「ヴァンパイア」 第2章 Part9 最終話
〇〇:ここが撮影現場か…
森田:んー、空気が綺麗だね
麗奈:こういう所、たまに来ると癒される
山崎:そうだね、撮影頑張ろっか
森田:うん、頑張ろ!
麗奈:おーっ!
〇〇:(ほんとに何も無いな…アイツらは何処から狙ってくるんだ…分からない…一応警戒だけはしておこ)
アル:(僕も何か気づいたら知らせるから)
〇〇:(ありがとうアル、頼むよ)
アル:(任せといて!〇〇のサポート全力でするから!)
スタッフ:じゃあ、今から撮影するので準備お願いしますー!
メンバー:分かりました!
撮影の合図が鳴りMVの撮影が始まった
ーーーーーーーーーーー
雫は物陰に隠れて零夢に連絡を取っていた
雫📞:零夢様、撮影が始まりました
零📞:そう、わかったわ
雫📞:スタッフ達はいつでも気絶させれます
零📞:わかった、今から行く、気絶させて
雫📞:分かりました、作戦実行します
雫:この計画は必ず成功させる…
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スタッフ:順調に進んでいるので少し休憩に入りますー!
メンバー:はい!
森田:何もミスなく進めれて良かった〜
山崎:そうだね、私センターだからめっちゃ緊張してるよ
麗奈:次もミスなく撮影頑張ろ!
森田:そうだね!
突然スタッフが全員倒れて行った
山崎:え!スタッフさん!?
森田:突然なんで、倒れたの…
麗奈:しかも、全員だ…
アル:(〇〇、やばいのが来るよ、黒幕かも)
〇〇:(嗚呼、分かってる)
〇〇:ひかる、麗奈、天、俺の所に来て
森田:え?〇〇くんどうしたの?
麗奈:何か来るの…?
山崎:何か来るって誰が来るの
〇〇:ひかるの血を狙ってる黒幕だ
〇〇達の目の前から黒いモヤが現れその中から零夢が出てきた
〇〇:お前が黒幕か…
零夢:そう、全て私が裏で操ってたのよ
〇〇:お前には血は渡さないからな
力を封じてる指輪外し吸血鬼と悪魔の力を同時に発動した
零夢:それが貴方の力…とても凄いわ!
〇〇:俺の狙いは分かるか?黒幕さんよ
零夢:貴方の狙い…まさか…
〇〇:そう、お前の血だよ!
零夢:私の血の情報をどうやって知ったの!!
〇〇:それは俺を倒して聞いてみろよ!!
〇〇は翼を出して物凄い速さで零夢に向かって飛んで行った
〇〇:お前だけは許さねぇからな!!
刀を出し右手に握り刀に黒炎を纏わせ零夢に向かって思いっきり振り下ろす
零夢:そんな攻撃通じないよ
〇〇:は?なんでこいつを斬れないんだよ!!
零夢:私の能力よ、私の身体を囲うように見えない壁があるの
〇〇:要するにシールドってことか
零夢:そう、だから貴方には勝ち目がないの
〇〇:でも、防げるのにも限界があるだろ?
零夢:今までこのシールドを破壊出来た人は居ないわ
〇〇:じゃあ、俺が壊しやるよ
〇〇の額と右側の顔と右腕に黒い紋様が浮き出てきた
零夢:これは…見た事がないわ…
〇〇:アル、出て来い
アル:はいよっ!
〇〇:櫻坂全員、守ってくれ少し本気を出す
アル:わかった、任せて
〇〇:ありがと
ーーーーーーーーーー
アル:皆!僕の所に来て!
山崎:え?わんちゃんが喋ってる!
アル:そんなことは良いから早く!!
森田:わ、わかった!
櫻坂メンバーはアルの元へ行き全員集まった
アル:これで、大丈夫だね
アルはメンバー全員を囲うように何重にも重ねてシールドを出した
山崎:凄い、これ魔法と変わらないじゃん
森田:そうだね、〇〇くん大丈夫かな…
アル:〇〇なら大丈夫だよ
ーーーーーーーーーー
〇〇:あっちはもう大丈夫みたいだからここからは本気で行かせて貰う
零夢:やれるものならやってみなさい!
〇〇:じゃあ、試しにこれ使うか
〇〇は右手を真上に上げて凄く大きい黒炎の球体を出した
〇〇:これをもっと大きく…
〇〇が出した黒炎の球体は更に大きくなって行った
〇〇:よし、これが俺が今コントロール出来る大きさだな
零夢:一体何をする気?何しても無理よ
〇〇:無理かどうかはやってみないと分からないだろ
〇〇:これを圧縮させる…
〇〇は凄く大きい黒炎の球体をゆっくりと圧縮させて野球ボールくらいの大きさになった
〇〇:成功だな
零夢:ただ小さくなっただけじゃない
〇〇:じゃあ、受けてみろよ!
〇〇:行け!黒炎!!
真上に上げていた右手を思いっきり振り下ろした
零夢:ふっ、こんなので破壊出来るわけ…
零夢のシールドに当たった瞬間物凄い爆発音と風圧が来て砂埃が立った
アル:〇〇のやつこんな技を作ってたとは凄いな
森田:ねぇ、何も見えないんだけど!〇〇くんは大丈夫なの!?
アル:大丈夫だよ、〇〇は
森田:良かった…
山崎:これをもろに受けてるから倒せてるはず…
麗奈:うん、生きれないよ…
〇〇:ゴホッ…結構威力やばかったな
零夢:そ、そんな…馬鹿な…っ
〇〇:その反応は…シールド破壊されたか?
零夢:私のシールドを破壊するなんて!!
〇〇:ここからは正々堂々と戦えるな
零夢:お前だけは絶対に許さない!!
〇〇:それはこっちのセリフだ!!
零夢は自分の血液で剣を作り右手に握り構えた
〇〇:やっぱりそうか、お前は血液を操作出来る能力なんだな
零夢:そうよ、この能力だから不老不死の血が必要なの
〇〇:どうしてだ?
零夢:私が飲むと、血が無限に補充されて私のこの能力が使い放題なの
〇〇:なるほどね、まぁあの血は誰にも渡さない
零夢:そう、なら貴方を倒して血を貰うわ!
〇〇と零夢の激しい斬り合いが始まった
〇〇:チッ、こいつめんどくさい相手だ
零夢:貴方、中々やるわね
〇〇:そりゃどうも!
〇〇は隙を狙い蹴りを入れ零夢の左腕を切り落とした
零夢:グハッ!クソ…まさか腕を切り落とされるとは…
〇〇:これがお前と俺との実力差だ
零夢の顔面を思いっきり殴り遠くへ吹き飛ばした
零夢:カハッ!実力差…ね、それはどうかしら
不敵な笑みを浮かべた瞬間〇〇の右腕が爆発し吹き飛んだ
〇〇:っ゛!どうして…っ、俺の右腕が…
零夢:貴方、私の腕切り落とした時に返り血を浴びたでしょ?
〇〇:それがどうし…って、まさか
零夢:そう、私の血を浴びた人を爆発出来るのよ
〇〇:チッ…何でも有りだな…
零夢:さぁ、次は私の番よ!
血で出来た刃を何度も飛ばしてきた
〇〇:これは避けるしかないか
真上に飛び血で出来た刃を避けた
零夢:それを狙ってたのよ
一瞬で〇〇の背後に現れ血で出来た槍を〇〇の腹に目掛けて投げ槍と一緒に〇〇は地面に強く打ち付けられた
〇〇:グハッ!!
零夢:今の内に頂くわ!!
櫻坂メンバーの元へ物凄い速さで移動し剣を思いっきり振り下ろしアルのシールドがあっさりと破壊されてしまった
アル:そんな、嘘だ!
零夢:森田ひかる、お前の血を寄越せ!!
森田:いや!!
山崎:だめ!ひかるは絶対に渡さないから
山崎は森田の目の前に現れて庇った
零夢:貴方は、まぁ、良いわ死になさい
心臓を狙い剣で突き刺した
山崎:え…っ、ぐ…ぶ…っ
口から大量に血を吐きながら地面に倒れた
零夢:貴方には興味無いの
森田:え、嘘…そんな…
麗奈:天ちゃん…!そんな…嫌だよ…!!
零夢:さぁ、来なさい私の元に森田ひかる
森田:…っ、
〇〇:お前…殺したのか…っ?
零夢:あ、やっと来たの?もう遅いわよ1人は殺したから
〇〇:…そうか、これを作ってて良かった…
紋様が入った指輪を壊した
零夢:今更、抗う気?
〇〇:黙れ、それ以上喋るな
〇〇は異様なオーラを放っていた
零夢:何か、少し変わったようね
〇〇:……やるか
白目の部分は真っ黒に染まり瞳は白色に染まって行った
零夢:それは一体…
〇〇:お前は知らなくていい事だ
零夢:何かは知らないけど…私に勝ち目はないわ!!
血で出来た刃を何度も飛ばして来た
〇〇:はぁ、そんなのやっても意味無い
手を前に出し黒炎を放ち飛んできた刃を消した
零夢:私の攻撃を防いだ…
〇〇:これ短い時間しか保てないから、もう終わらせるから
零夢:死ぬのは貴方よ!!
〇〇:お前だよ、零夢
刀を持ち姿勢を低くし全身に物凄い力を入れて翼を使い異常なスピードで零夢目掛けて飛んで行く
〇〇:これで終わりだ
刀に黒炎を纏わせ零夢の首を斬り落とした
零夢:え…わ、私の首が斬られた?
〇〇:残念だが、再生は出来ないからな
零夢:え…?
〇〇:この炎は特殊でな、この炎で斬った部分は再生出来ないんだよ、だからお前の片腕は再生出来てないんだよ
零夢:そ、そんな馬鹿な…!
〇〇:ほんとのお別れだ、じゃあな
刀で零夢の頭を突き刺した
〇〇:これで全部終わりだ…
森田:天ちゃん…、天ちゃん…っ!
麗奈:こんなの嫌だよ…!!
〇〇:まだ終わりじゃなかったな
森田:ねぇ!〇〇くんならどうにか出来るでしょ!!
〇〇:さすがに死者を蘇らせることはできないよ
麗奈:そんな…っ
〇〇:1つだけ方法がある
森田:ほんと!?
〇〇:ひかる、君の血だよ
麗奈:ひかるの血って、不老不死で死者蘇生ができるって
森田:でも!それをしたら〇〇くんが!
〇〇:良いんだよ、ひかる首出して
森田:うん…わかった、
〇〇:じゃあ、吸うからね
片腕を腰に廻しぎゅっと抱き締めて首筋に手を添えて噛み付き血を吸い
森田:ん…っ、んん…っ!
〇〇:ゴクッ…これで大丈夫
〇〇の瞳が赤く染まり紋様が現れた
森田:ねぇ、〇〇くん良かったの?
〇〇:いいよ、ここで天を死なせたらだめだから
山崎の身体に触れてると刺された傷痕が消え顔色も戻って行き身体の温度もゆっくりと戻って行った
〇〇:呼吸もしてる、心臓もちゃんと動いてる、成功した
麗奈:え!ほんと!?
森田:やったー!!
〇〇:じゃあ、最後にまだすることがあったな
零夢の身体が倒れている傍に行く
〇〇:お前の血も貰うからな
腕に噛み付いて血を飲み零夢の力を奪った
〇〇:後は、あいつだけだな
指をパチンッと鳴らしどこからか悲鳴が聞こえた
森田:え?悲鳴?
〇〇:「転移」
〇〇の目の前に黒い鎖で拘束された雫が現れた
雫:ちょ!これ外しなさいよ!
〇〇:これは全てお前が招いたことだろ
雫:チッ、バレてたか
〇〇:何となくお前が怪しいなって思って色々調べたんだよ
雫:で、私のことどうするつもり?
〇〇:まぁ、お前のこと殺しても面白くないからな
〇〇:これ、指に付けろ
雫に指輪を渡した
雫:これを?まぁ、いいわ
〇〇:付けたな?その指輪は奴隷契約する指輪だ
雫:え!そんな!
〇〇:1度付けたらもう外せないからな
雫:クソ!!
〇〇:俺の命令を聞かなかったりしたらその指輪から電流が走るからな
雫:…わかったわよ!
〇〇:じゃあ、今から大人しくスタッフ達を起こして帰る支度をさせろ
雫:…はい
ーーーーー数週間後ーーーーー
あの事件から数週間が経った、MV撮影は後日取り直しをして無事に終わった
あの事件の事を事務所に話すと雫をクビにすると話になったが俺が指輪の事を話すと取り消しになり今でもマネージャーとして働いているみたいだ
俺はと言うと櫻坂の件も終わり乃木坂のマネージャーとしてまた働くことになった
筒井:〇〇おかえり!
賀喜:〇〇おかえり!
遠藤:〇〇くんおかえり!
〇〇:ありがと、あやめ、遥香、さくら
賀喜:聞いたよ?櫻坂の件
〇〇:え?聞いたの?
遠藤:うん、皆知ってるよ?
〇〇:マジか…じゃあ、あの事も…
筒井:聞いたよ、ひかるさんの血を飲んだこと
〇〇:ごめん、あやめ、天を救う方法があれしかなかったんだ
筒井:ううん、怒ってないよ?〇〇らしいなって思った
〇〇:そっか、良かった
飛鳥:〇〇!これからもマネージャーとして頑張るんだぞ!!
〇〇:はい!頑張りますよ!
俺はこれからも乃木坂のマネージャーとして働いて頑張ろうと思う
乃木坂も日向坂も櫻坂も俺の守るべき大切な存在だ
end……。
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