「無能だと言われ続けた俺が異能学院へ行くことになりました。」 Part5
2年と3年の予選試合は終了し学年対抗の本戦が始まった。
司会:さて、予選試合は無事終了し、学年対抗本戦の始まりです!!
司会:まずは、1年生の対決、齋藤〇〇対西蓮寺蒼依だ!!
司会:齋藤〇〇選手は、未だ自身の使える属性魔法を使わず純粋なマナのみでここまで来たが今回の試合で見れるのでしょうか!
司会:そして、西蓮寺蒼依選手は、異能武器の刀と得意水魔法を使って一瞬に試合を終わらせて来たがどういう戦いになるのか!
司会:それでは、試合開始!!
〇.蒼:「異能発動」
〇〇:(水魔法で目眩しや不意打ちを狙って戦う傾向がある、そこは警戒して戦お)
〇〇:「身体強化」「筋力強化」「脚力強化」「跳躍力強化」
蒼依:まだ属性魔法は使わないつもりか…舐めてるな
蒼依:「深海の津波」
地面に手を付け詠唱すると凄い高さの津波が出現し〇〇に襲い掛かる
〇〇:近接戦闘になると思ったけど、遠距離から仕掛けてくるとはね
〇〇は脚に魔力を溜めて一気に放出させジャンプ力を更に強化し高く飛び上がった
〇〇:「魔力障壁」
空中に魔力障壁を出し足場を作りそこに立った
蒼依:やっぱりこれは通じないか
蒼依:それなら「神聖・深淵之水夜礼花神同化」
全身に水を纏いすると、服装が変わり白と水色で彩られた着物になり、髪の色と瞳の色が水色に染まった
蒼依:これなら、君も本気出さないと無理だよね!!
高く飛び上がり〇〇と同じ位置に着き蒼依は空中に浮かんでいた
蒼依:「雲霧・霧雨」「泡沫水月」
濃い霧が現れ細かな雨が降り始めて〇〇達の視界が悪くなったが、〇〇を囲うように蒼依の分身体が現れた
〇〇:なるほどね、そこまでして本気を出させたいと
蒼依:当たり前だろ、俺も本気の姿を見せてんだから
〇〇:なぁ、この霧のせいで会場にいる人には見えてないんだよね?
蒼依:まぁ、そうだよ、俺達でも少し見えるか見えないかのレベルだからね
〇〇:そっか、水だもんな、対抗には炎だよね
〇〇:「神威・煉獄」
グローブに炎が纏い瞳は赤く染まり、〇〇の背中には円状に並んだ炎の球体が8つ現れた
蒼依:それが君の本気の姿か…
〇〇:本気かどうかは試してみろよ
手を後ろに向け炎を放出し物凄い速度で音を置き去りにし蒼依の背後に周った
〇〇:君には俺に勝ち目はないよ
背中に手を当てマナを手に集中させ溜めて炎に変化させ一気に放出し蒼依を吹っ飛ばし会場の壁にめり込んだ
蒼依:ぐぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!
〇〇:これでトドメだ「火炎炸裂連弾」
〇〇の背中に円状に並んだ炎の球体が右回りに回転しながら8つの炎の球体から次々と炎の球が放たれていく
〇〇:「神威・解除」
マナで作った障壁も解除しゆっくりと落下し着地した
司会:蒼依選手、戦闘不能!勝者〇〇選手!!
〇〇:(濃い霧の中で使ったから、詳しくは分からないだろうな)
司会:濃い霧の中で〇〇選手は一体どんな攻撃をしたのか、炎のようなものを使ったのはわかりますが、詳しくは分かりません!!
司会:まだまだ、〇〇選手の魔法は謎が多いぞ~!次の相手はどう戦うのか楽しみです!!
〇〇:(俺、めちゃくちゃ嫌な奴みたいな写り方してるかな、まぁ…いいか)
司会:さてさて、次は2年生の対決です!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
橋本:〇〇くん、まだ本気じゃないでしょ?
〇〇:当たり前じゃないですか、本気出して対策なんてされたら厄介ですからね
和:〇〇くん、強すぎだよ!!
〇〇:ずっと訓練って言うか修行に近いものしてたからね
咲月:私も頑張らなくちゃ、
〇〇:ここは見るだけじゃなくて、相手の動きや使う魔法を観察してた方がいいよ、後々役に立つ時が来るから
彩:私達もいつか先輩達と戦う時が来るからってこと?
〇〇:そうだよ、自分が相手と戦ってるのをイメージするといいよ、それで戦い方を学ぶことも出来るし
奈央:なるほど…自分ならどう戦うかをイメージする…すごく良いかも
瑛紗:そこから相手の弱点を探って戦い方を見つけるってことね
〇〇:そういうことさ、上級生の戦い方を観察してこれからに活かしていけば強くなれるよ
〇〇:相手の技も全て盗んで、自分のものにする、
和:相手の技を盗むってどういうことなの?
〇〇:例えば、弓の武器で戦う人がいて、自分より強い人がいたら真似をするでしょ?
和:うん、しちゃうかも
〇〇:そしたら、相手のその技術を真似して、自分のオリジナルの技術に作り変えればいいんだよ
和:オリジナルにする、か…
〇〇:なんでも、相手から技を盗んで、自分のものにしたり、オリジナルの技を生み出すして強くなるしかないんだよ
奈央:あとは自分達の努力と技術次第か~
咲月:刀の扱い方もっと鍛えなくちゃな
彩:強くなる為の課題が多すぎる~…
瑛紗:必ず強くなる…(私は絶対に強くならないといけない…)
ーーーーーーーー数十分後ーーーーーーーー
司会:2年と3年の試合も終わり、続いては決勝戦を行います!!
司会:齋藤〇〇対梅澤美波~!!
司会:今回はどういう戦闘が見れるのかすごく楽しみです!
司会:〇〇選手がどう戦うのか未だに予想不可能ですが、梅澤選手はこれをどう対処するのか気になります
司会:2人の準備が出来たみたいですね、それでは試合開始~!!
〇.梅:「異能発動」
〇〇:「身体強化」「筋力強化」「脚力強化」「跳躍力強化」
梅澤:やっぱりそれは最初にすると思ったよ!「身体強化」「電光石火」
双剣を強く握り締めて〇〇に向かって凄い速さで走って来る
〇〇:(この先輩はちょっと面倒くさそう…)
〇〇:「マナ超高圧縮連弾」
右手首掴んで腰を落とし梅澤に狙いを定めて指を弾き勢い良く飛んで行った
梅澤:私相手にマナだけの攻撃で勝とうと思ってるの?
飛んでくるマナ弾を全て斬って防がれた
〇〇:チッ、だめか(流石に使わないと無理がありそうだな…あれ使うか…)
梅澤:「風龍・風塵斬月・乱舞」
梅澤の身体は風魔法で少し軽くし更に速度が出るように補助し物凄い速さで〇〇の周りを移動しながら斬撃を飛ばしていく
〇〇:「神威・雷電」「結界・稲妻」
雷を纏った姿に変わり〇〇の周りには円を書くように電気が走り梅澤が飛ばした斬撃を全て躱した
梅澤:ふーん、やっと君の本気が見れそうだね、齋藤〇〇くん
〇〇:こんなの、まだ俺のごく一部の力ですよ
梅澤:じゃあ、試させてもらうよ!君にもっと本気出して貰う為にね!!
梅澤:「疾風神速」「融合魔法・氷華風迅散弾」
尖った氷塊が〇〇を囲うように無数に放たれ梅澤は目では追えない音を置き去りする速度で走り距離を詰めて行く
〇〇:すぅ〜…はぁ〜…「呪魔解放」
そう唱えると〇〇の口元から頬に紋様が浮かび上がった
〇〇:「焔雷滅魔・雷獄迅速」
黒い炎と黒い稲妻を纏い一瞬で氷塊を破壊し〇〇は姿を消した
梅澤:っ!?姿が消えた?しかも、氷塊を一瞬で破壊なんて…
〇〇:「動くな」
そう呟くと梅澤の身体の自由を奪った
梅澤:動けない!
〇〇:先輩、中々強かったですよ
横腹に狙い定めて思いっきり殴り飛ばした
梅澤:カハッ…!!?
血を吐きながら吹っ飛び地面を転がり気絶した
司会:勝者は、齋藤〇〇選手です〜!!!
〇〇:ふぅ…少しやり過ぎたかな
司会:〇〇選手に紋様みたいなものが現れたように見えましたがあれは一体なんだったんでしょうか
〇〇:(さっきの能力のことはまだ誰にも言えないな)
司会:30分休憩を挟んでその後に決勝戦を行いたいと思います!!
〇〇:(次は3年…誰が俺の相手になるのかな?飛鳥姉が相手なのかな?ん〜…)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
飛鳥:さっきの能力って…
白石:あれは、呪いだったはず…今は使える者はいないんじゃ?
西野:あれがもし呪いのやつだったら、あの子の闇の深さが分かっちゃうよ
飛鳥:……
白石:呪いは精神が崩壊するレベルの苦痛と肉体には物凄い激痛を耐え続けた人に授かる能力だったよね?
西野:そうだよ、相当な闇を抱え込まきゃ授かることも使う事も不可能
飛鳥:…(あの時、私がこの学院に入学が決まった日に〇〇と再会して…あの時お父さんとお母さんに言われた事が相当傷付いて〇〇を深い闇に堕ちたんだ…私が…どうにかしないといけないのに…っ)
ーーーーーーーー30分後ーーーーーーーー
司会:さて、休憩も終わり決勝戦を行いたいと思います!!
司会:決勝戦は、齋藤〇〇対西野七瀬だ〜!!
司会:お互い近接戦闘が得意だが、〇〇選手は一瞬でも相手を倒していってる
司会:そんな〇〇を相手に西野選手はどう戦っていくのか!!
司会:それでは、試合開始!!
〇.西:「異能発動」
〇〇:「神威・雷電」
西野:美波に使ってた技と同じか「竜巻暴龍」
鎌を強く握り振り下ろした瞬間、風魔法の龍が〇〇に襲い掛かり囲うようにぐるぐると高速で回り物凄い竜巻で〇〇の身体は上空へ吹き飛ばされた
〇〇:ぐ…っ!
西野:まだまだ攻撃するからね!!
西野:「鎌鼬・三日月乱刃」
鎌を華麗に振り回し〇〇に向けて大量の刃が飛んで行く
〇〇:「雷獄鳴神」
黒紫色の稲妻を西野に向けて放ち飛んでくる刃を全て消滅させた
西野:これはちょっとやばいかも…「暴風の旋風」
稲妻に向けて鎌を物凄い速さで回転させ渦巻き状の風をぶつけさせて稲妻を消滅させた
〇〇:やっぱり3年は強いな
風魔法使って落下速度をゆっくりにし安全に着地した
西野:〇〇くんは1年なのにめちゃくちゃ強いやん
〇〇:それなりに修行してきたんでね
西野:そっか、久しぶりに楽しい戦いを出来てるよ
次の瞬間、〇〇と西野を何者かが襲ってきて会場には砂埃が舞い何も見えない状態になった
飛鳥:これは!緊急事態だ!まいやん行くよ!!
白石:分かってるよ!!
飛.白:「異能発動」
異能発動させながら〇〇達の方へ向かって行った
〇〇:なんだよ…急に…「精霊魔法・妖精の箱庭」
〇〇は気配感知の精霊魔法を発動させて状況を把握しようとした
〇〇:(全く知らない奴のマナ反応だ…こいつは何が目的なんだ?)
西野:「風龍・空絶滅斬」
鎌を強く握り締めて振り下ろし物凄い風が吹き砂埃が一瞬で消し飛んだ
??:ほう、中々良さそうな奴がいるじゃないか
トレンチコートのようなものを着てフードを深く被った全身黒づくめの男がいた
白石:貴方は何が目的なの
??:身体に悪魔の魂を宿す器を見つけに来ただけさ
飛鳥:悪魔の魂?貴方はそれをどうするつもりなの?
??:この世界を滅ぼし、我々の新しい国を作る為だ!
〇〇:(こいつ…めちゃくちゃやばい…正直今の状況だと俺の本気を出せない…確実に負ける…傷を負わせて一旦引き下がってもらうしかないか…)
白石:意味わからないこと言わないで!早くここから立ち去りなさい!!
??:そう言われてもね、我々の王になる器となる人を見つけたからな
??は笑みを浮かべながらゆっくりと歩き出して行く
西野:それ以上動くなら、攻撃をする
??はある人物の前に立ち止まった
??:我々の王よ、さぁ早く私と共に行きましょう
飛鳥:は?何言ってるの?私は行かない
??:そうか…実に悲しい…もうこうするしかありませんね
??は飛鳥に襲い掛かり殴ろうとした瞬間、〇〇が飛鳥を抱きかかえて攻撃を躱した
飛鳥:〇〇…その姿…
〇〇:後で説明するから、こいつをどうにかしないと
エアリアルのマナと同化し〇〇の髪は白髪になり瞳は黄緑色に染まり背中には綺麗な羽が生えていた
??:その姿に…このマナは風の精霊王、エアリアルだな
〇〇:今すぐここから去ってくれ、そうすれば無駄な戦いをしなくて済む
??:くくっ、私は今すぐにでもあの女が欲しいんですよ
〇〇:それは無理だ、俺が許さない「マナ全開放」
制御していたマナを解放し膨大なマナを放ちその場にいた1年生達は気絶し2年と3年はギリギリ耐えていた
西野:(このマナの量はおかしすぎる…今まで感じたことない…恐怖を感じるレベルだ…)
白石:(この子は一体どうやってそこまで行ったのかすごく気になる…けど、今はあいつをどうにかしないと)
飛鳥:(さっきの攻撃見えなかった…〇〇がいなかったら私は…足手まといにならないように頑張らないと…っ)
〇〇:「精霊の息吹×マナ超高圧縮弾」
指弾き??に向けて物凄い速度でマナ弾が飛んで行く
〇〇:(精霊の息吹でパワーとスピードを更に強化したからな…当たれば大ダメージを与えられる…)
??:くくっ、そんな魔法喰らいませんよ
??:「魔力障壁」
??は障壁を展開し〇〇の攻撃を防いだ
〇〇:「神速」「疾風」「神聖・天龍の雷撃」
走る速度を底上げし風魔法使い更に速度を上げ??に向かって行きながら??に物凄い高威力の雷撃を落とした
??:ぐぁ゛ぁ゛あ゛!!!
〇〇:「マナ超高圧縮打撃」
〇〇:(こいつはヤバすぎる!俺の右腕を犠牲にしてでもこいつここで大ダメージ負ってもらう!!)
右腕を限界まで強化し更にマナを溜め込み??の腹を目掛けて思いっきり殴り飛ばした
〇〇:ぐぁぁぁぁあ!!
??:ぶは…っ゛!!!
??は吹っ飛び壁にめり込み大量の血を吐き出した
〇〇:はぁ…はぁ…っ、
〇〇の右腕は耐えれない量のマナを溜め込んだせいで失ってしまった
??:ごほ…っごほ…っ、かは…っ゛!!
??:まさか、そこまでやるとはな…身体が耐えれない程に魔法で強化したせいで右腕を失ってるじゃないか…っ
〇〇:もういいだろ…帰ってくれ…っ
〇〇は顔を歪ませながら右肩を強く掴んで激痛に耐えていた
??:そうですね…帰らせてもらいましょう…っ
黒いワープゲート出現させ姿消した
〇〇:帰った…
白石:っ!?飛鳥!!!
飛鳥の背後に黒いワープゲートが出現し??が攫って行こうとしていた
西野:「紫龍一閃」
稲妻が走り物凄い速度で飛鳥の方へ向かって行く
西野:飛鳥は渡さない!!
??:それではお別れでございます
??は飛鳥を連れ去りワープゲートが消えた
〇〇:そんな…飛鳥姉が…
〇〇:うぁぁぁぁぁ!!!
〇〇は膝から崩れ落ち地面に額を付けながら涙を流した
to be continued……。
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