「突然、僕に姉が出来ました。」 Part18
蓮加を襲った男を気絶させ拘束した後、ライブは中止にしスタッフ達は会場の客を避難させて、警察に男を引渡し〇〇と蓮加は事情聴取を受けた
梅澤:〇〇くん!蓮加!!
蓮加:梅、ごめんね、心配かけて
久保:よかった…蓮加達が無事で…
〇〇:蓮加ごめんね…怖い思いさせて…
蓮加:ううん、大丈夫だよ〇〇が助けてくれたから
梅澤:2人ともが怪我がなくて良かったよ
蓮加:〇〇は、大丈夫なの…?
久保:え?どうしたの?
蓮加:さっきの人、〇〇の過去に関係してる人だよ…ね?
〇〇:そうだよ、アイツは…僕を虐めてた人だよ
蓮加:やっぱり…
久保:〇〇くんが虐めに遭ってた…?ユルセナイ…
梅澤:どうして、そんな事になったの?
〇〇:梅澤さん、久保さん、僕の過去話を少しだけしますね
梅澤:うん、わかった
久保:聞かせて、少しは助けになれるかもしれないし
〇〇:ありがとうございます、梅澤さん、久保さん
梅澤:そんなお礼なんていいよ
久保:私たちに出来る事をしてるだけだから
〇〇:じゃあ、話します
〇〇は蓮加に話した内容と同じ事を梅澤と久保に話した
久保:そんな、酷すぎる…
梅澤:妬み嫉妬か…やってる事酷すぎ
〇〇:アイツは蓮加を人質にした時に、俺の兄貴が莉奈を轢いたって言われた時は、頭の中は殺す事でいっぱいになって身体が勝手に動いてました
梅澤:どうやって、殺さないように出来たの?
〇〇:それは蓮加が視野に入って来て、その時蓮加を守らないと助けないとって事で頭の中がいっぱいになっちゃって
蓮加:は、恥ずかしいこと言わないでよ…!////
〇〇:え?だって、ほんとのことだし…
梅澤:そっか、蓮加のおかげで踏み止まったってことか
〇〇:そうです
久保:じゃあ、帰ろっか、ライブ中止になっちゃったし
梅澤:そうだね、明日はまたダンス練習とかあるしね
蓮加:だね、〇〇1人で会場に来たんでしょ?
〇〇:え?そうだけど、どうしたの?
蓮加:バイクで来たの?
〇〇:もちろんそうだけど
蓮加:じゃあ、後ろに乗せてね
〇〇:え、まぁ、いいけど
久保:え!〇〇くんの後ろに乗れるの〜!!ずるい!!
梅澤:まあまあ、しょうがない姉弟の特権ってやつだよ、史緒里
蓮加:へへっ!良いでしょ〜!
久保:う〜っ!蓮加羨ましい〜!!
〇〇:あはは…蓮加帰るよ
蓮加:うん、わかった!
梅澤:〇〇くん明日は来るの?
〇〇:多分、蓮加に連れて行かれるかと思います
梅澤:だよね、また明日〇〇くん、蓮加
〇.蓮:じゃあね〜
〇〇達は会場を出てバイクに乗り家に帰って行った
ーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:はぁ〜…疲れた…
蓮加:ごめんね?大丈夫?
〇〇:蓮加は悪くないよ、僕が原因で危険に晒してしまった…
蓮加:過去の話を聞く限り、〇〇は何も悪くないよ
〇〇:そうかな…人ってさ相手と関わりがなくても憎まれ恨まれる生物だと思うんだ
蓮加:え…?どういうこと…?
〇〇:例えばさ、その人の生活環境に羨んだりする人も居ると思うんだ
〇〇:いつもあの人の傍には好きな人が居るとか、勉強もスポーツも出来てズルすぎるとか、あの人達は楽しそうにしてどうして僕は私は虐めに遭って苦しい思いしなきゃいけないのとかね
蓮加:でも…それは、その人が可哀想だよ…虐めに遭ってる人達が1番可哀想だよ、理不尽だよ…
〇〇:そうだね、この世の中は理不尽な事だらけで嘘に塗れてるよ、よく周りはさ復讐は何も生まないそんなことしても何も変わらないって言うじゃん?
蓮加:うん、確かに何度も聞いたことあるよ
〇〇:その人にとっては色々と変わってるから、復讐はしていいと思う
蓮加:どうしてそう思うの?
〇〇:その人は復讐しないと自分が変われるきっかけを作れないんだよ
〇〇:貴方の気持ちは分かるとかそれは死んだ人は望んで無いとか言ってくる周りの人は偽善で無責任だよ
蓮加:確かに…そうかも…
〇〇:そうやって止める人達は復讐しようとする人達の人生に責任とか取れないでしょ?一生その人を死ぬまで面倒見たりしないでしょ?
〇〇:だから、復讐しようとする人を止める奴は嫌いだな正直。自分が同じ立場になればそんなこと言われたら絶対に嫌なのにね
蓮加:そうだね…人って同じ立場にならないと分からない生き物なのかもね…
〇〇:そうだね、そろそろ寝よっか、明日レッスンあるんでしょ?
蓮加:うん、じゃあおやすみ
〇〇:うん、おやすみ
〇〇達は自分達の部屋に行き眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:ん…っ、眩し…朝か…
〇〇:…?なんか、身体が動かしにくいような…
蓮加:んん…〇〇…好き…
蓮加は〇〇の腕に抱き着いて嬉しそうに微笑みながら寝ていた
〇〇:…蓮加、また勝手に人のベッドに入ってきて…困ったな
〇〇:蓮加朝だよ、起きて
蓮加:ん〜…、ん?え、あ、〇〇!?///
蓮加は〇〇から一瞬で離れてはベッドから飛び起きた
〇〇:そんな離れなくても
蓮加:あ、その…は、恥ずかしくて…つい…
〇〇:そっか、嫌われてないみたいでよかったよ
蓮加:じゃあ、リビングに行こ?
〇〇:そうだね、朝ご飯作るよ
蓮加:うん!
ーーーーーーー事務所ーーーーーーー
蓮加:おはよ〜
久保:おはよ、蓮加
梅澤:あれ、やっぱり〇〇くんも連れて来たんだね
〇〇:こんにちは、梅澤さん
梅澤:こんにちは、バイクで来たの?
〇〇:はい、そっちの方が早いので
梅澤:そうなんだ、今度さ私も乗せてよ
〇〇:え?別に良いですけど
梅澤:やったね!
蓮加:ちょっと!〇〇どうして勝手に乗せる約束してるの!
〇〇:え?だって、乗りたいって言ってるし…
蓮加:後ろは私の特等席なの!
〇〇:いや、そう言われましても〜…
久保:あれ?もしや、蓮加さん嫉妬ですか?
蓮加:ち、違うし!!//
梅澤:ほんとに〜?〇〇くんの後ろに乗られるの嫌なんでしょ?
蓮加:う、うるさい〜!!//
〇〇:あはは…
橋本:〇〇くん、ちょっと昨日の件で話があるんだけどいいかな?
〇〇:あ、はい、分かりました
〇〇は橋本の後ろ着いて行き秋元の部屋に入って行く
橋本:失礼します、〇〇くんを連れて来ました
秋元:じゃあ、〇〇くんそこに座ってくれ
〇〇:分かりました
秋元:昨日、蓮加を襲ったのは君の同級生だったらしいね
〇〇:…そうですけど、どうやって知ったんですか
秋元:まぁ、色々な方法でね?
〇〇:はぁ…
〇〇は溜息を零して席を立った
橋本:〇〇くん、ちょっと話終わってないよ
〇〇:秋元康、人には触れていい過去と触れてはいけない過去があるんだよ、覚えてろ
〇〇の目には光が消え冷たい表情に変わり殺気が溢れ出し物凄い威圧感があった
秋元:…それはすまなかった…
〇〇:いえ、失礼します
橋本:…さっきの本当に…〇〇くん…?
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〇〇:…チッ、イライラする…
ブツブツと呟きながら廊下を歩き蓮加達の所へ戻って行った
蓮加:あ、〇〇どこ行ってたの?
〇〇:ん?ちょっとね?
蓮加:そうなんだ
〇〇:もうダンス練習するの?
蓮加:うん、今から始まるよ
〇〇:そっか、じゃあ少し見て帰ろうかな
蓮加:わかった
久保:〇〇くん見て行くの?
〇〇:はい、少しだけ
久保:それなら頑張っちゃお!
梅澤:史緒里、めっちゃ単純だね
久保:別にいいじゃん!推しが見てくれるんだよ?嬉しいじゃん!
梅澤:まぁ、確かに嬉しいけどさ
久保:練習始めよ!
梅澤:そうだね
〇〇:(あーぁ、事務所の社長に対してめっちゃやばい態度取っちゃったな…)
〇〇:(いくら過去を知られたくないからって…あんな感じに言うのは良くなかったな…)
〇〇:(…はぁ、これからどうしよ…)
to be continued……。
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