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「ヴァンパイア」Part18

橋本:ここが関係者席だよ

〇〇:お~ここが関係者席なんですね

橋本:じゃあ、あそこに座ろっか

〇〇:はい、わかりました

〇〇達は隣同士の席に座った

〇〇:こんな感じに見えるんだ、楽しい!

橋本:へぇ、子供みたいな一面もあるんだね

〇〇:子供みたいじゃなくて、僕は一応子供なんですよ

橋本:そうだったね、いつもクールって言うか、基本何にも興味無いみたいな感じが出てるからさ

〇〇:確かにそんな感じを出してるかもしれませんね、基本他人には感情を出したくないと言うか……

橋本:ん?どうしたの?

〇〇:自分の感情が分からないんですよね、ずっと自分の感情を伝えてもどうにもならなかったので、だから、ずっと我慢した結果、自分の感情を上手く表現することも言葉にすることも難しくて…

橋本:そっか、難しい問題だね

〇〇:まぁ、気にしても仕方ないことなので、なるべく考えないようにしてます

橋本:それでいいと思うよ、乃木坂の皆は気にしてないみたいだし

〇〇:そうですね、あやめキラキラ輝いてる…楽しそうだな

橋本:あやめちゃんの事、気になるの?

〇〇:まぁ、はい、あやめは俺の大切な人なので

橋本:それはどういう意味での?(俺って言った、今は素の〇〇くんで話してるって事かな?)

〇〇:正直、俺は恋とかした事ないので分からないですけど…

〇〇:大切な家族って思ってます、ずっと守ってあげたい存在ですかね

橋本:ふ~ん、そういう風に思ってるんだね

〇〇:はい、そうですけど

ライブ会場に突然物凄い爆発音が鳴り響き煙が舞った

〇〇:なんだ!

橋本:爆発…何が起きてるの…!

〇〇:とりあえず、橋本さんはスタッフに指示してライブ中止と会場にいるファンの人達の避難誘導をお願いします!

橋本:わかった、〇〇くんは?

〇〇:僕はステージにいる、皆の元に行きます

橋本:皆のこと、お願い〇〇くん

〇〇:はい、行ってきます

関係者席から〇〇はステージの方へ飛んで行った

橋本:私に出来ることを早くしないと…

関係者席を出て走り去って行く

ーーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇:さてさて、ちょっと大変な事になったな…

白石:え!どこから来たの!?

〇〇:関係者席からジャンプして、ここに来ました

飛鳥:ほんと、身体能力バカじゃん

〇〇:とりあえず、皆さんこの場から避難しましょう

乃木坂の皆を避難誘導しようとした瞬間、〇〇はある人物に声を掛けられた

??:おい、何処へ行くつもりだ、〇〇

〇〇:誰だ、お前

??:俺はお前の父親だぞ

〇〇:は?俺の父親?なに馬鹿なことを言ってんだよ

〇父:まぁ、久しぶりの再開だから仕方ないか…

〇〇:今更何が父親だよ、笑わせんな俺は今物凄く機嫌が悪い…さっさとここから消え失せろ

〇父:親に向かってその口の利き方とはな…これは教育が必要だな!

〇〇に襲い掛かり攻撃を仕掛けに来た

〇〇:お前なんかに教育なんざしてもらいたくない!

走って向かってくる〇父の顔面に目掛けて拳を出した

〇父:おっと、なんだこの弱いパンチは

顔面に目掛けて出した拳は簡単に受け止められてしまった

〇〇:(嘘だろ…吸血鬼の力を使ってるのに…)

〇父:まさか、自分の息子がこんなにも弱いとはな…父さんは悲しいな!!

拳を掴んだまま〇〇の腹を目掛けて物凄い威力の前蹴りを入れ壁の方へ吹っ飛んで行った

〇〇:カハッ…!!

筒井:〇〇…っ!!

〇父:君は…もしかして…

筒井:な、なんですか…?

〇父:あやめちゃんか!

筒井:そうですけど…

〇父:はぁ~、こんなに大きくなってるとは…

あやめの方へ近付いて行く瞬間物凄い速さで〇〇が飛んで来て顔面を思いっきり殴り吹っ飛ばした

〇父:ガハッ…!!

〇〇:何父親ズラしてんだよ、まともに面倒見てないのによ!!

〇〇の瞳の色は黄色と水色に変化し尻尾が生えていた

梅澤:あれ?〇〇くんの瞳の色が変わってる…

久保:ほんとだ…どうして水色と黄色の瞳に…

美月:なんか…尻尾まで生えてるし…

賀喜:え!?〇〇って吸血鬼なんじゃ…

遠藤:どういうことなの?

〇父:痛いじゃないか…さっきのパンチは結構効いたぞ…

〇〇:当たり前だろ、さっきよりも強く殴ったからな

〇父:なんだ、その姿は

〇〇:別に関係ないだろ

〇父:これは本気を出して相手をしないとな

〇〇:(雰囲気が変わった…?)

〇父:吸血鬼の100%の力を出して戦うしないな

〇〇:来いよ

〇父:簡単に死ぬんじゃないぞ?〇〇

そう呟くと一瞬で姿が消え見失ってしまった

〇〇:姿が…消えた…?

周りを見渡すが〇父の姿は見えない

〇父:ここだよ!

横腹を狙い蹴りを入れ肋骨が数本折れた

〇〇:グハッ…!!(突然現れた…どこから出てきたこいつ…)

〇父:油断するな!

鳩尾を思いっきり殴り隙を見て顎に回し蹴りを入れた

〇〇:ブハ…ッ゛!!

地面に倒れては転がり口から血を吐きながら立ち上がった

〇父:さっきまでの威勢はどうした?もうボロボロではないか

〇〇:うるせぇ…どうしてこんなに強いんだよ…

〇父:知りたいか?それはな「吸血鬼の王」だからだ

〇〇:吸血鬼…の王…?

〇父:だから、お前には勝ち目などないという事だ

〇〇:…ははっ、勝ち目がないか…

〇父:なんだ?頭おかしくなったか?

〇〇:じゃあ、俺も本気出すか…

〇〇:(アル、本気出すわ)

アル:(了解、いいよ!)

〇〇の顔に紋様が現れ額には紋章が出てきた

〇父:なんだ…!その紋章に紋様は…!!

〇〇:なんだと思う?まぁ、教えないけどな

筒井:あれ…なに…?

賀喜:〇〇の顔に紋様…?

〇〇:本気で相手してやるよ

〇父:それはこっちのセリフだ!

〇〇:(アル、お前は乃木坂の皆を守ってくれ)

アル:(いいけど、出てもいいの?)

〇〇:(緊急事態だから気にするな、出ていい!)

アル:(わかった、皆の事は僕に任せて!)

〇〇の影から子犬が現れた

遠藤:え?子犬?

白石:可愛い〜

アル:〇〇!本当に本気でやっていいからね!

飛鳥:犬が喋った!?

〇〇:これで全力を出せる…

右手に一瞬で刀が出てきて構え〇父に斬り掛かった

〇父:スピードは速いな!だが、こんなんじゃ倒せないぞ!!

〇〇:そんなの分かってる!!

〇父は隙を狙い〇〇の顔を目掛けて殴った

〇〇:グ…ッ!

〇〇:危ねぇ〜…

顔を殴られる直前に〇〇は刀で防いでいた

〇父:なに!?防がれただと!!

〇〇:刀にヒビ入ってるし…最悪だ…

〇父:隙だらけだな、またこっちから仕掛けるぞ!

襲い掛かってくる瞬間に刀を思いっきり投げた

〇父:ク…ッ!

避けようとしたが肩に刀が突き刺さった

〇父:…そろそろ限界だ…もうブチギレる…

〇父:お前を…めちゃくちゃ痛め付けてぶっ殺す!!

〇父は怒りで我を忘れ姿が化け物へと変わって行った

〇父:ぐぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛!!

〇〇:こんなの吸血鬼じゃなくて、ただの化け物だな…

一瞬で〇〇の目の前に行き腹に目掛けて拳を思いっきり入れ殴り飛ばした

〇〇:ブハ…ッ!!

口から大量の血を吐きながら吹っ飛んで行った

〇父:お前だけは絶対に殺ス!!

吹っ飛んで行く〇〇の背後に現れては次々と殴るや蹴りを入れられ最後に前宙し速度をつけて腹目掛けてかかと落としが入った

〇〇:カハ…ッ゛!!

筒井:〇〇ー!!

賀喜:子犬くん!〇〇は大丈夫なの!?

アル:どうだろ…分からない…

アル:今まで戦ってきた中で1番強い相手だから

アル:もしかしたら、負ける可能性もある…

筒井:え…嘘…っ、〇〇死ぬの…?

アル:負ければ当然死ぬよ

筒井:…〇〇ー!必ず勝ってねぇー!!

〇父:もう〇〇は死んだ、見てみろ

そこにはボロボロの姿で血を流している〇〇が倒れていた

賀喜:〇〇が…負けた?

筒井:〇〇は生きてる!!

〇父:残念だが、〇〇は本当に死んでいる

〇〇:ゴホ…ッ…誰が…死んでいるって…?

〇父:何故、生きている!!

〇〇:く…そ…っ、身体中痛てぇな…

〇父:確実に殺したはず…どうして生きている…!!

〇〇:単純にギリギリで生きてるだけだ…

〇父:大人しく死んでいればいいのに

〇父:まだ、足掻くつもりか?

〇〇:当たり前だ…大切なものを守らないといけないからな…

〇〇:俺も化け物の姿になってやるよ…

右の瞳は黄色に染まり左の瞳は赤色に染まり右の額にツノが生え更に黒の翼が生えた

〇〇:はぁ〜…これが悪魔と吸血鬼の力だ

to be continued……

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