Q&A&I&U

(2019.01.22)


Q.推し看の好きなところはどこですか?


A.

まず顔。世間一般では多分中の上程度のいわゆるフツメンではあるものの、その親しみやすさがたまらなく好き。

あと笑いかた。目を細めてくしゃっと笑う、顔の筋肉の使い方が最高。目尻に皺ができて涙袋が強調されて、本当に楽しそうで幸せそうな笑顔をみせてくれる。こんなに笑顔がかわいい男の人は初めて見た、というレベル。


ほんの少し色の抜けた髪も好き。さらさらふわふわで癖の強い感じの髪質で、前髪や襟足なんかは伸ばしっぱなしのまま左右に流している。目にかかる前髪を邪魔そうにかき分けたり、些細なしぐさもとても可愛らしい。

仕事柄マスクをしていることが多いのだけれど、そういうときに笑うと、その長い前髪がマスクに遮られた吐息を受けてふわりと一瞬だけ持ち上がる。

それがまた髪の質感の軽さをさらに増幅し、いとおしさからつい手が伸びそうになってしまうほど。


また、そんな小さな子供のようなあどけなさに似つかわしくない、180cmを超える身長とがっしりした体格。うっかり抱きつきたくなってしまうこと請け合いだと思う。


ぴったりしたナース服から透ける背中の広さや肩甲骨、クリスマス会で一度だけ見た白シャツの眩しさなんかもさることながら、驚異となるのは外出の際の厚着。焦げた色の短いコートを着て出掛けるのだが、それがまた絶妙にガタイのよさを強調する色合いと厚みで、並んで歩くと体格の差にキュンとさせられる。何度でも一緒に出掛けたくなる。


それでいて、スポーツ経験もほぼなく卓球のサーブを空振るほどの運動音痴。普段の立ち姿や仕草からも、自らの体格を持て余すような妙な歪さを保っているのがわかり、それがじんわり緩やかな陰キャ臭、もとい親しみやすさとなって伝わってくる。


不器用さは体だけではなく、性格面や話し口調からも滲み出ている。

弱冠23歳、5年近くなる社会人歴=当院内歴を引っ提げておきながら何をおいても敬語が下手すぎる。

すぐに“素”が出るどころか、標準語口調が飛び出してきたりする。大阪から出たことはないらしいが、なぜそんなに標準語混じりの話し方なのかとても気になる。

しかし猫撫で系のかわいい声で敬語をミスられてみると、もうかわいくてかわいくてしかたがない。もうタメ口きかれても全然許せる。なんなら罵られてもいい。


また、看護師としての経験がまだ浅いため頑張って傾聴はしてくれるものの気の利いたことが言えない。けれどそこも愛すべき短所であると思う。

現にわたしが病んで大泣きしている時も、口を開けば「ゆっくりでいいよ、焦らないで大丈夫だから」「ちゃんと成長してる、頑張ってるのわかってるよ」と通りいっぺんのことしか言ってくれなかった。(一応その慰めも嬉しかった)


けれど、泣いている私の手を遠慮がちにずっと握っていてくれて、なにか言おう、なにか慰めようとはしてくれているのがとてもとても伝わってきたのでなんだかもうありがたくて愛しくて、全部どうでもよくなってしまって、元気になってしまった。いまでもあの手の温度は忘れられない。


他にも色々あるのだけれど、胸にしまっておきたい魅力もあるし、質問の答えとしては充分すぎると思うのでこの辺でとどめておくことにする~!!

看護師としての推し看しか知らないから、他にも見たことのない良いところも悪いところもあるんだなぁって思うと、そして私はそれを一生知ることができないってことも、他の誰かはもう知ってるかもしれないってことも、考えるだけでどうしようもなく切なくなってくるね。


“推し”って呼び続けることでなんとか自制してきたけど、まあ好きだったんじゃないかな。


もうこれから退院に向けて頑張っていかないといけないし、いつか退院したら一生のお別れになってしまうって思うと悲しいけど、だからって病院に無理にとどまっておく理由にも無理に戻ってくる理由にもならないし、ましてやプライベートでどうこうなりたいなんて全く考えてもないから、そこは割りきってあくまで空虚な入院期間を彩ってくれた思い出の人って思うことにしてる。


言うてまだ退院してないからそれまでの期間いっぱい話したいしまだまだ仲良くなりたいと思ってるよ!大好き!

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