劣勝優敗 負けたから劣っているんじゃない 勝ったから優れているんじゃない

負けたから劣っているんじゃない 勝ったから優れているんじゃない
本日の文字起こし!!!

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「劣勝優敗」
劣っている人が勝って、優れている人が敗ける? #なんでやねん

部活動とか、クラブチームとか、ほとんどが勝ちを目指す。
アメリカなんてリーグ戦だし、全員の出場時間が決まってたりもするし。
けれども、日本は何かと勝ちにこだわる。
学校にスポーツが入ったから、スポーツ=教育になっている。
人材育成とか、精神論とか、教育になっているから。
スポーツには人々を感動させる力がある。
これはとても価値のあること。
本来、スポーツは遊び、競技スポーツはスポーツのほんの一部分。 #知ってた

「劣勝優敗」という考え方。
昔からある日本古来、日本本来の考え方。
これは、競技や試合での「勝敗」と「技の洗練度」は比例しないという考え方。
技が洗練されているから、そのまま勝ちにつながるわけではない。
勝ったから、技が洗練されているわけではない。 #勝ち負けよりも技の洗練なんだよ

これは、日本の伝統的身体文化特有のもの。
剣道も本来、勝ち負けを競い合っていない。
3本中、2本先にとったから勝ちではなく、10本、20本の稽古を繰り返し、技の洗練を目標としていた。
武道(もちろん武術)には、勝った者同士を闘わせるトーナメント、リーグ戦はない。
試合もない武道もある。
どうしたら技が冴えるのか、どうしたら技が効くのか、それがどういうことなのか? #ほとんど変態

スポーツ文化は、「優勝劣敗」。
特に競技スポーツは、勝った負けたが最優先。
勝利至上主義。
遊びながらのスポーツ、楽しみながらのスポーツだったはずのスポーツが、コーチや顧問、指導者の価値観、思いで、勝ち負けを競い合った方が、子どもたちが喜ぶのではないか、モチベーションが上がるのではないか。
そこにも優勝劣敗。
おも #私もそうでした #申し訳ない #ごめんて #だって本気でそう思っとったし

昔、「水錬」という武術(武道)があったそう。
元々は武士が甲冑を装着したまま泳ぐための訓練。
明治になっても水錬は存続し、明治期に欧米から「競泳」が入ってきたときに水錬の修行者たちは驚いたそう。
「なぜ、速く泳ぐ必要があるか」
技術や動作の優劣をその競技の「勝敗」だけで測ろうとしない。
勝敗に一喜一憂しない。
淡々と自分の技術を磨く。
技を練る。
心を練る。
体を練る。
だから、鍛錬という。 #ほとんど引きこもりです #遊びだって #遊びに命かけやがる #やばい奴ら

なみあしの、木寺先生曰く、
『この考え方はある意味非常に恐ろしい考え方。
武道(武術)でいうと敗けは「死」を意味する。
「技の洗練度」と生死が直結しないということは、技の習得自体が「生死」を超えているということ。
どの程度、明確に認識されていたかは不明だが、先の大戦で戦勝国が恐れたのは、日本の伝統的身体運動文化に内在する、いわゆる精神性ではなく、技の構造自体が持つ「劣勝優敗」というような特性であったのでは。 #ちょんまけ帯刀だし #切るなって #抜くなって

このとらえ方こそ21世紀のスポーツ身体文化を活性化させるものだと考えている。』

知人のカヌー選手の女性にも教えてもらった。
「動作を勉強すると上手くなるから楽しい」
「選手がうまくなって楽しいのですか?」
「いえ、自分自身が上手くなるから‥」 #自分がどこまで強くなるか #それって楽しくない

自分が昨日より今日、今日より明日と、ほんの少しでも上手くなることが楽しい。
スポーツに欠けているものは、「身体文化」
これは、身体原理であり、動作原理。
体をゆるめ、整えること。
動作が合理的なこと。
ゆっくりで、がんばらない動き。
筋トレ、ストレッチなどの身体特性。
技術、技能などの動作特性。
練習するからうまくなるのではない。
体をゆるめ、整え、合理的な動作を習得して初めて、技術、技能が身に付く。 #巨人の星 #あしたのジョー #思い込んだらは重い込んだらじゃないって

この2つを結び、支えるのが身体原理・動作原理。
すでに、アスリートの中には、筋トレ、ストレッチ、技術、技能よりも、この身体原理、動作原理に気づき、より多くの時間を費やしている人がいる。
この原理は、公開されているものもあれば、秘伝とされているものもある。
多くの人は、この原理に気づいていない。
教科書にも書いてない。
学校でも。
ほとんど。

今は、小学生まで全国大会がある。
小さい体で全国をめざすのだ。 #必要なの #なんで小学生に全国大会 #日本だけじゃない

大きなものを学ぶが、未熟な心と体に多くを求めれば、勝敗にこだわり、ケガをする心と体につながっていってしまうかも。
「劣勝優敗」

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