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70-200望遠レンズF2.8とF4のどちらを選ぶのか?

70-200の望遠レンズを選択するときに訪れる悩みが、F2.8とF4のどちらを選ぶのかということ。

もちろん、人それぞれのシチュエーションや用途によって決まることであって、確実にこちらがいいとう話ではないということは前提として、
ここでは、動画カメラマンとしての私の選び方を述べたいと思います。

初心者の方、これから望遠レンズの購入を考えている方々へ参考になれば幸いです。


結論として私はF4のレンズを選択しました。

理由としては3つ

  • 速いシャッタースピードが不要

  • F4でも十分ボケる

  • 持ち出しやすい


1つずつ深掘りすると、

速いシャッタースピードが不要

あくまで動画撮影でという前提ではありますが、通常シャッタースピードは1/50で使用することが多いと思います。
(スローモーションや西日本云々の話はここでは控えたいと思います)
1/50という値は、シャッタースピードの中では遅い部類に入ります。
シャッタースピードが遅いということは、光が十分に採れてISO感度を上げずに済むということになりますので、明るさ的にはF4もあれば十分ということになります。

逆に動画だけでなく、写真で動きものを撮影される場合もある方は、明るさの面でもF2.8の恩恵を受けられると思いますので、F2.8を選択する理由になるかと思います。

ちなみに、夜間撮影の場合は当然明るいレンズの方が有利ですが、私の場合は夜間で望遠レンズを使う必要性がかなり低いかなと感じたため(あったとしても他の明るいレンズで代用すればよい)、夜間撮影については選択理由からは排除しました。なぜ夜間撮影で望遠は使わないのかという話はまた別の機会にお話できればと思います。


F4でも十分ボケる

F4だとF値が大きくてボケないのでは?
ボカしたいとなると大三元のF2.8くらいは欲しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら100mm以上の望遠レンズだと圧縮効果が大きいため、F4でも下記のようなボケが出ます。作例はともに望遠端である200mで撮影。

LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S. 1/50 F4 ISO 1000 編集後の動画から切り出抜き
LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S. 1/50 F4 ISO 800 編集後の動画から切り出抜き

またボケ関連で言うと、望遠レンズではピントがよりシビアになるというお話も付け加えておきたいと思います。
私の場合は撮り直しが難しい現場で、マニュアルフォーカスを使って撮影しているのですが、もしF2.8だった場合はピント合わせしている間に撮影したい瞬間を撮り逃すといったことも起こり得るのではないかと思っています。
ピントのシビアさを例えると、24-70 F2.8のレンズより70-200 F4の方がピント合わせが難しいと思います。


持ち出しやすい

最終的には、軽さコンパクトさに尽きるかもしれません。
下記の各社フルサイズミラーレスカメラのレンズサイズ比較表を見てもらうと一目瞭然だと思います。

70-200 F2.8,F4のサイズ比較表
※Nikonに関しては70-200 F4レンズがないため割愛

今回はあくまで「持ち出しやすさ」にフォーカスしたため、重さと長さのみの比較になりますが、私のようなワンオペのカメラマンには大きな差かと思います。
F2.8からF4へ変えるだけで、小型レンズ1本分の重さや小型ボディ1個分のスペースが生まれるかもしれません。
カメラバッグにもよりますがそもそもF2.8のレンズが入らないや、大きいレンズを入れることで、他のスペースの使い勝手が悪くなる等の問題も起こってくるかと考えています。

ちなみにこうして改めてメーカー毎のレンズを比べてみると、我がLマウントレンズのサイズ感って他に後れをとっているなと感じてしまいますね。
ただ、先にレンズを選んでからボディを選ぶといったことってなかなか勇気のいることだなと思ったりします。


最後に
この記事では主にF4を使う理由を述べてまいりましたが、F4の方が優れているといったことではないということをご承知おきください。

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