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「空っぽの心に彩りを」 Part5

ほとんど何も見えない暗闇の中を〇〇は全速力で走っていた

〇〇:暗いけど、これくらいはまだ全然見えるな

〇〇:久保さんは何処に居るんだ、

〇〇:久保さん〜!!声が聞こえるなら返事して〜!!

大声で名前を呼び掛けながら何処かに居ないか周りを見ながら探した

〇〇:そこまで遠くに行ってないといいけど…

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久保:うぅ…ここどこ…っ

男1がびびって急に走り出したせいで久保ははぐれてしまい迷子になってしまった

久保:誰か…助けて…

その場にしゃがみ込んで泣いていると薄らと声が聞こえてきた

久保:誰かの声が聞こえる…っ、お、お化けが出た…!

久保:ど、どうしよ…っ!怖いよ…やだよ…!!

〇〇:はぁ…はぁ…久保さん…やっと見つけた…

息を切らしながらしゃがみ込んで久保と目線を合わせた

久保:〇〇くん…っ、怖かったよ〜!!

〇〇:怪我とかはしてない?

久保:うん…大丈夫…っ

〇〇:よかった…っ、白石先生達が心配してるから一緒に戻ろ?

久保:うん…っ

久保は涙を自分の手で拭い〇〇と一緒に戻って行った

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梅澤:史緒里!よかった!

美月:何も無くてよかった…

久保:美波、美月、心配かけちゃってごめんね

梅澤:でも、よく史緒里のこと見つけれたね

美月:確かにそうだね

久保:うん、〇〇くん目と耳いいよね

梅澤:そうだね、こんな真っ暗の中を全速力で走っていったし

白石:〇〇くん、ありがとうね?久保さんのことを見つけてくれて

〇〇:いえ、別に良いですよ

白石:こんな暗闇の中、懐中電灯も使わずによく見つけれたね?

〇〇:え?あ〜…それは、秘密です

白石:そっか、〇〇くんと久保さんが無事に戻って来てくれて良かったよ

〇〇:じゃ、戻りますね

白石:うん、わかった

〇〇:眠い、部屋に戻ったら早く寝よ…

梅澤:〇〇くん、ちょっといい?

〇〇:あ、梅澤さんどうしたんですか?

美月:史緒里を助けてくれてありがとう

〇〇:美月さん、気にしなくていいですよ

〇〇:別に、お礼されるような事もしてないし

〇〇:僕は梅澤さん達の大切な人だから助けただけですよ

そう言ってその場から去り部屋へ戻って行った

久保:あ、〇〇くん…

梅澤:あれは過去に何かあったね

美月:そうだね

久保:〇〇くん大丈夫かな?

梅澤:少しの間、1人にしておこ?

美.久:うん、そうだね

そして、林間合宿は終わり普通の学校生活が始まった

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美月:林間合宿、楽しかったね

久保:うん、そうだね

梅澤:まぁ、色々とあったけどね

白石:みんなおはよ〜

クラス:おはようございます!

白石:今日は転校生が来ます!

女1:先生、どんな人なんですか?

男1:男、女どっちですか?

白石:まぁまぁ、それはお楽しみだよ

女2:どんな感じの人なんだろ、気になる

白石:じゃあ、入って来ていいよ

教室のドアが開き転校生が入って来た

女1:イケメンだ…

男1:なんだよ、男かよ…

白石:じゃあ、自己紹介してね

皐月:どうも、皐月です

白石:じゃあ、皐月くんはあそこに座って

皐月:分かりました

白石から言われた席に向かって行く

皐月:ん?あれ、〇〇か?

〇〇:は?なんでお前がいるんだよ

皐月:今日からここの生徒だ、よろしく!

〇〇:はぁ…うるさい奴だ…

皐月:酷いな〜、じゃあまた後でな

〇〇:こっち来んな

久保:知り合いなのかな?

梅澤:そうじゃない?

美月:仲良さそうに話してたしね

ーーーーーーーー昼休みーーーーーーーー

皐月:〇〇、ちょっと屋上に行こうぜ

〇〇:わかった

〇〇と皐月は教室を出て屋上へ向かって行く

美月:ねぇ、行ってみない?

梅澤:やめときなよ

美月:もしかしたら、〇〇くんの事分かるかもよ?

久保:ん〜…行ってみよ

梅澤:え!?史緒里!

久保:悪い事って分かってるけど、〇〇くんの事知りたいし

美月:じゃあ、皆で行こうか

梅澤:もう…どうなっても知らないからね

梅澤達も教室を出て屋上に行き少しドアを開けて〇〇達の様子を覗き見した

美月:ん?何か話してるみたいだね

久保:そうだね

梅澤:はぁ、バレても知らないからね?

美月:大丈夫だよ

久保:静かにしてれば大丈夫だよ

ーーーーーーーー屋上ーーーーーーーー

〇〇:で、なんで皐月がここにいるんだよ

皐月:お前の事が心配でここに来たんだよ

〇〇:チッ…奈々未姉か…

皐月:んまぁ…そうだ

〇〇:余計な事をすんなよ…奈々未姉…

皐月:お前があんな感じにならなかったらこうはなってねぇよ

〇〇:そんなの分かってるよ!!

皐月:まぁ、〇〇が普通に生活出来てるみたいだし、よかったわ

〇〇:はいはい

皐月:それで、どうして前髪伸ばしてんの?

〇〇:この目が嫌いだから

皐月:やっぱりか

〇〇:まぁ、今はぼっちで静かな学校生活を送ってるよ

皐月:ほんとにぼっちなのか?

屋上のドアの方へ指を向けた

〇〇:あ〜…ドアに隠れてる人達の事言ってる?

皐月:そうだよ

〇〇:最近よく関わってくるんだよ

皐月:好かれてんの?

〇〇:全然わかんねぇ

皐月:まぁ、いいや

〇〇:そろそろ昼休み終わるし、ご飯食べるか

皐月:そうだな

〇〇:いただきます〜

皐月:いただきます

皐月:お前の弁当めっちゃ美味そうだな

〇〇:ん?そうか?

皐月:〇〇が作ったの?

〇〇:まぁ、両親は死んでるし、妹がいるから頑張ってんだよ

皐月:あ…そうだったな

〇〇:まぁ、食べようぜ

皐月:そうだな

〇〇:うん、上手く作れてるな

美月:なんか、〇〇くんにはすごい闇がありそうだね

久保:そうみたいだね

梅澤:私達も教室に戻ってご飯を食べよ

美月:そうだね

to be continued……

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