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還暦徒然日記☘️ネコと沖縄暮らし⑦

「すいか」木皿 泉 🍉🍉🍉

昨日の日曜日、「すいか1・2 木皿泉」の文庫本を読んだ。
少し前に、YouTubeにドラマがアップされていたのを観て、久し振りに観たらほんとに良いなーってなって、シナリオ本をメルカリで注文したのだ。

読んでみて、ほんとに配役の素晴らしさに感動した。このシナリオを映像化するのに、あれ以上のキャスティングは考えられない。完璧だ。心の底からそう思う
こんなに素晴らしいドラマを作ってくれてありがとう。感謝の思いでいっぱい。

「すいか」には、すてきなセリフがたくさんたくさん散りばめられている。
たとえば、

馬場チャンが、基子の留守中にハピネス三茶を訪れた日のワンシーン。台所に置かれた朝食後の食器に、梅干しの種が残っているのを何とも言えない表情で見ていた。その時のことを、川原で基子と再会した馬場チャンが語る。

「ハヤカワの下宿、行った時さ、梅干しの種見て、泣けた」
「朝御飯、食べた後の食器にね、梅干しの種が、それぞれ残ってて─何か、それが、愛らしいって言うかつつましいって言うか─あ、生活するって、こういうことなんだなって、そう思ったら、泣けてきた」
「掃除機の音、ものすごく久しぶりだった。お茶碗やお皿が触れ合う音とか、庭に水をまいたり、台所で何かこしらえたり、それ皆で食べたり─みんな、私にないものだよ」

『私、そんな大事なもの、たった三億円で手放しちゃったんだよね』

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ハピネス三茶の佇まい。
建物のまわりの風景。
瓶ビールを冷やす小川。
流れるメロディー。

どれもこれもが良い。
心に残るセリフは、ほかにもたくさんたくさんあって、ほんとに奇跡的なドラマだと思う。

主演の小林聡美さんと、もたいまさこさんが大好きで、出演作品はほぼ観てる。
「かもめ食堂」「めがね」「パンとスープとネコ日和」・・どれもお気に入り。
でもこの「すいか」は特別。
セリフがものすごく良い。
セリフの持つ力を実感させてくれる作品だと思う。


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