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孤独を楽しむ暮らし🌱

  お金をかけずに楽しい暮らし
  「穏やかは」幸せ

37年間の結婚生活ののち、1年前に別居・離婚して、61歳で生まれて初めてのひとり暮らしを始めました。
家賃38,000円の1LDKの小さなアパートで、今年7歳になるメス猫と暮らしています。食費は20,000円くらい。光熱費、携帯、ネットなどで20,000円ほど。あとはメルカリで本を買ったり、その他消耗品代が15,000円くらい。だいたい95,000円くらいで生活しています。ほんの少しだけど貯金もしています。

アパートの塀のそばにある蔓性の雑草や、公園脇の雑草を摘んできて、観葉植物みたいに飾ります。雑草の花は素朴で、なんとも言えず可愛いです。
公園で拾ってきた木の枝を、カーテンレールや突っ張り棒の代わりに使います。木の枝の雰囲気が大好きです。

趣味は読書とハンドメイド。テーブルクロスやティーマット、コースターから始まって、カーテン、ベッドまわりの敷布や夏掛けなど、暮らしまわりのものは、全部手縫いで手作りします。針と糸さえあればなんでも作れます。そしてそれはとても幸福な時間です。

あと、美容室は行きません。子育てで忙しかった頃に、自分で切ることを覚え、それからずっと美容室には行かず、毛染めも全部自分でやります。ちょっと髪がモッサリしてきたなと思うと、お風呂場でササっとカット。いつもさっぱりショートカットです。自分でやればいつでも好きな時に出来ます。わざわざ美容室に行くのは面倒。節約の前に、ほんとは自分でやりたいのですね。結果的に、節約になるというわけです。

スキンケアやメイク用品も、以前はいろいろお金をかけていた頃もありましたが、今はシンプルに。洗顔したあとのスキンケアは、ニベアの日焼け止めジェルだけ。メイクも、フェイスパウダーと、プチプラのアイシャドウ、チーク、マスカラでササっとすませます。特に肌が悪くなったわけでもないので、これでいいかなって感じです。

服も、喪服やジャケットとかのよそいきは少しだけ残して、あとは処分しました。無印の普段着や、セカストで買ったもので充分間に合っています。
初めてセカストに行って、お洋服の値段を見た時、元の値段はおおよそ分かるので、その値段の安さに服って消耗品なんだと実感し、定価で買うのがバカらしくなり、物欲が消えました。
好きなものが必要な分だけあればいいのだと、思うようになったのです。靴もバッグも既に持っているので、特に欲しいとか思わないです。必要になったら、メルカリで探そうと思います。本もメルカリやブックオフで買っています。

老後は何千万円必要とかなんとか、YouTubeでも出てますが、そうかなぁと不思議な感じ。そうやって不安を煽るような空気に、よく分からないうちに巻き込まれて、不安にせかされる毎日を送るのはもったいないなぁと思います。よそはよそ、うちはうちでいいんじゃないかと。お金の使い途は人それぞれだけど、老後のためにと必死になって、お金を使わないようにと、節約を超えた寂しい生活をして、使う前に死んでしまうこともあるんじゃないかと思ったりします。

あと、なぜいろんなものにお金をつかってしまうのか。最近このことについて、気づいたことがあります。以前働いていた頃、お給料が入ると、服やバッグ、靴などを買っていました。服は毎月買っていて、買ってもまた欲しくなるのです。ご褒美感覚でそれが楽しみでしたが、もう充分にもっているはずなのに、買ってしまう。そして結局、捨てることになるのです。

今になって思うと、それはストレスが原因だったのでは。ストレスを紛らわすために、お買い物の高揚感を求めていたのかもと。人によっては、スマホやゲームなど、新しいものが出ると欲しくなる。時計や車、ブランド物などの場合もあるでしょう。お買物のほかにも、カフェでランチしたり、贅沢な食事をしたり、その生活を維持するためにお金が必要だからと頑張って働く。でも実際は、仕事やそのほかのストレスが、ほんとの理由だったということはないでしょうか。

何がいいたいかというと、普段もとめる生活レベルによって、生きていくうえでかかる生活費は異なります。61歳から一人暮らしをするようになって、以前のように服を買ったり、余計な買い物をして、お金を使うことがなくなりました。
雑草を摘んで飾ったり、工夫して暮らすことを楽しむようになって、お金のかからないシンプルな暮らしになりました。
昔と比べると、必要だったと思っていたお金は、だいぶ少なくなったように思えるのです。それはストレスがなくなり、満たされているからです。お金をかけなくても、楽しく暮らしていけることが分かったのですね。

でもそれは、今の年齢、今の暮らしになって分かったことで、以前の生活のなかでは、かつての自分が持っていた基準に囚われて、穏やかに過ごせることのありがたさに気がつかなかったと思います。人は知らず知らずのうちに、人と比べたりして、まわりの目が基準になってしまって、その生活水準を保つために、ストレスを抱えて生きているのではないでしょうか。

必要最低限の生活で、工夫して暮らしていくなら、そんなにお金はかからないです。どちらの生活を選ぶかは、人それぞれ自由です。ただ、無理して、心を擦り減らして生活していく道のほかに、質素だけど、穏やかな暮らしもある。ということです。節約生活は、工夫生活です。暮らしは自分でいくらでも、楽しくすることが出来るのです。

朝、目が覚めて、今日も元気で気持ちいいなぁと、1日をスタートして、やるべき事を済ませたら、あとは好きなことをして楽しむ。自分が機嫌良く過ごせる工夫をすること。それはなんでもいいのです。夜は、今日もなんかいい日だったなぁ。ありがたいなぁと感謝して眠りにつく。

静かな自分だけの時間。
孤独はさみしさもあるけれど、心地よいものでもあるのです。ネコと本とコーヒー、そしてハンドメイド。そこら辺の雑草を摘んできて、それを眺めながら食事を愉しむ。質素でも、日常生活に困らなければ、それでいいと思っています。
こんな感じでひとり暮らしを楽しんでいます。

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