拝啓、伊藤さん
伊藤さん。
本当にありがとうございます。
僕は、伊藤さんにお願いして心の底から良かったと思っています。
そして、伊藤さんの批評を読んで怖くなりました。
全てバレていたからです。
僕は、スピードや勢いを落とし、聞き取った情報が処理される様にすれば、お客さんがより笑いやすくなると言う事は分かった上で、
一つ上のステージまで何とか付いて来て貰い、
観ている人が前のめりになり、全神経を集中させて初めて漫談の内容が入って来る様な、仕様にする事を選びました。
そして、繰り返しの鑑賞に耐えれる様なネタを作りたかったからでもあります。
宮崎駿監督作品、「ルパン3世カリオストロの城」は公開時の興行収入が奮わず、宮崎監督は、それが原因で映画業界から一時、干される事になります。
しかし、金曜ロードショー等で、繰り返し放送される度に、「カリオストロの城」の作品的評価はぐんぐんと上がり、そして宮崎監督の評価もうなぎ登りに上がっていきました。
僕は、自分の漫談が、前述の映画と比べても匹を取らない位、人の心を動かす自信があるし、それ相応の魂を削って作ったつもりです。
何度、観ても笑えるような、観る度に感じ方の違う様なネタ作りを目指しました。
そして、その全てが伊藤さんにバレており、それを批評と言う形で表現して頂いた事が、とても嬉しくて、こんなに文章を読みながら、ドキドキ、ワクワクした事はありませんでした。
このような失礼なオファーにも関わらず、好奇心を持って受けて下さり、本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
この芸人の批評を書いて良かったと思われる様な、世界一の芸人になります。
そして、伊藤さんに、また楽しんで頂ける様な、批評を書きたいと思って貰える様な漫談を、今後も生み出して行きたいと思っております。
ご期待下さい。
伊藤さんの益々のご活躍を祈念しております。
いつか生の舞台も観に来て下さいね^_^
失礼します。
しんたろう
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