見出し画像

Anker PowerPort III 65W Pod は残念ながら、個人的にお勧めしません

お、なんかまた面白そうなUSB充電器か?と思ったのですが、色々見ると気になる気になるで、結論としては微妙な充電器でした。

どの製品かというと、Anker PowerPort III 65W Pod。

やすいので、これでいいやって買うのは全然いいと思うんですけどね。大概の人には非常に良い充電器かと思います。で、個人的に何が気になったのかというと。

PowerIQ

これを言ったらAnkerの製品ほとんどダメじゃんということでまぁそうなんです。PowerIQはAnkerの独自の機能でデバイスに合わせて最適な電流と電圧を出力するもの。で、これは一般的な企画ではないです。そのため本来は急速充電出来るはずのデバイスなのに、PowerIQで「このデバイスは急速充電できない」と判断されると急速充電はできません。

実際過去にもっていたデバイスのいくつかで合ったので、それ以来PowerIQは使っていませんね。

画像2

ただ、USB PDには対応しているのでそれで給電してくれるのならいいのですが、どっちが優先的に判断するのかよくわからないので、個人的に勧められません。自分の持っているデバイスで適正に使えるならこの店は気にしなくていいかもしれませんね。

出力に12Vがない

出力を見ると 5V/9V/15V/20V と Pps(USB PDのオプション規格で可変出力だが対応デバイスのみ)なっており、12Vがありません。

画像2

ただし、USB PDのパワールールはこの4つの電圧なので、規格としては多分正しいのですが、これまでのPD充電器は結構12V対応を謳っていたりしていました。それを考えると12V無いのはどうも気になる、というところです。PC周りは5Vの次に12Vが多いんですよね。ATEM Mini Pro もそうですし。PDには対応していませんが、ケーブルやアダプタで騙してやるとちゃんと12Vになるので、やっぱり対応してほしいなぁと。

大きさ詐称

ちなみに、べつに大きさの詐称はしていないです。ただ、印象操作をしている。この Anker PowerPort III 65W Pod のサイズは:約66 × 29 × 45 mmで、最長辺は66mmあります。そしてサイズについての記述にはこの66mmの表記を意図的に使っていません。

画像3

65wクラスのUSB充電器はサイズ競争になっていて、いくつかの形状がありますが、正方形タイプなら50mm 細長いタイプなら60mmx30mmが大きな分かれ目になっている状況です。

つまり最小サイズ競争としては66mmは悪い印象を与えるため、あえて記述を避けています。 やすいので納得して買うならいいですが。

おすすめは何?

60Wから66WのUSBPD充電器を選ぶ場合、おすすめはいくつかあります。ひとまずサイズだけ比較しても、今回の Anker PowerPort III 65W Pod は比較的大きい製品であることがよくわかります。これだけでもおすすめできない。まぁ最大の魅力は価格ですね。

画像6


世界最小 Innergie 60C Pro Fold

高くてもいいから小さいのがいいなら Innergie 60C Pro (Fold)。30x30x60mm/85gは無茶小さいです。このサイズでプラグは折りたたみ式です。ただ価格は 8900円。

便利でバランスの良い BRAIDEN 66wはイチオシ

バランスがいいのは BRAYDEN 66w。サイズは70x3.5x3.5mm/120gと体積も重さもほぼAnker PowerPort III 65W Podと同じですが、こちらはUSB-CとAの2ポートあるため使えるデバイスが一気に広がります。価格はこちらのほうが倍近くですが、まだUSB-Cに統一されていないならBRAIDENのほうがおすすめです。

実際コンセントが縦でも横でもBRYDENは35mm幅しか専有しませんが、Anker PowerPort III 65W Pod はコンセントが横向きの場合45mm専有するため隣のコンセントと干渉する場合があります。

海外製品ですが、コンパクトにしたBRYDEN

SLIMQはBRYDENに近いですが、海外のクラウドファンディングの商品で4000円ちょっとの65w 2ポートの製品。65x33x28mm/91gの製品。本体は硬い布巻きデザインで熱くなる本体でも扱いやすくなっています。ただ1点コンセントは折りたためません。でもじゃまになったことはないでです。

Baseus はBRYDENに近いサイズで3ポート

Baseus は本体左図で言えば、BRAYDENを若干大きくした感じの、32x36x75mm/157gですが、こちらはなんと3ポート。泊りがけでもこのAC一つでPC/スマフォ/タブレットまでカバーできます。


スクエアなら RAVPower 61w

スクエアタイプで小さいのは RAVPower 61Wです。49x49x32mm/105gでやはりコンパクト。12Vも対応していますし、安心しておすすめできます。

盲目的にAnkerは気をつけて

充電機のトップメーカーAnkerですが、独自規格があったり、サイズが小さく感じる印象操作をしてみたりと、色々見えてきます。自分にとっての適正価格と必要機能で自分にとってベストなものを選びましょう。




皆様からのサポートで、私も何かをサポートできるような更新を目指します。