「ヴァンパイア」 第2章 Part0
〇〇:あれから1年か…
アル:あれから1年って…時が経つのって早いね…
高層マンションの屋上から街を見下ろしていた
〇〇:さて…っと、乃木坂の皆の様子を見に行こうか
アル:バレたら終わりだから、気付かれないようにね?
〇〇:うん、分かってるよ
アル:それならいいけどさ…
〇〇:じゃあ、行こうか
アル:了解
フード深く被り屋上から飛び降りて目的の場所へ向かって行った
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〇〇:久しぶりに来たな
アル:そうだね、乃木坂の事務所
〇〇:ん〜…どうやって中に入ろうかな…?
アル:え?もしかして、何も考えずに来たの?
〇〇:うん、何も考えてない
アル:はぁ…ちゃんと考えて行動しないと
〇〇:んまぁ、一つだけ考えはある
アル:考え?どんなの?
〇〇:影に潜るんだよ、事務所に入る人の影にね
アル:あ、なるほど
〇〇:じゃあ、アルは俺の影に潜って
アル:わかった
アルは〇〇の影の中へ潜って行った
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橋本:皆お疲れ様〜
飛鳥:あ!奈々未!
橋本:飛鳥、ダンスレッスン頑張った?
飛鳥:もちろん!頑張ってるよ!
橋本:そっかそっか〜、それならよかった
白石:はぁ〜…疲れた〜…
生田:本当にハードだよ…
松村:もう、無理動けない…
筒井:もう…〇〇が亡くなって1年経つのか…
スマホのロック画面を見詰めてぽつりと呟いた
遠藤:あやめん…
賀喜:そっか、もう1年か…時間の流れは早いね…
遠藤:うん…
賀喜と遠藤は遠目から筒井を心配そうに見詰めていた
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〇〇:よっと…侵入成功
アル:ここからどうするの?
〇〇:とりあえず〜…奈々未さんを探すことにするよ
アル:メンバーには見つからないようにね
〇〇:分かってるよ、気をつける
橋本:私はやる事があるから一旦戻るね?
飛鳥:わかった、頑張ってね
橋本:ありがと、また後でね?
橋本:うん、分かった!
部屋から出て行き仕事へと戻って行った
〇〇:何処かに奈々未さんいないかな〜
アル:そんな都合良く見つかんないよ
〇〇:ん〜…あ、いた
アル:え!本当にいた!
〇〇:奈々未さん、ちょっと
橋本:え!〇…っ、んん!
慌てて左手を使い橋本の口を抑えた
〇〇:シーっ!今俺が生きてる事バレたらまずいんですから
橋本と一緒に近くの部屋に入って行った
橋本:はぁ…とりあえず、落ち着くわ…
〇〇:急に目の前に現れてすいません、奈々未さん
橋本:それで、どうして〇〇くんは生きてるわけ?
〇〇:それについては、今から話します
橋本:わかった
〇〇:あの時殺されたのは、俺の分身なんです
橋本:分身?どういうこと?
〇〇:最後の戦いの時に俺の分身が戦ってたんですよ
橋本:それじゃあ、本体の〇〇くんは何処にいたの?
〇〇:その時は気絶してました…
橋本:あ、そうなんだ…
〇〇:それで、どうして今まで皆に会わなかったか理由を話します
橋本:え?理由があるの?
〇〇:はい
〇〇:俺が何故狙われてるか、色々調べる為にです
橋本:確か…〇〇くんの父親って名乗る人物が襲って来たんだよね?
〇〇:そうです、俺の父親が生きてるとは思いませんでした
橋本:それで、なんで狙われてたのかわかったの?
〇〇:それが…まだ謎のままで分からないんです
橋本:1年間調べてるのに何も分からないの?
〇〇:はい…わかった事は、彼奴は俺の本当の父親だったってこと…
橋本:そう…
〇〇:あと、もう1つ、彼奴は操られてるってことです
橋本:操られてるってことは…まだ他にいるってこと?
〇〇:そうです、黒幕がいるんですよ
橋本:てことは、今からその情報を調べるの?
〇〇:一応、そのつもりです
橋本:そう、頑張って
〇〇:ありがとうございます、じゃあ帰ります
橋本:あやめちゃんとは会わないの?
〇〇:ん〜…、まだ会えませんかね…
橋本:はぁ…意気地無しね…
〇〇:奈々未さん、俺が来た事は誰にも言わないでください
橋本:わかった、誰にも言わない
〇〇:ありがとうございます、また来ます
橋本:わかった、待ってるわ
一瞬で影に潜り込んで帰って行った
〇〇:よし、調べに行こうか
アル:はぁ…また旅か…
〇〇:しょうがない、調べないとどうにかならないし
アル:そうだけど…
〇〇:諦めて一緒に行くぞ
to be continued……
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