「無能だと言われ続けた俺が異能学院へ行くことになりました。」 Part2
学院生活が始まってから数日が経ち、〇〇達は異能を強くする為の訓練を受けていた
橋本:皆には基礎体力を鍛えてもらうからね、まずはこの運動場を10周してもらう
和:え!先生!運動場、1周で2kmもあるんですよ!?
咲月:20kmも走るなんて無理ですよ!
橋本:はぁ、異能と基礎体力は関係してるんだよ?
橋本:貴方達は自覚してないみたいだけど、今の基礎体力でも普通の人間の域を越えているんだから
奈央:え?それほんとなんですか?
橋本:異能を持つ者は普通の人と違って身体の回復速度に身体の強度と身体能力は人並み外れてるよ
橋本:20kmくらいは貴方達なら少し疲れるくらい、早く走ってきなさい!その後も筋トレとか色々とやる事があるんだから!
彩:こんな訓練だなんて想像してなかった〜!!
瑛紗:頑張って走ろ、絶対にあんな奴に負けない
〇〇:(なんで俺はあんなに敵対視されてんだよ)
和達は運動場を走り始めた
橋本:意外と皆体力はあるみたいだね
橋本:それなら訓練内容を考え直さないとね
橋本:もうちょい基礎体力をつけて、その後身体の筋肉と異能を強くして行きたいし…
ーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーー
和:はぁ…はぁ…
彩:20km…キツい…っ
奈央:ここから…はぁ…はぁ…筋トレだなんて…無理…
咲月:何だか…地獄を見てるみたい…
瑛紗:んっ…はぁ…はぁ…さすがにキツい…
〇〇:はぁ〜あちぃ〜…(筋トレって何するんだろうか、毎日俺がしてる筋トレメニューだったらいいんだけどな…)
橋本:それじゃ、腕立て伏せと腹筋とスクワットと…
筋トレ内容を告げられた〇〇達は必死になり頑張ってやっていた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇:さすがにきちぃ…
〇〇以外の人達は筋トレに疲れてその場に倒れていた
橋本:ふ〜ん、やっぱり〇〇くんは耐えちゃうか
〇〇:まぁ、いつもランニングに筋トレはしてますからね
橋本:どう?学院生活は、楽しい?
〇〇:のびのびと学院生活を送らせてもらってますよ
橋本:そっか、ここには〇〇くんを貶したり侮辱したり嫌う者は居ないから安心して?
〇〇:分かりました
橋本:でも、〇〇くんの異能武器はイレギュラーだからすぐ情報が回るかも
〇〇:マジか、俺の事を狙って来る者いるってことか…
橋本:そうね、自分の手の中に収めたいって奴が現れて襲ってくるかもね
〇〇:はぁ〜…めんどくさい…(イレギュラーな存在か、面倒事はほんとに嫌なんだけどな)
橋本:とりあえず、〇〇くん達は基礎体力を鍛えれば、異能も強化されて更に強くなって行く
橋本:はい、皆倒れてないで早く起きて異能使って訓練するよ!
和:先生…もうちょっと休憩を…
橋本:だめ、今から異能武器を使いながら得意属性魔法も使ってそれぞれ訓練して!
和達は異能を発動させて得意属性魔法を使いながら異能を強くする為の訓練をし始めた
〇〇:(ちょっと試したいこと、してみるか…)
〇〇:「異能発動」「神威・雷電」「結界・稲妻」
半径1m以内に稲妻で円を書くように自分を囲った
〇〇:よし、成功した、実験しようかな、奈々未さんそこからちょっと小石を投げて貰いませんか?
橋本:え?石を?
〇〇:はい、思いっきり全力で投げてください
橋本:わ、わかった
数個ほど小石を持ち〇〇に向けて思いっきり投げた
〇〇:(目を瞑って異能を頼りにしよ)
目を瞑り棒立ちのまま円の中に小石が入った瞬間身体が自動的に反応し小石全て砕いた
橋本:〇〇くん、また変な技作ったね
〇〇:よし!成功だぜ!!
橋本:貴方はほんとに…飛鳥も驚くよ…
〇〇:まだまだ新技作りますから、楽しみにしてて下さい
橋本:はぁ…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
和:もっと強くならないと、「灼熱・火炎魔弾」
炎の矢を放ち矢は回転が掛かりながら飛んで行き途中で弾丸に変化し的に当たった瞬間物凄い爆発が起き肌が焼けそうな爆風が来た
彩:熱いー!!
奈央:す、すごい…っ!
咲月:私も頑張らないと、皆に追い付けなくなっちゃう
咲月:(私の異能武器は刀、精神を研ぎ澄ませて技を考えなきゃ、もっと強い技を)
咲月:(炎と雷の属性魔法を同時に使ったらどうなるかな…試してみようかな)
咲月:(身体強化して神速を使って踏ん張って炎を圧縮して一気に放って爆発させて前に物凄い勢いで飛んで行けるかも)
咲月:「身体強化」「神速」「迅雷・極・火焔一閃」
稲妻の如く目に見えない速度で音を置き去りにし炎のマナを足の裏に溜め込み一気に解放し爆風で更に速度を上げ一瞬で的を斬った
咲月:はぁ…はぁ…、死ぬかと思った…これは、もうちょっと身体を鍛えないと使えないかな…今の状態だと1回から2回がギリ使えるって感じかな…
先程まで居た足元の地面は黒く焼け炭になっていた
瑛紗:私も…新技を作らないと
瑛紗:(鎌、どういう技がいいかな…なら、相手の動きを止めれる方法考えればいいのかな、後は遠距離攻撃方法も)
瑛紗:「暗黒呪縛!」
地面から黒い鎖が出てきた
瑛紗:これなら使える、相手の動きを止めれるし、鎖なら拘束出来る時間が長いはず…
瑛紗:遠距離攻撃はどうしよ…(相手を遠距離攻撃出来る攻撃、球体か弾丸か、ん〜…)
瑛紗:「疾風・三日月」
鎌を振るうと三日月の形を風がすごい速さで横回転しながら飛んで行った
瑛紗:まぁ、いいかな、もうちょっと良い技考えないとな…
奈央:オリジナルの技、考えて作りたいな…(弓で使える強力な技…氷と風…これを掛け合わせたら…)
奈央:…「氷結神風」
氷の矢を的に向けて放ち凍りそうなくらい冷たい風が吹きながら速く飛んで行き的に当たると地面は風魔法の影響を受け広範囲凍り2m近くの大きい氷の結晶が出来た
奈央:やった!これは使える!
彩:私は…風に土か…どう使おう…戦闘に使える技を考えないと…
彩:風属性の魔法をメインにしよ、それで魔法は…遠距離攻撃出来るもの…近接戦闘は別の魔法を考えないと
彩:(風の精霊みたいに風を自由に操れて大切なものを守れるような強さが私にあればな…)
彩:「風龍・疾風乱舞」
短剣に竜巻のように激しく速く横回転する風を纏わせ的目掛けて短剣を振り下ろし放つと地面を抉り飛ばしながら破壊した
彩:やった!強い技が作れた!あとは、近接戦闘だよね…
橋本:皆、才能ありすぎでしょ…
〇〇:あんな可愛い顔してこんな技使うとか、怖っ…
橋本:〇〇くん、そうなると飛鳥はもっと怖いよ?
〇〇:飛鳥姉ってそんなにやばいの?
橋本:この学院でNo.1だからね、〇〇くんも飛鳥の弟なんて知られたら…どうなるかな?
〇〇:…奈々未さん学校を変更って出来ますか?
橋本:そんなの出来ないよ、異能がある以上はうちに通ってもらわないと
〇〇:とほほ…
橋本:で、〇〇くんは雷以外になにか使えるの?
〇〇:まぁ、炎、水、風、氷、闇、聖、土、ですね
橋本:全属性使えるのね…規格外過ぎる…
〇〇:ずっと本読んで勉強して、1人で修行してたんでね
橋本:それでもね、普通は1つから2つまでなの、ごく稀に3つ使えるのよ
〇〇:そうですけど、飛鳥姉は何個使えるんですか?
橋本:飛鳥は4つじゃなかったかな?
〇〇:飛鳥姉も規格外じゃん
橋本:姉弟揃って規格外か…はぁ、教師の立場を考えてよ、ほんとに…
〇〇:そう言われましても…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
彩:〇〇くんと橋本先生、仲良さげに話してるね
和:親戚みたいだからね、仲がいいのも当然だよ
奈央え!そうなの!?
咲月:しかも、うちの学院の生徒会長の弟みたいだし
瑛紗:咲月、それほんとなの!?
和:ほんとだよ、飛鳥先輩が言ってたから
瑛紗:憧れの…飛鳥さんの弟があんな奴だなんて…
奈央:すごいな、〇〇くん
彩:だね、〇〇くんに負けないくらいもっと強くなろ!
和:おーっ!
学院内に突然警報音が鳴り響きアナウンスが流れた
アナウンス:異能学院から13km離れた所の市街地に異能使いの犯罪者数名が街の人達を襲い暴れている1番早く駆け付けれる者は急いで対応をお願いします
橋本:実戦が、こんなすぐに来るなんてね
〇〇:奈々未さん、どうしますか?
和:私達行きます!
彩:必ず勝ちます!
橋本:じゃあ、〇〇くん達には事件にあってる場所に向かってなるべく戦闘は避けて街の人達を助けて
〇〇達:分かりました!
咲月:(初めての実戦…)
奈央:(上手く行くかな…)
瑛紗:(あんな奴よりも活躍するんだから!)
〇〇以外の人達はすぐ現場へと向かって行った
橋本:〇〇くん、何してるの?
〇〇:事件が起きて、時間はどれくらい経ちましたか?
橋本:そうね、10分くらいよ
〇〇:(身体強化と筋力強化と脚力強化を使っても30分以上掛かる…神威・雷電でも20分程度だな…あれを使うか)
〇〇:奈々未さん、着くなら早い方がいいですよね
橋本:そうね、でも30分から50分くらいは時間掛かるよ
〇〇:大丈夫です…10分で着ける方法を見付けたので
橋本:え?10分で…?
〇〇:(ちょっとを試してみるか)
〇〇:「異能発動」「神威・風魔」
〇〇の身体から風が吹き荒れ瞳の色が黄緑色に染まった
橋本:雷の時の風バージョンって感じかな
〇〇:じゃあ、奈々未さん行ってきます
〇〇:「筋力強化」「脚力強化」「マナ解放」
マナの量が一気に量が増えグローブに風のマナを溜め圧縮し放出させ物凄く強い風が吹きながら〇〇は光の速さで飛んで行った
橋本:うわっ!!風圧…強すぎる…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
男1:ギャハハッ!!俺達は異能持ちだからな!抵抗なんざすんじゃねぇぞ!!
男2:この街は俺達が支配してやる!!
〇〇:お前達か、ここで暴れてる異能持ち犯罪者って
男2:なんだ?ガキが出てきてんじゃねぇよ!!
男3:いや待て!あの紋章、見た事ある
男4:あれは、異能学院のエンブレムだ!
〇〇:有名なんだな、あの学校も
男1:まで、お前ここからどうやってきた少なくとも異能使いで優秀な奴でも30分はかかるぞ
〇〇:俺の異能でちょっとね、めちゃくちゃ早く着けたのさ
男2:ガキが舐めやがって!!
〇〇:「神威・雷電」
男2:ぶっ殺してやる!!
銃を持ち構えて〇〇に向けて乱射させた
〇〇:はぁ…そんなことしても意味ないよ
グローブにマナを通し強度を上げ飛んでくる弾丸を全て手で取った
〇〇:はい、これで君には勝ち目はないよ
全て取った弾丸を見せ付けるように地面に捨てた
男3:弾丸とか、異能持ちの奴でも中々避けるの大変なのに…
男4:あぁ、こいつはやばい
男2:ははっ、ならお前の後ろにいる一般人達を狙って撃ってやるよ!!
〇〇:…はぁ、お前は頭が悪いのか…皆さん俺の後ろに集まって下さい!
女性や男性の人達や子供に赤ちゃんまでが〇〇から50m離れた後ろの方へ集まった
男3:お前、1箇所に集めるとか馬鹿だろ
〇〇:ちょっとだけ…本気出すか…
〇〇:「神威・煉獄」
瞳が赤く染まりグローブには炎が纏い背後には円状に炎の球が8つ現れた
〇〇:なるべく傷つく人は減らしたいんだ、かかって来いよ
男1:俺達には仲間がいるぞ、それを分かってるのか?
〇〇:それは分かってる、3チームに分けて別々に行動してんだろ?
男1:俺が呼べばすぐ来るぞ?
〇〇:そんときはまとめて相手してやる
男1:チッ…
男2:ガキが大人の強さを思い知らせてやる!!
男1:お前ら行くぞ!!
〇〇:ふっ、早く来い
男達は自分達の異能発動させ異能武器で一斉に〇〇に襲いかかった
男2:「雷龍・閃軌迅雷!」
男2が刀を振り下ろすと雷の龍が物凄い勢いで〇〇に向かって飛んで行く
雷龍:グァァァ!!
〇〇:絶対に守る!
左手のグローブからも炎を放出させ身体を支え右手のグローブには大量のマナを炎に変化させ溜めて雷龍を男達の方へ思いっきり殴り飛ばした
男2:嘘だろ!?
男3:「雷龍咆哮」
大きな鎌を思いっきり振り下ろし同じ雷龍同士をぶつけて打ち消した
男1:なら仕方ない「火炎・爆裂弾」
弓を構え炎の矢を〇〇に向けて放った
〇〇:これくらいでやれると思うな
防ごうと炎の矢を殴った瞬間爆発し〇〇は爆発に巻き込まれ煙幕で周りが見えなくなった
〇〇:コボッ…ゴホッ…クソ!トラップか…
炎を放出し真上に飛びすぐ男達が居た方へ視線を向けたが男達の消えていた
〇〇:どこに行った!
男4:バカが!ヒーローさんは守るものが多くて大変だよな!!
1箇所に集まっている市民達を男達は襲いかかった
〇〇:やめろー!!
グローブに炎を溜めて圧縮し威力を倍増させ放出させ男達の方へ飛んで行く
男2:死ねー!!
刀を振り下ろし女性の背中を斬り付けた
女:っ゛!?!!?
〇〇:クソ野郎!!
男2を腹を目掛けて思いっきり蹴りを入れ吹っ飛ばした
〇〇:はぁ…もういい…殺す…
〇〇:「滅魔獄炎・フルバースト」
〇〇の炎の色が黒紫へ変化し右手を男達に向けて物凄い量の炎を一気に放出させた
男1:これは…やば…っ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
和:あれが犯罪者達だよ!
彩:気絶させて、捕まえればいいんだよね?
咲月:そう、頑張るよ
奈央:和と私で援護するから、攻めていいよ!
瑛紗:じゃ、行くよ「深淵・滅獄呪爆」
男達に奇襲仕掛け鎌を振り下ろし建物の壁に刃を突き刺して爆発させ建物を崩した
男5:うわ!!皆早く逃げろ!!
和:「灼熱・火焔魔弾」
炎の矢を放ち建物の破片に当たり爆発し粉砕させ周りには煙幕で何も見えない状態になった
彩:まとめてやっちゃうよ!「風龍・疾風乱舞!」
短剣を振り下ろし竜巻が龍の如く飛んで行き男達へダメージを与えた
男達:グァァァ!!!
男達はボロボロで血塗れの姿で倒れていた
奈央:皆やったね!
咲月:すごいよ!3人とも!!
瑛紗:拘束しておこ「暗黒呪縛」
男達は黒い鎖に身体を拘束された
和:6人か、あと何人かいるかもしれない
すると物凄い爆発音が鳴り響いた
彩:え!?な、なに!?
瑛紗:…皆、あそこに行ってみよ
咲月:うん、助けに行かないと
奈央:そうだね
爆発音がした方へ和達は向かって行った
ーーーーーーーーーーーーーーーー
和:え…これは…
彩:どういうこと…これ…
そこには地面と建物がすべて消し飛び焼け焦げていた
奈央:なにが起こったの?
〇〇:…はぁ、やらかしたな…
咲月:〇〇くんがいるよ!
瑛紗:ねぇ!何があったの!?
〇〇:…なんでもない
避難して1箇所に集まっていた市民達は〇〇を怯えた目で見ていた
和:でも…
〇〇:犯罪者、4人は死んだから、あとは連絡とかよろしく
〇〇:「精霊・癒しの祝福」
その場に居た人達の怪我が全て治り体力やマナも全回復した
〇〇:じゃ…
炎を物凄い勢いで放出し空へ飛んで行った
和:さっきの魔法って…
彩:風の精霊の魔法…
奈央:とりあえず、助けよ!
咲月:そうだね、安全な場所に避難させよ
瑛紗:私は連絡して対応してもらうから
和:お願い!瑛紗!
to be continued……。
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