい、貴方が〇〇さんですか?
〇〇:はい、これからよろしくお願いします
雫:私の名前は雫(しずく)って言います、よろしくね?
〇〇:雫さんって呼ばせてもらいます
雫:私は〇〇くんって呼ぶね?
〇〇:はい、分かりました
〇〇:(俺が吸血鬼って事は隠しておこ、めんどくさい事になるのは嫌だし)
雫:じゃあ、櫻坂の皆がダンスの練習してるからそこに行きますよ
〇〇:はい、分かりました
〇〇は雫の後ろをついて行きレッスン室に向かって行った
雫:ここがレッスン室です
〇〇:今はここに皆さんいるんですか?
雫:そうですよ?皆さんには新しいマネージャーが来ることは伝えてますから
〇〇:分かりました
雫は先にレッスン室に入って行く
雫:皆さん、少し練習するのを止めてくれないかな?
菅井:マネージャーさん、どうしたんですか?
雫:昨日、新しいマネージャーが来るって言ってたでしょ?
小林:もしかして、新しいマネージャーが来たんですか?
雫:そうだよ、じゃあ呼ぶね?〇〇くん来て
〇〇はドアを開けレッスン室に入って行った
〇〇:失礼します、橘〇〇ですこれからよろしくお願いします
小池:わぁ、髪が真っ白だ
雫:これからは〇〇と私2人で櫻坂のマネージャーをする事になるからよろしくね?
櫻坂:はい!
〇〇:(そう言えば…森田ひかるって子はどこにいるんだろ…)
怪しまれないように周りを見て探し始めた
〇〇(あれ?居ないのか?)
雫:ん?〇〇くんどうしたの?
〇〇:いや、なんでもないです
雫:あ、櫻坂メンバーの名前は分かる?
〇〇:はい、ちゃんと覚えて来ました
雫:じゃあ、この子の名前は分かる?
雫は〇〇の目の前に1人のメンバーを連れて来た
〇〇:森田ひかるさんですよね?(この子か…身長小さいな…)
森田:そうです、〇〇さん貴方今小さいって思いましたよね?
〇〇:いや…思ってませんよ…
森田:身長気にしてるんです!思わないでください!!
〇〇:すみません…
〇〇:(絶対に坂道全員を守らないとな)
〇〇:すみません、ちょっと外に行きますね
雫:うん、わかった
〇〇:ありがとうございます
〇〇はレッスン室から出て行った
アル:〇〇、どうしたの?
〇〇:ちょっとね…
ひとけのない場所に行き自分の手に噛み付き血を飲んだ
アル:最近、吸血する頻度多くない?
〇〇:しょうがないだろ、自分の血で抑えれる時間が短くなってるんだから
アル:どうするの?あやめちゃんに血吸わせてもらう?
〇〇:そうしようかな、今は一旦大丈夫だから
アル:そっか、じゃあ戻ろうか
〇〇:うん、そろそろ戻らないと怪しまれるし
レッスン室へ急いで戻って行った
雫:〇〇くん、大丈夫?
〇〇:はい、心配かけてすみません
雫:〇〇くん、今日のスケジュール教えるね?
〇〇:今日って、音楽番組の収録ですよね?
雫:あれ?知ってたの?
〇〇:はい、日向と乃木のマネージャーしてましたから
雫:そういえばそうだったね、じゃあ明日からのスケジュールを教えるね?
〇〇:はい、お願いします
雫:じゃあ、早速言うね?
〇〇は雫からこれからのスケジュールを教えて貰った
雫:まぁ、こんな感じかな
〇〇:ありがとうございます、雫さん
雫:いいよ、これから頑張ってね
〇〇:はい、頑張ります
森田:あの、〇〇さん
〇〇:はい、どうしました?
森田:どうして櫻坂のマネージャーになったんですか?乃木坂と日向坂のマネージャーもしているんですよね?
〇〇:ちょっと事情がありまして、それで秋元さんに無理言ってマネージャーをさせてもらってるんです
森田:そうなんですね
〇〇:はい、やっぱり気になりますよね
森田:はい、どうしてそんなにマネージャーをしてるんだろ?って思いました
〇〇:事情があるので、あまり探らないでくれると有難いです
森田:わかりました
菅井:〇〇さん、これからよろしくお願いします
〇〇:菅井友香さんですよね?よろしくお願いします
菅井:はい、そうです、ちょっと怖い人って思ってましたけど、いい人なんですね
〇〇:あはは、やっぱりそう思っちゃいますよね(こんな見た目だから仕方ない…)
ーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーー
雫:皆〜!収録現場に行くよ〜!
櫻坂:はい!
雫:1人ずつ乗って行ってね
メンバーが1人ずつバスに乗り込んで行った
雫:〇〇くんも早く乗って
〇〇:あ、はい!
バスに乗り込み空いている席に座った
〇〇:っ…!(やばい…っ、嘘だろ…吸血衝動が来た…大丈夫だと思ってたのに…)
麗奈:〇〇さん?
〇〇:あ、どうしました?
麗奈:大丈夫ですか?一瞬体調が悪そうに見えたので
〇〇:全然大丈夫ですよ
麗奈:良かったです
〇〇:あの、〇〇さんって呼び方辞めてくれませんか?
麗奈:え?どうしてですか?
〇〇:それは、俺が年下だからですよ
麗奈:え?〇〇さんって何歳なんですか?
〇〇:俺、17歳ですよ?
麗奈:え!そうなの!?
〇〇:はい、驚きますか?
麗奈:だって、凄く大人っぽいし
〇〇:ははっ、ありがとうございます
麗奈:これからは〇〇くんって呼ぶね?
〇〇:はい、分かりました
収録現場に着き櫻坂と一緒に楽屋へ移動して行った
〇〇:あれ?乃木坂と日向坂と同じ楽屋なんだ
雫:そうだよ?
〇〇:へぇ〜知らなかった
雫:ちょうどいいし、乃木坂の皆と話して来なよ
〇〇:はい、ありがとうございます
ドアを開け楽屋に入り周りを見てあやめを探した
〇〇:あやめ、ちょっといい?
筒井:ん?どうしたの?
〇〇:いいからちょっと来て
筒井:え?ちょ…っ!
〇〇はあやめの手を握り楽屋を出てひとけのない場所へ移動した
筒井:こんな所に連れて来てどうしたの?
〇〇:あやめ…ごめん…!
あやめを抱き寄せて首筋に思いっきり噛み付き喉を鳴らしながら血を飲んだ
筒井:ちょ…っと、んん…っ、〇…〇…っ、
あやめは表情を歪ませながら〇〇の背中へ両腕も廻し洋服を強く握り締めて耐えた
〇〇:はぁ、突然ごめんね?大丈夫?
筒井:もう…血を吸うなら言ってよ…
〇〇:ごめんごめん
筒井:は、恥ずかしい声出ちゃったじゃん…
あやめは目線を逸らしながら少し俯き頬を赤く染めながら呟いた
〇〇:俺しか聞いてないし、大丈夫だよ
筒井:そういうことじゃないの!
〇〇:ごめん!
筒井:〇〇、なんで私の血を飲んだの?
〇〇:自分の血じゃもう吸血衝動を抑えられなくなったんだよね
筒井:だから、私の血を飲んだんだね
〇〇:そういうこと、急にごめんね?
筒井:いいよ、とりあえず戻ろ?
〇〇:うん、そうだね
〇〇とあやめは急ぎ足で楽屋に戻って行った
遠藤:〇〇、あやめんと何してたの?
〇〇:ちょっと、血を貰ってた
賀喜:そうなの?
筒井:うん、自分の血では吸血衝動が抑えれないんだって
賀喜:なるほどね
〇〇:櫻坂の皆には俺が吸血鬼ってことは秘密にしてるから言わないようにね?
遠.筒.賀:うん、わかった
〇〇:あ、そういえばそろそろリハじゃないの?
筒井:あ、そうだね、行ってくるね?
〇〇:うん、皆頑張ってね
遠藤:頑張ってくるね
賀喜:じゃあ、また後でね
〇〇:うん、わかった
雫:〇〇くん、皆と仲良しなんだね
〇〇:まぁ、あやめは俺と幼馴染ですからね
雫:え?そうなの?
〇〇:はい、赤ちゃんの時からずっと一緒に居ましたからね
雫:へぇ〜すごいね
ーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間後、リハーサルは無事に終え本番が始まった
橋本:〇〇くん、ちょっといい?
〇〇:どうしました?
橋本:あのさ…私、嫌な予感がするんだけど
〇〇:嫌な…予感ね…
橋本:なんか、モヤモヤするんだよね…
〇〇:橋本さん、またフラグ立ててますよ
橋本:ごめん、でも本当にやばい感じがするの
〇〇:分かりました、注意しておきます
〇〇:(嫌な予感か…)
アル:(橋本さんの予感はなんか当たりそうだね)
〇〇:(うん、でも嫌な事がおきないといいけど…)
アル:(願うしかないね)
〇〇:(そうだね…)
生放送は何事も無く櫻坂と日向坂も歌い終え乃木坂が歌う順番になった
〇〇:(今は何もないか…)
アル:(そうだね、このまま無事には終わらない予感がする…)
〇〇:(やっぱりそうだよね…)
アル:(〇〇、気を付けて)
MC:次は乃木坂46さんです〜!
乃木:よろしくお願いします〜!
MC:今回は何を歌ってくれるんですか?
秋元:今回はですね、ヒットソングメドレーです、どの曲を歌うかは歌うまでお楽しみです
MC:楽しみですね、早速準備をお願いします
乃木坂は準備をしヒットソングメドレーを歌い始めた
アル:(〇〇、吸血鬼の力と悪魔の力を同時に使うんだ)
〇〇:(え?わかったよ)
吸血鬼と悪魔の力を発動し右目が黄色に染まり左目は赤色に染まった
〇〇:(これでいい?)
アル:(今とてつもなくやばい気配が近付いて来てる…)
〇〇:(この気配は、あいつかもな…)
アル:(指輪を外して力を解放するんだ)
〇〇:(うん、わかった)
黒い指輪を外し力を全開放した
アル:(来る!)
〇〇:やばい!守らないと!でも先にカメラを壊さないとな!
背中から羽を生やし刀を握り締め歌っている乃木坂の元へ向かう途中にカメラを全部破壊して分身を出し現場にいる人達を守らせた
飛鳥:ちょ!〇〇何してんの!
〇〇:ちょっと黙ってて!!
森田:え?〇〇さんが何人もいる…
麗奈:どういうこと?
菅井:〇〇さん…何か焦ってる…?
小林:どういうこと!?
菜緒:〇〇さんどうしたんだろ…
美玖:分からない…
史帆:何か緊急事態なのかも…
愛萌:とりあえず私達は大人しくしてた方がいいかも
その瞬間大きな爆発音に似た音が鳴ったと同時に壁が破壊され破片が飛んできた
〇〇:(俺達を狙って破片が飛んで来てるな…)
刀に黒い炎を纏わせ思いっきり振り下ろし飛んでくる破片を一瞬で消した
〇〇:よし、全部消せた
白石:〇〇くん、もしかして…
〇〇:誰かが襲って来ました
梅澤:え、また…
〇〇:今回の敵の狙いは分かってる…
美月:敵の狙いって…?
久保:その敵の狙いって何なの?
〇〇:それは言えません
??:くくっ…さすがだね〜
〇〇:やっぱりお前か…
??:ほんと強いよ、吸血鬼と悪魔の力
〇〇:そこまで知ってるのかよ
??:当たり前だろ?徹底的に調べたからな〇〇さん
〇〇:気持ち悪ぃ…アル出て来い
アル:どうしたの?
〇〇:乃木坂の皆を守ってくれ
アル:わかった、任せて
〇〇:ありがとう
〇〇:お前の狙いは分かってる!
??:ほう?分かってるんだ〜困ったな〜
〇〇:絶対に…ここでお前を潰す!
??:くくっ、君に俺を止めることはできるかな?あの時よりも強くなってるよ?
〇〇:そうみたいだな、俺もあの時よりも強くなってるぞ?「如月」
to be continued……
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